地方に住んでると、就職活動のために何回も東京に通うのは交通費がけっこうかかりますよね。
今回は、就活するときに「行き」は新幹線に乗った方がいい理由について、私の体験談を元にお話しします。
目次
就活は交通費がバカにならない!
地方に住んでいて首都圏で就活をするとなると、交通費がバカにならない金額になります。
私は仙台から東京に通ってましたが、新幹線だと往復2万円、高速バスの最安値でも往復で6,000円以上かかってしまいます。
しかも1社受けるのに1往復では済みません。
まずは会社説明会で1往復、順調に選考が進めば一次面接、二次面接、最終面接と、都合4往復することになります。
最終で落とされたりすると、落ちたショックはもちろんですが、交通費も激痛!
と思わずにはいられません。
なるべく交通費を節約しようと、私はこんな作戦を取りました。
就活の交通費節約のため夜行バスに
私は、東京の面接や説明会に行くときは最安値の高速バスをいつも利用していました。
今は3列シートで、顔が隠れるカバーが付いてたり、けっこう快適な高速バスもありますが、私が乗ってたのは普通の4列シートの安いやつです。
前の晩の夜中に仙台駅前を出発すると、翌朝の6時くらいに新宿に着きます。
キャリーバッグとスーツを持っていって、駅のトイレで着替え、24時間営業のマックで面接まで時間を潰します。
幸い、寝つきは良いのでバスの中でも睡眠は取れるのですが、変な体勢で首が痛くなったりして、朝からかなりグッタリしてました。
日中は会社説明会や面接をハシゴし、夜また新宿から夜行バスに乗って仙台に戻ってくる頃にはヘロヘロでした。
それでも5、6社受けるのにトータル10万以上は交通費で使ってたので、新幹線なんか乗ったらその倍以上はかかったと思います。
そして結果、東京での内定はゼロ。
いよいよ「ヤバイ!」と思って最後に受けた地元の学習塾にどうにか引っかかった話はさておきます。
今、新幹線に乗って思うこと
私が内定を取れなかったのは、
- 面接でのトークが上手くなかった
- 業界の研究が甘かった
- そもそも受けた数が少なすぎ
など、いろんな要因があったと思います。
しかし、今の私が当時の自分に何か一つだけアドバイスをできるとしたら、こう言います。
東京に就活に行くときは、行きだけでも新幹線に乗っておけ!!
当時はそもそも新幹線にあんまり乗ったことがなく、高いからと最初から敬遠していましたが、今、仕事とかで新幹線に乗るようになり、就活こそ乗るべきだと思うようになりました。
その理由は、以下です。
所要時間が圧倒的に短い
学生の時は「お金」をどうしたら節約できるか、ということばかり考えていましたが、後にフリーランスになってから「時間」の大切さに気づきました。
たとえば、30分かければ歩いて行ける距離でも、タクシーで10分で移動した方がいいかもしれません。
なぜなら、タクシーに乗っている10分間の間も、移動にかからなかった20分間も、仕事に使うことができるからです。
高速バスで移動に6時間かかるとしたら、その間はウトウト寝るぐらいしかできないでしょう。
それが新幹線なら2時間で移動ができますので、ゆっくり家で寝て、朝出発すれば間に合います。
しかも新幹線の車内は明るいので、本を読んだり、ニュースをチェックしたり、時間を自由に使えます。
体力を消耗しない
所要時間が短いということは、移動による体力の消耗も抑えられます。
長時間のバス移動で、首とか肩とか腰が痛くなったり、足がむくんで革靴が履けなくなったりはよくありますが、新幹線ならそんな心配はありません。
移動で疲れることなく、万全のコンディションで面接に臨むことができるのです。
セルフイメージが上がる
いちばん重要なのは、新幹線に乗るとセルフイメージが上がることです。
何もない平日の朝の新幹線、特に指定席になると、乗客はまばらです。
出張帰りとおぼしきビジネスマンや、東京に旅行らしい年配のご夫婦がちらほら。
静かでゆったりとした雰囲気が漂います。
車内販売の飲み物やお弁当を頼むと、テーブルを倒してセットしてくれるなど、サービスもゆき届き、なんだか自分がVIPになったような気がしてきます。
「自分は大切に扱われる、価値のある人間なんだ」という根拠のない自信は、就活ではめちゃくちゃ大事なのです。
就活では「根拠のない自信」が必要
早稲田大学大学院教授の小塩真司氏が614の日本の企業を相手に行ったアンケート調査によると、採用時には次の項目が重要視されていることがわかりました。
- 日本語の会話力
- 論理的思考力
- 一般社会常識
- 挨拶や話し方
- 身だしなみや態度
- 規則や時間の遵守
- 成長意欲
- 望ましいパーソナリティ
逆に、以下の項目はあまり重視されていないという結果が出ました。
- 英語の能力
- 専門分野の知識
- アルバイト
- インターンシップ
- 留学
- ボランティア
企業が学生に求めるもの-企業説明会に参加した企業へのアンケートから-,中部大学教育研究,No10(2010)105-108
一般常識や時間を守るのは当然として、後はもう能力というよりも雰囲気・ハッタリ・勢いでどうにかなってしまう項目が多いんですね。
この研究は少々古いデータで、最近は学力を重視する傾向が復活してきているとも言われます。
しかし、学歴フィルター通過後、同じ学力の学生どうしで比較された場合には、依然としてパーソナリティーが見られることになるでしょう。
つまり…
ハキハキ挨拶し、堂々とした態度と話し方で、やる気のあるところや人柄の良さ、「雰囲気」をアピールできれば、面接では有利!!
ということです。
そのためには、別に留学やインターンやアルバイトの経験を積んでいる必要はありません。
ただ、根拠のない自信さえ持っていれば良いのです。
根拠のない自信はどこから来るのか?
根拠のない自信を持って、受かる雰囲気を身につけるには、自信のある人と関わって影響を受けるのが一番です。
たとえば、長く連れ添った夫婦は、他人同士なのにだんだん似て来ると言われますよね。
人には、一緒にいる人の空気感・雰囲気をコピーして自分にも取り入れる性質があるのです。
だから同じ大学の友達でも、
- 次々に内定をゲットして、どれにしようかな? と迷ってるAさん
- お祈りされまくって、まだ1社も内定をもらえていないBさん
の2人がいるとしたら、積極的に関わるべきはAさんです!!
友達を見捨てろとは言いませんが、上手く行っていない友達とばかりつるんで慰めあっていると、「受からない雰囲気」が染み付いてしまいます。
ちょっと悔しくても、就活に成功している友達やグループと過ごす時間を長くして、「こういう感じの人が受かるんだなあ」という雰囲気を盗みましょう。
出来る人の雰囲気を取り入れよう
同じように、あらゆる場面で「仕事が出来るっぽい雰囲気」を自分に取り入れられるように行動を選択しましょう。
あくまでも「っぽい」ことが重要です。
もしも、一社受けたら即採用される学生だったとしたら(というぐらい自信満々だったら)、何社も何社も受けて交通費がかさんでゆく心配をするでしょうか?
「自分が落ちるんだったら誰も採用されないでしょ」と、根拠のない自信を持って、堂々と新幹線&タクシーで面接会場まで行く…かもしれません。
そのぐらいのセルフイメージを作って面接を受ければ、きっと本当に受かってしまうでしょう。
面接が終わったら、あとは帰って寝るだけですので、夜行バスでも構いません。
ただ「行き」だけは、ハッタリのために新幹線に乗って行った方が、セルフイメージが上がって就活も上手く行くよ、という話でした。
初めての仕事は、ハッタリだ!
私は就活はほぼ全滅でしたが、フリーランスのライターになって、お客さんから仕事の依頼を受けるときに、この「根拠のない自信」が大いに役立ちました。
全く初めてのジャンルで「こういうの書いてもらえます?」って聞かれたら、全然分からなくても、
って笑顔で、堂々と言うんです。
で、依頼を受けて、帰り道で「うわー、どうしよー」っ本屋に行ってめっちゃ勉強する(笑)
そうやって、最初はハッタリで仕事をもらって、もう背伸びも背伸び、ずっと爪先立ち状態で、少しずつキャリアを積んできました。
新卒のうちは、会社も即戦力は期待していません。
ハッタリでも演技でもなんでも良いので「そんなの余裕でやってやるよ!」っていう雰囲気で行きましょう。
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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