思考を鍛える

今のつらい現実を抜け出して幸せを引き寄せる方法とは?―西村敏×黒澤全

対談

会社員をやめてネットビジネスで自由な働き方を手に入れ、現在は笑いと笑顔の力を使って人生の問題を解決するアドバイザーとして活動する西村敏(にしむらさとし)さんと、現実に即したスピリチュアルの知恵を活かして全国のコミュニティリーダーの相談に乗る黒澤全(くろさわぜん)さん

お二人が色々な人の相談に乗っている中で、最近は「何かしたいんだけれど上手く行かない」、「今の現実からとにかく抜け出したい」、そんなお悩みが増えているそうです。

そこで今回は、現状を打破して幸せを引き寄せるコツを語っていただきました。

今のままではまずい、でも何をすればいいの?

西村:西村:何か楽しいことを探して、または何か変わりたいと思って、会社や家庭の場所以外のセミナーやワークショップに行く人が増えているみたいです。

そういう非日常なところに行ったらすごく楽しいんだけど、その場を離れた瞬間からズンッ!と肩が重たくなるような疲れが出て真顔に戻ったり、会社や家庭の現実に戻るとスーッと笑いがなくなるというか、テンションが下がっちゃうというか。そんな話をよく聞きますね。

黒澤:黒澤:実際、そうですよね。「何かしたいんだけど思ったようにいかない」という人は多い気がします。あとは、そもそも何をしたら良いかわからない人 も多いですね。

その場合って、最初は何からやっていけばいいと思います?

西村:そうですね~、何か見つけることから じゃないですかね。

・・・って、なんかいきなり矛盾しましたね(笑)。まぁでも、見つからないで動けない、というよりは、見つけるために動く方が良いかな。

黒澤:それは、ありますね~。案外、見つけていないだけというか、探していないだけ のこともありますからね。

西村:そうそう、探しているつもりで、妄想になっていることもありますしね。ネットでは調べているんだけど、自分が行ってもいいのかなって、一歩が踏み出せなくて、ずっと探している状態になってしまう。

もしくは、いつも行く場所にほんの少し違和感を感じるんだけど、今から新しい場所にいく勇気が出ないとか、面倒臭くて、結局いつものところに行き続けちゃうとか。

でも多分、大丈夫なんですよね。行っちゃえば、なんとかなるので行ってみるといいと思うんです。

黒澤:あとは、好き嫌いをして最初から選んじゃって何もしていないケースも、もったいないなと思いますね。最初は選ばずに、色々やってみたらいいんですよね。

西村:もはや、「うわ~、私、こんなとこ来ちゃってる。ヤバ~い(笑)」くらいな勢いで、嫌いな所から入っていこうみたいな。

楽しいことを探すよりも、楽しみ方を知ること

黒澤:西村さんは笑いについて研究されてるので笑いに関する話とも繋げていきたいんですが、嫌いなことでも笑っていれば楽しめることは意外とあるじゃないですか。そう考えると、嫌いなんじゃなくて楽しみ方がわからない、なんて場合もあるんですよね。

西村:そうそう、よく50代ぐらいの人が若い人向けのバラエティとかを見て「これの何が面白いのが分からない」 って言うのと一緒ですね。頑固親父かっていう(笑)。

その笑いを理解出来ないからダメ、みたいな。これ合わなそうだな、これ嫌いだな、じゃあ行かない、ってなる。それって、すごくもったいない。

黒澤:そうですよね~、逆につまらないのを楽しむセンスみたいなものがあったら非常に面白いなって思っています。

私もそうだったんですけど、小学校のときとか中学校ぐらいのときが、なんか一番どうでも良いことで楽しんでいたんですよね。自由になりたいって言う大人が多いじゃないですか。でも、割りと小学校とか中学校のときって不自由でしたよね。

不自由な方が面白みとか笑いみたいなものを発見できるような気がするんですけど、そういうのってありませんか?

西村:あ~、ありますね~、それ。小学校の頃って、今考えると大人よりもお金も無いし、できる事も限られているし、すごく不自由ですもんね。でもあの頃ってそんなに不自由さを感じていませんでした。

何か楽しみを探したり作ったり、逆に外側を知らないからこそ、内側で楽しもうとしていたのかも。

黒澤:たとえば、何か思い出せることってあります?

西村:そうですね~、私が通っていた小学校では、子供だけでどこまで行っていいかっていう行動範囲が決められていたんですけど、それに対して「んじゃ、その一番端まで行ってみようぜ!」とか行って、みんなでそこに行くことを楽しんでましたね。

別にそこに行ったところで何もないんですけどね。ただの交差点だったりするし(笑)。

黒澤:本当に何の意味もないですね(笑)。

西村:ちょっとっ!(笑)。ツッコミがストレートすぎる(笑)。

黒澤:まぁでも、そうやって意味のないところから笑いや楽しみを生み出してましたよね。

ところが大人になってからは、自由度は上がっているはずなのに逆にあまり楽しめなくなっちゃってる感じ はありますね。

ワクワクの見つけ方。人が笑うときとは?

黒澤:笑うための方法があるとしたら、どんな手段がありますかね?

西村:小学校時代とか中学校時代とかをヒントにすると、その当時は「楽しめればそれでいいじゃん」 っていうのがありましたよね。

たとえば、さっきの超意味ないやつとか(笑)、校庭で走り回ったり、自転車に乗って競走したり、とか。「これやったら楽しそうだよね?」「んじゃ、やろっ!」ってすごくシンプル。

なのに大人になると、コレよりもっと楽しいものがあるんじゃないか、って探しに行ってしまう。

別にそれでも楽しめているんだから良いじゃん、というのがなくなると、今ある眼の前のことを心から楽しめない。それがすごく大きいのかな。

黒澤:今あるものから笑いを発見するのが大事なんですかね。

西村:そうですね。今の日常生活から探してもいいと思いますし、なんでも良いから今やっていることの中で楽しみを見つけてみると良いと思います。

一番の笑いや笑顔になるかどうかは一旦置いといて、笑いが生まれる何かは絶対に身近にありますからね。 どこかにもっと面白いことがあるんじゃないかって、未知のものを探しに行くよりは早いと思います。

黒澤:そういう小さなきっかけからやっていくのって良いですよね。

私の場合は精神世界の話を講座とかセミナーでしているんですけれども、人が本当に大変な状況に追い込まれるときとか悩むときって、どっかに探しに行っているときなんですよね。

探しに行くというのは、行動で探しに行くのは良いんですけど、妄想の世界で探しに行ってしまうと永久に現実にならない。

西村:あの頭のなかで探しに行っちゃう感じですよね。

悩んでいるときって、頭でいろんなストーリーを作るんだけど、だいたいネガティブ方面なストーリー になっちゃいますもんね。でも、現実はソファーで寝っころがっているだけだったりして(笑)

黒澤:そうそう(笑)。なので、頭の中で探しに行っちゃうのは結構危ないなあというか、もったいないなあと思っています。

想像したりとか、妄想したり、空想したりするのはいいんだけれど、それを現実にする過程が面白いわけですから。子供の時みたいに、無心にやってみたら面白いですよね。

大きな夢を妄想するのは良いけれど、、、

黒澤:妄想といえば、大金持ちになりたいとか、何かすごいものが欲しいとか、大きな夢はアリだと思うんですよ。

アリだとは思うんですけど、理想を作ることが今の不満足感につながっているかもしれない。

理想に到達していない現実が受け入れられなくて責めちゃうとか、そういうパターンは多いですね。理想を作ると、その反対である「理想を現実化していない今」を作ってしまう。

西村:理想を作るということは、今は理想じゃない。ということは、今はダメ。ダメだから頑張る、みたいな構図になって、気付かぬうちに今を否定してしまっている感じですよね。

黒澤:そうそう。でも、そういうときって笑いとかも起こりにくいと思うんですよね。

別に旅行してもいいし、お金持ちにもなってもいいと思うんですけど、そこをただ理想で持っているだけで「そうなっていない今」を責めている人って多分笑えていない人が多いんじゃないかな。

西村:本当にその通りだと思いますね。

さっきの、「目の前にあるけど、もっと楽しいことがあるんじゃないか」、「もっと笑えることがあるんじゃないか」っていうのを探しに行っちゃうのと一緒で、もっとお金持ちになったら、もっと時間があったら、っていう妄想モードに入るというか。

自分もちょっとそうだったから分かるんですけど、毎日残業三昧で、上司にわけわかんないこと言われる、この会社員をどうやって抜け出すかって考えたときに、「とりあえずお金を稼いで自由になるぞ」って夢見たことがあって、お金を理想にしてることがありましたからね。そのときの今(会社員)を否定して。

黒澤:ありましたよ、私も。起業して一人でいろいろやる前とかも、普通に働いていたんですけど、どうやってこの状態から抜け出すか、って思っているんですよね。

西村:今の状況がダメだから抜け出すかぁ、ってなっちゃうんですよね。

黒澤:そうそう。面白いんですけど、「抜け出せたと思ったら抜け出せていない」という構図になっている(笑)。

西村:(笑)。ありますよね。たとえば私の場合、会社員を抜け出したかったのは会社のゴチャゴチャでイライラする人間関係から抜け出したいってことだったんですよ。

でも、起業して一人になったら孤独になって望んだような人間関係にはならなかったんですよね。結局、形を変えて人間関係の問題が起こっていて、抜け出せていませんでした。

黒澤:だから、自分が抜け出そうとしている方向が合ってるかどうか分からないということは言えるんじゃないかと。

現状から抜け出すには、捨てることが必要

西村:完全に抜け出すということは、それを全て捨てるということですからね。

たとえば、僕の話で言えば、会社員でその上司から嫌なものとか残業とかから抜け出すには、会社から貰っているモノ、つまりは給料をもらえる安定性とか同期との絆とか、そういったものも捨てないといけない。

もちろん残るものも多少あるとは思いますけど、そういったプラスのモノも全て捨てないと抜け出したことにはならないですよね。

黒澤:そうですよね、だから抜け出すのって、「物理的にどこかから何処かへ移動する」とか「行動をAからBに変えれば抜け出せる」とか思っている人が多いんですけど、実はもっと精神的な話で、「精神的にそこから抜け出しているかどうか」の方が大事なんじゃないかなと。

たとえば、意図せずダメ男を引き寄せちゃう女性の方って結構いるんですけど、そういう状態って精神的にはダメ男が好きなんですよね。「ダメ男と付き合っちゃってさぁ」とか言う人もいるんですけど、実は好きでその付き合ってる。

西村:女子会とかで口では、「もう、ダメ男スパイラルからは抜け出したいの!」とか言っていたとしても、ですよね。

黒澤:そうそう、抜け出したいって言ってるんだけど、じゃあその男と分かれて仮に開放されたとしても、精神的に抜け出していなければ、次はダメ男Bを引き寄せるんですよ。

で、またその女子会で、「またさーダメ男と付き合うことになっちゃったんだよね」みたいな。

西村:もうその愚痴を言いたいみたいな(笑)。

黒澤:そうそう(笑)。別に何回か繰り返していいと思うんですけど、本当の意味で抜け出すにはどうしたら良いだろうというのは考えなきゃいけないですよね。

西村:ネガティブに考えずに自分の得ているものも手放さなきゃいけない。

黒澤:たとえばですけど、どんなものを皆さん受け取っていると思っているんですかね?現実的に。

西村:一番大きいのは、意外とあるのが実は見えてないうちに獲得している安心感とか安定じゃないですかね。

目に見えない物なのでわかりづらいですけど、ダメ男の彼氏がいる女の子だとすれば、少なくとも一人じゃなくて誰かがいるという安心感は受け取っているし、私がいなきゃダメなのっていうダメ男にとって自分は重要でしょ」みたいな自己重要感があったりとか。

黒澤:そうか、抜け出そうと思うよりも、抜け出す前の現状、つまり「いま受け取っているもの」を見るのが意外と大事なのかもしれないですね。

本当は抜け出したら何かを失いますからね。

西村:そうそう、抜け出したら、表向き嫌な場所や人を遠ざけられるのと同時に、実は今まで気付かずにそこから得ていたメリットみたいなものも無くなる意味がありますね。

黒澤:そうすると、抜け出す前の現在、何を受け取って、もらっているのか、安心感だったりとか色んな周りの人から認められたいとか、逆説的ですがそういうのを発見したほうが意外と抜け出せるのかもしれないですね。

西村:まあ、嫌なことがあるから良いことがあるとか、良いことがあるから嫌なことがあるってことですよね。

どっちもあるから、一回どっちも見てみようよって言う感じで、ポジティブに何を受け取っているのかに気づけたら良い。現状のちょっとした不満とか、イライラの裏に必ずプラスなことやメリットがあるわけだから。

悩んでいたこと、後で振り返ると意外と大丈夫

黒澤:笑いの話と繋げると、嫌な状況から抜け出したときに「なんかこんなんだったのか」みたいな笑いが起こりますよね。

たとえば、私も起業した後に、なんか思ってたより「あ、こんなもんか」と笑えた経験がありました。何かする前って、なぜか色々怖いじゃないですか。

西村:本当にビビりますね~。

もし失敗したら、人生終わるんじゃないか、死ぬしかないんじゃないか、って思うくらい。

黒澤:でも、実際やってみると、「あ、大したことなかった」っていう笑いが起きますよね。

西村:最初は、すごい頑張って怖いものを乗り越えて、乗り越えた後も頑張っているんですよね。その怖いものに陥らないように。

でも、ある程度うまく行ったりして自分の努力が実ったり、逆に失敗しても意外と大丈夫だったりすると、「あれ、なんであんなことでびびってたんだろうな?」と可笑しくなる。

黒澤:何かをした後に、何かをする前に戻ってしまう恐怖もありますよね。たとえば、お金を稼げるようになった後に、お金が稼げなくなる以前の自分に戻る恐怖みたいな。

西村:会社辞めたときとか、地震が来たときぐらい脚が震えましたからね、車の中で。

ん?地震?車の中で地震を感じるの?あっ、違うわ。自分がめっちゃ震えてる。みたいな(笑)。

黒澤:(笑)。でも、怖いですよね。それってもう、みんな経験していると思うんですよ。

たとえば学生時代のときに小学校から中学校に上がるときとか、中学校から高校に上がるときとか、いろいろやっぱ考えるじゃないですか。変わるのかなとか。

西村:「やばい、中学に上がったら新しい人が入ってクラス変わって」みたいなの、めっちゃありましたもんね。

黒澤:でも、実際にやってみると楽しい。

西村:まあ、最初の一日二日は緊張したりとかありましたけど。

黒澤:確かに最初はそうですよね。今こうやって昔の話をちょっと客観的に見ているから笑えますけど。

実際に今の現実と照らし合わせると「そんな笑ってる余裕はないよ」と思う人もいるかもしれないですね。

不満やイライラを感謝に変換する方法

黒澤:生活の中で笑いを増やすヒントとか、やり方 みたいなものはありますか?

西村:今、不安とかイライラとか抜け出したいと思っている部分が誰でもあるとおもうんですけど、そこから得ているものを見たときに、思ったよりも多くを受け取っているんですよね。その受け取っているものに気づいて感謝することでしょうね。

ネガティブなことにも有り難みを持って感謝出来るように変換することが必要かなと。

たとえば、奥さんが毎日料理を作ってくれて、ちょっとご飯の水加減が多くて柔らか過ぎたとします。奥さんも忙しかったりすると、失敗することもあると思うんですけど。

そのときに「なんだ、好みの硬さじゃないな!」って不満に思うのか、「これ消化し易いからいいね」ってポジティブに変換するのか。

黒澤:笑える方に変換するのも面白いですね。そう考えると、何でもネタになりますからね。他にはそういうのありますか?

西村:ちょっと無理やりなんですけど、急に上司がオネエ言葉を喋り始めたらどうなるかとか、そういうのを「何だあいつ」ってなってる人を自分の妄想の中で面白おかしくいじったりとかすると面白い。

黒澤:そういう想像する余裕って、普段あんまりないですからね。

西村:その余裕を持つためにも、今の状況を一歩引いて見ると良いですね。

黒澤:一歩引きで見ることは重要ですよね。

ひとつの主観とか意見、思いに入りこんじゃうから、悩みが深くなったりとか、解決策に気づけなくなったりとかする。客観的に見るというのは、すごく大事。

西村:頭の中で抜け出せなくなることもそうですけど、こうで、こうで、と自分が想像していることで妄想が広がっていっちゃうと一方向にしか行かない。

ロールプレイングゲームとかシミュレーションゲームをやっているみたいに、ちょっと上から、自分と思わずに「上司Aから部下Bが何か言われてるわ」みたいな感じで状況を見てみると面白いかな。

黒澤:私も色んな人の相談に乗っていて感じますが、何回も悩んじゃう悩みが深い人って外側を見ていないんですよね。 今の関わりが全てだと思っちゃっているんです。

でも、ちょっと極端かもしれないですけど、1回全部リセットして違う県や国に引っ越すとかもアリだと思うんですよ。

持っている家なくなって賃貸とかになっちゃうかもしれないですけど、完全にやり直すことも可能じゃないですか。

西村:それ、ありですよね。私は、地元の長野から大学進学で東京に行って、就職で山梨に行って、転勤で宮城に来て、と、移ってきているので、そのリセットがかかる感覚がわかります。

もちろん当時は完全リセットしようとしたわけじゃないですが(笑)。今まで、ほぼゼロになっても少し主体的に動けば何とかなってきた。

リセットと言っても実は本当に大事なものだけは残ってくれるので逆に大切にすべきモノや人がわかりやすくなる感覚があります。

黒澤:あー、それですね。相談を受けていて思うのは、「関わる人を間違っていて人生が上手くいっていないだけ」というパターンも結構あるんですよ。

みんな、上手く行かないと自分だけを責めちゃうんですよね。なんか今までの人生の歩み方が間違っていたんじゃないかとか、資格がないからとか、いろいろ自分を責めちゃうんですけど、単純にいる場所が合ってないだけというケースが非常に多い。

だから、だから、自分がゲームのキャラクター目線になるんじゃなくて、プレイヤー目線に切り替えて、自分自身というキャラクターをどこに置くかを考えてみると良いと思うんですよね。

西村:そうですよね。こうして一歩引きで見たり、関わる人を見ることで、嫌いだと思っていたことにも楽しみが発見できることもありますし。

黒澤:「笑い」もそうじゃないですか。誰と関わるかによって、全然笑いが起きない場合もある。

どんなに笑える芸人でも、笑えない状況に置かれたら、きっと笑わせられないわけじゃないですか。

西村:そうですね、離婚間際の夫婦の前で漫才をやれと言われたら、超キツイですよね(笑)

黒澤:それキツイ。苦笑いになるでしょうね(笑)。

西村:吉本新喜劇の舞台があって、そこに集まってきてくれるお客さんにやったほうが笑いは取れるわけで。

黒澤:そうですよね。だから、自分がどこにいるかによって全然変わっちゃう。

となると、最初の方の話に戻りますけど、少しずつマインドを開いていって、今いるところ以外の場所にも目を向けてもらいたいですね。

西村:いろんなところに目が向けば向くほど、失敗しても次はアレがあるし!という感じでポジティブに開き直れて、行動したり、何やればいいか見えてきたりしますからね。

自分を責めずに目標に向かっていくには?

西村:すこし勉強されている方とかだと、「すべての責任は自分にあるマインド」が大事と学んでいて、その中で周りのせいにするのは良くないよねと思い、上手くいかない自分を責めちゃう・・・っていうループになりがちかな、と思います。

そのへんはどうですか? 自分を置く位置が悪いかどうかというのは?

黒澤:それに関しては、「今を受け入れた上で今よりも良くする」というマインドが大事だなと思っています。

今がダメだから良い方に行くとなっちゃうとよろしくないので、今も全部オッケーで受け入れられるかにチャレンジしてほしいです。

西村:ここまで話してきた中で言うと、外に目を向けたり、実は受け取っているものを知ってみたり、理想との比較ではなく素直に今の自分のダメな部分を知りながら、ですかね。

黒澤:たとえばですけど、今が本当につらい状態の人もいると思うんですよね。お金がないとか、何か問題に巻き込まれているとか。

でも、さっきの小学校の頃の話を思い出してもらいたいんですね。大変なこともあったけど、それが一つの流れの中で必要なこともあるわけじゃないですか。

私自身も、親と絶縁してぶつかったりしたりしてたんですけど、そのおかげで一人で起業したりやってこれたわけで。逆に親が面倒を見てくれたら、多分今ごろ私はニートになっているかもしれない(笑)。

西村:あはは(笑)。って笑ってますけど、私も中学生・高校生時代に、父が会社員として上手くいかなくてそのまま病気で亡くなったというのを見せられたのが無ければ、甘々思考のゆとりサラリーマンだったと思います(笑)。

逆にそのおかげで、今こうしていられる。

黒澤:そう考えると、もしかすると今大変な状態も完全・完璧であるかもしれないって考えるのは良いですよね。

これって、自分を許すということなので、以外に難しいんですよ。みんな自分を責めてしまいやすいから。

その責めるのをやめることができるか。やめなければいけない、ってなるとまた責める感じになっちゃうんですけど。

西村:確かに。許さなきゃ、許さなきゃ、ってなったら許せていないし。なんかもっと、楽にというかね。

黒澤:そう、だから脱力するって大事なんですよ。

慢性的に力んでいる人がかなり多いです。とりあえず、笑っていればいいや、みたいな発想もあっていい。

西村:笑えば脱力する部分もありますしね。

それに、笑っている瞬間のあの何も考えていない空っぽな感じは、今そのものを受け入れている感覚に近い。子供の頃に素で笑っていたときって、本当に力が入ってなかったですからね。

黒澤:そうやって今の現状を受け入れていくというのが、結果的に何かから抜け出すことになるかもしれない。

抜け出そうと思うと逆に抜け出せないんですが、今の状態を受け入れながら笑ってた方が、結果的に抜け出せるんじゃないかなと。

西村:そうですね。ダメな今から抜け出そうとして新たな場所を探すと、結局また今の場所に戻ったときにガタガタになりますが、今の状況というのを素直に許したり認めたりして何か新しいところに行って楽しみを得たり、自分にとっての最適な場所探しをするのはオッケーで。

全体を最適化するというようなイメージですよね。

実は、みんな同じような事を考えている

黒澤:本当に、それですよね。

あとは自分以外の人も完全に同じ思考をしているんじゃないかということを疑ってもらいたい ということがあります。

「自分は周りの人とは違う」と思っている方が多いんですけど、抽象するとだいぶ同じことになっているんですよね。

人とか場所とかが違うだけで、結構同じ状態にいることに気づくだけでも相当な救いになる。

西村:それに気付くと楽になりますよね。

今はネットが発達していますから、「なんでオレだけこんな作業しているんだ」とか、「なんでオレだけ上司にこんな無茶を言われているんだ」と思っちゃうとしても、ネットでみんな同じように悩んでいることが分かる。

中にはあまり読みたくない文章もありますけど、いわゆる2ちゃんねるみたいな場所では、みんなの本音がいっぱい出てくるわけじゃないですか。それ見れば、自分だけが特別じゃないんだなって思えますよね。

黒澤:今話していて思ったんですけど、「今の自分がダメだわ」と思っちゃう原因って、メディアにもあると思うんですよ。

たとえばSNS、Facebookなんかは自分の生活の中の比較的いい部分しか上げないんですよ。でも、みんなイメージを増幅して「常にこんな感じなんだな」って思っちゃう。

西村:思っちゃいますね、「なんか、この人こんなにいい生活してるんだ~」って。

黒澤:なんで、こんなに女の子に囲まれてハワイに行ってるんだ、みたいな(笑)。

西村:あるある(笑)。それ、私もやりたいと思ってた(笑)。

黒澤:でも、毎回それじゃないし、実は面白そう楽しそうに見せているだけで精神的に病んでいる人とかもいっぱいいるわけです。

西村:だって、芸能人ですら一回の旅行に水着を何着も持っていって、何回も旅行に行った風に見せていますからね。

そういうモデルさんとか、いますからね。「スタイルいいなぁ~」とか思って毎回見ちゃいますけど(照)

黒澤:ありますよね(笑)。まぁでもいっぱいいるんですよ、そうやって演出している人は。

たぶん、これを読んでいる方もそういうことをやってたりするはずなんですよ。我々もね、微妙にやったりするわけじゃないですか。

西村:しますね。加工まではしないけど、やっぱり写りの良い、いい感じの写真ないかなって探して選びますからね。

黒澤:でも、他の人のをみると「わー、なんでこの人こんなに良さそうにしているんだろう」とか、テレビとか色んなのを見るたびに「今の自分はダメだ、何かに到達していない」って思っちゃう。

雑誌とかもそうですよね。結婚とか人生の価値観を押し付けてくるので、そういうのを持たされてしまうと、「うわあ、自分は(理想に)なってないわー」みたいな。

西村:知らないうちに、そうならなきゃいけない、っていう強迫観念みたいなのが埋め込まれているんですよね。

最近は価値観が多様化されたと言われていて、結婚して子供が出来て、家を買って、車を買って、老後まで生きて孫が生まれて幸せでしょう、みたいなのだけがシンプルな幸せ像じゃないよね、っていうことには気づいてきてる。

だけど、もう2段階、3段階ぐらいやられているのに気づいていないような感じがしますね。

結局、雑誌とかテレビとかも編集されたものだから、極端な話SNSでハワイでお金持ってる写真を上げていても、その場で作ったものかもしれないですよね。

黒澤:そう。その作られたものにすごく影響を受けすぎてしまっている人も中にはいて、それって結構もったいないなあって思うんです。

西村:もったいないですね。

旅番組なんかを見ると、「そういうところを行って楽しまなきゃいけない」となって、美味しいお取り寄せグルメとか、美味しいお店とかを見ると、「ああいうのを食べて食を楽しまなきゃいけない」みたいになっちゃうじゃないですか。

黒澤:服とかも高級なやつとかじゃなきゃダメ、みたいなね。

でも、意外と今の現実の中で楽しもうとしたら、楽しいことって結構いっぱい見つかると思うんですよね。

わざわざその高級なところに行ったりしなくても、普通の鍋パーティーした方が面白いかもしれない。

西村:ほんとそうですよね。鍋パーティーとか、たこ焼きパーティーとか。

黒澤:そうそう、お金ぜんぜん掛からないですから。

西村:みんなパジャマでやればいいじゃんって(笑)。

黒澤:あと、餃子を作ってみるとか。

西村:ああ、いいですね。

黒澤:ミルクレープ作ってみるとか西村さんもやってましたけど、そういう風な日常の中から楽しめることをいっぱい見つけてみると良い。

どこか到達できない理想を描いて今の自分を責めるよりも、到達できそうなところで笑えるところを見つけたほうがいいと思うんですよね。

貯金100万円で今すぐ大金持ちになる方法

西村:ゴールをどこに設定するかが問題ですね。大金持ちになるっていうゴールを設定すると、石油でも掘り当てない限りたぶん難しい。

黒澤:そうそう。しかも、大金持ちになると幸せになれるっていうのも錯覚なんですよね。

大金持ちになることは私は全く否定しないし、お金持ちになったほうが良いと思うんですけど、たぶん皆思ったよりもオーバーにイメージしていると思うんですよ。

私自身も昔は本当に借金まみれで、口座に5万円とかしか入っていなくて、毎日冷凍うどんばっかり食べていたんです。だいたい、値段を見て安いものから買う、みたいなときがあって。

その頃は、なんか「お金持ちになればハッピーになれる」と思っていたんだけど、実際じゃあ年収が数千万になりました、となってそんなに大幅に変わったかというと、あんまり変わってないんですよね。

西村:え、まだ冷凍うどん食べてるんですか?

黒澤:いや、冷凍うどんは全く食べてないけど(笑)。でも、うどんを食べるときもありますし、普通に安いお店に行くこともあります。選択肢が増えるというだけなんですよね。

だから、何に対しても満足感を感じられない人は、お金持ちになっても多分めっちゃ不満足だと思います。

西村:ふーん、どんなところが不満足になると思いますか?

黒澤:たぶん、一千万円稼いだら「まだ一千万か」みたいに、まだまだ足りないと思い続けちゃう。

ちょっとイメージできないかもしれないですけど、本当にそう思うんですよ。

これ、現状で言ったら、日本にいる時点で結構お金持ちなわけじゃないですか。で、お金ないって思っている人もいれば、お金がないのに満足に思っている人もいるし、不思議ですよね。

お金持ちかどうかは非常に精神的なものなんじゃないかな、というのは思いますね。

西村:そうですよね。お金があれば幸せだとなれば、じゃあアフリカとか貧しい国の人から見たら日本人は全員幸せだと見える。

黒澤:見えますよね。だから、お金持ちにはすぐなれますよ。

貯金が100万円ぐらいある人だったら、100万円持って物価が安い国に行けば相対的にはお金持ちになれます。

西村:確かに、それで老後に海外に行ったりする方もいますけど。

黒澤:自分が何を得たいかというのもハッキリしていない人も居るかもしれないですね。

西村:お金がない、というのが、「絶対的にない」わけじゃなくて周りと比べてないだけのこともある。

しかも、その周りというのが雑誌とかテレビとかに出てくるよく分からない有名な人達とくらべてお金がないとなっちゃっているわけですよね。

黒澤:統計と見比べてみたら、そんなに差がないとか。むしろ稼いでいる方だったとかもあると思います。

どこか今の現状から抜け出したいと思っている人に対しては、もうそこから抜け出しても良いと思っているし、その場に居て鍋パーティーしたりとかその場で楽しんでもいいし、どっちもやったら良いと思うんですよね。

西村:そうですね。好きなものだけじゃなくて、嫌いなものとか、いやちょっとと思うようなものも、手が伸ばせるところからやってみる。

現実が先か、笑いが先か。

黒澤:そうやっていけば、笑いも増えていくと思います。

うーん。笑えば現実が変わるのか、現実が変われば笑えるのか、これってどっちなんですかね。

西村:難しいところですね。ここまで話してきた内容からすると、両方の側面があると思うので、どっちからでも良いと思うんですよ。

ニワトリが先かタマゴが先かみたいなよく出てくる矛盾の話と一緒で、好きな方からやればいいんですよね。

笑える環境に行きたい人は笑える環境に行けばいいし、今の自分でも笑える自分を作るのから良い現実を引き寄せてもいいし。

黒澤:そうですよね。精神世界の基本法則に、自分と似ている人とか物とか出来事を引き寄せるという「引き寄せの法則」があります。

そう考えると「抜け出そう」と思って今の現状ダメだわと思っているときって、実は悪い方向に進んでいたりするんですよね。

でも、笑ってたりすると良い現実を引き寄せるので結果的に抜け出せるということになる。そうなっていくと更に笑えるかもしれない。

そこは確かに両方同時というか、循環しながら起きていくのかなという気はします。

西村:理想としては、今の状況も認めつつ笑えるようになっていくことですね。

ただ、ちょっとそれだけでは今すぐ笑えない場合は、最終的なゴールをそこに意識しつつ外に笑いを探しに行くのは良いのかな、という感じはしますね。

黒澤:それは私も同感です。

もっと話したいことがありますが、長くなるので今回はここまでにしましょう!ありがとうございました。

西村:ありがとうございました。

続きは現実で!

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プロフィール

西村敏―Satosni Nishimura―
笑いと笑顔の力を使って、仕事・お金・人間関係などの人生の問題を解決するアドバイザーとして活動。アドバイザー以外にも、セミナー講師、起業・副業サポート、Web広告業、web集客コンサルタントの顔を持つ。

黒澤全―Zen Kurosawa―
価値観にスパークを起こし飛躍的な進化を発生させることで、問題を根本から解決するカタリスト(触媒)として活動。セミナー講師やアドバイザー、セラピスト、精神世界の知識を応用した新世代のコンサルティングも行う。



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