先行きが見えない日本、そして増えそうにない給与…将来を考えると、生活費はできるだけ節約して貯金に回したいところですよね。
ただ、ケチってしまうと元も子もなくなってしまうものもあります。
今回は、ここだけはケチらない方がいいものの判断基準と具体例を、私の体験談を交えてご紹介します。
ケチらない方がいいものの基準
「安物買いの銭失い」という言葉があります。
私も先日、100均の洗濯ネットを買ったら1回使っただけでほつれて使えなくなってしまいました。
洗濯ネットぐらいならどうってことありませんが、
- 健康関連
- 仕事道具
- 教育・自己啓発
の3つに関しては、ケチると大変なことになります。
身体を壊せば働けなくなって収入が減り、医療費もかかり、楽しみも制限されて人生の質はガタ落ちです。
仕事で使う道具や服をケチると、生産性が落ち、信頼を失い、結果的に収入が減ってますますケチらなければならない事態になるでしょう。
教育のお金を惜しめば、今までの知識やスキルはだんだん通用しなくなっていき、やっぱり収入が減ることになります。
逆に、健康・仕事・教育の部分に投資すれば、別のところで時間やお金を節約できたり、生産性が上がって収入が増えたりして、長期的にはプラスになるのです。
ケチってはいけないものは、長期的に人生を良くしてくれる「投資」になるもの。
特に健康・仕事・教育は重要!!
ケチらない方がいいものの具体例
食費はケチらないこと!
節約の話になると真っ先にやり玉にあげられる食費ですが、あまりにもケチると栄養失調や、肥満、骨粗鬆症などのリスクが上がります。
また、安い食材には農薬や食品添加物がたっぷり使われている可能性た高く、厚労省が安全と認めている範囲であるとはいえ、大量に長期的に摂取するのは望ましくありません。
食べ物に関しては、以下のポイントはケチらないようにしましょう!
いい食材・調味料を使う
節約のためには自炊が一番!!
自炊ならけっこういいものを食べても食費を月3万円ぐらいに押さえられます。
野菜はなるべく有機野菜・無農薬・減農薬のものを選びましょう。
調味料や加工食品は、化学調味料・保存料・着色料などが無添加のものを。
きれいな水を飲む
人体の約60%を占める「水」もケチってはいけません。
水道水は浄水処理が行われ、51項目もの水質基準をクリアしており、「カルキ臭」の元となる塩素も水に溶けた状態では人体に影響はないとされています。
しかし、古い水道管やマンションの貯水タンクを通ってくる間にサビや重金属が混ざっている可能性があります。
飲み水や調理に使う水は、ミネラルウォーターか、いい浄水器を通したものにしましょう。
なお、塩素は髪や肌にダメージを与えるため、キッチンだけでなく洗面所・お風呂周の蛇口にも塩素除去ヘッドを付けるのがおすすめです。
タンパク質を摂る
タンパク質は筋肉や骨、臓器髪の毛、皮膚、ホルモン、酵素など、身体のありとあらゆるところで使われる栄養素です。
タンパク質が不足すると、
- 筋肉量の現象
- 肌や髪のトラブル
- 集中力・思考力の低下
などの不調が起こります。
食費を極端に節約しようとすると、「米とフリカケのみ」とか「食パンのみ」のようにタンパク質が不足しがちになります。
日本人の食事摂取基準(2015 年版)によると、1日に必要なタンパク質量は成人男性で50g、成人女性で40gとなっています。
食品のタンパク質量を調べるには、「食材名+タンパク質量」で検索すると出てきます。
たとえば卵1個で6.2g、とりささみ100gあたり23.0gですから、けっこうな量を食べないといけませんね[1]。
肉や魚、卵、大豆製品などを組み合わせてしっかりタンパク質を摂取しましょう。
粉末のプロテインやおやつ感覚のプロテインバーも補助的に食べると良いでしょう。
ビタミン・ミネラルはサプリで補う
ビタミンやミネラルも不足すると欠乏症状が表れます。
ビタミンA…夜盲症、とり目
ビタミンB1…脚気、しびれ、知覚低下
ビタミンB2…口内炎、結膜炎
ビタミンC…鼻血、歯ぐきの出血
ビタミンD…骨軟化症・骨粗鬆症
ビタミンK…血が止まりにくくなる
鉄…鉄欠乏性貧血
マグネシウム…食欲不振、疲労、不整脈
亜鉛…食欲不振、免疫機能障害、脱毛
参考:海外の情報|医療関係者の方へ|統合医療情報発信サイト厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』
1人分の食事を自炊すると、どうしても1つの食材を使い回すなど栄養が偏りがちになりますからサプリメントで補うと良いでしょう。
私はビタミン・ミネラル類はiHerbで売っているNOW社のシリーズを主に飲んでいます。お手頃です!
医療費
病気になって、入院・手術となるとお金がかかるだけでなく仕事や生活に支障が出ます。
検査やメンテナンスの段階で医療費をケチらず、病気予防と早期発見・早期治療に努めましょう。
歯医者さんに行こう
痛いところがなくても、半年に1回は歯医者さんに行って定期検診を受け、歯石取りをしてもらいましょう。
虫歯があれば、小さい内に全て治療した方が安上がりです。
初期の虫歯なら1本1000円程度で済みますが、型取りして被せものをつくる段階になると治療費は3倍以上に跳ね上がります。
「まだ小さい虫歯だから削らずに様子を見ましょう」などと言う歯医者は、虫歯を大きくしてから治療した方が儲かるのでそう言ってるだけです。
ずっと放置して抜歯コースになると、インプラントだ入れ歯だと数十万単位でお金がかかる上、生活の質は圧倒的に落ちます。
歯は大事にしましょう。
眼科検診をサボらない
目も換えが効かない重要な器官です。
コンタクトレンズを使っている人は、レンズを通販で買って済ませずに定期的に眼科検診を受けましょう。
ハードレンズのチェックもしてもらえます。
また、緑内障は気づかないうちに進行し、最悪失明に至る病気です。
40歳以上に多い病気ですが、身内に緑内障の人がいる場合は若いうちから定期的に眼底検査を受けることをおすすめします。
検査を受けよう
健康診断、人間ドック、婦人科検診など、検査は積極的に受けましょう。
精密検査、経過観察後の定期検査もサボらずに!
自分の遺伝子を調べて、かかりやすい病気が分かる遺伝子検査もおすすめです。
長時間触れるものをケチってはいけない
長時間肌に触れるも、使用する時間が長いものも、可能な範囲でケチらない方がいいです。
たとえば買うときに10万円かかっても、毎日5年間使えば1日あたりの使用料はたった55円です。
得に健康面や仕事の面でプラスになるものについては投資すると良いでしょう。
寝具で人生の質が決まるのは本当
寝具にお金をかけた方がいい、というのは本当です。
私は割とどこでも寝られるので、安い布団をペラペラになるまで使っても普通に眠れてはいました。
ところが、引っ越すときに少し良いやつに買い換えて、高反発マットレスを併用するようにしたら、あまりの心地よさにびっくりしました。
翌朝、背中が痛くなることもないし、スッキリ疲れが取れるし、控えめに言って最高だと思います。
男性はひとり暮らしでもセミダブル〜ダブルがゆったりで良いようです。
ネットでこんな声を見つけました!
以前、僕は何をトチ狂ったのか日本でも屈指に忙しい病院に自ら志願し研修する事になったのですが、そのときに色々なガチ激務系の人に相談したところ、彼らが口をそろえて言ったのがこれでした。
「寝具、特にベッドだけはケチるな。身体が伸ばせるから、シングルじゃなくてセミダブルサイズの一流ブランドのものを買え。どこのブランドのでもいいけど、選べるのならブランドはシーリーのクラウンジュエルがいい」
「俺は新入社員が入ると、親に頼み込んで借金してでも良いベッドを買えと言ってる。40万のベッドを買ったとしても、日で割れば、たかだか1日1000円程度の出費だ」
「良い寝具は本当に身体に残るダメージも回復力も全然違う。身体は全ての資本だ。走り続ける為のコストを惜しむやつは、大成できない。布団を敷けばいいだなんて甘い考えは捨てろ。帰ったらまずベッドにダイブして、1分でも2分でも早く寝るんだ」
引用:社会人のやつ、いいから黙ってちょっといいベッドを変え。人生が快適になるぞ|珈琲をゴクゴク呑むように
バリバリ働くためにも、寝具は良くしましょう!
下着もケチっちゃだめ!
肌に直接触れる下着も、ちょっと良いやつにすると快適です。
1枚数百円の安いショーツだとゴムが飛び出てて痛かったり、何度か洗濯するうちに糸が出てきたりしますが、1枚千円ぐらいにグレードアップするだけでめちゃくちゃ快適です。
女性はブラジャーはちゃんとサイズを測ってもらって、試着して買いましょう。
カップのサイズが合わないと胸の形がおかしくなったり、ワイヤーが当たってアザになったりします。
また、数ヵ月着用してヨレヨレになった下着はいつまでも使わず、新しいのに買い換えましょう。
恋人に見られて恥ずかしいレベルになったら寿命です。
靴はワイズの合ったいいやつを3足
スニーカーやサンダル、ぺたんこのブーツなんかは安物で構わないのですが、通勤で毎日履くようなヒールや革靴はきちんと足に合ったものを買っておいた方が良いです。
合わない靴は次のような不具合が起きます。
- 疲れやすい
- 靴擦れを起こす
- 外反母趾・巻き爪
- タコ・ウオノメ
- 身体のゆがみ
高級ブランドを買う必要はありませんが、シューフィッターがいるお店で採寸してもらい足の形に合った靴を選ぶようにしましょう。
このとき、サイズだけでなくワイズ(足幅)も重要です。
たとえば、既製靴はワイズD、E、EEあたりが一般的ですが、ヒールがすぐに脱げてしまう、脱げないように小さめのにするとつま先が当たって痛いという人は、もしかしたら足幅が狭いのかもしれません。
私はヒールを履くと足が痛くなるので苦手だったのですが、あるとき測ってもらったらワイズがBで、サイズは思ってたのプラス0.5cmでした。
ぴったりサイズのヒールは全く痛くなく、走ることもできます。
なお、レディースでワイズB〜Cの既製品を売っているのは、私が知る限り銀座かねまつだけです。
価格はデザインにより2万円前後。
ベーシックな黒や茶色のヒールを3足そろえ、休ませながらローテーションで履くと長持ちします。
かねまつだと、ヒールのゴム交換が1000円ぐらい、ヒールに傷が付いたり汚くなったりしたら、皮の巻き直しやヒール交換も数千円でやってもらえます。
仕事で使うものに投資しよう
仕事道具、仕事に関わるスキルアップ・自己啓発は投資になりますので、無理のない範囲でお金をかけましょう。
スーツはオーダーするべし
男性も女性も、仕事でスーツを着る人には絶対にオーダー・セミオーダーを推奨します。
どんなに高級なスーツを着ていても、サイズが合っていないと激烈にモサくなり、安っぽく見えてしまうからです。
- 身長が低いとジャケットの着丈が余って短足に見え、身長が高いとちんちくりんに
- 細身の人はダブダブして着られた感じに、ふくよかさんはパツパツで見苦しく、生地も傷みやすく。
- なで肩・いかり肩など肩のカーブが合わないと背中にシワがよる
オーダーで仕立ててもらえば、こういったトラブルはなくビシッとかっこよく着こなすことができます。
オーダーというと何やら高そうなイメージありますが、一着2、3万円〜作れるところもあり、実は既製品を買うのとさほど変わりません。
また、大事に着ても3年に1度は買い換えましょう。
スーツにも流行があり、3年以上前の型は古くさい印象になります。
バッグは機能重視で
仕事用のバッグも、高級ブランドにする必要はありませんが、機能性が高くそこそこ見栄えがするものを選びましょう。
A4サイズの書類が折らずに入る大きさで、中に間仕切りやポケットがあると整理しやすいです。
落とし物やスリを防ぐのには、ファスナーで口が閉じられるタイプがおすすめです。
皮製品はカッコいいですが、軽量化と防水性を考えると普段使いのバッグにはナイロン製がおすすめ。
営業の人はショルダーバッグやリュックは避けて、手提げカバンにするのが無難です。
美容院はカットだけでも月1で
美容院代・床屋代もケチってはいけません。
モッサリして清潔感が失われ、仕事ができなさそうな印象を与えてしまいます。
セルフカットも余程の腕前でない限りおすすめしません。
カットのみでも良いので、月に1回はプロに整えてもらうようにしましょう。
交際費・冠婚葬祭は常識の範囲で
20代の方は、これから友人や同僚の結婚ラッシュでご祝儀代がポンポン飛んでいくことになるかもしれません。
しかし、自分にとっては数いる友人の一人の結婚式でも、相手にとっては一生に一度のこと(第二弾、第三弾があるかもしれませんが…)。
ご祝儀をケチると「ケチな人」「非常識な人」という印象を強く残してしまいます。
あなたがドケチキャラで通っていて気にしなければ良いのですが、常識人として良好な関係を保ちたい場合は相場どおり友人・同僚で2〜3万、兄弟・姉妹は5〜10万包むべきです。
そこまで払いたくない相手なら、潔く欠席しましょう。
パソコン、周辺機器
仕事でパソコンを使う人は、スペックはケチらない方がいいです。
保存容量が少なくてすぐにデータが満杯になってしまったり、動きが遅くて作業に時間がかかったりすると、仕事が思うように進まずイライラすることになります。
会社で支給されるパソコンがひどいという場合は、「良いやつに変えると、こんなに生産性が上がりますよ〜」と稟議書を書いて買い換えを提案してみても良いかもしれません。
イス
デスクワークの人は、イスもちゃんとしたのを選ぶのがおすすめです。
イスは実際に座ってみないとサイズ感・使用感が分からないので、必ずお店やショールームで実物を確認しましょう。
イスに座ってデスクに手を置いたときに、ひじと膝が90°になるのがちょうど良い高さです。
また、深く腰掛けたときに背もたれに背中が付かない、または背中を付けると腰が曲がる・足が浮くようだとくたびれますから、座面が一回り小さい物を選びましょう。
会社のイスが合わない場合は、背中にクッションを当てたり、足下に踏み台を置いたりして調節しましょう。
本代・自己啓発代は目指す年収の10%
20代のうちは、貯金して現金を残したり、株などのいわゆる投資に手を出すよりも、自己投資に回して収入を増やした方が効率が良いです。
むしろ自己啓発にお金をかけるために他を節約する、と言っても過言ではありません。
よく年収の10%は自己投資に充てましょうと言われますが、もっとすごいやり方があります。
「目指している年収」の10%を自分に投資するんです。
たとえば、いま年収300万円で倍の600万円を目指すなら、年間60万円、1ヶ月に5万円を自己啓発の費用に充てます。
本代やセミナー代、資格取得、語学学習、その他習い事、場合によっては旅行など、自分が成長するための経験は全て自己啓発費に含まれますので、実はそこまでキツくないですよ。
収入が少ないのを嘆くよりも、スキルや人間力を磨いてより待遇の良い仕事に転職しましょう!
ケチらない方がいいもの|まとめ
他の何を節約しても、
- 健康関連
- 仕事道具
- 教育・自己啓発
の3領域に関わる物はケチってはいけません。
社会人になったばかりではお金も大変ですが、お金をかけるべきところにはできる範囲で投資していきましょう。
自炊ビギナーさんでも、初心者向けのレシピ本を1冊買って何回も作ってみるとコツをつかめます。
簡単に、美味しくつくれて、健康にも節約にも良い、おすすめの料理本は以下の記事でご紹介していますので、合わせてチェックしてみてください!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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