思考を鍛える

記憶術セミナーの体験談|記憶法のやり方と有意義だったことまとめ

記憶術セミナー

記憶術といえば、マンガ雑誌の広告で通信講座を見かけた方は多いのではないでしょうか。

関係ないけど「ピラミッドパワー」とかと似たようなノリで「記憶術」とあるので、なんだか怪しいなあと思ったものです。

結局、学生時代には記憶術をやらずに普通に勉強していましたが、大人になってから再び記憶術に出会い、無料のと2万円ぐらいのセミナーに参加したことがあります。

会社員8年目ぐらいのときで、このまま働いても給料が増えなさそうだし、何か士業系の資格を取って独立しようと思い立ったのでした。

ちょうど過去問とかを買ってきてゴリゴリ暗記しようとしていたら、たまたま友人から記憶術の体験セミナーに誘われました。

体験会とその後の本講座と両方に参加して、記憶術も習得しましたがそれ意外にいろいろ有意義なこともあったので、思い出してシェアしておきます。

お読みいただくと、イメージ法を中心とした記憶術の簡単なやり方、自己啓発セミナーとはどんな雰囲気なのか、学びをビジネスにする方法、などが分かります。

それでは、まずは私が体験した記憶術セミナーのレポートからどうぞ!

記憶術セミナーで教えていること

記憶術

体験セミナー・ストーリー記憶のやり方

体験セミナーでは、まず講師のお手本で記憶芸を見せてもらいました。

参加者が思いついた言葉を10個、たとえば「いぬ」「メロン」」安倍首相」「星空」などと言っていき、それを講師が一回で順番まで正確に全部覚えてしまうというもの。

私も記憶力には自身がありましたが、10個中8個しか覚えられず。

記憶術セミナーを受講した人は、ちゃんと10個全部覚えられています。

種明かしをしてもらうと、この技は「ストーリー記憶」を使った方法で、単語を2つずつ組み合わせた「イメージ」を流れで覚えているのだそうです。

たとえば、

  • 「いぬ」→「メロン」なら、「犬がメロンかじり付いている」
  • 「メロン」→「阿部首相」なら、「メロンが安倍首相の頭上にくっついている」
  • 「安倍首相」→「星空」なら「安倍首相が宇宙で星空を背景に会議中」

のように、二つの言葉を使ったインパクトのある光景をイメージします。

なるべく物どうしが接触したり、痛そうな感じになったりすると覚えやすいとのこと。

たとえば、犬がメロンをかじるだったら、もうメロン汁で犬がベッタベタになっているぐらいのリアリティがあると良いです。

この要領で10個の言葉で全部繋げることで、一回聞いただけで暗記できるというわけです。

参加者みんなでトライして、全員できてイェーイ!と盛り上がりました。

ところが、今度は講師がワンランク上の技を見せます。

言葉は倍の20個、これまた一回聞いただけで順番通り正確に記憶し、しかも順番を逆からも言えるのです。

それだけではありません。「17番目は?」とか「パンダは何番目?」などの質問にも正確に答えられます。

これはストーリー記憶だけではできなさそうです。

気になる覚え方については、本セミナーの方でお待ちしています!ということでお開きとなりました。

本格セミナー・イメージ法など

後日、その講師が丸2日間の本格的な記憶術セミナーを開くと言うので参加しました。

記憶術って子どもがやるイメージでしたが、その日の参加者は大人ばかり20人ほど。

「人の名前を忘れてしまうので、覚えられるようになりたいです」などと自己紹介と抱負からスタートします。

話を聞いていると、何人かは還暦を超えていて、社長さんとか個人事業主の人がほとんどのようです。

自己紹介が終わると早速、最初の課題が始まりました。

人の名前を記憶する方法

「では、ここにいる全員の顔と名前を覚えましょう」

ええー、できるかしら、なんてザワザワしながら、皆でテーブルを片付け、輪になって立たされます。

覚え方は、一人目が「相沢です」と言ったら、次の人は「相沢さんの隣の、伊藤です」、更にその隣の人は「相沢さんの隣の、伊藤さんの隣の、上田です」のように全員の名前を言っていきます。

失敗したら最初からやり直し。最初の人は楽勝かと思いきや、次は逆回りもやって、最後には全員完ぺきになりました!

ランダムな言葉と順番を記憶するやり方

例の20個の言葉を番号つきで覚える方法も習いました。一度練習して下準備ができれば簡単なことでした。

最初は、体の部位と数字の対応をイメージで覚えます。

あたまのてっぺんに「1」が刺さっていて、おでこに「2」、耳は「3」で鼻は「4」という具合に、これを足の先の「20」まで目に焼き付けます。

体の部位に数字が浮かぶようになればオッケーです。

次に、単語を覚えるときは頭のてっぺんの1番から順番に、目の前にいる人の体にイメージをくっつけていきます。

1がチョコレートなら、その人の頭の上にチョコレートが溶けかけたやつをベチャッと乗っけているイメージをする感じです。

映像だとなぜか苦もなく覚えられ、これも全員マスターできました。

200個の単語を覚える宿題

1日目の終わりには、ストーリー記憶の要領で200個の単語の順番を覚えてくる、という宿題が出ました。

みんなちゃんと覚えてきて、おおかたの人はクリアできていました。いちばんできていない人でも60個は覚えられました。

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英単語を覚える記憶術

英語の覚え方も習いました。

ゴロ合わせとストーリー記憶の組み合わせで、たとえば”archive”(アーカイブ・保管する)ならば「あーかいぶ→赤い豚」という語呂合わせでイメージをつくります。

「赤い豚の置物を戸棚いっぱいに保管している」そんな光景をイメージ記憶で叩き込んでおけば、アーカイブ→あかいぶた→「保管する」だな!と思い出せるというわけです。

インパクトのあるイメージさえ作ることができれば簡単に覚えられるので、あとは語呂合わせの発想力の勝負です。

記憶術セミナーでは、覚えやすいイメージを作る練習もみんなでやりました。

記憶術セミナーで得られたもの

記憶術の使い道

芸としては使い勝手が悪いが…

というわけで、記憶術セミナーはけっこう楽しくて達成感もあり、なるほどと思うことがいっぱいありました。

まず、単語と順番を20個覚える「記憶芸」。これは、やり方を知らない人にはけっこうビックリしてもらえます。

せっかく覚えたのでと友達や職場の同僚に披露しまくってウザい感じになってしまいました(笑)。

「すごーい」と言われるのですが、一連を見せるのにまあまあ時間がかかってしまうのと、紙とペンがないと問題を出した本人が忘れてしまうなどの難点があります。

宴会芸としては使い勝手は良くないですが、いつか役立つ日が来るのかもしれません。

人の名前を覚えられるようになった

記憶術セミナーで覚えた内容で最も活用しているのは、人の名前の覚え方です。

その人の顔を見ながら「山田さん、はじめまして。山田さんは秋田のご出身なんですね…」などと名前を何回も言うだけで、かなり覚えます。

プラスアルファーで、その人の顔とか頭にその名前にまつわるイメージをくっつけておくとより覚えやすくなります。

山田さんなら、頭の上に山と田んぼの風景を乗っけておきます。

ビジネスの交流会とか、自分がセミナー講師をするときとかに、人の名前を覚えているので、ちょっとだけ心の余裕が生まれます。

「突破体験」の高揚感

記憶術セミナーですが、おそらく本質は記憶芸を覚えることそのものではなく「突破体験」にあるのではないかと思います。

記憶術の他にも、杉の板を手で割るとか、多くの自己啓発セミナーでは、何かを突破して成功を体験させます。

絶対に無理だと思っていたのに200個も覚えられた、という突破体験から、自分は他のことも出来る人間なんだ、と自信を持つことができるのではないでしょうか。

自分を認めて前向きになれるのは素晴らしいことです。

ところが、中には自己啓発セミナーで味わう高揚感だけが忘れられず自己啓発に依存してしまう人もいるようです。

本来の目的を忘れず、自己啓発セミナーはあくまでも何かに到達するための手段であることを忘れてはいけません。

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もはや記憶術に関係ないけど有意義だったこと

素晴らしいご縁につながった

記憶術セミナーは、記憶術に関係ないところでも色々と有意義でした。

ワークで同じグループだった人の中に、今でも良いお付き合いをさせてもらっている方がいます。

たった2万円で一生ものの素晴らしいご縁に繋がっただけでも、出た価値があったなあと思います。もちろん、勉強にもなりましたが。

記憶術に限らず、セミナーや勉強会に来る人というのは、積極的に勉強して自分磨きをしようとしている意識の高い人たちがほとんどです。

しかも、参加者どうしでワークをやるなど、立場を超えて距離が縮まるチャンスもいっぱいあります。

人脈目的ばっかりになってもいけませんが、セミナーは素敵な人に出会える率がかなり高いと思います。

還暦超えの人から勇気をもらった

記憶術セミナーにはけっこう年配の方も多くいらっしゃいました。

年齢が上でも威張って頑固になるんじゃなくて、自分よりも若い人からも学んで勉強し続ける姿勢が素晴らしいなあと思いました。

ご商売をされているせいもあるかもしれませんが、みなさんすごく若くてエネルギッシュでした。

年齢なんか関係ないという勇気をもらえた気がします。
若い人からも学ぶ姿勢って素晴らしい

ビジネスの仕組みを知れた

記憶術セミナーは、ビジネスを仕掛ける側の視点でも非常に勉強になりました。

参加してみてビックリしたのは、記憶術の一部は受験の時に自分で勝手にやっていたことです。

私はけっこうゴリゴリ暗記するのが得意で、歴史とかもちゃんと経緯を理解していなくても出来事の年号を覚えているので並べ替え問題はちゃんとできてました。

しかし、それが当たり前だと思っていて、自分がどうやって覚えているのかのプロセスをわざわざ考えたことがありませんでした。

大学時代に塾でアルバイトをしていて、英単語などを覚えられない子どもを見ると「覚えるだけなのに、何が難しいんだろう?」と不思議に思っていました。

記憶術セミナーを受けてみて、全部ではないですが「そういえば、こういうのやってるなあ」と自分のやってたことが言語化されているような感じがして、そこにビジネスのヒントがあるのを発見しました。

自分が得意なこと・やってきたことのノウハウを、他の人がコピーできる形で表現できればそれは価値になり、ビジネスになるのだと。

これは、最も大きな発見でした。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。

・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣

といったことにも触れています。

よろしければ読んでみてくださいね。

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