だからオレ、フリーターになって、お金も何にも縛られずに自由に生きて行くっす。
「世の中は金じゃない」という人は、お金があってもなお不幸なことがあるのを悟った金持ちか、または嘘つきな貧乏人です。
貧乏で苦労した経験のある人なら、ガチでお金がないときの絶望も、お金さえあれば何とかなったのにという悔しさも味わってるはずだからです。
私も一時期お金がなくて、世の中金次第なところをたくさん見てきました。
目次
世の中は金次第だと思う12の理由
1.知性は金で買える
進学するにも、資格を取るにも、語学を身につけるにも、学ぶためにはお金が必要です。
大学生のとき、私は貧乏学生だったのでせっせとバイトに明け暮れていましたが、家が金持ちの子は大学の他に資格の予備校に通ったり、語学留学に行ったり、留学するために英会話のプライベートレッスンを受けていたり、知性とは札束の積み重ねなんだなあ…と実感しました。
また、客観的なデータとしては、東京大学の『学生生活実態調査』2016年度によると、東大生の親(家系支持者、主に父親)の62.7%が年収950万円以上だそうです。
世帯年収じゃないですよ、お父さん1人だけでですよ!!
公立大学なので実際の学費はそんなにかかりませんが、東大に入るだけの学力を身につけるための教育とか、子どもに手をかけられる生活のゆとりみたいなものが必要なんだろうなと思います。
2.品性も金で買える
「瀕すれば鈍する」「衣食足りて礼節を知る」ということわざにもあるように、貧しいと心まで貧しくなります。
『雨ニモマケズ』で清貧なイメージのある宮沢賢治は金持ちのボンボンです。
お金がないとプライドどころじゃないので、先輩とか友達にたかって食事をおごってもらったり、デパ地下の試食を何周もしたり、といったことを平気でやります。
本当の本当に現金がなくなったときには、生きるためには犯罪するしかないんじゃないかと、真剣に考えたこともあります。
お金がないけどお腹すいた。
あのファミレスに行ってお腹いっぱいたべて、食い逃げして刑務所に入れられたら、刑務所でお腹いっぱいご飯が食べられるかな…
幸い、その後お金はどうにかなって計画は実行に移さずに済みましたが、お金がない不安で頭がいっぱいになっていると正常な判断能力を失うのが良く分かりました。
なんというか、自分自身を動かすコントローラーがのっとられて勝手に操縦されてるような感覚になるんですよね。
自分のことでいっぱいいっぱいだと、周りの人を気遣ったり、恥ずかしいとかこれは良くないことだとか思ったりする余裕すらなくなってしまうのです。
3.健康は金で買える
お金がないとき、毎日鬱々としていて、これは自分の性格の問題だと思っていました。
でも、お金に余裕ができて肉とか魚とか野菜が食べられるようになり、ビタミンとかいろんなサプリも飲めるようになったら、体調はすこぶるよくなり、気分もスッキリしました。
お金がないときはうどん、おかゆ(ご飯よりも量が多くなる気がする)、食パンのローテーションで、たまに袋ラーメンがご馳走、という生活だったので、完全にタンパク質とビタミンが不足して栄養失調になってたものと思われます。
お腹をふくらませるだけなら月の食費1万円でも行けますが、ちゃんと栄養バランスの取れた健康的な食事をしようと思ったら自炊でも月3万はかかります。
サプリのたぐいも月2万円ぐらい使っています。
お金があっても不健康だったら意味ないじゃん、というシーンもあるっちゃあると思いますが、普通に健康な生活を送るにはそれなりのお金が必要なのです。
4.愛は金で買えないが、金がないと愛は消え失せる
映画やドラマの世界では、「お金持ちだけど嫌なヤツvsお金はないけど良い人」みたいな構図が良く出てきます。
たとえば映画『タイタニック』がそうですね。
ヒロインのローズは、金持ちだけどキモいフィアンセを捨てて、レオナルド・ディカプリオ(今は良いオッサンだけど昔は美少年だったんよ!)演じる貧乏な画家のジャックを選びます。
タイタニック号が沈没してジャックが死んじゃったから良かったけど、もしあのまま婚約破棄してジャックと結ばれてたらどうなっていたことでしょうか!
生活が困窮して夫婦げんかが絶えなくなり、ジャックは別の金持ちの女と浮気して、ローズは水商売に…という図が目に浮かぶようです。
実際のお金持ちは、元から金持ちは色んな人に大事にされてまっすぐ育ってるし、成り上がった金持ちだと苦労して人間的に成長してることが多いし、何よりもお金の余裕が心の余裕になってるので、むしろ貧乏なグループよりもいい人率が高いぐらいです。
あれです、『ラ・ラ・ランド』でヒロインが結婚した金持ちみたいなのがむしろ現実に近く、普通にいい人で、普通に愛し合って幸せな家庭を築けるのです。
5.お金がある方が就職・転職にも有利
就職・転職も、お金がある方が有利です。
一般的に、就職するには就活サイトや転職エージェントに登録して、履歴書を送って何度か面接を受けに行き、採否が決まる、という流れになります。
就職活動中の生活費とか、交通費や宿泊費が全く問題にならなければ、興味のある会社にどんどん応募していっぱい面接を受けた方が良いですよね。
ところが、お金がないと一刻も早く生活のために稼がなければなりません。
日にちの余裕もないし、何度も遠方に出向く交通費も出せないので受けられる企業も限られてきます。
数年は働かなくてもいいだけのお金があれば、その間に勉強して資格を取ったり、スキルを磨いたりして、就職・転職活動をより有利に展開することもできるでしょう。
または、お金があれば経営者が出入りするようなセミナーや趣味のグループなどにも入っていけますから、一般には公開されていない求人を紹介してもらえたり…なんてチャンスもあり得ます。
6.お金がないと結婚できない
これは言うまでもありませんが、お金がないと結婚できません。
結婚相手に望む年収を聞くと、男性は「こだわらない」が56%で最も割合が高く、次いで「400万円」が22%だった。女性では「500万円」が26%、「600万円」が24%で、「こだわらない」はわずか6%だった。
ずるいずるい!逆男女差別だ!
なぜなら…
7.女の顔も金次第
婚活女は年収の代わりに「容姿」を見られます。
結婚相手を決める際重視するポイントを聴取し、上位項目5位までの回答を集計。最多は「性格」(92.3%)、次いで「価値観の一致」(79.9%)、「心身の健康」(58.8%)、「容姿」(56.4%)、「経済力」(49.8%)となった。
性年代別では、「性格」「価値観の一致」は男女共に多い。しかし、女性の8割以上が「経済力」を選択したのに対し、男性は2割に満たない。
また、「容姿」は男性の約7割、特に男性20代では77.4%が選択したのに対し、女性は5割以下。
つまり、ブスというだけで7割以上の男性からは相手にされないということです。
容姿を良くするには、エステから化粧品、ヘアサロン、ネイルサロン、ファッション、人によっては美容整形まで、全てにおいてお金がかかります。
逆に、容姿は課金次第でどうにかなると言えます。
私も元の顔の造形はとても良い方とは言えませんが、メイクと髪型と服装を変えただけで殿方からの扱いが手のひらを返したように変わった経験があります。
なお、女の年収はそんなに気にされないとは言え、男性どもは絶世の美人なら専業主婦にして養っても良いと思っても、稼ぎの少ないブスに存在価値は感じません。
本人が稼いでなくても親に金と地位があって、結婚することによって相手が出世するとかビジネスチャンスが増えるとか、何らかのメリットがあれば別ですよ。
8.お金がないと子どもを産めない
これも色んなところで言われてるので細かくは言いませんが、お金がなければ子どもはまともに育てられません。
ざっくり1人出産するだけでも全国平均48万円、大学まで出すには2500〜3000万円かかります。
9.お金がないと離婚もできない
結婚するときもお金がかかりますが、やっぱり離婚したい!となったときにもお金がなくて離婚できないこともあります。
少なくとも自分か相手のどちらかにお金があれば、財産分与とか慰謝料で精算して円満に離婚できますが、お互いお金がないと別れるに別れられなくて泥沼化します。
離婚を弁護士に相談するのにも、家を処分するのにも、新しくアパートを借りて引っ越すのにも、何をするにもお金がかかるのです。
10.お金を借りるのにもお金が要る
ここから、お金があればあるほど、お金が入ってくるという話になりますよ。
まずは、お金がないから借金したいとか、ローンを組みたいとなったとき。
銀行口座にある程度のお金がないと借金ができないのをご存じですか?
たとえば、国民政策金融公庫でビジネスを始めるための資金を借りようと思ったら、借りたい金額の1〜2割程度は自分のお金が必要になります。
お金を借りるのにもお金が必要、というパラドックスが発生しているのです!
経験したから分かることですが、現金がなくなると本当に身動きが取れなくなって、気持ちも暗くなって、本当に大変です!
11.お金があるとお金を節約できる
お金がなくて借金したり、ローンで買ったりすると、お金を貸してくれた人に利息や手数料をたっぷり払うことになります。
自分でお金を持っていれば、借金をしなくて済むので節約になりますね。
あとは、保険とかもそうですね。
たとえばスマホとかパソコンが万が一壊れたときの修理代が安くなるかわり、月々数百円とか、買うときにちょっと料金が上乗せになるとかいう保険があります。
ああいうサービスも提供する側が儲かるから、やってるわけです。
いざ画面が割れたときに修理代とか買い換え費用が払えるだけのお金があるなら、わざわざ予めかかるかどうかも分からない保険料を支払う必要はありません。
でも、いざというときに払えるお金がないと、じゃあ保険に入っておいたら安心だということで毎月じわじわお金が抜かれていくのです。
12.お金があるとお金を増やせる
お金がないのとあるのでは、「ある」方がお金を増やしやすくもなります。
トマ・ピケティは『21世紀の資本』で、財産の成長率は労働によって得られる賃金の成長率を上回ることを指摘しています。
つまり、不動産とか会社とか「財産」を持っている人は「持っているだけ」でどんどん利益が増えていくけれど、時給1000円で働く人はいくら身を粉にして働いても、せいぜい時給が何十円上がるとかそのぐらいなので、お金持ちとそうじゃない人の格差はどんどん広がってきますよ、ということです。
資本主義が続いている限り、「世の中はお金次第」はデータで裏付けられた事実なのです。
じゃあ、お金のない人はどうしたら良いのかというと、なるべく消費を減らして、少しずつ「財産」を増やしていくしかありません。
「財産」とは、持っているだけでお金が入ってくるもの、またはそれ自体の価値があがっていくもののこと。
これは株とか不動産とかのいわゆる投資以外にも、たとえば「自分のスキル」や「ビジネス」も財産と言えます。
私の尊敬する経営者の方によると、年収2000万未満で最もリターンが大きい投資は『自己投資』なのだそうです。
私も少しずつですが、自分への投資を続けて「財産」を増やし、労働によらない収入を得られるようになってきました。
お金を持って「世の中金じゃない」と思えたこと
ちょっとお金に余裕ができたら、やっと「世の中お金じゃない」と思えることがいくつか出てきました。
お金を失う不安←NEW
お金がなくて預金残高がゼロだったときは、「どうやってお金を工面しよう」「どうやって支払いを待ってもらおう」という不安で頭がいっぱいでした。
ところが、通帳の残高が7桁になってホッとしたら、今度は「お金がなくなったらどうしよう」という不安が出てきたのです。
財布の中身がからっぽだったら、落としてもどうってことないですが、いっぱいお金が入っていたら「この財布をなくしたらどうしよう?」って思いますよね。
それと同じで、お金があったらあったでまた新たな不安が出てくるので、お金さえあれば万事ハッピー!とは行かないんだなあと学びました。
贅沢に麻痺して幸福感が減った
あと、お金があると贅沢に麻痺して幸福感が目減りしてしまうことも実感しました。
本当にお金がなかったときは、スーパーとかドンキをはしごして一番安い謎のミックス米を買ってきて、お粥にして食べてました。
普通のご飯を炊くとすぐ食べ終わっちゃうのですが、お粥にするとカサが増えるので何杯もおかわりできて、お腹が膨れるからです。
普段はそんな食生活だから、たまに「ひとめぼれ」とか「ササニシキ」とか名前がついてるお米を、お粥じゃなくて普通のご飯に炊いて食べるのは超贅沢なご馳走で、それだけで天にも昇るような幸せを感じられました。
ところが、お金ができたらお米のブランドや産地、減農薬にもこだわって良いやつを買って、ご飯を炊いて食べるのが「普通」になってしまったんですね。
まあ確かに美味しいし、幸せなんだけど、毎日食べてると貧乏だった頃のようなスペシャル感は薄れていきます。
そこで「もっと良いモノを…」って思うと、いくら稼いでも満足できないことになっちゃうんでしょうね。
お金があると自分のダメさが増大する
貧乏人のひがみで「お金持ちはみんな悪徳!」みたいに思っちゃってたこともありましたが、貧乏人にも良い人・悪い人がいるし、お金持ちにも良い人・悪い人がいます。
ただ、良くも悪くもお金を持ってしまうとパワーが増えるので、その人の性質がより顕著に出やすくなる意味はあります。
たとえば、健康に悪いと分かっていながら、つい甘い物を食べてしまう習性がある人がいるとします。(私のことではありません)
お金がないうちは、業務スーパーで買ってきた角砂糖をかじって満足していました。(妙にリアルですが、私のことではありません)
ところが、その人に自由に使えるお金を与えてしまうと、コンビニスイーツを毎日好きなだけ買って食べ、週末はケーキバイキングに行き…と言ったように、金額に合わせて欲望もグレードアップしてしまうのです。
お金があってもなくても、その人の本質は変わりません。
お金を持ったら人間的に成長できるとは限らず、むしろお金を持ってしまうと自分のダメさが増大します。
もともとダメな人はお金を持ってもよりダメになるだけなので、お金を稼ぐのとは別に、自分のダメさとちゃんと向き合って成長していかなければならないと思います。
世の中は金次第だと思う間は、もっと稼ごう。
世の中は金次第なのか、金じゃないのか。
資本主義なので、実際、世の中は金次第で回っています。
お金がないと本当にしんどいし、お金があるだけで解決できる問題がほとんどです。
でも、個人レベルでは、お金を持ってみてもまだ満たされなかったり、自分のダメさに気づかされたり「お金じゃないな」って思う部分もあります。
だから「お金じゃない」も本当だけど、お金を持った経験がないのに「金じゃない」って言う人は嘘つきです。
イオンに行ったことがないのに「イオンなんかダメだ」って言う商店街のおじさんぐらい説得力がない。
いっぱいお金を稼いで「世の中金次第だぜ〜へっへっへ」っていう段階を通り過ぎて、「あ、やっぱりお金じゃなかったや」と思えたら、それは本当の気づきなんだと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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