関係を築く

項羽VS劉邦|トップに立って成功するのはどっちのタイプ!?

「成功」というと、何だか遠い世界のように感じてしまいますよね。

自分には関係のない世界だなぁ、とぼんやり考えながら一部の天才たちだけが手にすることができるものと思っていました。

ところで私は司馬遷(しばせん)『史記』の、「項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)」の話がとても大好きです。

みなさんも、高校の時勉強した記憶のある人も多いのではないでしょうか。

中国の多くの歴史書のでも、人物の逸話を中心としてまとめた紀伝体という形式でまとめられており、魅力的な武将たちが多く登場するのです。

司馬遷は挫折や屈辱を味わいながらも並々ならぬ熱意をもって、この歴史書を完成させました。

「天と人間の関係を究明し、古今の変化を理解して、一家言(その人独特の意見や主張。)を生そうとした」とし、膨大な歴史的事実に基づいた記述を残すと共に「人間が歴史を動かす」という考えに基づき、いきいきとした人間像を描き出しました。

この『史記』の中には、人間の真理や人生哲学が凝縮されているのです。

今回はその中でも、「項羽と劉邦」から見える成功哲学について考えていきたいと思います。

百戦錬磨の孤高のヒーロー


秦の始皇帝の死後、次の皇帝になるべく立ち上がったのが、楚の貴族の末裔であった項羽でした。

190㎝もあったといわれる身長、見た目も格好良いが気性は激しい、圧倒的に戦闘力が高いことによってカリスマ的存在となり、勢力を拡大していきます。

実際、項羽は戦では負けなしの全戦全勝の人でした。

もう少し詳しく彼の性質を追っていきましょう。

~項羽~

・プライドが高く、うまく行かないと心が折れる(感傷的である)。

・烈火のごとく怒ったかと思えば、部下に慈愛の情を示すこともある。

・衝動的で自己中心的な行動をし、振り回す。

・物事の呑み込みが早く器用である。

・人を見下す。

・項羽の率いる軍は鬼神のような強さを発揮する。

・人を認めないため、部下に任せない。

・人を好悪で見るため、公正な判断が出来ない。

・基本や常識がない(戦いの場で食糧をないがしろにするなど)。

 

気のせいかもしれませんが、同じタイプの社長を何名か見たような気がします。

自分はバリバリと仕事ができる分、傲慢になってしまい、部下や周囲の人間に対して猜疑心を持っている人、あなたの周りにもいませんか?

このタイプの人はできて当たり前と思っているので、少しの失敗でくよくよして立ち上がれず、感傷的になってしまうことが多いようです。

外では大きく振舞っていても、意外と見えないところでナイーブになっているのかもしれませんね。

逃げ足の速さだけがピカ一の超凡人


タイトルがカッコ悪すぎますね(笑)

前述のスーパースター項羽のライバルとなったのは、農民の識字能力もない、逃げ足の速さだけを得意とする超平凡な劉邦という男です。

もう比較することなど無意味ではないか、と思ってしまいますよね。

お分かりの通り、劉邦は全戦全敗なのですが、逃げ足の速さは誰にも負けず必ず生き残りました。

それでは、彼がどんな人だったかを見ていきましょう。

~劉邦~

・決して良い人ではないが、愛嬌や可愛げがあり大らかである。

・自然体で格好をつけないため、何か手伝ったり協力してあげたくなる。

・周りに天才が集まる。

・任せる時には自分のプライドを捨てて徹底的に任せる。

・衝動的な行動はしない。

・負け続けても家族を捨ててまで逃げ続け、しぶとく次の機会を待ち続ける。

・人の話によく耳を傾け、
人材を抜擢できる。

・気前良く褒美を与える。

・敵に対してはそれほど憎まず、配下に対しては期待しすぎない。

・物を惜しまずに人に与え、特に戦場では食べさせることを第一に考えた。

 

超平凡でプライドが無いというのが、実は才能なのかもしれません。

劉邦は、部下からのアドバイスをよく採り上げたと言われています。

冷静に組織全体を見て不必要なプライドを捨て、人に頼ることができたお陰で天才を集める才能となった訳ですね。

そのため、多くの優秀な人材がのびのびと彼の下で活躍でき、組織力を発揮していきました。

彼が活躍の場を十分に与えたという点に秘訣があり、自分ができない分、部下を大いに認め抜擢し、惜しみなく褒美を与えたことで優秀な人材が多く集まったといえます。

二人の英雄の部下たち


ここで2人の英雄たちの部下たちを比較してみたいと思います。

いくらトップが優秀でも、一人で戦う訳ではありませんからね。

まずは項羽ですが、彼は後方支援の必要性において非常に認識が甘かったといえます。

やはり自分が何でもできてしまうと、過信してしまうのでしょうか。

范増という父に次いで尊敬する人物はいましたが、自分の感情が邪魔をして、せっかくの彼の言葉も冷静に聞くことができなくなり、後に殺してしまうことになります。

また、叔父の項伯などは敵側の劉邦を守る働きをするなど、優秀な人材が劉邦側に流れてしまうこともありました。

人材を重用し、味方につけておくということができない人だったようです。

一方劉邦陣営は有能な部下として有名なのが3名。

〇戦略に長けている張良(ちょうりょう)

〇政治家の蕭何(しょうか)

〇戦闘力の韓信(かんしん)

です。

自分より才能のある人物を抜擢することは、ある意味怖さを伴うものかもしれません。

しかし、劉邦は恐れずに抜擢し人材を活用していきます。

統率力というものも時には必要であるとは思いますが、社長自身が格好をつけずにその道のエキスパートに頼るということが、チームの運営に欠かせない能力であるともいえるのではないでしょうか。

項羽と劉邦の結末


もうお分かりかと思いますが、項羽は人生の中でたった一度の敗北で命を落とすこととなります。

劉邦から見ると、項羽の最期ほどの危機はありましたが何とか生き延び、最後の一戦だけを項羽に勝つことができたのです。

勝者というのは、結局勝つまで続けることのできた人をいうのですね。

項羽は、烏江(うこう)という河のほとりまで追い詰められ、 漢軍にかこまれてそのプライドの高さから自害します。

手柄を立てて褒美をもらうべく、漢兵たちはその死体に殺到し、 首・手足を切り取られ、その小競り合いの為に、数十人が同士討ちで死ぬという事態に。

漢の王・劉邦は、項羽の体の一部を持っている者全員に平等に褒美を与えた上、残った項羽の一族は誰一人殺さず、項羽の死体も手厚く葬りました。

敵を20万人生き埋めにした項羽との器の違いを見て取ることができます。

楚の国も漢に降伏し、劉邦は天下統一を達成し「高祖」と名乗り、漢の初代皇帝となりました。

これが、「漢」の時代の幕開けです。

項羽は、冷酷無慈悲な武人という訳ではなく、良くも悪くも、情に厚い人物であったのかも知れません。

ただ、それまでの支配者がしてきた様に武力をもって世を支配しようとしましたが、時代は彼のような支配者をもはや求めていなかったのです。

今の時代は、ひたすら武力をもって攻める事が役に立つ時であるのか。

それとも、厳しい政治をして悪を罰する事が必要な時なのか。

はたまた、おだやかに人心をあつめて地域を活性化させる事が必要な時であるのか。

法をゆるやかにして民を守らなければならない時代であるのか。

時勢をしっかりと見極めた者だけが、時の勝者となるののかもしれませんね。

印象的な伴侶~項羽編~

 


ここまで見てきたところで、男性として好きなのは項羽、上司として持つならば劉邦という妄想をしておりますカリーネですが(笑)

項羽といえば絶世の美女・虞美人ですね。

彼は寵愛する女性を一人側においていました。

最強の男がただひとり愛するのは、たおやかな絶世の美女……、というヒーローとヒロインの様な最高のカップルなのです。

さて、強大であった楚の軍も、敗北に敗北をかさね、最後にとうとう追い詰められて敗走し陣をはります。

兵は多くが死に、食料ももう尽きかけている、そんな時に、 周りから何故か我が祖国楚の国の歌が聞こえて来ました。

「もしかして、漢はもう我が祖国を取ってしまったのか……!!」

四方から聞こえてくるその歌を耳にした時、項羽は完全なる自分の敗北を悟ります。

これが有名な「四面楚歌」です。

その歌を耳にして、項羽は夜に起き上がり、 虞美人を側において酒を飲みながらこう歌いました。

もはや完全に勝利はない。

時勢は全くの不利な  状況にある。

わたしはこれから最後の戦いに行き、そして死に行くのだが、

大切なあなたと離れる事も、この場に置いて行って敵の手に渡してしまう事も、

あなたを手放す事も一緒にいる事も、生かしておく事も死なせる事も出来ない。

虞よ、虞よ、(虞美人への呼びかけ)あなたを一体、どうしたら良いのだろうか…

敗北を悟り死を目前にした項羽の、何とも心に響く切ない歌です。

心の底から愛する人を、どうする事も出来ない状況下において、とても情愛深く歌っているのが伝わりますね。

虞美人はこの歌をうけて、項羽の足手まといになるのならと自害してしまいます。

この、死せる虞美人と嘆く項羽は、絵画や銅像などでも昔から非常に愛されてきた表現です。

言い伝えでは、 虞美人のなきがらを埋めたその土の上に、まるで彼女のようななんとも可憐な花が咲き“虞美人草(ぐびじんそう)別名ひなげしの花”と呼びました。

印象的な伴侶~劉邦編~


さて、劉邦の妻はというと、実は「中国三大悪女」と言われるほど悪名を轟かせている人なのです。

その名も呂后(りょこう)。

彼女は、旦那の亡き後皇太后として実権を握ることとなるのですが、自らの一族でしきるために、功臣たちを次々と殺していくのです。

先程登場した、張良・蕭何・韓信を排斥します。

また、劉邦が帝位に就いた後、苦難をともにした呂后よりも、戚夫人(せきふじん)を愛し,その子如意(にょい)を皇太子にしようとします。

そのため、呂后はこれを恨み高祖が死ぬと、戚夫人と如意を虐殺します。

ここら辺は詳しくは書きませんが、中国の虐殺の仕方って恐ろしいですねぇ……。

そんな風にして一時期は実権を握るのですが、呂后が死ぬと高祖の功臣たちのために一族は誅(チュウ:罰する・罪人を殺すこと)されます。

結局は妻によって漢の創設期は乱されるわけです。

項羽と劉邦の争いは一体何だったのでしょうか……。

パートナー選びって重要なのですね!

…と無理にまとめてみたりして(汗)

まとめ


という訳で、成功する人物とはどんな人なのかを「項羽と劉邦」を通して考えてみました。

最後に勝ち残った人間の得意技が「逃げ足の速さ」だったということは、案外と真理をついているのかもしれません。

また、自身のプライドを捨てて人を頼る力があるかどうかということもまた同様です。

人というのは、自分のプライドを最優先してしまい、いかにして自分が恥をかかないかということを考えてしまいます。

私もできるだけ恥ずかしい思いをしないようには、と頭を働かせながらいきていますから、なかなか殻から抜け出せないわけなのですが。

もしかしたら、高い目標を達成するためには、矜持などという小さいことにはこだわらない、というのが成功者の秘訣なのではないかと思います。

自分一人だけでできることは、たかが知れているのですよね。

世界の全てを知っている訳でも、全ての能力を兼ね備えているわけでもないのです。

そして、自分にないものを一から学びなおしているよりも、もう既にその才能を得ている人から力を借りた方が何十倍も速く、達成できるはずです。

自分にできないものがあって当たり前、という感覚でいれば別に恥ずかしいことでもなくお願いできると思うのです。

劉邦は自分に能力がない分、変なプライドが邪魔をすることなく、人材を集めるということに天才的に才能があったということですね。

これから何かを始めようとする時や、何かの組織に入って上司を見る時、項羽型かな?劉邦型かな?と見てみるのも面白そうですね!

初心者スピ部長・カリーネの愛の引き寄せ道場!

トップの在り方を見るのは、それと同時に良い組織の在り方を見ることでもあります。

たとえば、以前私が勤めていた会社は、社長が元気で檄を飛ばしている傍ら社員たちは次々と辞めていくところでした。

「何でできないんだ(怒)!!」

と営業として成績を上げてきた自分と、それができない社員を比較しいつも誰かを叱っていたのを覚えています。

まさに、項羽型の社長でした。

劉邦型になるためには、ある意味社長自らが負ける必要があります。

項羽のように何でもできて認められてきた人は、「自分が!」と出ていきたくなるのだと思うのですが、そこを懐広く受け入れられると、とても力の発揮しやすい環境へと一変するのではないかと思われます。

会社だけにとどまらず、その他のコミュニティーにもいえますね。

私の師匠の黒澤全先生は、セミナーなどを受けに行くとき、講師の先生よりも受講者の様子を見てみるそうです。

講師がいくら素晴らしくても、周囲が疲弊していればあまり良い集団とは言えないのだとか。

私も、何かを勉強しに行ったり、違う組織に入ったりするときには、先生以外の周りの人たちがどんな様子かを観察するようになりました。

黒澤先生の周りの人たちは、何だか皆個性的でのびのびと明るい人たちが多いように思います。

ちなみに、今回の項羽型か劉邦型かに関しては、黒澤先生はちょうど間の融合スタイルではないかなぁ、というのが私の見立てでございます。

個人の人生から組織の在り方まで教えてくれる、黒澤先生のメルマガをあなたも是非読んでみてくださいね。

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