私は以前、「自分はダメだからもっと頑張らなきゃ」「自分に価値がないからダメ男ばっかり付き合ってしまうんだ」と思っていました。
これは、ある視点から見ると正解で、別の視点から見ると不正解です。
物理現象として因果関係を見たら確かにその通りかもしれませんが、引き寄せの法則から見ると「意識」の問題に過ぎません。
つまり、現実的に私がどうダメで価値が低いのかよりも、私自身の意識が自分をダメだと思っていて価値を認めていないことの方がまずいのです。
たとえば、月収が今までよりも1万円増えたら皆さん喜んで受け取れると思いますが、急に10万円ぐらいボカーンと増えてしまったら何か落ち着かないですよね。
こんなに貰って大丈夫なのかなってソワソワしちゃいませんか?
自分が思っている自分の価値よりも多く受け取ると、潜在意識が「なんか変だなあ」と違和感を覚えて元に戻ろうとします。
10万円アップでも100万円アップでも平気で受け取れる人は、自分にはそれにふさわしい価値があることを認めている人です。
逆に引き寄せられない人は、せっかく周りに幸せやチャンスが来ていても「自分はそれにふさわしくない」と判定して受取拒否をしています。
本当はもらえるのに、自分のことをいじめて取り上げていまっているんです。
自分に優しくなって「受け取り力」をアップすると、素晴らしいことをたくさん引き寄せるようになります。
次の項目で、もう少し詳しくみていきましょう。
自分に優しくするだけで、引き寄せが起こる
さて、自分の価値はどのように決まるのでしょうか?
イメージしやすいように、こんな実験をしてみましょう。
もしも、あなたが社長さんで自分自身を雇うとしたら、いくら給料を払いたいですか?
または、自分が商品だとしたら、いくらで買いたいですか?
どんな仕事をしていて年収がどのくらいで、健康状態はどうで、家族や友達からはどう思われていて、何を持っていて、今までは何をやってきて…。
いろいろスペックを書き出してみて、正直に答えてください。
値段は何円でも構わないのですが、もしも他の誰かと比べて自分の価値を下げているとしたら要注意です。
たとえば…
- 一つの会社で10年間しっかり働いてきた。でも、ただの平社員だ。
- ピアノが弾ける。でも、もっと上手な人はいくらでもいる。
お金もそうですが、何でも他と比べ始めたらキリがありませんね。どこまで行っても、もっとすごい人はいます。
自分の現在地を客観的に見ることは必要ですが、ただ「もっとすごい人がいるから」といって自分がダメだと思うのは自分に対して意地悪です。
ただの平社員でも、10年の間には色んな大変なことがあって乗り越えて来たからできているはずです。ピアノだって、ぜんぜん弾けないところからバイエルを頑張って曲ができるようになったわけです。
他の誰かから見たら、定職に就いているのが素晴らしい神業的なことに思えるかもしれませんし、ピアノとかかっこいい! と尊敬の眼差しを向ける人もいるかもしれません。
要は、自分自身が今の自分を100%認めてあげて、もっと喜んでいいし、幸せを感じていいのです。
宇宙とか神様みたいな「パーフェクトな存在」から見たら、どんな人にも完璧で価値のある存在です。
人類の一人ひとりも、パーフェクトな神様・宇宙の一部だからです。
聖書にこんな言葉があります。
わたし の目には、あなたは 高価で尊い。わたし はあなたを愛してい る。
別にクリスチャンじゃない人にとっても、「神様が価値を認めて愛してくれている」というアイディアは素敵じゃありませんか?
ちっぽけな自分の考えで、自分を否定してはいけません。だって、神様が言ってるんだから仕方ないんです。
自分に優しくすることは、神様(宇宙)の心と一体になることです。
自分に優しくするのを邪魔する批評家
ここまで整理しましょう。
自分で思っている自分の価値に見合ったものを受け取るように、「引き寄せの法則」が働いています。
(そもそも引き寄せの法則って何? という方は、こちらの記事もご参考にどうぞ→「引き寄せの法則まとめ|図解・引き寄せ小事典」)
良いものを引き寄せる人は、それだけ自分の価値を認めている人です。
完璧な存在である神様(宇宙)は、その一部である私たち一人ひとりは無条件に価値があり、愛される存在です。
その神様(宇宙)の気持ちにシンクロして自分に優しくするとき、引き寄せは余裕になります。
ここまで原則はオッケーですね。
ところが自分に優しくしようとすると妨害してくるヤツが現れます。
自分に優しくするのを邪魔する者、それは心の中に住んでいる批評家です。
この批評家はかなり辛口で、ボコボコにこき下ろすのが得意技です。
あなたが達成したこと、頑張ったこと、手に入れた物、持っている才能、性格、見た目、家族や付き合っている人々、その他の全ての物について、いつも他の誰かと比較して貶めようと機会を伺っています。
「大した才能じゃない」
「そんなのできたって自慢にもならない」
「もっと上手な人がいるよ」
どんなに素晴らしいものを手に入れても、周りの人が褒めてくれても、愛してくれても、こいつの一言のせいで台無しです。
たとえお金があって、才能があって、いい仕事をして人から信頼を得て、家族やパートナーに愛されていても、自分がその幸せを受け取らないで否定していたとしたら何も幸せじゃありません。
自分に優しくして引き寄せる方法
幸福を引き寄せるためには、何にでもネガティブな面ばかり注目してダメ出しをしてくるこの批評家を徹底的にやっつけなければいけません。
そのためには、まず心の中の声をしっかり聞き分ける必要があります。
本当に自分が思ったことなのか、批評家がただ言っているだけなのかを区別しましょう。
たとえば、鏡を見て「はあ…ブスだわぁ」と思ったとき、本当にそうか? と疑ってみることです。
美人とかブスというのは相対的な価値観ですから、批評家が他の人と見比べてそう言ってるだけで、本当は自分では美人だと思ってもいいかもしれません。
「美人ですね」と褒められたときに、(何だお世辞かよ、ブスだわバカにすんじゃねーよ)と思うか、単純に喜んで幸せを噛みしめるかは、自分で自由に選べます。
批評家の声に負けないためには、とにかく自分の長所に目を向けましょう。
調子に乘った勘違いブスなぐらいでちょうど良いぐらいです。
自分が成し遂げたこと、手に入れたこと、持っているものを素直に認めて幸せを感じてみましょう。
たとえば、今までに達成したことを思い出してみてください。
誰だって生きていれば波乱万丈で、何か乗り越えて達成してきたはずです。
病気で死にそうになったのに回復したとか、無理っぽい受験で合格した、自転車に乗れるようになった…etc、どんな小さなことでもいいので嬉しかった瞬間の感覚を思い出しましょう。
今日一日の「できたこと」を振り返ってみるのも良いですね。
仮にネガティブな出来事があったとしても、それによって起こったいいことの方を考えましょう。
「頑張ったけど、2位だった」という苦い経験も、自分が2位だったおかげで誰かを1位にして喜ばせてあげたという面に注目すれば意味が違ってきます。
自分一人にとってはダメだと思っても、他の誰かを幸せにするという素晴らしい出来事だった可能性があるのです。
生まれたての無力な赤ん坊も、ホームレスのおじさんも、神様(宇宙)から見たら何かの役目を持っている完璧な存在の一人であり、愛されるべき価値のある人です。
あなたも批評家に負けずに、価値のある素晴らしいあなた自身に思いっきり優しくしてあげてください。
今受け取っている幸せに気づけたとき、もっと素晴らしいものをたくさん引き寄せることになりますよ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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