「女性が働きやすい企業ランキング」がグローバルウェイから発表されました。
ランキング上位を見てみると…
2位 かんぽ生命保険
3位 スターバックスジャパン
4位以下はリクルートホールディングス、東京海上日動火災保険、ソフトバンク、サイバーエージェント、と続きます。
では、中小企業は女性が働きにくいのかというと、そんなことはありません!
経済産業省の「ダイバーシティ企業100選」では、女性を含む多様な人材が活躍する機会を提供するダイバーシティ経営を推進する企業を表彰していますが、受賞企業一覧には従業員が300人以下の中小企業も名を連ねます。
では、女性が働きやすい中小企業はどのように見分けたらよいのでしょうか?
会社情報や説明会、面接、インターンなどでわかる女性の働きやすさのチェック項目をまとめました。
目次
女性が働きやすい中小企業のチェックリスト
女性が働きやすいかどうかを見分けるために、チェックすると良い項目は次の通りです。
全てを満たしている必要はありませんので、気になる会社を総合得点で比較してみてください。
1.BtoB企業である
まずは、事業内容を確認しましょう。BtoB企業なら、女性にとって働きやすい可能性が高いです。
BtoBは、Business to Businessの略。会社のお客さんは「会社」です。
病院で使う医療機器の製造メーカーや、企業の広告を扱う広告代理店、企業の経営にアドバイスをするコンサルティング会社など
それに対して、私たちが消費者として目にするデパートやスーパー、ドラッグストア、飲食店、各種サービス業はBtoC、Business to Consumerの企業です。
大企業でもBtoCの企業、特にサービス業だと個人客の仕事帰りや休日が一番の稼ぎ時となります。
スーパーなどのお店が混むのは平日の夕方17時を過ぎてから、そして土日祝日です。
つまり、子どもが学校から帰ってくる時間帯と学校が休みの日は基本的に仕事が入ります。
有給休暇を使うにしても、繁忙期の休みや早退は独身者に負担をかけ、肩身の狭い思いをすることになるでしょう。
または、女性が働きやすい制度を設けたら、夜のシフトに入る人がいなくなってしまい制度そのものが破綻してしまった「資生堂ショック」のような事例もあります。
一方、企業を相手に商売をしている企業は「取引先企業の営業時間」が営業時間となります。
だから、あまり名前を聞いたことのないような小さい会社でも、BtoB企業には9時5時で帰れる優良企業が多数存在しているのです。
もし、どうしてもBtoCの中小企業で子育てをしながら働きたい場合は、営業時間が遅くなく土日祝休みのところを探すか、パートナーや祖父母の協力を得る必要があります。
2.取締役に女性が1名以上いる
次に、会社の役員リストをチェックしましょう。
取締役の中に女性が1人でもいれば、かなり働きやすい可能性が高いです。
たとえば、社長の奥さんが専務取締役をやっている場合、奥さんから女性の意見をガンガン言ってくれるので非常に風通しがよい、といったケースがあります。
女性社員は多くても取締役に女性が皆無の場合は黄色信号。
女性が評価されない風土があるか、はたまた女性が長く働き続けられない環境なのか、絶対に何らかの障害があるはずです。
『医龍』の加藤晶ばりに男性社会の中でゴリゴリ働いて戦い抜き、自ら先例を作るキャリアウーマンとなる覚悟が無い限りは、避けた方が無難です。
3.女性の管理職が複数いる
直属の上司となる中間管理職が女性だと精神的に非常に楽です。
女性らしい働き方で活躍するロールモデルとなってくれるだけれなく、「女の上司」の存在が女性を尊重する雰囲気を作るからです。
また、いざというときにセクハラなど異性の上司には相談しにくいことも気兼ねなく話せます。
仮に自分の直属の上司は男性でも、部署の中に女性の管理職がいるのは心強いですね。
4.女性正社員が半数近くはいる
また、正社員全体の中で女性が半数近くいるかどうかもチェックポイントです。
女性が若干名しかいない「男社会」な職場だと、チヤホヤはされるかもしれませんが、相対的に女性の声は小さくなります。
たとえば、夏場にスーツで暑がる男性社員に合わせてクーラーの温度が低めに設定され、女性陣は冷えに悩まされながら毛布をかぶって耐えている…といったような、微妙なところに「働きにくさ」が出てくるかもしれません。
または、女性の従業員は大勢いるけれど、ほとんどがパートのおばちゃんで正社員が1人もいない、という職場では、女性が正社員で出世するルートが未知数です。
5.希望の部署がチームで動いている
募集している部署が複数人のチームなのか、それとも自分だけたった1人なのかによっても、働きやすさが変わってきます。
たとえば、小さな広告代理店に欠員の募集があり、あなたが「たった一人のデザイナー職」として採用された場合を考えてみましょう。
その会社は事業を拡大する気はなく、働いて数年経ってもデザイン部門には自分ひとりだけでした。
さて、そうこうしている間にあなたが結婚して妊娠し、産休・育休の取得を申し出たら、どうなるでしょうか?
そう。以前に欠員募集があったのも、実は前任者が出産のために辞めていたからだったのです!
はい。確かにそうなんですが、余裕のない中小・零細企業では未だにまかり通っているのが現状。
元からチームで動いている職場なら、育休中は他の人たちに引き継いでどうにか回してもらうことが可能です。
6.男女別の平均勤続年数に差が無い
男女別の平均勤続年数に大きな差が無いかどうかも要チェックですよ!
男女問わず3年以内の離職率が9割!みたいなブラック企業は論外ですが、女性だけ異常に勤続年数が短いところ、または公表しないところはアウトと思っていいでしょう。
男性は世代がばらけてるのに女性は若い人ばかりだとしたら、あくまでも可能性の話ですが、女性社員はみんな結婚・出産のタイミングで辞めていて長く働く人が存在してないのかもしれません。
7.検診などの福利厚生がある
子宮がん検診や乳がん検診が福利厚生として会社負担で受けられる企業も狙い目!
福利厚生がうれしいだけでなく、全体的に女性への配慮が行き届いている可能性が高いからです。
他には、エステの補助やコンパ手当、女子会手当など女性向けの面白い福利厚生を提供している会社もあります。
8.産休・育休・時短勤務などの制度が明記されている
産前産後休暇、育児休暇、育児中の時短勤務やフレックスタイム制、リモートワークなど、出産〜育児をサポートする制度が募集要項やパンフレットに明記されているかどうかも見ておきましょう。
産休や育休は法律で定められている制度なので、わざわざ書かれていなくても本来は取得する権利があります。
しかし、会社の人たちに理解があるかどうかは別問題。
求人情報にわざわざ明記している会社なら、制度の利用を歓迎していると見て良いでしょう。
もしくは、制度は不完全だけれど、子連れ出勤に寛容だったり、社員の事情に合わせて制度を新しく作ってくれたりといった、人情味のあるフォローは中小企業ならでは。
社員のSNSや口コミも調べると、オフィシャルでない情報も見つかります。
SNSだと友達しか見ていないと油断してるので、意外な本音や裏事情がポロッとでているかも…!
9.産休・育休から復帰した先例がある
求人情報に載っていない場合に絶対に面接で質問した方が良いのは、過去に産休・育休から復帰した例があるかどうかです。
また、その場合に役職や配置、仕事内容はどうだったのかも気になるところ。
元のポジションに戻れたのか、またはキツくない部署に異動したのか、そしてそれは本人の希望通りだったのか?
10.トイレが男女別である
細かいところですが会社の「トイレ」も面接のときにこっそり確認しておきましょう。
小さい会社で古い建物だと、トイレが1カ所しかなくて男女兼用、女性用の個室には男性用の小便器の前を通らないと行けないようなところもザラです。
ちょっとしたことですが、毎日の微妙なストレスを考えたら、できればトイレは男女別の方が良いですよね。
11.残業が少ない
男女問わずですが、残業が少なくて基本的に定時で帰れる方が圧倒的に働きやすくなります。
求人情報に「残業月何時間」と条件が明示してあるはずですが、本当かどうかは自分の目で確かめましょう。
就業時間すぎに会社の近くまで出向いて、ちゃんと照明が消えているかどうか目視で確認しましょう。
24時間営業でもないのに毎日のように深夜まで煌々と明かりがついていたら、そこは紛れもないブラック企業です。
12.禁煙文化が根付いている
「タバコ事情」も確認しておきたいポイントです。
タバコを吸う人が多数派で、社内や飲み会で煙がもくもく状態だと、普段はガマンできても将来妊娠しながら働くときに赤ちゃんへの影響が不安です。
「吸ってもいい?」と聞かれても、新入社員の立場で「ダメです」とはなかなか言いづらいもの。
一部に喫煙者がいるとしても、屋外や所定の喫煙室で吸うなど禁煙・分煙の文化が根付いていると働きやすいですね。
逆に、タバコを吸いたい女性にとっては、タバコを吸いやすい方が働きやすい環境にはなりますが…。
13.上記の質問をしても嫌な顔をされない
最後に一番大事なことは、上記のような内容を会社説明会や面接で根掘り葉掘り質問したとき、採用担当者が嫌な顔をしないかどうかです。
仮に、新しい会社でまだ制度が整っておらず育休から復帰した事例がなく、たった1人の女性社員になるとしても、ウェルカムな雰囲気で柔軟に対応する構えを見せてくれたらオッケーかもしれません。
しかし、女性の働きやすさについてあれこれ質問したときに、人事担当者や役員があからさまに嫌な顔をするようなら、その会社はやめておいた方が良いでしょう。
ただし、「結婚後も御社で長く働きたいので、教えてください!」と働く意欲はしっかり見せましょうね!
福利厚生だけで選んでいる印象を与えると、容赦なく落とされます。
女性が働きやすい中小企業|まとめ
中小企業だからといって、必ずしも女性が働きにくいとは限りません。
チェックポイントをしっかり確認して、働きやすい会社を見つけましょう。
探したけど、働きたい会社が見つからない…そんな時は、起業だー!!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
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といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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