高橋久美(たかはしくみ)
月間25万ページビューの人気サイトGLOBOのライター&編集長、複数のメディア運営に関わっています。
セミナーや本で勉強し、色々実践して依存マインドを克服。学んだことや経験から気づいたことをシェアしています。
こんにちは、GLOBOライターの高橋久美です。
最近は、読者の方からご質問やお悩み相談をいただくことが増えてきました。
お悩みごとは人ぞれぞれですが、多かれ少なかれ「被害者意識」が解決に向かう邪魔をしているように思います。
私は被害者意識を持っている自覚はありませんでしたが、自分の人生が上手く行っていない気がして、それを完全に環境や周りの人のせいにしていました。
幸いなことに、それを指摘してくれる友人に出会うことができて、セルフ意識改革に取り組んできました。
まだ完璧ではないけれど、ちょっとずつ甘えを手放して、被害者意識を克服したら、いいことがいっぱいありました!
今回は、被害者意識に気づき、手放すまでの私の体験談をシェアさせていただきます。
相手や何かが全部悪いと思っていました
以前、私は学習塾で働いていました。
受け持ちの教室の入会数や売り上げが目標に届かないと、社長と専務の面談で色々つっこまれるんですけど、ある日の面談で私は
「看板が暗くて目立たないんじゃないですかね?」
と言いました。そうしたら、専務からは
「ぼんやり教室の環境のせいにするんじゃなく、自分たちにできることを考えたらどうなの!」
と、めっちゃ怒られました。
はい、すみませんと謝りながら、そんなこと言われてもなあ〜、と内心は不満に思っていました(笑)。
一事が万事そんな調子で、私は何があっても「自分が悪い」とは思わなかったんです。
- 恋愛や就職活動が上手くいかないのは、親が私のことを顔も性格も悪く産んだせい。
- お金がないのは、「スピリチュアルおばさん」に騙されていっぱいお金を貢がされたせい。
- 住宅ローンの支払いが大変なのは、審査を通した銀行のせい。
もちろん、こんな風にハッキリと頭の中で言語化されていたワケではありません。
ただ何か上手くいかないような、いつも誰かに振り回されているような気がしていました。
自分は悪くない、こうなっちゃったのは○○のせいだから仕方ない。
こういう被害者意識・思想が、あまりにも自然に私の人生の前提になっていたのです。
被害者意識を克服しようと思ったキッカケ
私が被害者意識に気づいて克服しようと思ったのは、人から指摘されたのがキッカケでした。
約4年前、私は脱サラを企てて、あっちこっちセミナーに行ってビジネスの勉強をしていました。
その中のセミナー講師の1人が今もお世話になっている先生なんですが、仕事のことやお金のこと、色々と相談していたらいつの間にか人生相談みたいになってしまいました。
承認欲求が行き過ぎて借金してまで買い物しまくっていたこと、過食がひどくて一食でご飯を2合も食べてしまうこと、何人か男性とお付き合いしたことはあったけどいつも関係がうまくいかなかったこと、などなど。
私は、同情してもらえることを期待していたのですが、その先生はニコニコして、こう言いました。
「問題なのは、起きた出来事そのものではなく、高橋さんの『被害者意識』ですよ」と。
その時はよく分かっていませんでしたが、セミナーのお手伝いをしたりして関わっていく中で被害者意識が出て指摘されることがありました。
例えばある時、どうしてもセミナーの日程にバイト先のシフトが重なって行けなくなったことがありました。
当時、ファミレスのキッチンで働いていたんですが、セミナーは土日に開催することが多くてどうしても休みが取れないことがあったんですね。
それで、
「すみません、この日のセミナーはバイトが入って行けなくなっちゃいました」
と連絡したんです。そうしたら、
「人のせいにするのはやめましょう。『行けなくなっちゃった』じゃなくて『行きません』って自分で決めたんじゃないですか」
と言われました。
つまり、アルバイトを優先してセミナーに行かないことを自分で選択したんでしょ、ということです。
繁忙日の人手の足りない時に、自分勝手にバイトを欠勤するのは当然よろしくありません。言語道断です。
でも、例えば家族が危篤で今すぐ病院に行かなきゃ!となったら、バイトなんかクビ覚悟で、ほっぽり出して駆けつけることは可能ですよね。
牢屋に閉じ込められて、無理やり働かされているわけではないですから。
自分にとってどっちが優先かを考えた時に、今回はバイトに行った方がいいな、と自分で判断して「セミナーに行かないことにした」のです。
セミナーを優先することも、やろうと思えばできます。
じゃあその時に、普段はめちゃくちゃシフトの調整に協力的で、誰かが体調不良で休んだ時に代わりに出たり、自分の都合では一切休まない・シフト変更をしないで信頼を作っていたら、
「この人が休みたいというなら、よっぽどのことなんだろう」
と、みんなも協力してくれるかもしれません。
そんな普段の行いも含めて、自分がどういう行動を選択し、どういう人生を作ってきたのか、何を優先してきたのかは、全て自分の責任なのです。
だから、「行けなくなっちゃった」じゃなくて「行きません」の方が正確なんですね。
相手によっては「どうしても仕事の都合がつかなくて…」などと、人のせいにすることで「すごい行きたかったんです」という意図を表現することも必要な時があります。
言い方はそれでも良いのですが、心の中では「あえて、自分がそれを選んだ」と思っておいた方が良いです。
今までの過去は全て自分で選んできたことだし、これからも全て自分で選んでいける、という考え方を持っておくことが非常に重要なんですね。
スピリチュアルで考える被害者意識
ここからは若干スピリチュアルな話になりますが、苦手な人は「そういう世界観の設定」ぐらいの感覚で読んでもらえたらと思います。
「自分で全て選んだ」と言われても、まあ、納得のいかないこともありますよね。
だって、生まれた国や時代、両親、性別、持って生まれた遺伝子なんかには、自分で選ぶ余地なんてありませんでした。
もっとお金持ちの家に生まれたかったとか、女より男に生まれたかった、あるいはその逆など、自分で選べたならそうはしていなかったのに!と思う人もいるでしょう。
私も、もうちょっと美人で末っ子に生まれたかったなあ、と思ったりします(笑)
でも、何か上手くいかないこと・不幸せに感じることを、そうやって「自分ではない何か」のせいにしていると、ネガティブになっていく一方です。
だって過去の影響で今「こうなっちゃってる」のなら、未来を自分で変えようがないじゃないですか。
例えば、「親が貧乏だったせいで、奨学金を借りないと大学に行けなくて、だから今、返済で苦しんでいるんだ!」って思ったら、これからもきっと苦しいままです。
だから、スピリチュアル的には「親も自分で選んだ」という設定にします。
魂は生まれてくる時代も、両親も、全てなんらかの目的があって、選んで生まれてきた、ということにするんです。
もしも仮に、「あえて貧しい両親を選んで生まれてきた」としたら、魂は何をしたかったのでしょうか?
もしかしたら、苦労を経験して成長したかったのかもしれません。世の中の格差を身をもって体験し、貧しい人のために働くためだったのかもしれません。
それは、親が素晴らしいという意味ではないですよ。
ロクでもない親とか、毒親でさえ、魂は何かの目的があって、わざわざ選んで生まれてきていることにする、という意味です。
今はまだ、魂の目的が分からなくても大丈夫です。
無理やりこじつけなくても、いつか、「ああ、自分の人生は全部、これのためだったんだ!!」とつながる瞬間が必ずやってきますから。
これも実際にわかるかどうかよりも、「いつかわかる」という設定にして、コミットして生活していくことが大事です。
例えば、病気を持って生まれたことにずーっと愚痴を言いながら生きている人よりも、
「自分がこの病気を持って生まれたのには何か意味があるに違いない、自分に何ができるんだろう?」
と思って前向きに生きてる人の方が、同じ病気でもずっと楽しそうじゃありませんか?
被害者意識を克服した結果
まだフワッと被害者意識で湧いてくることがあるので、完璧に克服できたと言えるのか分かりませんが、気づいて「やめよ、やめよ」と切り替えられるようにはなりました。
被害者意識に浸る時間が短くなっただけでも、かなり感覚が変わって、日常生活が明るくなったように感じます。
被害者意識にどっぷりだったときは、しょっちゅう何かにイライラしていました。
例えば、お弁当を買った時にオシボリを付けてくれないコンビニで、「何でオシボリが付かないんだ!」って怒って、本部にクレームのメールを送るとかする、すごい嫌な人でした(笑)
今は、そんなことではイライラしなくなりました。
その店で、デフォルトでオシボリをもらうことができなかったとしても、「オシボリもらえますか?」と自分からリクエストすることはできるし、売ってるウェットティッシュを買っても、自分の目的は果たせるからです。
何なら、カバンの中にマイ・ウェットティッシュを常備してます。
または、「そのコンビニには行かない」という選択肢もありますね。
被害者マインドを捨てると、こうやって自分で選べることがたくさん増えてきて、自分の生活を自分で快適にしていくことができるようになるのです。
時々、「住宅ローンを組んでマイホームを買った瞬間に転勤命令が出た!人事は社員の生活を考慮していない!」と怒る人を見かけますが、厳しいことを言うとあれも被害者意識です。
転勤のある会社を選んで働いているのも過去の自分の選択ですし、いつ転勤があるかも分からないのに住宅ローンを組んで家を買ったのも自分です。
「人事は子持ち・家持の人に配慮してくれるはずだ」と勝手に期待したのも自分です。
ちゃんとした会社なら、転勤があるかもしれないことは就業規則にも書いてあるでしょうし、法的にも問題ありません。
嫌なら会社を辞める、という選択肢も残されています。
「見せしめにされた!」「転勤は人権侵害だ!」と被害者でいてもいいし、そうやって声を荒げることでいつかは世の中にも影響するのかもしれません。
でも、自分のライフスタイルを守るには、何か別の方法が効率いいんじゃない?と思います。
それをやっちゃった人の事例をご紹介しましょう。
先日、ある女性起業家の方からお話を伺ったのですが、その方は元々会社にお勤めされていたそうです。
ところが、その会社はゴリゴリの男性社会でした。
女性にも出世の道は開かれているものの、「男性のような働き方」をしなければそのコースに乗ることはできません。
女性には女性のバイオリズムもあるし、出産で働けない時期もあるのに、どうしてそれでキャリアがリセットされないといけないのか。
どうして男性が作った枠のに合わせないといけないのか。
その人の取った選択肢は「起業」でした。自分で働きやすい会社を作ってしまったのです。
「文句を言うよりも、自分が影響を及ぼせる範囲から変えて行ったほうがいい」
と、その方は言いました。
「何かのせいで、こうなちゃった」と思っている限り、そこに影響を及ぼすことはできません。
でも「今までの出来事も、全部、自分で引き起こしてきたことだ」と言う設定を導入すれば、自分が影響を及ぼせる部分が見えてきます。
被害者意識を克服するといいこと|まとめ
被害者意識を持っていると、過去に起こった出来事や、誰か人のせいで自分が振り回された、同にもできなかった、と思うので、不満を貯めやすく、イライラしがちになります。
ちょっと辛いけど、「今までのことは全部自分で選んだことだ、両親や性別や、その他の全部も何か意味が遭って自分の魂がわざわざ選んでいる」という設定を採用し、被害者意識を手放すと、自分で変えられること・影響を及ぼせることが見えてきます。
そして、変えられる部分を変えることで、生活を、人生を、より心地よく、明るく、快適なものに変えていけます。
まずは、「こうなっちゃった」と思ったときに「これを自分で選択した」と思い直すようにしてみてください。
きっと、世界が今までと違う風に見えてきますよ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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