思考を鍛える

自己暗示のかけ方3ステップ|潜在意識から恐怖を克服する

自己暗示のかけ方

自己暗示で潜在意識に働きかけ恐怖心や苦手意識を克服することにより、ダイエットやスポーツ、勉強、ビジネスなど様々な面で成功できることはよく知られています。

「失敗したらどうしよう」という恐怖を克服し、適切な行動をとることさえできれば、物事は自ずと上手く行く。成功を信じて、成功するまで諦めなければ必ず成功できる。

けれども、人間にとってはそれが難しいんですよね。

「どうせ自分には無理」
「きっとうまくいかない」

潜在意識のどこかにこんな気持ちがあると、やる気が続かなかったり、途中で息切れしてしまったりして上手く行きません。

そこで、人は恐怖心に打ち勝つ方法を編み出しました。それが、「自己暗示」です。

古くは催眠術と呼ばれましたが、心理学や脳科学の研究が進み、今ではメンタリズムや催眠療法のテクニックとして医療でも使われるようになりました。

この記事では、①なぜ自己暗示が必要なのか、②安全で簡単にできる自己暗示の方法、そして③私の自己暗示体験談をご紹介します。ご参考にしていただければ幸いです。

生存戦略、やめましょうか

生存戦略をやめよう

大昔、人間がまだほかの動物に食べられてしまうような頃には、恐怖心は生きるために必要不可欠なものでした。

森の中のある場所で敵に出くわしたとき、その場所やそのとき聞こえた動物の鳴き声や匂いが「命を脅かす失敗体験」として脳裏に刻まれます。次からその場所を通るときには、非常に警戒しなければいけませんし、子どもにも危険を教えるでしょう。

その警戒を忘れないための脳の学習装置が「恐怖心」だったのです。これは、多くの動物にも備わっています。ペットの犬や猫でさえ、一回でも怖い思いをしたことは二度とやりたがりませんよね。

かつて人にとっても恐怖心は生存戦略に重要でしたが、現在、恐怖はかえって成功を妨げるものになっています。

もう野生動物に食べられる恐れがほとんどなくなってしまい、むしろ何度も失敗しながら試行錯誤をし続けた方が成功につながるからです。

単純に考えて、次のどちらの人が上手く行きそうでしょうか?

  1. 失敗することが怖くて、いつも「ああなったらどうしよう」「こうなったらどうしよう」と不安で頭がいっぱいで、一つも行動しない人
  2. あまり考えないで行動してしまい、たくさん失敗するけれど、「こうなったから、次は別の方法を試してみよう」とさらに次々と行動する人

極端な例ですが、全く何もしないよりは、大量に行動した方が1回ぐらいは上手く行きそうですよね。

食うか食われるかの野生に生きていた頃は、こうはいきませんでした。1回でも失敗したら、食べられて人生が終わってしまいますから。

でも、今は戦場とか車の運転中とかでなければ、そんなに命に関わることはなく、いかに恐怖心を克服して行動するかが重要になっているのです。

「恐怖」という感情には、実体がありません。たとえば、私もそうですが、「お金が無くなったらどうしよう」と、まだお金があるのに心配してしまいます。そして、心配し始める金額は人それぞれです。

銀行口座の残高が100万円を切ると不安になる人もいれば、給料日前で所持金が1,000円を下回ると「いよいよやばいかも」と思う人もいます。

どんな状況でも、お金の心配に囚われ過ぎずに「どうしたら必要なだけのお金を工面できるか」と思考し、行動することができれば、ちゃんと足りるようになります。実際、今も足りているわけですから。

それでは、どうしたら恐怖心を克服できるでしょうか? 私が教わった方法をご紹介します。

潜在意識を書き換える自己暗示の方法

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自己暗示の方法

自己暗示のかけ方ステップ1 「今」に意識を集中する

恐怖は、過去のトラウマから、または、まだ来ていない未来からやってきます。恐怖を感じているときには、意識は過去や未来に飛んで行ってしまい、今にいなくなっているのです。

「今、この瞬間」に意識を集中してみると、実は何も起こっていないということが分かります。

背筋を伸ばして、大きく呼吸をしてみましょう。

そして、五感に集中しましょう。鼻から空気が入ってくる感じ、お腹が膨らんだり、へこんだりする感じ、来ている服の圧力、肌触り、空気の流れ、見てているもの、聞こえている音、匂い、舌で触っている歯の裏側の感触…。

もしも、何か妄想や過去のシーンを思い浮かべてしまったり、声が聞こえてきてしまう場合は、無理に消そうとしないでBGMのようにそのまま流しておいて大丈夫です。

深く呼吸をしながら、そのまましばらくリラックスして、しかし意識は「今」に集中しましょう。

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自己暗示のかけ方ステップ2 何者でもない「私」を感じる

さて、ここで「自分とは何か」を考えてみましょう。

目を閉じても、確かに「自分は存在する」という感覚は消えません。この「自分」とは何でしょうか?

  • 名前を呼ばれると、自分のような気がします。でも、「私」は名前ではありません。 名前が変わっても、「私」は「私」です。
  • 自分の体は自分の物のように感じます。でも、「私」は体ではありません。 手足がもげても、目がつぶれても「私」は「私」です。
  • 嬉しかったり、悲しかったり、怖かったりする感情は自分でしょうか? いいえ、「私」は感情ではありません。 「私」は感情を観察しています。

何者でもない、ただ意識が「在る」だけの「私」を感じてみましょう。

私は恐怖を感じます。でも、恐怖は「私」ではない。

恐怖と「私」が一体になっていると勘違いしているとき、恐怖に支配されてしまいますが、恐怖と「私」が別々だということを思い出せれば、無理に「怖くない、怖くない」と言い聞かせなくても自然に恐怖は和らいでゆきます。

鏡で自己暗示をかける方法

自己暗示のかけ方ステップ3 鏡の前で「私は在る」

その感覚をキープしたまま、鏡を見て「私は在る」と繰り返し言いましょう。(アファメーション)

ただ言うだけでなく、感覚が大切ですので慣れるまではステップ1から続けて行ってください。慣れると、いつでもすぐその感覚になれます。

ステップ1~ステップ3まで、20~30分くらいかけて毎日行いましょう。

だんだん恐怖や不安が消えて、「何があっても大丈夫」という根拠のない安心感が持てるようになります。

緊張してしまったときや、落ち込んでしまったときにも「私は在る」または「今!」という意識を思い出すとマイナス思考から瞬時に抜け出すことが出来ます。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。

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よろしければ読んでみてくださいね。

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