文字を消して同じページに何百回も書ける、データをアプリで取り込める、そんなスマートノートをご存じですか?
今回は、学生さんにも社会人にも便利なスマートノートのおすすめの使い方5種類を、ヘビーユーザーな私が伝授しちゃいます。
どのスマートノートがおすすめか、スマートノート11種類を比較したまとめ記事はこちら。
スマートノートとは?
スマートノートとは、ノートにペンで書いた文字や絵図をスマホのアプリでスキャンし、また消して繰り返し使える「消せるノート」のことです。
なぜきれいに消せるのかというと、すごいデジタルな技術が使われている…わけではありません。
ぱっと見は普通のノートで、液晶画面も電源スイッチもありません。
しかし、このノート、ストーンペーパーという特殊な紙でできています。
ストーンペーパーは普通の紙よりもツルッとしていて固さがあり、触った感触は紙とプラスチックの中間ぐらいの感じです。
何よりも優れているのが、ストーンペーパーの水を弾く性質です。
シャワーでびしゃびしゃにしても一切ふやけることはなく、水気を拭き取れば元どおり使うことができるのです。
ノート界の革命児! 「半永久的に使えるスマートノート」| Rocketbook Everlast
このストーンペーパーに、PILOTの「消せるボールペン」フリクションボールで文字を書くと、ホワイトボードに書いた文字を消すように、なんども繰り返し消して使えるようになるというわけです。
ちなみに、私が使っている『NEWYES notebook』の商品紹介によると、1ページを500回も使えるらしい。
ホワイトボードと違うのは、フリクションボールのインクが乾けば指で触っても消えたり、インクが他に移ったりすることはないところです。
インクが乾くまでには紙に書いたときよりも若干長く1〜2分かかりますが、気にならない程度。
それでいて、ウェットティッシュなどで拭うと、びっくりするぐらいきれいさっぱり消せます。
各社から出ているスマートノートですが、ノートの罫線は、スキャンがしやすいようにたいてい太枠で囲われており、専用のアプリが提供されています。
このように、スマートノートとは、「デジタル保存がしやすい、繰り返し使えるアナログなノート」なのです。
私がスマートノートをおすすめする理由
なぜスマートノートがおすすめなのか、iPadやデジタルペーパー、電子ペーパーじゃだめなのか、その理由を解説します。
ノートまみれ、メモまみれだった
私は、WEBライターという文章を書く仕事をしています。
仕事柄、資料からメモを取ったり、アイディアをメモしておいたり、記事の構造を書いたり…と、ノートやメモは手放せません。
また、新しいライターさんにアドバイスをするとき、セミナーで話すとき、逆に自分が勉強するときなど、専用のノートを毎回作っていました。
なので、デスクの周りにはお徳用のメモ帳と、A4のコピー用紙と、何冊ものノートが手放せず、いつもメモにまみれていました。
メモを書くときはまあ良いのですが、あとで「あれ、どこに書いたっけ?」とごそごそ探したり、片付けるときに必要なメモとそうなじゃいメモを仕分けしたりするのが大変な作業になります。
あと、ノートの消費量がけっこう激しかったです。
それで、デジタル化できる何かいい方法は無いかなあと、色々調べてみたのが最初でした。
SONYのデジタルペーパーが高かった
知り合いが使っていて良さそうだったのが、SONYのデジタルペーパー(DPT-RP1)でした。
タブレットのたぐいにはなると思うのですが、画面は白黒で、紙のような質感です。
見た感じはKindle ペーパーホワイトに近いかも。
そして、専用のペンで文字を書いたり、PDFの書類に書き込みをしたりでき、しかもパソコンと同期してデータを保存できるという優れものでした。
- 薄くて軽い
- 画面が目に優しい
- タッチペンが書きやすい
- 電池の持ちが驚異的
- 高い(税込で8万超)
- 画面が白黒
すごく良さそうだなあとは思いましたが、価格が8万は「メモ帳」にしてはちょっと高すぎるんじゃないか?
と、思いとどまりました。
2018.12.20追記
富士通からも「電子ペーパー」が発表されました。直販価格はA5サイズが7万5500円・A4サイズは8万6200円(いずれも税込)。
なお、ハードウェアはSONYのデジタルペーパーと全く同じだそうです。
私には要らなかった…!!
iPad+Apple Pencilがハイスペックすぎた
次に検討したのは、iPadとApple Pencilの組み合わせです。
これも結構な値段がしますが、メモだけじゃない色々な便利機能が付いてきます。
- iCloudのメモアプリが使える(MacやiPhoneと同期できる)
- 画面がカラー
- インターネットができる、他タブレットとしての機能が充実
- そんなに機能いらない
- 頻繁に充電が必要
- 重い
18年春モデルWiFiのやつなら、本体とアップルペンシルの2つを合わせた価格は5万円台ですので、SONYのデジタルペーパーよりはお手頃。
しかも、メモだけじゃないiPadの楽しい機能がいっぱい付いてきます…!
と思ったのですが、冷静に考えるとメモしか使わないのにもったいないかな?と、やはり思いとどまりました。
iPhone+タッチペンは書きにくい
じゃあ、市販のタッチペンを使ってiPhoneのメモアプリに直接手書きで書き込んだらどうか?とやってみたのですが、これは上手くいきませんでした。
極細のタッチペンを買ってきて、文字を書こうとしてみると、なぜか書きたい場所と実際に線が書かれる位置がズレるのです。
どうやら表示部分とタッチしてる部分はガラスを1枚隔てているため、ズレが生じてしまうようです。
また、iPhoneはもともとiPadのようにタッチペン文字を書くことが想定されていないので、ペンを持ってる手のひらでも反応してしまいます。
「あー、そこじゃないのにさわっちゃった!」という事故が多発して、ただでさえ書きにくいのにますます難航。
というわけで、市販のタッチペンでiPhoneに細かい文字を書くのは無理でした!
ブギーボードは保存に不向き
ちなみに、「デジタルペーパー」で検索すると出てくる黒地のメモパッド(ブギーボードなど)は、その場で文字を書いてすぐ消すのにはよいのですが、情報として保存しておくことはできません。
カスが出ないホワイトボードとか黒板みたいなものですね。(電池を使う以外にデジタル要素が何も見当たらない)
冷蔵庫に貼っておいて家族の伝言ボードにするとか、聴覚障害の方の筆談とか、子供の落書きにはちょうど良さそうです。
しかし、メモを取って後で見返せるように保管したい、という私のニーズには合わないのでした。
結論:スマートノートは「ちょうどいい」
それで最終的に出会ったのが、スマートノートでした。
繰り返し消して使え、アプリで保存もできる。
それで価格は2,000円ちょっとですから、SONYのデジタルペーパーの40分の1ではありませんか!!
下位互換と思って、さほど期待せずに購入してみました。
ところが、思いの他これが素晴らしかったのです。
スマートノートが手元に届いてからは、もう、便利すぎて、持ち歩くノートはこれ1冊になりました。
一言で言うと、「ちょうどいい」のが良いんです。
小学校時代から使い慣れた「ふつうのノート」の形と、使い慣れたiPhoneのメモアプリが統合でき、使い方に難しいことは何もありません。
書いてはスマホでスキャンし、ウェットティッシュで消し…という作業は実際あまりスマートじゃない気もしますが、私の中では総合得点では文句なしの優勝です!
スマートノートのおすすめの使い方
以下、私がどのようにスマートノートを活用しているか、おすすめの方法をいくつかご紹介します。
1.iPhoneの「メモ」アプリでスキャン&同期する
スマートノート付属のアプリも無料でダウンロードできるとのことでしたが、かえって扱いが面倒くさそう。
そこで、私はiPhoneに元から入っている「メモ」のアプリでスキャンし、Macのパソコンと同期しています。
こうすることで、保存したノートがパソコンの大きい画面でも見られるようになるんですね。
スマートノートの画面をメモに保存するやり方
*iOSバージョン11.4の画面です。
メモのアプリを開いて、新規メモ作成します。
+ボタンを押し、
「書類をスキャン」へ。
自動でカメラが立ち上がるので、スマートノートを撮影しましょう。
枠を黒い太線に合わせて保存すれば、
完成!きれいにスキャンできました。
2.ボールペンでマイ・テンプレートを作る
スマートノートのページは、普通の罫線やドット罫、自由帳タイプなどがありますが、自分用のテンプレートを作ると便利です。
フリクションボールで書くと水で消えるスマートノートですが、なんと普通の油性ボールペンで書くと水でも消えないんですね。
これが「消したくない文字や図」をテンプレート化するのにとっても便利!
私はこんな風に使ってます。
他にもチェックリストや家計簿など、アイディアしだいでいろんなテンプレートページが作れそうですね。
3.人に説明するときに図解する
スマートノートは、人にちょっとした説明をするのにも便利です。
地図とか、フローチャートとか、あったらわかりやすいけれど、わざわざ紙のノートを使うのはもったいない、ホワイトボードを持ってくるのはめんどくさい。
そんなとき、スマートノートはちょうどいいんです!
あとで消せるので、気兼ねなくページを使えますし、説明した相手にスマホで保存してもらうこともできます。
人に教える機会の多い先生・講師・コンサルタントや職場の教育係の方、お子さんのいる方にもおすすめです。
4.セミナー・講義の板書ノートに
これはザ・普通のノートの使い方ですが(笑)、スマートノートももちろん板書ノートとして使えます。
紙のノートだと、書きっぱなしでなかなか振り返る機会が少なかったり、どこに書いてあるか探そうと思ったときに検索しづらかったりする難点がありました。
スマートノートなら、スキャンしてメモアプリに保存するとき、日付やタイトル、内容などを簡単に入力しておけば、あとで探すときにとっても楽です。
また、講義の種類ごとにノートを分けて何冊にも荷物が増える、なんて心配もありません。
持って歩くのは1冊だけあれば十分ですから、かなり身軽になれますよ。
5.アイディアのメモに
スマートノートは、アイディアをメモしておくのにもぴったりです。
スマホやタブレットなどのデバイスは、「あ!」とひらめいた瞬間から、電源を入れてアプリを立ち上げて、メモを取るまでにタイムラグがあります。
下手すると充電が切れたりして、充電器、充電器…とかやってる間に。せっかくのアイディアがどこかに消えてしまうことがあるのです。
だから私はそもそも紙とかノートを使っていたのですが、なんとなく紙を無駄にしたらもったいないような気がして、ガンガン書きなぐることに対して微妙にブレーキがかかっていました。
スマートノートなら、紙は何回でも使えますから、しょうもないことでもページをいっぱい使って書くことができ、かなり自由度が上がりました。
うっかり水をこぼしたり、炎天下の車内や暖房器具の近くなど熱いところに放置したりすると、フリクションペンの特性上、文字がきれいさっぱり消えます!
保存しておきたい内容は早めにスキャンしておこう。
スマートノートを使った効果
スマートノートには、便利なだけじゃない意外な効果がありました。
紙のノート・メモ帳の消費量が減った
スマートノートを使うようになってから、普通の紙のノートはまだ1冊も買っていません。
日記帳とか、紙媒体でずっと残しておきたいものに関してはまだ紙のノートも使うつもりですが、それ以外のノートやメモに関してはスマートノートで事足りそうです。
「消す」から頑張って覚える
スマートノートは、アプリで画面を保存してから消すのですが、頭の片隅には「もしもデータも消えちゃったら、このページは二度と見られなくなる!」という謎のプレッシャーがかかります。
まあ、クラウドに保存しておけば消えるなんて滅多にないと思うんですけど、消すのはやっぱり微妙に怖さがあります。
そのせいか脳が勝手に頑張るらしく、スマートノートで書いて消したものは、けっこう記憶に残ります。
フリクションボールの消費が増えた
紙の消費量は減りましたが、その代わり増えたのがフリクションボールの消費量です。
コストだけで言ったら、シャーペン+紙のノートの運用よりも実は割高になりました。
ウェットティッシュの消費が増えた
もうひとつ、ウェットティッシュの消費量も増えました。
スマートノートはアルコール入りのウェットティッシュはNGということで、水だけのウェットティッシュ「シルコット ウェットティッシュ ピュアウォーター」を愛用しています。
拭き取り用の小さいクロスも付いて来ましたが、こちらはウェットティッシュで濡らしたあとの乾拭き用にするといい感じです。
なお、乾拭きは普通のティッシュだとややカスが残っちゃうので、布かペーパーふきんがおすすめです。
スマートノートのおすすめポイントまとめ
スマートノートは、
- アナログで書いてデジタルで保存するノート
- 水で濡らして拭き取れば半永久的に使える
- ボールペンで書いた部分は消えないので、オリジナルのテンプレートページも作れちゃう、他便利な使い方いろいろ!
スマートノートも本家のROCKET NOTEの他、いろんなメーカーからも類似品が出回っています。
罫線のタイプや表紙の素材など種類もいっぱいあって、どれに使用か迷ってしまいますね。
そこで、11種類のスマートノートをまとめて比較してみました!
詳細は以下の記事をご覧ください。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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