新入社員として採用された。新しい部署に配属された。転職して新たな会社で働き始めた。
こんな状況になったとき、誰もが早く仕事を覚えて会社に貢献したいと思うものです。
しかし、そんな思いとは裏腹に…
- 上司や先輩がちゃんと仕事を教えてくれない
- 簡単な作業ばかりで手持ち無沙汰になっている
- まずは自分で考えてやってみてと言われてばかり
- 具体的な指示がなくマニュアルばかり眺めている
という状況に陥っている方も中にはいるようです。
「職場に居ても大してやることがない!」というのは、割と苦痛が伴いますよね。
ずっと自分の席に座っていると、眠気をこらえるのに必死になるばかりだし、時間の流れも遅く感じるし…いい加減、どうにかならないものなんでしょうか?
そんなときは思い切って「他人が嫌がること」を積極的に行ってみませんか?
目次
仕事を教えてくれない先輩や上司の6つの心理
先輩や上司が仕事をきちんと教えてくれないのは、何だか自分が全く頼りにされていない気分になり、無価値感を感じてしまいます。
そもそも、なぜ先輩や上司は仕事を教えてくれないのでしょうか?
そこで6つの心理について見ていきましょう。
(1)仕事が忙しくて教える余裕がない
上司や先輩が目の前の仕事に追われるばかりで忙しく、あなたに指導をする時間が取れない。
やたらと顧客の対応に追われるばかりで、まとまった時間が取りにくい。
業務量に対して圧倒的に人手が足りていない。
まずは、そういう理由が関係して、”本当は教えたいんだけど教えられない”という状況に陥っている可能性が考えられます。
社員を教育するにはまとまった時間が必要で、緊急性も低いため、何かと後手後手にされがちです。
そのため、とりあえず業務マニュアルや過去のファイルやデータなどが渡され、放置された状態になっている可能性があります。
その場合は、ひとまず先輩や上司が落ち着くまで様子見をしておくのが良さそうですね。
(2)教える体制が整っていない
小さな会社で数年振りに新人が入社したとか、前任者が作成したマニュアルしかなく、先輩や上司さえあなたのポジションの業務の細かい部分まで把握していないとか、そういう可能性も考えられます。
要は、新人を教える体制が整っていないということです。
あるいは、教育することに慣れておらず、先輩が新人を育てることを避けている可能性も否めません。
そんな場合、言うなれば会社が悪いことに、あるいは先輩や上司の意識が低いということになります。
だからと言って、いつまでも何も教わらない状態を続けていても仕方ありません。
与えられた環境で、与えられた仕事を少しずつ覚えていき、精一杯努力している姿勢を見せることから始めましょう。
(3)新人のあなたに遠慮している
先輩も上司も、もしかすると入社したばかりのあなたに遠慮しているのかもしれません。
入社して間もないのに、大量の業務を任せたら覚えきれないかもしれない。
プレッシャーに押し潰されたら申し訳ない。全部の業務をこなしきれず、定時内に終わらないかもしれない。
そんな風に、あなたに過度な業務を与えないで、今はまだセーブしている可能性も考えられます。
もし、あなたに余力があり、別の業務をこなせる余裕があるなら、その点をしっかりアピールしてみましょう。
先輩や上司は、逐一あなたを気にしてくれているかもしれませんが、実際は細かいところまでは気が回っていないことも考えられます。
あなたの潜在能力がどれくらいかなんて、他の人には分かりにくい部分です。
あなたに余力があるのか、それとも、忙しくていっぱいいっぱいなのか。
その点は、コミュニケーションを密にしてお互いの認識にズレをなくす心掛けが大事です。
(4)自分がやったほうが早いと思っている
あなたの先輩や上司がせっかちであった場合、新人に教えるよりも自分でやったほうが早いと考え、業務を抱え込んでいるかもしれません。
新人に任せるとミスをするかもしれない。
任せたところで、どっちみち確認作業をしなければならない。
だったら、最初から自分でやってしまった方が手間が省ける。
そういう考えを持っているわけです。
確かに、その考えには一理ありますが、そんなスタンスを取っていれば、新人はいつまで立っても成長するはずがありませんよね?
(5)仕事は自分で覚えるものという考えがある
古い体質の会社にありがちかもしれませんが、「仕事は人に教わるものではない!」「先輩の自分を見て自分で覚えなさい!」という考えが蔓延している可能性があります。
僕も新卒で飲食店で働いていたとき、まさにそんな感じの状況でした。
右も左も分からない状態でマニュアルだけ手渡され、「とにかく自分でやってみろ!」「何でもかんでも人に聞くな、自分で考えろ!」と言われていたのです。
で、自分なりに考えてやってみても、結局ミスをして怒鳴られるという…。
そんなときは決まって「何で人にちゃんと聞かないんだ!」と怒られるのです。
「お前が人に聞くなって言ったんちゃうんか!?」と、文句を言えるはずもなく、まあ、平謝りするばかりだったんですけどね。
もちろん、たとえ何も身に付いてなかろうと、自分なりに考える姿勢を持つことは、とても大切なことです。
しかし、まずは基礎的な部分をしっかりと教わらないことには質問のしようがないし、どう動くべきか戸惑うばかりになるわけで、新人の立場としては非常に困るんですけどね。
そういう点に理解のない人もいるのだと、頭に入れておきましょう。
(6)新人だから適当で良いやと思われている
あなたの先輩や上司の意識が低い場合、新しく入ったあなたを育てようという意識すら欠けており、「新人は適当にあしらっておけば良い」と考えている可能性も否定できません。
言葉は悪いですが「舐められている」わけです。
たからこそ、大事なのはあなたが仕事を覚えることに意欲的であること、会社に貢献する気持ちでいっぱいなことを態度で示すことが大切です。
以上まとめますと、仕事を教えてくれない上司や先輩の心理には、
- 仕事が忙しくて教える余裕がない
- 教える体制が整っていない
- 新人のあなたに遠慮している
- 自分がやった方が早いと思っている
- 仕事は自分で覚えるものという考えがある
- 新人だから適当で良いやと思われている
といったものがあるのだと考えられます。
仕事を教えてもらえない場合の最低限の対処法
会社でろくに仕事を教えてもらないと、何をして過ごして良いのか分からないし、まるで役に立っていないような気がして居心地が悪くなるものです。
こちらの記事にもあるように、働くことに対して自分のミッションを感じられるか否かで、会社に通う意義も全く別物になりますからね。
では、次に仕事を教えてもらえないときに、あなたが出来得る最低限の対処法をいくつかお伝えします。
教わることを当然と思わず、仕事に積極的な姿勢を見せる
重要なのは、先輩や上司から指示や指導があることが当たり前という受け身の姿勢で待つのではなく、自ら積極的に仕事を教わる姿勢を持つことです。
自分の中に「会社に貢献したい」「早くいろんな仕事を出来るようになりたい」と熱い気持ちを秘めていたとしても、必ずしもそれが周りの人に伝わっているとは限りません。
だからこそ、仕事に対する意欲を示すって、実はとっても大事なことなんです。
とはいえ、自分から先輩や上司の元に飛び込むは勇気がいりますし、業務で忙しそうにしているとなかなか質問しにくいかもしれません。
が、タイミングを見計らってでも、自分から積極的に行動を起こすことは大事です。
先輩や上司がトイレなどで自席を離れたとり昼休憩のときに、「後からお伺いしたいことがあるのですが」と前もって申し出ておくと良いかもしれません。
質問をしやすそうな人を見つける
直属の上司や先輩だけが、あなたの見本になる人ではありませんし、周りを見渡せば仕事が出来る人がたくさんいると思います。
その中に、あなたが接しやすい人、何かと気にかけてくれる別の部署の人、面倒見の良い人はいませんか?
上司や先輩が忙しくて仕事を教えてくれないのであれば、そういう人に色々と質問をしてみるのも一つの手です。
担当している仕事が違っていても、パソコンの扱い方や社内のルールなど、あなたの仕事の知識を増えるための情報が手に入ると思います。
もちろん、自分の上司や先輩の立場を立てることは大事ですけどね。
また、どんなに接しやすそうで面倒見の良い人であっても、業務に追われて忙しそうにしているときに尋ねるのはNGですよ。
質問したい内容を予めまとめ、聞き方に工夫をする
あなたが質問しに行ったとき、上司や先輩がおそらく最も嫌がるのが、「何を尋ねられているのか分からない」ことだと思います。
誰かに質問しされたとろこで、その相手が何を聞いているのかがさっぱり分からなければ、何を答えて良いのかも分からないですし、いたずらに時間を無駄にするだけです。
忙しい人にとって一番イライラするのが、無駄なことに時間を費やすことですから。
なので、思いつきで質問をするのではなく、分からないことがあれば予めメモ帳などにまとめておき、質問内容を整理して簡潔に尋ねるようにしましょう。
そんな「質問力」というのも、人の評価の対象になったりしますからね。
また、単に分からないから質問をするのではなく、まず自分でやってみてどういう結果になったのか、あるいは、自分で一度考えてみてこういう考えに至ったというように「まずは自分なりにやってみる」という姿勢を見せることも大事です。
そして、質問をしにいくときは、何分くらい時間を取らせるか、質問が全部で何個あるのか、というのも予め伝えておくと親切です。
仕事を教えてもらえないなら「他人が嫌がること」を進んでやろう!
今の会社での働き振りを自己PRできる?
仕事を教えてくれないから、何も役に立っていない…。
それに、この職場にいても全く成長いく感じがしない…。
あなたはこのような悩みを抱えてしまい、いっそのこと会社を辞めてしまおうか、なんて考えていないでしょうか?
そんな簡単に決断をする前に、一度このような視点を持って冷静になって考え直してください。
それは…
「次の会社の面接を受けたとき、今の会社での実績を聞かれたら、どのように自己PRするのか?」
という視点です。
もし、今の状態で転職活動をして、面接を受けているときに「前職ではどんな仕事をしましたか?」と質問されたとき、あなたは何かアピールできる実績はありますか?
言うまでもなく、「今の会社の上司も先輩も、私に仕事を教えてくれなかったので…」なんて回答はNGですよ。
そんな回答したら「この人は受け身で、何でも責任転嫁する人」という評価をされてしまいますからね。
後回しにされている業務は意外とたくさんある
今の会社での働き振りを全くアピールできないのであれば、アピールできる何かを作った方が良さそうです。
だったら、他人が嫌がることを積極的にやってみませんか?
他人が嫌がることといっても、「人に嫌がらせ」をすることではありませんよ!?
他人が嫌がることとは、すなわち他の人が面倒がったり避けたりして、「後回しになっている業務」のことです。
どの会社においても、いつかはやらなければ…と分かっていながら、特に緊急性もないためについ後手に回っている、そんな仕事は意外とたくさん見つかると思います。
それは単なる雑用かもしれないし、埃っぽい倉庫の片付けかもしれないし、不要な粗大ゴミの処分かもしれません。
他にも、キャビネットの中で乱雑に置かれている大量の書類の整理も、いつかやらないといけないと分かっていながら、放ったらかしになっている可能性もあります。
また、エクセルなどのパソコン業務にしても、「ずっとこの様式で使っているから」という理由で、わざわざ効率の悪い作業をしている人がいるかもしれません。
ちょっとしたマクロを組んで作業を自動化したり、「この関数を使えば一発で変換できるのに…」みたいなことも、思いのほか見つかると思いますよ。
そういった、
「無駄をなくす」
「効率化を図る」
「工夫を凝らす」
という視点に立てば、色々と「こうした方が絶対に良くなる!」ものは一杯出てくるはずです。
長年その業務に携わっている人は、改善することを面倒に感じたり、慣れているから今のままで問題ないと考えてしまいがちで、なかなか自分で進んで変えようとしません。
そういう人が嫌がっていること、面倒くさがっていること、腰を重たくしていることを探して、あなたが積極的に動いてみる。
その姿勢は、あなた自身の仕事術の向上に繋がりますし、会社の貢献にもなりますし、転職を考えた場合の自己PRにもなります。
なので、長い目で見たら損をすることは絶対にないはずです!
先輩も上司も、誰も私に仕事を教えてくれない…。
そんなときは、じっと待つばかりではなく、「自ら仕事を生み出すんだ!」という勢いを持って、積極的に動き出してみましょう!
あなたが暗くて長いトンネルの中にいるときは、実はあなたが大きく飛躍するチャンスなのです。
下記の記事では、日々の業務が楽しくなる文房具を紹介しています。
こういう簡単なことから気分を変えていって、明日からの会社員生活を充実したものにしていきましょう!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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