関係を築く

つい同情してしまう…同情しやすい人が気をつけた方がいい3つのこと

共感しすぎるのが辛い


感受性が高くて他の人の気持ちに共感できる人は、ときに共感しすぎて辛くなることがあります。

ニュースを見ればどこかで殺人事件があったとか、自然災害で大勢の人が苦しんでいるとか、または誰かがものすごく怒っているとか、ドキッとするシーンばかりです。

また、周りの人の間でも「ちょっと聞いて!」と愚痴を聞かされたり、「こんなに大変なの」とつらい思いをぶつけられると、一緒に同情してしまいます。

神経の太い人なら誰かの不幸もちょっとした刺激として楽しむことができますが、繊細な方は自分の身に突き刺さるかのように共感してしまいます。

共感しすぎてつらいとき、どのような対処方法があるのでしょうか?

この記事では、共感・同情をしないためのマインドセット(心構え)をまとめました。

まずは、共感や同情をしない人はどんな風にしているのか見てみましょう。

同情しない人は何をしているのか?

「大変だったね〜、わかるわかる」と共感しなくても、相手を深く「理解」して仲良くなることは実は可能です。

カウンセラーやコーチ、先生など人の相談に乘るプロは、実は共感も同情もしないで話を聞いています。

たとえば小学校の先生がケンカした子供たちの言い分を聞いたとき、「うわー、まじか!Aくんは許せないね」と同情して一緒に怒っていたらどうでしょうか?

きっと子供の言いなりになって、甘やかしてしまう結果になるでしょう。

「蹴っ飛ばしてきたAくんは確かに悪いけど、そのまえに自分からちょっかい出して怒らせたんだから自業自得でしょ」と突き放したら、ちょっと冷たいなあと思われるかもしれません。

ですが、その言葉の裏でその子供の気持ちや、そのケンカから何かを学ぶきっかけになる可能性とか、これからの成長まで考えて、深い愛情を持っている先生だったらどうでしょうか。

厳しくても子供たちには慕われるでしょう。もしもその時は伝わらなくても、後で成長してから「あの時叱ってくれてよかった」と時間差で感謝されるかもしれません。(ただ無関心で冷たくあしらっただけなら違いますが。)

先生は、子供が見ている世界を理解しても、その世界に入り込んではいません。一歩引いて、少し高い場所から見守っています。

共感しなくても、愛情は伝わるし、信頼関係を築くことは可能なのです。

同情しやすい人が気をつけた方がいい3つのこと

共感しすぎない方法

共感しないで相手を理解するにはどうしたら良いのでしょうか?

具体的にこの言葉を使いましょう〜みたいな方法は残念ながらありません。

ただ、状況によって何が最善になるかを判断するための基準として、心構え=マインドセットを覚えておくと良いです。

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1 相手の世界観に入り込まない

人はそれぞれ違うことをバラバラに考えていて、同じ物事を全く別の見方をしています。

ある人は「タバコは体に悪い」という価値観の世界の中で生きていますが、別の人は「タバコを吸わないほうがストレスで体に悪い」という世界を持っています。

自分がどんな世界を採用するかは自由ですが、他の人の価値観から影響を受けることは多々あります。

今までタバコなんか吸うものじゃないと思ってきた人でも、愛煙家の集団の中にしばらくいたら考えが変わることがあるかもしれませんね。

意識して別の価値観を取り入れるのは問題ありません。しかし、多くの場合は気づかないうちに影響を受けています。

大切なマインドセットは、相手が展開している価値観・世界観の中に入り込まないように一歩引いて見るということです。

これは、気持ちの面でもそうですし、実際に話を聞くときに前のめりになっていると呼吸が浅くなって判断力が鈍り、もろに共感してしまうことになります。

話をきちんと聞くことはもちろん大事ですが、相手の話の中に巻き込まれないように、外側から観察する視点を一つ持っておきましょう。

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2 相手も自分も否定しない

70億人の人がそれぞれ別の世界観を持っていますから、どんなに親しい人でも何から何まで完全に意見が一致することはありません。

自分と相手の世界観が違うとき、自分を否定して相手に100%合わせてしまうのが「共感」です。

かといって、自分を正しいことにしたら相手に無理やり共感させることになってしまいますね。

そこで、第三の道として「自分も相手も否定しない」ようにできないかを考えるマインドを持ちましょう。

仮にあなたが「タバコは絶対にダメだ!喫煙者は毒を撒き散らす凶悪な存在だ!」という世界観を持っていたとして、目の前の相手が「タバコを吸わないほうがストレスで体に悪いんだ」と言ってきたらどう対応しますか?

「本当にそうですよねー!」と相手に共感するでもなく、「いやいや、タバコはダメですよ」と相手に共感を押し付けるでもなく、他の方法はないでしょうか?

本当に相手を理解しようとしながら、かつ相手にも良くなって欲しいと思ったら難しいですよね。

自分の意見を言うにしても、「あなたは完全に間違っている!!」のようにはならないはずです。

「あの、タバコって健康に悪いって聞いたことがあるんですけど、それ…大丈夫ですか?」などと言い方が柔らかくなったり、「もしかしたら自分が間違ってるかもしれないけれど…」と謙虚になったりするかもしれません。

答えはありませんが、その時の自分と相手の信頼関係とか状況において「お互いの世界を否定しないで、お互いにもっと良くなる」最大値を求める努力をしましょう。

3 相手を子供だと思う

それでも、感受性が強くて気持ちの優しい方は、自己主張の強い人や声の大きな人から圧倒されてしまうことがあります。

すごく感情的に怒ったり、泣き喚かれたりしたら「うわー」と一瞬にして共感・同情してしまうでしょう。

そこで影響を受けにくくするマインドセットは「相手を子供だと思う」です。

スーパーとかで子供が「おかし、かって!」と泣いてジタバタしていたら、そういう段階もあるよね、と理解はしても「買ってもらえなくてかわいそう…」といちいち同情はしないでしょう。

大人が相手のときも、「大きな子供が何か主張してるなー」ぐらいにとらえてみてください。

すこしゆとりがでて共感しすぎを防止できますよ。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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