僕はちょっとばかり前にひどいうつ病にかかりました。
その時すでに二十代後半。同年代の友人たちは昇進したり結婚したりしていたとき、僕は人生のどん底に落ち込んでいました。
とにかくしんどくて辛くて、そこから抜け出せる方法はないかといろいろ調べていたときに様々な方法論やメソッドのようなものがあったのですが、その時のヘトヘトに疲れきってほぼ寝たきり生活状態だった僕のとってそれらを実践することすら困難だったんです。
そんな時に同じようにうつ病の方が書いたブログで知ったのがこのホオポノポノでした。
今回はそのホオポノポノについて僕自身がうつ病から立ち直ったときの体験談を交えつつ紹介したいと思います。
目次
ホオポノポノってなに?
ハワイ発祥の問題解決法
ホオポノポノって言われてもなんのことかわからないって人もきっといると思うので、ちょっとだけ基本を説明しますね。
まずホオポノポノとはハワイのネイティブアメリカンの人々が発祥の問題解決の手法の一つです。
現在では様々な書籍が世界中で刊行されていて、それらはイハレアカラ・ヒューレン博士という方が体系的にまとめたものをベースにしています。
ホオポノポノの根本的な考え方は、あらゆる問題は自分の潜在意識にある記憶や感情が現実化したものだという前提に立っています。
だからこそ、その記憶の根源である潜在意識をクリーニングして自分で変えることもできるというのがホオポノポノなんです。
4つの言葉を唱える
問題の解決方法というと、なんだか難しそうな感じですがそんなことはないんです。
ホオポノポノはある4つの言葉を繰り返し何度も唱えるだけでいいのですごく簡単にできます。
だからこそ当時のうつ病で弱っていた僕にもできたんですね。
その4つの言葉とは、以下の言葉です。
“ありがとう”
”ごめんなさい“
”許してください“
”愛しています“
この4つの言葉を繰り返し言うだけ。
ものすごく簡単ですよね?
逆に簡単すぎて、こんなので問題が良くなっていくのかなって疑問に思うほどです。
当時の僕も当然そう感じたのですが、とにかくできることは全部やろうという気持ちだったので、毎日ぶつぶつとこの言葉を唱えていました。
ただ唱えるだけでOK
でもやっぱり不安もありますよね。
もしかしたらもっとなにかやらなければならないことがあるんじゃないか?とか、唱え方にコツがるのではとか、効果をもっと高める方法があるのかもとか雑念というかそういうのがすごく湧いてきたんです。
でもですね、本当にホオポノポノはただ4つの言葉を唱えるだけでいいんです。
当時の僕には時間だけはありましたからホオポノポノについて書かれているサイトやブログを山ほど調べました。ちょっと調子のいい時に近所の古本屋に出かけてそこで関連書籍も読み漁りました。
様々なことが書かれていましたが、本人がやるべきことはやっぱり唱えることだけ。
それ以外の難しいことはなにもないんです。
ホオポノポノでうつ病から立ち直った体験談
人生のどん底
ホオポノポノを実際にやってみたときの体験談をここでシェアしていきたいと思います。
冒頭にも書きましたが、僕は以前うつ病でした。
病気になったことで仕事も収入も、人間関係もそのほとんどを失ってしまい、まさに人生のどん底状態に落ちてしまったのです。
曲がりなりにもそれまで積み上げてきたものが一瞬で崩れ落ちるというのは、結構恐ろしい体験です。
もう何の希望もないのだと思い込み、完全に塞ぎ込んでいました。
ホオポノポノとの出会い
毎日無気力に過ごして、やることといったらベッドの中でスマホをいじるくらいでした。
本当はそういう行動は余計に脳を疲労させるからやめたほうがいいと言われていたのですが、やめることができませんでした。
そこでいろんなことを検索しているうちに、ホオポノポノと出会ったのです。
それは僕と同じように社会人になってからうつ病になってホオポノポノをやってから立ち直れたという体験談を綴ったブログでした。
同じような立場の人がそこから抜け出せたということで興味を惹かれた僕はそのブログを読んでみることにしたんです。
ホオポノポノってなんだろう?
どうしてこの人はこんなひどい状況から抜け出せたのだろう?
様々な疑問を抱えながら、僕はブログを読み、ホオポノポノについての知識を吸収していきました。
ある程度読んだ時に思ったのが、“うさんくさい”ということでした。
たった4つの言葉を唱えるだけなんて、まるで子供のころにしたおまじないのようで、そんなので今の状況が変わるなんてありえないって思ったのです。
よくある霊感商法とか詐欺なんじゃないかとすら思いました。
多分他の人でもそう思うと思います。
ですがこのときの僕はそういう疑いの気持ちと同時に、今の状況から少しでも良くなれるのなら何でもやろうという気持ちもあったので、どうせ唱えるだけだし、ほかになにもお金もかからないわけだからやってみようという結論になったのです。
ひたすら唱え続ける日々の中で
その日から僕は以下の4つの言葉をぶつぶつと念仏のように唱えるようになりました。
特に回数を決めたり、いつ言うとか決めずに一人の時に思いついたら何度でも言っていました。
正直半信半疑でしたが、特に失うものもないし、損しないんだからと言い聞かせてとにかく続けました。
ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています。
何度も何度も唱えるうちに自然とある考えが浮かんできたのです。
“自分はなんて無責任な生き方をしてきたのだろうか?”
という考え方でした。
それまでの僕は自分の考えもなく、ただなんとなく周りに合わせて生きていました。
周りが大学に行くから進学して、就職するからそうする。
そしてその結果うつ病になり、今度はその原因を世の中や周りの人間のせいにしていたのです。
もっといい会社だったら。もっと楽な仕事だったら。
そうやって状況のせいにして人生の主導権を明け渡していたのです。
今までのそうした無自覚な無責任さを、なぜかホオポノポノを実践することでそこに気づくことができたのです。
自分の人生に責任を持つとは、今の人生で起こったこと全てのことは自分が選んできたんだって事実を受け止めるってことです。
ちょっと苦しいかもしれませんが、そうやって責任を引き受けた時から、人生の主導権を取り戻すことができるんです。
自分で選んできたんだから、別のもっといいものも選んでいけるのだって希望が人生の責任を取ったことで湧いてくるようになったのです。
インナーチャイルドとの仲直り
ホオポノポノを実践することで僕はそれまでの無責任な生き方を自覚して、もう二度とそんなことはしないと固く誓いました。
そしてまた淡々と4つの言葉を繰り返すうちに、また別の現象が起こってきたのです。
それはインナーチャイルドの癒しでした。
インナーチャイルドとは、簡単に言ってしまえば自分の本音とか本当の気持ちのことです。
大人としてのいろんなしがらみや常識、社会的な地位や責任などによって普段は抑圧している部分で、子供の頃に形作られた自分の本質的な部分なので、チャイルドと呼ばれています。
そのインナーチャイルドは名前の通り子供のように無邪気でそして傷つきやすい存在です。
僕は長年そんな自分のインナーチャイルドをおろそかにしてきました。
でもホオポノポノによってインナーチャイルドの存在に気がつき僕自身の本当の思いや過去に感じてきた心の痛み、悲しみを知り改めてそれらと向き合うことができました。
僕はずっと、心のどこかでもっと大切にされたい、愛されたいと思っていたのです。
ホオポノポノの4つの言葉はまさにこの僕のインナーチャイルドの思いへストレートに届く言葉だったんですね。
ありがとう、愛しています、ごめんなさい、許してください。この4つを唱えるごとに、おろそかにしてきた自分のインナーチャイルドと仲直りができていったのです。
痛みと悲しみを手放す
過去からの卒業
ずっと抑圧してきたインナーチャイルドという自分の本音に向き合って、僕は自分の心の傷に気がつきました。
そして傷に伴う様々なトラウマという名の悲しみも自覚できました。
過去のいろんな思い出が蘇り、本来その時に感じなければならなかった感情を僕は味わっていきました。
その間も4つの言葉を唱えていると、今度は今この瞬間に感じていたような痛みとか悲しみといった感情がどんどん過去のもののように思えるようになってきたのです。
過去に感じておかなければならなかった悲しみと痛みをしっかりと感じきった結果、止まっていた心の時間が動き出したんだと思います。
過去に囚われていた僕の心はあらゆるトラウマから解放されていき、過去そのものから卒業して今この瞬間に生きることができるようになったのです。
もう大丈夫なんだ
この体験を通して僕は自分の現状が何も変わっていないにもかかわらず、こう考えることができるようになりました。
“自分はもう大丈夫だ”
うつ病が完治したわけでもないし、仕事もないしお金もないってどん底の状態はなにも具体的に改善していないのになぜかそういう安心感を感じることができたんです。
ホオポノポノでは現実に起こる問題は潜在意識にある良くない記憶やネガティブな感情が原因とされているので、この根拠のない安心感っていうのはすごく大事なことで、問題解決のための最初の一歩なんです。
実際この時の安心感、もう大丈夫だっていう感覚は後々の僕の行動の支えになり、うつ病から立ち直り自分の人生を変えていくためにとても重要な役割を果たしてくれました。
大丈夫なんだという前提のおかげで、失敗や挫折を恐れず望むもののために行動できるようになっていったんです。
ホオポノポノによって潜在意識のトラウマやネガティブな感情をクリーニングできたことで、表面的な恐れや不安というものが明らかに減っていきます。
それによって行動が変わります。行動が変われば当然結果も変わり、結果が変われば人生全体の状況も確実に変わっていくのです。
そういう根本的な変化を起こすためには、“もう大丈夫”という安心感が必要なんです。
そしてその安心感は、ホオポノポノによって潜在意識をきれいさっぱい掃除することで思っているよりも簡単に得ることができるんです。
ホオポノポノで人生を変える体験を
誰でも変えられる
僕はホオポノポノと出会いそれを実践して間違いなく人生を変えることができました。
うつ病で無職になり、体力も落ちてダメダメ状態から数年ほどで完全に回復し、仕事や収入面でも充実したものになることができました。
もちろんそれなりに大変でしたし、失敗やうまくいかない時期もあって落ち込んだこともあります。でもその度にホオポノポノの4つの言葉を唱えては自分自身の潜在意識をクリーニングしていき安心感を取り戻していきました。
その過程は決して難しいものではなく、僕個人は誰でもできることだと思います。
なんといってもホオポノポノはただ4つの言葉を唱えるだけでいいので、できないなんてありませんよね。その後のことはもう自然な流れの中でうまく動くようになるので心配いりません。
うつ病で半分寝たきり状態だった僕がどんどんアクティブになってやりたいことをガンガンやれるようになったのですから、普通の人はもっと短期間ですごいことになるんじゃないでしょうか。
人生を良くしたい、変えていきたいという思いがあれば、誰にでもそういう変化は起こせるんです。
とりあえずやってみるということ
ホオポノポノはただ4つの言葉を唱えるだけのシンプルなものです。
それゆえにホオポノポノを知っても結構な人が結局実践しません。
そんな言葉を唱えるだけで自分の問題はよくなんかなるもんかという謎の頑なさが邪魔しているのか、こんな簡単なことさえもやらない人が本当に多いんです。
どんなことでも言えますが、とりあえずやってみるというマインドはすごく大事だと思います。
やってみないことにはいかに優れた方法でも結果は出ないし、なにも変わりません。
人はなぜか簡単にできることをおそろかにして、なにかもっとすごい裏技的なものがないだろうかと考えています。
でもそういうことを考えている間に、誰にでもできる簡単なことを誰にもできないくらいちゃんと続けていく人は、大きく自分の人生を変えていくのだと思います。
ありがとう、ごめんさない、愛しています、許してください
誰でもできる、4つの言葉を唱えるだけ。
今この瞬間からやってみて、そして人生を変える体験を始めてください。
まとめ
ホオポノポノが教えてくれたものは、人生における問題は、すべての自分の内面の問題だということです。
僕は運良くホオポノポノというものに出会いそれに気がついて生き方を変えることができました。
結果的にうつ病から立ち直って人生を取り戻せたのです。
あなたも今まさに何か解決した問題を抱えているかもしれません。その解決のためにノウハウや知識を求めてもいるでしょう。
でも自分の内面を見つめて根本的な原因を取り除かないといずれまた問題は起こります。
表面的な対処療法では、何度も何度も同じ問題にぶち当たってしまい、その度に解決策を求めないといけません。
ホオポノポノを実践し、そんな連鎖から抜け出して人生を主体的に生きるきっかけを作ってみてください。
「ありがとうは魔法の言葉|幸福を引き寄せるワーク3選」も合わせてどうぞ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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