心を育てる

夢を諦める方法|為末大『諦める力』より

夢を諦める方法

小さいころからのあこがれだった夢を叶えている人はどのぐらいいるでしょうか?

とっくに諦めて別の方向に人生の舵を切った人もいれば、ずっと諦めずに夢を追い続ける人もいると思います。

夢を諦めずに努力することは美しい。

けれども、その夢が本当に自分が望んでいることではなかったとしたら? 誰かに思い込まされて、勘違いして追いかけさせられているとしたら?

「夢」を諦めることは、必ずしも後ろ向きなことではなく、真実の生き方に目覚めることです。

諦めることも「力」である、そんなことを教えてくれる本があります。

諦める、本来はポジティブな言葉

ポジティブに諦める
もしもあなたが、長年夢を追い続けていて、「このままでいいんだろうか」と疑問に思い、「しかし、諦めることは『逃げ』だ」と思ってなかなか決断ができないのなら、「諦める」のポジティブな意味 の方を取ってみると良いかもしれません。

『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』(為末大、プレジデント社)によると、「諦める」という言葉にはポジティブな意味もあるそうです。

「諦める」という言葉の語源は「明らめる」だという。
仏教では、真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。
(中略)
こうした本来の意味を知った上で「諦める」という言葉をあらためて見つめ直すと、こんなイメージが浮かび上がってくるのではないだろうか。

「自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る」

諦めるということはそこで「終わる」とか「逃げる」ということではない。(まえがきより)

明らかに不可能な絵空事でしかない「夢」を追い続けるのではなく、ちゃんと現実を見て、自分を見て、現実に戦っていくということが「悟る」=「諦める」ということなのです。


『諦める力 勝てないのは努力が足りないからじゃない』為末大
1,620円

夢を諦めないために諦める、という選択

著者の為末大さんは、1978年、広島県生まれ。中学1年生のときに世界陸上でカール・ルイス(今でいうウサイン・ボルトのようなスーパースター)に憧れて陸上を始めました。タイムは急激に伸び、中学2年生の全日本中学校選手権では、花形の100メートルで7位に入賞。3年生では100メートルを含む複数の種目で中学生のトップに立ちます。

ところが、身体的に早熟だったためか身長もタイムも中3で伸びが止まり、短距離では肉離れを繰り返すなどして、100メートルには肉体的に向いていないことから、高校三年生で400メートルと400メートルハードルに転向しました。

400メートルはマイナー種目。18歳で、大きな決断をし、葛藤に見舞われた と言います。

しかし時間が経つにつれて、その決断は腑に落ちるようになりました。

「100メートルをあきらめたのではなく、100メートルは僕に合わなかったんだ」

いつのまにか、無理なくそんな風に考えられるようになっていた。すると、自分の決断について、よりポジティブな意味を見出すことができるようになった。

「100メートルをあきらめたのは、勝ちたかったからだ」
「勝つことに執着していたから、勝てないと思った100メートルを諦めた」
「勝つことをあきらめたくないから、勝てる見込みのない100メートルをあきらめた、400メートルハードルという勝てるフィールドに変えた」

つまりは、自分の腹の奥底にある本心を言語化することができたのである。

「勝つことを諦めたくない」

「勝つ」という目的さえ諦めなければ「100メートル」という手段を諦めることはアリ 、ということを筆者は主張しています。多くの人は、この目的と手段を混同してしまっていると言います。

「憧れの罠」への警鐘

憧れる人は正しいか
夢を持つとき、多くは「憧れ」から始まります。イチローやスティーブ・ジョブズに憧れてそのスタイルを真似しようとしますが、天才のマネをしてもだいたい失敗する、「自分の体と性格に生まれついてしまった以上、なれるものとなれないものがある」のだそうです。

僕の場合、170センチという身長では、おそらく水泳は無理だ。たぶん野球も難しいだろう。400メートルハードルは自分に会っていたが、最初はいけると思った100メートルでも、結局のところ向いていなかった。今考えると、いっそ陸上をきっぱりとやめて、体操に移っていたらどうなっただろう、とも思う。身体能力や競技の特性を考えると、体操は案外僕に向いていると思うのだ。

そうはいっても、体操選手で10歳以降から協議を初めて五輪に行った選手はほとんどいない。ああいった空中感覚はある年齢までにつかまないと、その後に身に着けることは難しい。

人生は可能性を減らしていく過程でもある。年齢を重ねるごとに、なれるものやできることが絞り込まれていく。可能性がなくなっていくと聞くと抵抗感を示す人もいるけれど、何かに秀でるには能力の絞り込みが必須で、どんな可能性もあるという状態は、何にも特化できない状態でもあるのだ。できない事の数が増えるだけ、できることがより深くなる。

生まれた瞬間から、無限の可能性なんてありません。 運よく日本に生まれた私たちは当たり前のように小学校に通う事ができましたが、子供のうちから働かないといけない生きるのがやっとという国に生まれた人はその機会にすら恵まれないのです。

出まれた環境や、遺伝によって、最初から手が届かないことはありますし、成長していくにつれてどんどん可能性が減っていきます。

そういった現実を無視して、自分とは違いすぎるタイプの人に憧れ、100%絶対に叶わない夢を追い続けてしまうことを筆者は「憧れの罠」と呼びます。

自分とは全く接点のない人に憧れて、自分の短所を埋めようとすると長所まで削り取ってしまうことになるので、自分の憧れの存在が果たして自分の延長線上にいる人なのかを見極めることが大事なことだと言うのです。

勝利を再定義する

勝利を再定義する
筆者の主張は、自分なりの「勝ち」を定義しようということ。つまり、誰かに決められたランキングではなく、「俺的ランキング」でいいのではないか、自分の強みを活かせる発想をしたらよいのではないか、ということです。

「自分の体形に向いているスポーツをつくろう」
「俺が一番になれるスポーツをもっと普及させるにはどうしたらいいか?」
「自分に向いている仕事を作ってしまおう」
「自分が一番に慣れる仕事って、たとえば何だろう」

現実的ではないかもしれないが、こんな発想ができたら面白い。

現に、ビジネスの世界でニッチと呼ばれる市場を探すのは、この作業と似ている。持てる人材、技術、ロケーション、資本力で勝てる商売は何かを考える。それは自分なりのランキングを作る行為とそれほど離れていないのではないか。

ある年齢を超えると、どんな仕事でも大きく軌道修正することはできなくなる。既存のメジャーなランキングだけで生きてきた人は、その時点で勝負が決まってしまう。

もう少し広く見れば、全く違うランキングがあることも、自分でランキングを作ることも可能だと気づけるはずだ。なるべく早い時点で気づくことができたならば、「負けること」も「一つのステップ」としてとらえ直すことができる。

既存の枠組みにとらわれないことが、人生に置いて真の勝利をつかむことにつながります。 既存のランキング、たとえば「偏差値の高い大学に行く」では上手く行っていても、自分の人生をどう評価するかの「俺的ランキング」がないとその後どうしていいか迷ってしまうことになるでしょう。

自分が何で一番勝ちたいのか、その目的のためにはフィールドを変えることも、あるいはフィールドを作ってしまうことも決して「逃げ」にはならないのです。

ライター高橋久美の開運★引き寄せ研究部

人にはそれぞれ生まれ持った特性があり、育った環境や経験もみんな違います。

一人ひとりが、自分の特性・本質を最大限に発揮できること、皆が「俺的ランキング」の1位になれることが幸せな世の中なのではないでしょうか。

この本を読んで、胸の小さい女性が「貧乳」と言われているのを「シンデレラサイズ」(足が小さい方が勝ち、の意味から)と再定義しているランジェリーショップ があったのを思い出しました。

まさにフィールドを自分で作り、ビジネス的にもニッチなフィールドで成功している例ですね。

人のランキングで生きないことは、強さです。

昔の私を振り返ると、わざわざ人のモノサシで人と自分を比べて「自分はダメだ」と落ち込んでばかりでした。

得意だった勉強も、もっとできる人がいるから…と比べてしまって、自分で自分を認めてあげることができませんでした。

仕事をしても、他にもっとできる人がいる、自分じゃなくてもいいんだという考えを持っていて自分を苦しめていました。

そして気づいたのは、私自身よりも周りの人の方が私を正確に評価しえくれていて、ちゃんと認めてくれていたことでした。

せっかく誰かが褒めてくれても「わたし的ランキング」がおかしくなってると「自分はそんなんじゃないし〜」みたいに変な謙遜をしてしまうようです。

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