魂を磨く

「ありのままの自分を受け入れる」には? ありのままの自分は2つある

ありのままの自分を受け入れる

ありのままの自分を受け入れる。

よくスピリチュアルな本とかには書いてありますが、これ「ありのままの自分でOK、このままの私でいいんだ!」と勘違いしている人が多いんじゃないかなと思います。

ここでは、実は2種類ある「ありのままの自分」について、また、それを受け入れるにはどうしたらいいのかについて、私がいろんなセミナーに出まくって考え抜いた答えらしきものを、シェアさせていただきます。

ありのままの自分を受け入れる、の2パターン

「ありのままの自分」と一言で言っても、2種類の自分がいます。

1つは「ダメな自分」。

しょうもなくて、情けない、恥ずかしい、等身大の自分をそのまま許して、受け入れてあげましょう、という意味ですね。

もう一つは、「パーフェクトな自分」です。

どんな人の中にも、心の奥底には光り輝く魂があって、その魂は完全、パーフェクトな、光そのものです。

もちろん、これは目に見えない部分ですので、受け入れるというか「ある」と信じる、または、あるものとする、という感覚ですね。

ざっくりいうと、この2つの「ありのままの自分」を組み合わせて、

「本当の自分はパーフェクトだと信じつつ、ダメな自分のダメなところを許し、1つ1つ向き合って、本来のパーフェクトな自分に向き合っていく」

ということになります。

もうちょっと詳しく解説しましょう。

ありのままの自分・ダメな自分を受け入れるとは?

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ありのままの自分と偽物の自分

ありのままの自分(魂)は、まっさらで、本当に綺麗で、光り輝く純粋なものです。

ところが、現実世界で生きていると、辛いこと、悲しいことがいっぱいあります。

そうして受けた傷を隠して、自分を守るように、ありのままの自分をコーティングする「偽物の自分」が作られていきます。

例えば、いつも上の兄弟と比べられて、あまり褒めてもらえなかったり、目立たなかったりして、心に傷を負っていると、「何かで見返してやりたい、認められたい」という気持ちが強くなります。

その結果、勉強やスポーツをものすごく頑張ったり、ビジネスで成功してたくさんお金を稼いだり、するわけですね。

女性の場合だと「愛されたい」欲求から、お化粧やダイエットを頑張ったり、めちゃくちゃ「いい人」を演じて周りから好かれようとしたり、というケースが多いかもしれません。

まるで傷口にベタベタ絆創膏を貼るように、「強い自分」「周りの期待に応える自分」で本当の自分を守ろうとします。

復讐心が生み出す闇のパワーはかなり強力なので、それで成功してしまうケースも多々あります。

家族も仲間も 神の地も・・・守るものなど何一つ無くなった・・・
・・・だが歩みを進めるこの力はなんだ?・・・復讐だ!!!
この身ひとつただ復讐の為に・・・生きのびてやる!!

引用:『鋼の錬金術師』15巻

しかし、その「偽物の自分」は過去の傷・心の闇が復習のために生み出したもので、「ありのままの自分」がやりたいこととはズレています。

復習を果たしても、満たされなかった

私の場合は、子供の頃に「親に構ってもらえなかった」というのがずっと傷になっていました。

3歳の時に妹が生まれ、当たり前ですが私の方が常にできることは多く、親は小さい妹の方に手をかけていました。

それが、私にとっては今まで独り占めしていた愛情が全部持っていかれたような、ショックな出来事でした。

あと、大学に進学するときも親は私には「うちはお金がないから国立しかダメ。浪人するなら自宅で」と口を酸っぱく言っていたのに、妹が不登校で高校中退すると塾に通わせたり家庭教師を雇ったりして、最終的に県外の私大に行かせました。

(なお、妹の学費のために私の仕送りは2万円減額されました。)

別に私大に行きたかったわけじゃないけど、頑張った人の方が貰える分が減るのは、なんだか納得がいかなくて損したような気がしました。

いつの間にか「できない子の方が可愛がられる、できる人は損する」という図式が私の頭の中に出来上がります。

そして社会人になって、親への復讐のチャンスがやってきます。

数年前、会社を辞めてフリーランスに変わって間もない頃、ちょっとお金がキツくて住宅ローンを滞納しちゃったんですね。

父親が保証人になっていたので、約1年間、代わりに払ってくれていました。

親からはものすごい怒られましたが、私の復讐心は満たされました。

どうだ、私だって「できない人」なんだ。手を焼いて、いい気味だ、と。

親に対してだけでなく、一緒に勉強しているセミナー仲間の間でも私は「末っ子ポジション」を常に確保していました。

ワークとかを皆んなでやる時に「分かりません」「できません」と、率先してできないアピールをしてました。

お金の面でも、勉強しているし、そこそこ技術もあるはずなんですが、なぜかやる気が起きなくて、いつも生活に必要最低限ぐらいしか稼げなかったのも、きっと潜在意識が「できない人」でいたかったんじゃないかと思います。

できない人でいると、周りの人が心配してくれたり、構ってくれたりして、その時はちょっとだけ気分が良くなります。

でも、それだけです。

自分は満たされるけど、親とか周りの人にはただ迷惑をかけてるだけで、1回目、2回目ぐらいまでは許してもらえても、だんだん相手にされなくなって行きました。

それは、心の奥底の「ありのままの自分」(魂)が望んでいることではなく、周りの人も自分自身も傷つけてしまっただけでした。

かつて復讐に駆られた者として己にはよく分かる
あの男あのままでは自らの炎でおのれの心も焼き尽くすだろう

引用:『鋼の錬金術師』23巻

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ありのままの自分(魂)が望んでいること

魂は、自分を磨きたい(成長したい)と思っています。

1の「磨きたい」というのは、光り輝く魂の周りにベタベタとくっついた「偽物の自分」を一つひとつ剥がしていく作業です。

それは、過去の傷や、誰かに言われたことなど、いろんな悪い影響が作り上げた偽物の自分、自分の弱いところにちゃんと向き合っていくということ。

たまに、スピリチュアルを勉強してる人とかが「私はありのままでパーフェクトなので、全部許します!!」って勘違いして、でも家族とケンカばっかりしてる、みたいなことがあります。

確かに魂はパーフェクトなんだけど、現実にいるのは「ダメな自分」の方ですし、「許す」と「目をつぶって無いものとして扱う」ことは全然違います。

誰にだって心の弱い部分や、悪い癖みたいなものはあるはずなので、それを直視した上で認めるということが大事なのです。

自分一人だとあまりピンとこない人は、周りの人とか変わっていてイライラしたり、モヤっとしたりする瞬間がヒントになります。

周りの人は自分の鏡のようなもので、誰かを許せない時は、自分の中の同じ特性、またはその周辺の何かを受け入れられていないのかもしれません。

例えば私は、セミナーとかで「あの人は、こう言ってたんですけど、説明が違ってて納得できません」みたいなことをゴチャゴチャ言う人を見ると、正直ちょっと「面倒くさいなあ」と思ってしまいます(笑)。

まあ、その質問によって補足説明がされて、みんなの理解が深まるので意味がないとは言いませんが、とりあえずこれはこれとして素直に聞いとけばいいじゃん、って思うんですよね。

でも、実は同じことを私もやっていて「ん? それって、エセ科学だって本に書いてあったけど大丈夫なの?」となどと気になると、内容が入ってこないことがあります。

「素直に聞けない」自分自身を許せていないから、ほかの人が似たようなことをした時に、自分を投影してイラッとしちゃうんですね。

他にも、ストイックに続けられないとか、周りが見えなくてジコチュウになっちゃうとか、そういう細かいことが、山ほどあります。

地味ですが、日常の中で一つずつ向き合っていくことが、偽物の自分をひっぺがして魂を磨くこと、成長することなんじゃないかな、と思います。

山の上にあった岩が川の中を転がるに連れて角が取れて、丸くすべすべになっていくように、人とぶつかったり、大変な経験をしたりすると魂は磨かれます。

そうして、ちょっとずつ、ちょっとずつ、ありのままの自分に近づいていくのです。

もしかしたら、今世では終わらず来世とか来来来世ぐらいに繰り越されるかもしれませんが。

ありのままの自分を受け入れるには|まとめ

ありのままの自分には、

  1. ダメな自分(現実の自分)
  2. パーフェクトな自分(魂)

の2つがあります。

ありのままの自分を受け入れるということは、ダメな自分をそのままで放置することではなく、心の奥にいるパーフフェクトな自分の欲求に従って、自分のダメなところと1個ずつ向き合って磨いていくことです。

そして、自分のダメなところ・弱さ・課題を見つけるヒントは、身近な人との人間関係の中にあります。

周りの人にイライラする時、なんだかモヤっとする時、まだ自分の中に許せていない何かがあるかもしれません。

過去に受けた傷を隠している「偽物の自分」をひっぺがして、魂の本来の輝きに近づいて行きましょう。

あなたの「ありのままの自分」も発揮されますように!

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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