非正規雇用で婚活をしている人は、厳しい現実を目の当たりにされていることと思います。
気持ちは分かりますが、非正規雇用で年収が少ないと「結婚」は厳しいようです。
目次
非正規だと結婚できない理由
婚姻届を出すだけなら誰でも結婚できるのですが、実際に結婚生活を営むとなると非正規では大変です。
婚活女性の78%は相手に400万円以上の収入を求める
2012年度の就業構造基本調査によると、35~39歳の男性の未婚率は、正規雇用者25.3%に対し、派遣・契約社員は67.2%、パート・アルバイトはなんと85.8%!![1]
それもそのはず。サンマリエの「結婚と婚活に関するアンケート2018」によると、婚活女性が相手に希望する年収は、「400万円」が最多の23%で、「500万円」(19%)、「600万円」(15%)と続きます。
一方で「300万円」は2%、「200万円以下」は0%、こだわらないは20%でした。
つまり、78%の婚活女性が相手に年収400万円以上を希望するのです。
「こだわらない」と答えた人が、必ずしも年収200万の相手でいいと考えているとは限りません。
こだわらない人の中には「私も働いてるから、べつに1000万円も稼がなくても500万か600万ぐらいでいいよ、全然こだわらない!え、300万?ご冗談を・・・」みたいな人が含まれている可能性もあるのです。
年収400万と言えば、正社員でも20代〜30代ではよほどの大手企業でないと厳しいけど、非正規ではほぼ不可能ですね。
男性も相手の女性に経済力を求める
女性は男性ほど高年収は求められませんが、「妻にも正社員でそこそこ稼いで欲しい」が現代の男性の本音のようです。
男女共同参画白書平成25年によると、結婚した女性の直前の就業形態は「正規」が64.2%、「非正規」は29.2%と、結婚前は正社員だった人が大半を占めています。
また22歳~39歳の男性を対象としたアンケートによると、結婚したら彼女に仕事を続けてほしいと考えている男性が9割近くに上りました[2]。
看護師や歯科衛生士、保育士がモテるのはイメージだけでなく国家資格を持っていると結婚・出産後も再就職に有利だから、という現実的な理由もありそうですね。
産休・育休は法律上は非正規雇用でも取得できることになっていますが、前例が少なかったり、「雇用期間の定め」が取得条件を満たさないとみなされたり、実際には退職させられるケースも多いようです。
マイホームどころか賃貸の審査が厳しい
『マイナビウーマン』のアンケート調査によると、22歳~39歳の交際経験のある未婚女性のうち、彼の親とは同居したくない人はなんと82.9%!!
別居前提の方が結婚相手は見つかりそうですが、非正規雇用だとファミリーで一緒に住む新居を構えるのにも困難を伴います。
年収200万円、貯蓄無しでは住宅ローンの審査はまず通りませんから、必然的に賃貸になりますが、それすら収入の審査で通らない可能性が高いのです。
保証会社の審査を通すには、家賃の上限は月収の25%〜30%以内と言われています。
たとえば家賃7万円のファミリータイプのマンションを借りるには、月収24万〜28万円ないとダメ。
夫婦とも非正規で合わせて手取り30万円稼いでいれば余裕で払えるんだけれど、収入合算で審査が通ることは非常にまれです。
となると、親と同居せざるを得ないか、公営住宅、あるいは子どもを持たないか…ということになり、いずれにしても婚活で積極的に選ばれる対象にはなりにくいのです。
子育てにはお金がかかる
結婚相手が非正規だと、「ちゃんと子どもを産み育てられるのか」も不安になってしまいます。
子どもを1人大学まで出すにかかる学費・生活費はトータル2500〜3000万円かかります[3]。
22歳までにかかるとして、1年あたりにならすと年間の子育て費用はだいたい113〜136万円。
家族の生活費が月30万円かかるとして年間360万円ですから、子ども1人育てるのに世帯年収で500万円は欲しいことになります。
子どもが2人欲しいなら、約600万円の計算です。
夫婦2人とも年収300万円の正社員でやっと、というところ。
収入が増える見込みがなく、いつクビを切られるかも分からない非正規では子育てのイメージができません。
もちろん、生活を切り詰めて、子どもも義務教育後に働かせれば安上がりですが、低学歴の子どもは高収入の職に就くことはできず、貧困を再生産することになるでしょう。
親の介護にもお金がかかる
お金がかかるのは子育てだけではありません。
やっと子どもが独立したと思ったら、今度は親の介護費用がのしかかってきます。
1人あたりの介護にかかる月額費用は、自宅介護で2〜8万円、特別養護老人ホームなどの公的施設に入れる場合は5〜15万円、有料の老人ホームでは15〜30万円に上り、総額では自宅で300〜400万程度、施設では1000万〜2000万程度かかることもあります[4]。
親の介護が必要になるとき、子どもはだいたい50代前後。
正社員として就業している人だと50代以上の平均年収は男性が690万円、女性が442万円[5]。
夫婦で正社員なら、親の1人や2人はホームに入れても生活に困窮することなく、一時的に出費は増えても間もなく退職金がもらえますから、不安感はないでしょう。
ところが夫婦そろって非正規だと、50代になっても収入はほとんど増えません。
お金がなくて片方が介護離職して自宅介護をしながら特養の空きを待ち…、やっと介護が終わっても、腰を悪くして再就職もままならない…なんてことにもなりかねないのです。
結婚するためには非正規雇用を抜け出すべし
というわけで、結婚生活を維持するのに必要な経済力に欠ける非正規雇用の人は、残念ながら婚活市場においては需要がありません。
非正規雇用の人が結婚相談所に行くと「高望みするな」と言われます。
非正規で低収入では、選ぶ立場にない。だから、相手に希望する年齢や収入、その他の条件をもっとグレードダウンしろ、と。
「仕方ないから、この人でいいか」と妥協しても、もしかしたら意外と幸せになれるかもしれません。
でも、非正規をやめて、高収入になって、相手の方から寄ってくる状態で自分が選べた方が良いと思いませんか?
正社員の仕事に転職する
まずは、普通に転職活動をする方法です。
20代〜30代のうちなら、新卒じゃなくても「未経験可」で正社員の仕事はまだまだあります。
転職サイトやエージェントを使うと、ハローワークなどでは非公開の求人情報も見つかりますので、希望の条件に合う会社を丹念に探しましょう。
実家暮らしで地元に求人がない、という人は全国に目を向ければ見つかる可能性がアップします。
都市部なら車も持たなくて良いですし、「寮付き・社宅あり」なら貯金もしやすいですよ。
公務員試験を受ける
正社員以上に安定する「公務員」を目指すのも良いでしょう。
最初は給料は大したことありませんが、無能な人でも年功序列で昇級でき、退職金もいっぱいもらえる公務員は婚活では高ポイント!
また女性の産休・育休・育児時短勤務などが完璧に利用でき、よほどのことが無ければクビにはなりませんので、女性の働きやすさで言えばナンバーワンと言えます。
公務員試験の勉強を頑張りましょう。
派遣から正社員登用を目指す
時間はかかりますが、派遣から正社員登用を目指すルートもありますね。
新卒の就活では高倍率な大手企業でも、コールセンター部門で大量に派遣社員を雇っており、正社員登用の制度を備えていることがあります。
ただし狭き門ですので、転職活動等と同時進行にするのが良いでしょう。
スキルアップ・資格の勉強をする
どうしても未経験・正社員の仕事で希望に合う職場が見つからなければ、スキルや資格を身につけて選択肢を広げてはいかがでしょうか。
建設関連や医療、ITなどの業界は人手不足が深刻です。
勉強のやり方は、
- 資格を取る
- 夜間課程のある専門学校に通う
- 教材で独学する
などありますね。
特にプログラミングやWEBなどIT関連は独学でも勉強しやすく、資格や勤続年数よりもスキル次第で評価されます。
エンジニアの平均年収は25~29歳で465.8万円 、30~34歳 511.7万円と、他業種と比較してもかなりお高め!!
早く年収を増やしたい人にはおすすめです。勉強しましょう。
副業・起業・フリーランス
誰も雇ってくれなければ、自分で自分を雇う、 Self Employed、つまり自営業で収入を増やすという手もあります。
自営業は安定しないので婚活では敬遠される面もありますが、会社員や公務員のように収入の上限はありませんから、頑張り次第で年収2000万〜3000万以上の高収入も目指せます。
上手く行って法人化して「会社役員」を名乗れたら、婚活での釣書は効果ばつぐん!!
また、出産や育児で一時的に仕事を減らすなど、自分の裁量で労働時間を調節できるメリットもあります。
初期投資がほとんどかからず、素人でも手軽に始められるビジネスには以下のような方法があります。
アフィリエイト
自分でブログやWEBサイトを作って読者を集め、閲覧数や売り上げに応じて広告報酬を得る広告ビジネス。
いったん仕組みを作ってしまえば長期的に収入が得られ、作ったサイトは数百万円〜売却することも可能です。
電子出版
Kindleなど電子書籍を自分で出版すると、紙の本よりも圧倒的に割高な印税収入を得られます。
文章を書ける人なら、自分の知識や経験を生かし、片手間で長期的に稼げます。
オンラインでスキルを売る
または、ココナラやカフェトークなど、スカイプ等を使ってオンラインで人の相談に乗ったり語学や勉強、習い事を教えたりできるプラットフォームもあります。
また、ランサーズやクラウドワークスなど、クラウドソーシングではデザインやライティングなどの仕事が豊富です。
空いた時間を使ってバイトや派遣の時給よりも高い報酬をゲットし、スキルを磨いていずれはフリーランスだけで稼げるかも。
おすすめしないサイドビジネス
勧誘するのに時間とお金がかかるネットワークビジネスや、仕入れや発想に手間のかかる転売・せどり・オンラインショップなどは、派遣やフリーターをやりながら副業でやるのは厳しいと思います。
- オンラインで完結できる
- 自動販売機化できる(いったん仕組みを作れば放置で売れる)
- 作業量を自分で調節できる
いずれかを満たすビジネスが副業の段階ではやりやすいでしょう。
まとめ
非正規雇用が結婚できないのは、結婚生活には現実的にお金がかかるからです。
あなたに収入以外に飛び抜けた魅力があれば、もしかしたら高収入なパートナーに選ばれるかもしれません。
しかし、そうでない限りはさっさと転職して正社員になるか、自分でビジネスをやってぐうの音も出ないほど稼ぐ方が早いです。
[2]一緒に家計を支えてくれ! 約9割の男性が「結婚後も彼女に仕事を続けてほしい」
[3]子ども1人にかかる費用は3000万円って本当?
[4]介護費用の目安は 自宅で総額300万~400万円程
[5]平均年収ランキング 最新版(年齢別の平均年収)
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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