一生に一度しかやってこない社会人1年目、後悔しない働き方をしたいですよね。
まだ見習い扱いで簡単な仕事を任されることが多い時期ですから、仕事がつまらなく感じてモチベーションダウンしてしまう人もいるかもしれません。
しかし意識さえ高く保っていれば、こんなに学べて成長できるチャンスは他にありません!
ご参考までに、社会人としては少しだけ先輩にあたる私の経験や同期・後輩を見て気づいたことをご紹介したいと思います。
お読みいただければ、スッキリ晴れやかな気持ちで後悔のない働き方ができるでしょう。
目次
後悔しない社会人1年目の働き方アドバイス
かわいがられスキルがなんぼ。
早く仕事を覚えて1人前になって会社に貢献しなければ、と焦って背伸びしたくなる気持ちも分かりますが、あんまり心配しなくて大丈夫です。
新卒1年目の社会人は、良くも悪くも即戦力としては期待されていないからです。
しかし1年目で人によって差が付く部分も存在します。
それが「かわいがられスキル」です!
私が新卒から働いていた会社の3年下の後輩、木村さん(仮名)の新入社員の歓迎会のとき。
木村さんはあんまりお酒が強くないのに調子に乗ってしこたま飲んで酔い潰れ、社長夫妻の家に泊まった、という伝説を残しています。
週明けも深刻にならず「すいませんでしたー」とヘラヘラして出社してきて、「大物が入ってきたぞ」と話題に。
それから一緒に働く中でも、「エクセルわからないんで、この資料つくってくださーい」とかずっこけるシーンはありましたが、どこか憎めなさがあって、みんなに可愛がられる人でした。
その後の木村さんは物怖じせず要領が良いところを発揮して仕事でも結果を出し、数年後にはエリアマネージャーに昇進していました。
一方、その前の年に入った別の後輩も優秀な人ではあったのですが、本心を隠して警戒しているような雰囲気が抜けず、最後までなじめないまま退職していきました。
なので1年目は特に、弱みも見せつつ上手に先輩や上司を頼る「かわいがられスキル」が重要だ思います。
上の人を変にヨイショする必要はありません。
かわいげのある人は、たとえばこんな人!
- 背伸びせずできない事は正直に言う
- 話を一生懸命に聞き、メモを取る
- 何かしてもらったら全力で喜ぶ
自分から心を開いて素直に接していれば自然と新人らしい謙虚さと勢いが出てかわいがってもらえるのではないでしょうか。
1年目はゲームのチュートリアルのようなもの
新卒1年目の最初のうちは、研修を受けたり、先輩の仕事を見学したり、雑用をさせられることも多いでしょう。
あこがれの会社に就職できたものの、希望の部署ではなく店舗に配属され、アルバイトと同じ仕事だった、という話も聞きます。
なんだか思ってたのと違ったなあ、とガッカリする人もいるかもしれません。
でも、それでつまらないからすぐ辞めちゃおう、っていうのはもったいない!
1年目なんて、ゲームでいうとまだチュートリアルみたいなものです。
チュートリアルとは、そのゲームの世界観や遊び方を説明してくれる一連のデモ画面のこと。
「アイテムを使うにはこういう操作をしてね」とか「敵と戦ってみよう」などナビゲーションに沿って、遊び方を覚えられます。
この段階では説明が中心で、敵も雑魚というか絶対勝てるようになっていますから、チュートリアルそのものはあんまり面白いものではありません。
そのゲームの面白さが分かるのは、実際に遊び始めてレベルを上げ、壁にぶち当たって乗り越えようと工夫しているときではないでしょうか。
会社で言うと、早ければ半年後〜2年目、下手したら5年〜10年先かもしれません。
会社としても適性を見定めるには時間が必要だったり、人数の調整が必要だったり、事情があるのです。
でも仮に最初に希望の部署に入れなくても人事異動のたびに希望を出し続けて何年後かに叶うということも有り得ます。
私の場合は1年目が営業職で「うわ、向いてないわー」と思ってましたが就活が辛すぎるので転職とまでは思い至りませんでした。
しかし、たまたま総務に欠員が出て2年目でアッサリ移動になりました。
また、広報がやりたかったのに1年目は営業をさせられていた後輩も、半年後に広報担当が産休に入り代替要員に抜擢されていました。
希望していた花形の仕事に就けなくても「今はまだチュートリアル」と思って、何年かチャンスを待ってみるのもアリだと思います。
たとえつまらない仕事でも、フルコミットしてやろう
上記のように、1年目ではいきなり重要な仕事が任されることはほとんどなく、電話番や雑用をさせられたり、店頭に立たされたり、研修と称して飛び込みでの名刺交換を命じられたりします。
でも、そこで腐らないことが重要です。
与えられたポジションと役割にフルコミットして、期待以上の成果を出すことを目標にすれば、つまらない仕事もけっこう面白くなります。
私は緊張しいで、初対面の人と話す営業には苦手意識があったのですが、先輩にロープレしてもらったり、知り合いに頼んでお客さん役をやってもらったりして、めっちゃ練習しました。
見た目の印象や雰囲気作り、事前のリサーチなど、下手なりにできることは全部やったつもりです。
それでもやっぱり向いてなかったみたいで結果的に移動にはなりましたが、場数を踏んだおかげで人見知りしなくなるなど成長できたのは良かったと思っています。
だれでもできるような雑用でも、丁寧に、全力でやっていれば、その姿は周りの人が見ています。
まずは今の役割を全うすることにフルコミットして働きましょう。
何の役に立たなかった、ということも有り得ますが、全力を尽くした結果ならば悔いは残りません。
上司は先生じゃない。勉強は自分でしよう。
会社では一応、研修やOJTで業務について教えてくれますが、上司はあくまでも管理者であり教育者ではありません。
もちろん、本当に尊敬できて面倒見のよい教育者の素質を持った上司の下で働けたらラッキーですが、全員に期待してはいけません。
上司は何でも教えてくれる先生ではないし、社会人は自分で勉強するものです。
- 業界のニュースは日々チェックする
- 専門書や雑誌で知識を深める
- 業務に必要なスキルを磨く
- 社外のセミナーや勉強会に参加する
- 資格や検定にチャレンジする
など、自分で勉強できる方法はいっぱいあります。
まともな会社なら新卒1年目はまだ残業とかもなくてヒマだと思うので、今のうちに勉強しておくの良いでしょう。
専門分野以外で特に勉強しておいた方が良いのは「英語」です。
せっかく大学までやってきたのに、語学は普段使わないと忘れてしまいますので、自分で勉強を続けることを強くおすすめします。
ビジネスレベルの英会話ができれば、将来の昇進や転職の時にも大きなアドバンテージになるはずです。
「オンライン英会話」で検索すると、かなりコスパの良いレッスンが受けられますよ。
健康大事!!
一生懸命に働くことは大事ですが、身体を壊しては何にもなりません。
不健康な食事や夜更かしはなるべく控え、良い食事・良い睡眠をしっかり取りましょう。
加えて、デスクワーク中心の人は、適度に運動もして体力を付けることをおすすめします。
終業後にスポーツクラブやジムに行く予定を入れておくと、キッチリ定時に仕事を終わらせるモチベーションも上がりますよ。
体調管理につとめても、どうしても病気をしてしまったときは無理せず治療を優先しましょう。
入院など会社を休む必要がある場合には傷病手当金が支給されることもあります。
ちょっとつらい程度ですぐ退職or転職するのには賛成しかねますが、ストレス耐性はひとそれぞれですから、過労やうつで死んでしまうくらいならまだ逃げた方が良いと思います。
精神的に参ってくるとそのあたりの正常な判断もできなくなってしまいますので、家族や友人、または産業医・カウンセラーなどに相談して客観的な意見をもらうのがおすすめです。
会社の外にも目を向けよう
会社で働いていると、1日の大半を職場の人やお客さんと過ごすことになります。
それ自体は問題ありませんが、仕事関係の人以外の人と全く交流がないと世間一般の感覚からズレてしまったり、気持ちが閉鎖的になったりすることがあります。
なので、社会人の勉強会やスポーツのサークル、合コン・街コンなど、何でもいいので会社の外の人間関係は作っておくのがおすすめです。
気持ちがオープンになって、色んな視点から考えられるようになったり、他業種の人と話していると思いがけないアイディアが閃いたりすることもありますよ。
私は1年目からしばらく女3人でルームシェアをしていたことがあります。
職業は公務員に料理人と皆バラバラでしたが、話していると自分の職場の常識が他では全然違っているのが分かって新鮮でした。
何もなくても、自分のいる会社が世界の全てではないんだなあ、という感覚は持っておくと精神衛生上良いと思いました。
自分のミッションを軸とした働き方
会社組織の一員として働く以上は、業務命令には従わなければなりません。
「そんな無駄なことやる必要ない」と思ったとして、反対意見を言うのは自由です。
しかし、最終的に会社の命令として「やれ」と言われたことに頑なに従わないと移動や解雇もやむなしということになります。
たとえば、「電子メールのCCには上司のメールアドレスを入れること」と何度も業務命令として指示を出していたに拒否し、損害を発生させた人が解雇になった事例があります*。
また、会社に帰属意識を持ち、職場の人との調和を大事にすることも必要です。
一切のプライベートを犠牲にしろとは言いませんが、会社という同じ船に乗り、目的地を目指して共に戦う仲間とは適度な親密さがあった方がやりやすいでしょう。
かといって、何もかも会社に依存して自分の軸がないのも問題です。
会社の中で認められるとか、出世して稼ぐとか、その程度の目標を掲げてしまうと、会社そのものが自分のアイデンティティになってしまいます。
働いている間は良くても、定年退職した後、または何かの事情で働けなくなったとき、会社そのものが無くなってしまったとき、会社と一緒に自分自身を見失ってしまうでしょう。
そこでおすすめしたいのが、「個人のミッション」を軸とした働き方です。
企業にもそれぞれ「ミッション」または「企業理念」などがありますね。
応募して就職するからには、少なからず共感するところがあったはずです。
ただ、あなた個人としてのミッションはおそらく100%重なるわけではなく、微妙に違っているのではないでしょうか。
と偉そうなことを言っていますが、私が新卒のときは本当に何も考えていませんでした。
教育学部だったし、塾だったらアルバイトしてきた経験もあるし、転勤ないし良さそうだな〜と適当に目に付いた塾の会社に応募して受かってしまいました。
そして企業理念をちゃんと読んだのは、入社後の研修のときでした。
そもそも自分の意見がないので上司とぶつかることもなかったけれど、「高橋さんはどうなっていきたいの?」と聞かれて「さあ…?」と困ってしまったことがあります。
その後、いろいろあってその会社は7年で退職し、今は全く別のWEBライターの仕事をしています。
相変わらず自己主張のない人間ですが、ミッションらしきものは見えてきました。
そのミッションとは『時空を超えて人と人をつなぐ』というものです。
私はただの無名なライターですが、人から学んだことや自分で経験したことを書き残すことで、遠く離れた人にも知恵のバトンをつなぐことができる、と考えています。
また、無名な人の日常を記しただけのブログも、後の時代に生まれた人には面白い資料になるんじゃないかなと思っています。
だから自分も何らかの形で文章を書き続けていきたいし、書きたい人のサポートもやっていきたい。
ライターはフリーランスでもできるけど、企業に身をおくことで資源が使えたり、成長の機会が増えたりして、よりミッションを実行しやすくなる場合もあります。
自分のミッションと会社のミッションが重なっているからこそ、会社の決定も尊重して一緒に働いているのであって、もしもあまりに分離が大きければ転職や独立もアリだと私は思います。
ミッションを共有できる範囲が広いほど、会社にもより貢献できるからです。
社会人1年目でまだ自分のミッションとかやりたいことがピンと来ない人も、とりあえず仮でもいいので何か「これをやっていくんだ」と決めて、それを軸にしてみるとより充実した働き方ができるのではないでしょうか。
個人のミッションをしっかり持っていれば、会社に協力はするけれど依存しない良い関係が作れると思います。
*業務命令違反で解雇は可能でしょうか?|日本中央社会保険労務士事務所
後悔しない社会人1年目の働き方|まとめ
まとめると…
最初から会社や上司に期待しすぎないこと!
見習い期間はどこに行ってもありますし、上司がちゃんと教えてくれるとは限りません。
でもいつか必ずチャンスはやってきます。
与えられた業務や自己啓発も含めて、今できることをフルコミットでやるのが、後悔しない社会人1年目の働き方ではないかと思います。
健康や会社以外の付き合い、そして何より自分自身の個人としてのミッションを大切に、楽しく働きましょう!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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