思考を鍛える

引き寄せの法則とは何か? 脳科学から見る引き寄せの本質と波動を高める方法

引き寄せの法則とは

引き寄せの法則とは、意識したことが現実化する法則のこと。その現象が、あたかも似たものが引き寄せ合うように見えることからその名がついた。

成功哲学やいわゆるスピリチュアルでは願望実現ための基本原理 として扱われる。

引き寄せの法則の広まりと誤解

引き寄せの法則」という言葉は、自己啓発スピリチュアルにあまり興味の無い方でも一度は聞いたことがあるかもしれない。

書店には「引き寄せ」と名のつく本が平積みされ、雑誌でもしばしば特集が組まれ、何かラッキーなことがあったときに「引き寄せました」と言う人も現れている。

「引き寄せ」ブームの火付け役は、書籍『エイブラハムの引き寄せの法則』である。2007年の発売以来、2016年現在までシリーズ累計40万部を突破。後に『ザ・シークレット』『思考は現実化する』などが続いた。

現在ちまたにあふれる「引き寄せの法則」や「願望成就」「自己実現」に関連する書籍や数々のブログなどのほとんどはこれらの支流であり、難解な原著の解説するものや実行の手引きのようなものとなっている。

そういった情報は分かりやすさを求めるがゆえに、引き寄せの法則のごく一部を扱うに留まって全体像が見えなかったり、テクニックだけが強調されて本質には触れられていなかったりしがちだ。ただ願うだけで何でも手に入るかのように誤解 している人も多い。

人の思考や時間といった目に見えない世界と現実の事象がどのように結びついているのだろうか? 引き寄せの法則そのものの仕組みについて根拠を示して説明しているところがほとんど存在しない。そのため、引き寄せの法則が何らかの宗教であるかのような誤解 も生まれている。

引き寄せの法則とは何か?当サイトで分かること

そこで当サイトでは、引き寄せの法則が本質的にどのようなものであるのか、様々な視点から全体的かつ網羅的な説明を行いたい。

まずは、現在一般に言われている引き寄せの法則について、心理学や脳科学の視点も交えてできるだけ客観的に概要を記述する(引き寄せの法則の概要)。引き寄せの法則って何だろう?と全く前情報の無い方でも分かりやすいように心がけた。ここまで読んでいただければ、とりあえず一通り概念を理解していただけるだろう。

次に、引き寄せの法則を意識の構造の観点で段階ごとに分類し、数々の引き寄せノウハウが意識のどの部分にアプローチするものなのかを解説する(「引き寄せの法則」と意識)。また、引き寄せの法則で陥りやすい問題点とその解決方法についても触れる(GLOBOな視点|引き寄せの法則を使う上での問題点)。

読み終わるころには、あなたは引き寄せの法則をどのように使うべきか理解できているだろう。

引き寄せの法則」の概要

ことわざに現れる引き寄せの法則

「類は友を呼ぶ」、「笑う門には福来る」、「因果応報」、「情けは人のためならず」、「人を呪わば、穴二つ」「人のふり見てわがふり直せ」「噂をすれば影が差す」

これらの日本のことわざに共通することは何だろうか。

海外の名言にも似たものがあり、ウォルト・ディズニー” If you can dream it, you can do it.” (夢見ることができるなら、それは実現できる)という言葉を残しているし、マザー・テレサ“Peace begins with a smile.”(平和は微笑みから始まる)と語った。

「引き寄せの法則」という言葉が生まれるずっと以前から言われている「ことわざ」が引き寄せの何たるかを端的に表している。 つまり、出来事の原因はすべて自分である、ということである。

自分の行いや考え、在りようによって、それにふさわしい物や事が返って来る。 人に情けをかけ善く接すれば自分に良いことが返ってくるし、反対に人を呪えば自分も墓穴を掘って一緒に落ちていく。

引き寄せの法則は、誰かが急にでっち上げた怪しい理論ではなく、古くから人々が感じてきた真実を理論化・体系化したものなのだ。

波動やエネルギー、オーラ等で説明される場合もあるが、これは考えやすくするために用いられる抽象概念である。

参考: スピリチュアルとは何か?精神世界を客観的に分かりやすく解説|再定義:スピリチュアルとは抽象思考である

引き寄せの法則は、単なる経験則としてのみならず心理学・脳科学による根拠が示される。それぞれ順に見ていこう。

引き寄せの法則の心理学的根拠

スマートフォンを新しく機種変更したとき、店を出て街の中や学校、職場などで同じ機種を持っている人が目に入ってくるようになる。 あるいは、占いで「近々、運命のパートナーに出会う」と言われた直後から、急に異性が気になり始める。

あなたにもそんな経験はないだろうか。 実は、人の脳は得たい情報を意識しないと目の前にある情報を無視してしまう ように作られている。脳の処理能力は限られているため、目や耳から入ってくる膨大な情報の中から自分にとって必要なものだけをピックアップしようとするのだ。

気になる色が目に飛び込む「カラーバス効果」

このように、意識したとたんに情報が目に飛び込んでくる現象を心理学では「カラーバス効果」と呼ぶ。カラーとは色の意味だが、たとえば「黄色」を意識していると、珍しく黄色の車を見つけるという「色の効果」に由来する。 元から黄色の車は世の中に存在していたのに、意識する前には見えてこない。

カラーバス効果

つまり、自分にとって存在していないのと同じことだった、ということになる。 言い換えれば、必要なものは全て存在しているが見つけられていないだけで、意識に上げることさえできれば発見できるのだ。

これは、あたかも無かったものが急に出てきたように見えるため、「思考したことが現実になる」ように感じられるのだ。

カラーバス効果を利用した引き寄せのノウハウ

引き寄せの法則や引き寄せノウハウ・メソッドは、このカラーバス効果を上手く利用しようとするものと言える。

たとえば、「色」が名称に含まれているように、この効果は対象物や人をビジュアル的なイメージによって意識するときに最大化 するため、欲しいものを映像としてイメージする必要がある。これがビジュアライゼーションと呼ばれる方法だ。

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また、私たちは仕事をしたり、誰かと話したりしている中で常に欲しいものを意識に上げておくことはできない。同時に二つの事を考えられない ので、夕飯のメニューを考えている間は達成したい目標のことはすっかり忘れている。

引き寄せの法則と意識

これでは情報を得る機会を失ってしまうが、これはあくまで顕在意識での話。後に詳しく述べるが、潜在意識・集合無意識まで活用することができればその限りではない。そこで、引き寄せの法則や自己啓発の類では潜在意識に願望や目標を書き込む方法が取られる。

具体的には、ひたすら繰り返し唱える(潜在意識)祈る・感謝する(集合無意識) など。 つまり、引き寄せる方法とは、「強く意識する方法」だと言える。

自己啓発セミナーや、引き寄せの法則DVDなどを見た人がブツブツ何か繰り返し唱えるようになって「怪しいなあ」と思われる方もあったかもしれないが、これには行う目的と、根拠がある。  

引き寄せの法則の脳科学的根拠

続いて脳の働きから引き寄せの法則を見てみよう。 脳の神経組織には、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という機構がある。これは、どこか特定の部位ではなく、脳の中のあちこちのニューロンが連動して覚醒状態を維持・調節する働きを指す。

網様体賦活系は情報のフィルターのような役目をしてる。前述の通り、視覚や聴覚、触覚など、五感から入ってくる膨大な情報を全て処理していたら、脳の容量を超えてフリーズしてしまう。そうならないように情報を取捨選択している のだ。

引き寄せの法則

たとえば、会議などで会話を録音し、後で再生してみたら思ったよりも雑音が多く感じられるだろう。実際の会議のときには気にならなかった、外を走る車のエンジン音やエアコンの風音、誰かが話しているとき同時にチャチャを入れる人がいると音が重なってよく聞き取れない。

実際に話しているときには、話している人の声以外は耳に入ってきていなかったのだ。機械で録音したもののようにまんべんなく音声を拾っていたら、聞きたい情報がかき消されてしまう。

網様体賦活系が不要な情報をカットしてくれる結果、意識したものだけ情報として五感から入ってくる 。逆に、意識していなければ見える物も見えなくなってしまう。 このように、心理学のカラーバス効果と同じことが脳の働きからも分かっている。

引き寄せの法則の本質

ここまで見てきたことから、「引き寄せの法則」は本質的には意識の力を最大限に使うための方法論 である。怪しいオカルトでも宗教でもなく、脳の力を引き出すための実学なのだ。

これまた「引き寄せの法則」という言葉が出てくるずっと以前に、ヨガの聖者パラマハンサ・ヨガナンダはアメリカで行った講義のなかで次のように語っている。

「馬鹿な!家など持てるはずがない」などと思わずに、意志の力を奮い起こさねばなりません。神の力は、あなたの心から否定的な思いが完全に消えたときに入ってきます。たゆまず意志の力を送り込みなさい。少しの疑いも持たず確信をもって続ければ、目的は必ず成就します。

― 『人間の永遠の探求―パラマハンサ・ヨガナンダ講話集』パラマハンサ・ヨガナンダ著,森北出版,1998

家が欲しい。注文住宅で3,000万円かかる。もしもそんな願望があったとしよう。それを叶えるためには、3,000万円を工面する必要がある。これは実現可能なことなので、必要な行動を取ることさえできれば望みの家は手に入るのだ。

ところがそうならずにあきらめてしまうとしたら、失敗する理由は現在の年収が少なくてローンが組めないからではない。たとえ今は無職でも収入が多い仕事に就職するなり、雇ってもらえなければ自分で事業を始めるなり、どうにもならなくても友達を3,000人つくって1万円ずつ貸してもらうなり、必ず目標に到達するための道筋はある

ところが、前述のように、目の前にあるものに意識が行っていないせいで、見えないようになっているだけなのだ。

引き寄せの法則は、魔法ではない。意識が変われば、行動が変わり、未来が変わるという明白な事実に基づいて、どうすれば意識を変えられるか、意志を強く持ち行動し続けられるようになるか、という話なのだ。

引き寄せの法則の効果

ここで、引き寄せの驚くべき効果と実現のポイントを紹介しよう。

理想の恋人を引き寄せる

引き寄せの法則を使うと、理想の恋人と付き合うことができる。

まず、理想の恋人に出会うためには、理想の恋人像を明確にイメージすること だ。出会いたい人を意識していれば、そういう人が目に入ってくるし、そういう人に出会える場所の情報も入ってくる。

引き寄せの法則で恋人を作る

もう一つ重要なことは、その理想の恋人と付き合うのにふさわしい自分になることだ。これも、リアルな映像として思い浮かべると自ずと具体的にどんな行動をするべきかが見えてくるだろう。おしゃれにもっと気を使うようになるかもしれないし、内面を磨いたり、仕事に一生懸命励むかもしれない。

出会うことができたら、今度は既にその人と付き合っている状態を想像 しよう。もちろん、ただ意識するだけでなく具体的に行動することも必要だ。自分から連絡先を聞いてみるとか、食事に誘ってみるなど、必要なこと、ふさわしいことを実行しよう。

欲しい分だけお金を引き寄せる

引き寄せの法則を使うと、お金持ち になることができる。  人生はお金が全てじゃない。しかし、ないよりはあった方が嬉しいのがお金。

ところで、なぜお金が欲しいのだろうか? もしもお金がこの世で一番大事なものだったとしたら、お金を払って何かを買うことはできなくなってしまう。

お金を引き寄せる

たとえば、水がお金よりも価値があると思うから私たちは水道代を払うのだし、移動する時間や労力がお金よりも大事だと思うから運賃を払って電車に乗るのではないか。

そして、漫然と「お金が欲しい」と札束を思い浮かべるよりも、買わなければいけない物の方がビジュアル的にイメージがしやすいはずだ。

今も、あなたが必要だと明確にイメージし、意識している分の収入が入ってきているのである。 ゆえに、収入を増やすには、先に理想の支出をイメージするべき なのだ。

住みたい家の家賃や、欲しい車のローンの支払い、光熱水費や毎日好きなものを食べた場合の食費など、1円単位まで計算しよう。それが、あなたが引き寄せられる金額になる。本当に必要だと思うことができれば、ちゃんと稼げるのである。

しかし、あまりピンと来なくてイメージしづらい場合もあるだろう。そこで、後述する「潜在意識にアプローチして意志を強くする方法」が役に立つ。

参考:お金を引き寄せ、不安を解消!お金のスピリチュアルな特性とは?

仕事の成功を引き寄せる

引き寄せの法則を使えば、就職・転職や昇進、ビジネスでの成功 を引き寄せられる。 

希望する企業に就職したい、今の仕事で昇給・昇進を目指したい、営業の成績でトップになりたい、いい転職先からヘッドハンティングされたい。そんな仕事にまつわる願望も、引き寄せの法則で成就させることができる。

参考:理想の仕事を引き寄せ!昇進・転職のための引き寄せの法則5つのコツ

仕事運を引き寄せる

この場合も、やりたい仕事とそれに見合う自分の姿をイメージし、意志を強くすること が最初だ。月収はどのくらいで、どんな人たちと一緒に働いていて、どういう気持ちでいるだろうか。

それから、その目標を達成するための行動を考え、実行する。もっと知識や技術を磨かなければいけないとか、人間性を高めよう、就職エージェントに登録しよう、等出てくるだろう。

行動を間違えないためには、未来に理想の仕事をしている自分がどんな生活をして、どんな考え方をするのかを想像し、その自分になりきってしまうと良い。

朝は何時に起きて、どういうライフスタイルを送っているのかを、先取りして行う。考えるときにも、「未来の理想の自分ならば、こんなことではあきらめないだろう 」とか、「部長になった自分なら、小さなことでイライラしないはずだ」などと未来の自分になりきってしまう。

最初はフワフワして落ち着かないが、だんだん実体も追いついてふさわしい仕事の成功 がやってくる。

人間関係(ご縁)を引き寄せる

引き寄せの法則は、人間関係にも働いている。

アドラー心理学では、「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と言われるが、これは本当だ。お金の悩みも勉強の悩みもビジネスの悩みも、突き詰めると人と人との関係性の中に問題が見つかる。

家族関係、職場の人間関係、子供の親同士、ご近所づきあい等々、中にはどうしても苦手な人がいたり、トラブルに発展したりすること もあるだろう。

引き寄せの法則は、いい人間関係を築くのにも使える。 「いやいや。あの人は苦手だから会いたくない、と強く意識しているのにしょっちゅう出くわして、引き寄せの効果が感じられないぞ?」と疑問に思われるかもしれない。

それもそのはず、苦手な人の苦手な面をいつも考えているから見事に引き寄せてしまうのである。

人間関係を引き寄せる

いい人間関係を引き寄せるには、その逆を行えばよい。つまり、人の良い面を見る のだ。誰にだって、良いところと悪いところがある。その人の良い部分をイメージしていれば、良いところを引き寄せられる。単純に、アラ探しをされるよりも、良いところを見つけて褒めてもらう方が嬉しい。

健康を引き寄せる

健康も引き寄せられる。

繰り返しになるが、私たちの脳はイメージしたものを実現するように行動してしまうので、「ガンになりたくない」と言いながらガンで苦しむイメージを持つのはガンまっしぐらだ。

そうでは無くて、いつまでも健康で暮らすポジティブなイメージを持ち、健康を増進するための行動をしよう。

病気やケガになってしまうのは、深層意識ではそれを必要としている意味がある。病気やケガにも何らかのメリット があり、そうなりたいと思ってしまっているのだ。たとえば、ぎっくり腰で動けなくなれば仕事を休まざるを得ないが、裏を返せば堂々と休み、しかもみんなに心配されて注目をあび、いたわってもらうことができる。つまりは承認欲求である。

本当に欲しいものが健康ならば、他の欲求よりも優先されるように強烈に意識していなければならない。

スポーツで勝利を引き寄せる

スポーツ選手が天然で引き寄せの法則を用いている。

たとえば、フィギュアスケートの羽生結弦選手は高難度の4回転ジャンプを得意としているが、ジュニア時代より成功したときの自分の映像を繰り返し見てイメージトレーニングを行っていた。また、金メダルの画像をiPhoneの壁紙にして見ていたことでも有名。

本当にオリンピックの金メダルを引き寄せることができたのは、ストイックなトレーニングとそれを続ける精神力の成果に他ならない。

勝利を引き寄せる

また、野球のイチロー選手が小学校の卒業文集で書いた作文も有名だ。「一流のプロ野球選手になる」という宣言と、そのためには中学時代にどのぐらいの活躍をして、契約金は何円以上で、と必要な行動や未来像が非常に具体的に記されている。

「プロ野球選手になりたい」と書く子供はたくさんいても、「なる」と確信しているところが大きく違うところだ。もちろん作文だけではなく、チームの練習以外にバッティングセンターに通って自主練習するなど圧倒的な努力 を積み重ねている。

未来の成功を確信し、迷いなく行動をし続けられることが勝利を引き寄せるカギとなる。できるかどうか、と悩む時間があったら、できるほうに進むアクションをするべき なのだ。

「引き寄せの法則」と意識

意識の構造について|顕在意識・潜在意識・集合無意識

引き寄せについて具体的につかめてきたと思う。引き寄せの法則を更に深く理解し、上手に活用するためには意識の構造についても知っておきたい。

一口に引き寄せと言っても、意識のどの階層にアプローチしているのかが異なるのだ。意識の構造が分かっていると、引き寄せが上手く行かないときに自分は意識をどこまで使えているかを識別して、そこを補強する方法を自分で選べる ようになる。

引き寄せの法則では、よく潜在意識という単語が登場する。なんとなく自分の思考が及ばない部分ということは知られているが、その強力なパワーについては知られていないかもしれない。

私たちが普通に物事を考えたり行動したりするときに使っている意識は、顕在意識と呼ばれる。顕在意識の情報処理能力が5~10ビットだとすると、潜在意識の処理能力は1000万ビットと言われている。 夜寝ている時の夢は普段考えつかないような場所が登場するが、これは潜在意識の働きで自分ではコントロールできない。

さらに意識の奥深くには、70億ビットのパワーを備える集合無意識が眠っている。集合無意識とは、人類全員の知識や経験がインターネットのように繋がっているようなもので、ここに接続するには瞑想状態となる必要がある。

潜在意識と集合無意識

集合無意識がインターネットだとしたら、潜在意識は個人の経験を記憶するパソコンのハードディスクのようなもの。それに比べたら、顕在意識などはマウスぐらいの情報量しか持たない。

成功のために努力しよう、毎朝5時起きしよう、と顕在意識が10ビットのパワーで決意しても、だいたい3日で終わってしまうが、これは潜在意識が1000万ビットの力で「そのままでいいよ、ゆっくり寝ていようよ 」とその場に止まろうとするためである。

行動を変えられない理由|意識の恒常性(ホメオスタシス)

なぜ潜在意識がすぐに変えられないかと言うと、もともと人間も動物も本能的に変化を好まない性質 を持つからだ。

変化があると、元に戻ろうと逆の力が働く。これの作用を恒常性(ホメオスタシス)と呼ぶ。たとえば、少々擦りむいてけがをしても元通りに治る。これは、細胞が変化を嫌って元に戻ろうとするためだ。

人間の精神も恒常性を持ち、現状維持を求める。これのせいで必要な行動を起こしにくくなり、願望成就が妨げられるのだ。

顕在意識は力が弱いので良くも悪くも変えやすいが、潜在意識を変えるには時間がかかる。何か新しい習慣が馴染むまでには、顕在意識で3日、潜在意識で3か月 かかる。3日坊主と言われるのもうなずける。

コンフォートゾーンから抜け出す引き寄せ

ホメオスタシスの影響により、これまで慣れ親しんだ場所や関わる人、習慣などは居心地よく感じるようになっている。今までいた心地良い領域はコンフォートゾーンと呼ばれ、目標を達成するためにはまずコンフォートゾーンから抜け出せるように自分の潜在意識を騙す必要がある。

潜在意識を騙しだまし変える方法には、意識のどの部分にアプローチするかによって次の3つがある。

  1. 潜在意識や集合無意識を使える環境を、顕在意識レベルから作る
  2. 目指す新境地が、あたかもずっといた環境のようにしっくり馴染むまで繰り返しイメージする
  3. よりパワーの大きい集合無意識の影響を用いる

それぞれ、順に見ていこう。

顕在意識にアプローチする引き寄せノウハウ

単に本を読んだり、話を聞いたりして情報を仕入れるのは、顕在意識のレベルである。 また、何が欲しいのかを考えたり、行動の段取りをするのも顕在意識だ。

ここで大切なのは、自分の顕在意識をいい意味であまり信頼せず、潜在意識や集合無意識を信頼すること。 自分の思いや思考がほんの5ビットとか10ビットの小さなものであるということを理解し、それだけで全てをなんとかしようとしないことである。

何かを覚えたり、アイディアを考えたり、重大な決断をするときには無意識・集合意識を使う方法を選択的に用いると1000万ビット~70億ビットの大きなパワーの恩恵を得ることができる。

顕在意識で「もうダメだ」と思っても、自分でも想像のつかなかったアイディアのインスピレーションが湧いてきたり(潜在意識)、奇跡的にタイミングよく助けてくれる人が現れたり(集合無意識)するのだ。

引き寄せのインスピレーション

潜在意識にアプローチする引き寄せノウハウ

潜在意識を直接書き換えるアプローチ方法は、「繰り返し 」がポイントとなる。 願望を鮮明なイメージで繰り返し思い浮かべる・あるいは実物を繰り返し見るビジュアライゼーションや、言葉で繰り返し唱えるアファメーションが代表的だ。

ビジュアライゼーションで引き寄せ

子供に受験勉強のやる気を出させる方法のひとつに、志望校のオープンキャンパスや文化祭などに参加して実際に現地を見てこさせるというものがある。

パンフレットや偏差値表ではボンヤリとしかイメージできなくても、現物を見ることで「自分はここに通うのだ」と既に目標を達成した後のイメージが鮮明になる効果 が期待できるのだ。

高級車や時計・アクセサリー、家など具体的に欲しいものがあれば、展示会などに行って見て、触ってみるのが良い。その時に、「既に手に入れた自分」の生活をイメージし、その感覚を覚えておく。そして普段の生活もその感覚のままで行っていくと、自然とゴールに向かう行動を取ることができる。

感覚を思い出させるリマインダーとして、目につくところに画像を配置するなどして繰り返しビジュアルイメージを思い浮かべよう。 毎日のように繰り返し見ていい気分でいると、だんだんそれが手に入った状態が自分のコンフォートゾーンなのだと脳が錯覚し、潜在意識が書き換わっていく。

アファメーションで引き寄せ

次に、アファメーションは、実際に「もう欲しいものがある、なりたいものになった」と思うこと。もっと言えば、脳内の言語を変えて潜在意識にアプローチする方法である。

「○○が手に入りました」「私は○○です」等と「もう既に願望が叶っている」 と繰り返し思う、または言うことで、潜在意識を騙す。

このときに注意したい点は、否定的な言葉・未来形は使わずに現在完了形のポジティブな脳内言語を採用することだ。

願いを引き寄せ

脳は否定形を理解することができない。

たとえば、「赤い鳥を思い浮かべないでください」 と言われて、赤い色を全くイメージしないということは難しい。 「○○にはなりたくない」「○○は欲しくない」と、否定的な言葉を使うと、そのイメージが浮かぶため逆のものに意識が近づいて行ってしまうのだ。 「病気になりたくない」では病気を引き寄せ、「こんな恋人はいやだ」と思っているとそういう人に出会ってしまう。

また、未来形も現在の自分を否定することになる。たとえば、「いつか世界一周旅行をしたい」では、今は世界一周旅行ができない状況であることを示す。これを繰り返していると、旅行ができない状況を永遠に引き寄せてしまう。

この2つに留意し、「すでに○○が叶いました」と毎日言葉にすること・書くことを習慣化しよう。

なりたい人に会って引き寄せ

もう一つ、潜在意識を書き換える強力な方法がある。正直なところ、これ一つだけでも成功してしまう場合があるくらいだ。

それは、自分がこうなりたいなと思う人に会うこと だ。

たとえば、年収1,000万円を目指したいと思ったら、現に年収1,000万円以上の人に会いに行って影響をうけることが一番の近道になる。

これには、なりたい姿やライフスタイルをイメージしやすくする効果、考え方や行動パターンを直接見聞きして潜在意識にインストールする効果など、複合的に潜在意識を変えることが可能 なのだ。

実際、お金で言えばよく一緒にいる人を適当に5人ピックアップすると、その5人の平均年収が自分の年収になっていると思うので試しに計算してみてほしい。または、よく一緒にいる人の平均体重が自分の平均体重になっているかもしれない。

そのコンフォートゾーンから抜け出すには、普段付き合う人を変える必要がある。

集合無意識にアプローチする引き寄せノウハウ

引き寄せの法則で、よく「感謝が大事」と言われているが、これは本当である。繰り返し言う・イメージするというのは、自分の潜在意識を使う方法だが、感謝することで広大な集合無意識にアクセス することが可能となるのだ。

感謝で引き寄せ

単純に、自分一人が遊ぶためのお小遣いを稼ごうと思うのと、家族を養うために生活費を稼ごうと思うのでは危機感が段違いで、後者の方がより真剣に稼ぐための行動に結び付く感覚はあると思う。

アドラー心理学でも、人の幸せは「共同体感覚」つまり人と人との関係性の中にあることが言われているが、自分ひとりが幸せになるよりも、家族や周りの人が幸せなら幸福の度合いはもっと大きくなるし、世の中の人々を幸せにすることができれば更に幸せを感じることができる。

それに比例して、責任感や行動も大きくなっていく。

願望に他者の要素を入れて引き寄せ

集合無意識を引き寄せに使うためには、願望の中に他者の要素を入れるのが効果的だ。

たとえば、「新しいパソコンが欲しい」と言う願望なら、「新しいパソコンでファミリービデオを編集して家族を喜ばせたい」と思うと意志がより強力 になる。

「オーダーのスーツを作りたい」なら、「オーダーのスーツで、自分の気分を上げお客さんのためによりいい仕事がしたい、きちんとした格好をすることで出会った人がいい印象を持てるようにしたい」などと、人を絡める。

参考:人生の欲しいものリストを全部手に入れるための成功法則とは?

波動を高める方法・自分の意識が及ばない力を信じる

自分の顕在意識を信用しないで、集合無意識の大きな力に「任せる」感覚 を持つことも非常に強力である。

つまり、最後は神様とか天あるいは宇宙のような人の力が及ばないものが動かしているということを体感的に理解し、必要なものが全て与えられていることに感謝しよう。

あめのみなかぬしさま、言霊の効果

斎藤一人さんは、「あめのみなかぬしさまお助けいただきましてありがとうございます」という言葉を願望実現のために推奨している。

大自然の景色を見たときや、神社に参拝したときにスーッと心が洗われるような気持になるが、そのように心がクリアな状態のときほど集合無意識にアクセスしやすい。

わざわざ出かけて行かなくても、人のために真剣に祈るときや深い瞑想状態で同様の効果が得られる。

GLOBOな視点|引き寄せの法則を使う上での問題点

引き寄せの法則をマスターすると、お金を稼いだり必要な人脈や資源を得ることが驚くほどかんたんになるが、それを自分のためだけに使おうとすると集合無意識とのアクセスが切れて無気力状態に陥る ことがある。

楽しいことやワクワクした気持ちを追及するうちに飽きが来て、目標を見失う。 お金があれば幸せだと思って「引き寄せ」のため努力を重ねたのに、いざお金が入ってきたら「なんだ、こんなもんか」と思うのだ。

そこで、物や環境に寄らない「何をしていてもどこにいても幸せ」を感じる方向に向かうことができれば良いが、特に影響力が大きくて引き寄せに大成功してしまった人ほど「1000万稼いだら、次は2000万を目指そう」と欲望のループから抜けにくくなり、むなしさに気付いたときの落差は大きい。

人生に求める物は何か、自分にとって本当の幸せとは何か、周りの人や世の中の幸せは何かを考え、あなたにも本当の幸せを引き寄せてほしい。

「引き寄せの法則」まとめ

引き寄せの法則とは、願望を叶えるために自分がなすべき行動を取れるよう意識を変えるための方法論である。

上手く引き寄せられず目標を達成できないのは、通常の顕在意識レベルの意志で変化を起こそうとしても潜在意識の恒常性によって反発にあうためである。

引き寄せの手法は、顕在意識よりも強力な潜在意識、集合無意識を活用することで、目標達成の意志を強化し正しい行動に向かわせる。

付録・「引き寄せの法則」を扱う主な書籍

『引き寄せの教科書』 奥平亜美衣著 アルマット 2014
『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』エスター&ジェリー・ヒックス SBクリエイティブ 2007
『ザ・シークレット』ロンダ・バーン著 角川書店 2007
『引き寄せの法則 使いこなしブック』みちよ著 SBクリエイティブ 2014
『こうして、思考は現実になる』パム・グラウト著 サンマーク出版
『ザ・マジック』ロンダ・バーン著 角川書店 2013
『宇宙に上手にお願いする方法』 ピエール・フランク著 サンマーク出版 2006
『願望物質化の『超』法則引き寄せの法則のマスターたちが隠す本物の「虎の巻」』 ジュヌビエーブ・べーレン著 ヒカルランド
『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』 リン・マクタガート著 河出書房新社
『思考のすごい力』 ブルース・リプトン著 PHP研究所 思考は現実化する ナポレオン・ヒル
『引き寄せの法則』マイケル・J・ロオジエ講談社 2007
『人間の永遠の探求』パラマハンサ・ヨガナンダ講話集 パラマハンサ・ヨガナンダ森北出版 1998
『ドラゴンノート 理想の人生を手に入れる究極の願望成就法』SBクリエイティブ 2011
『引き寄せの口ぐせ』ミナミAアシュタール徳間書店 2016
『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』小池 浩 2016
『人生がうまくいく引き寄せの法則』植西 聰 扶桑社文庫2016
『引き寄せの強化書 大きい願いを叶えるための秘密の方法』上村龍成2016

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