魂を磨く

バシャールのワクワクはテンションよりも穏やかさ|英語の意味から

バシャールのワクワク

バシャールといえば「ワクワクすることをして生きよう」というメッセージが有名ですね。

バシャールのシリーズ本をどれか1冊でも全体的に読まれた方は大丈夫かと思いますが、実はこの「ワクワク」、とんでもない誤訳なのです。

まとめサイトの引用だけを読んで「ふむふむ、ワクワクすればいいのね♪」と思っていると、引き寄せの落とし穴にハマってしまいます。

この記事では、チャネラーのダリル・アンカさんが伝えるバシャールからのメッセージについて、「ワクワク」の元になった英語”excitement”の意味を解説し、なぜ日本語の辞書的な意味の「ワクワク」だと危険なのかについて述べたいと思います。

バシャールって聞いたことはあるけど何なの? という方は、記事のおわりに「バシャールとは?」を簡単にまとめていますのでご参考にしてください。

バシャールのワクワク効果と期待について

期待しないワクワクって?

まずはバシャールの言うワクワク効果を出すためのポイントの一つをご紹介しましょう。

能力の限りワクワクを行動に移し、その結果に対してまったく意図をもたない、まったく期待をしない、予想をしないことです。

『あ、バシャールだ!地球を遊ぶ。地球で遊ぶ。』(ダリル・アンカ HAPPY/LICA/FUMITO/YACO,VOICE,2016 p28)

バシャールによると、「ワクワク」に従うことにより、情熱が人生をけん引する原動力となるそうです。

すると、何をいつ行えばよいかは、シンクロニシティ(偶然の一致)によって正確に教えられ、導かれてゆきます。

その結果、人生に抵抗が無くなり、必要なものや重要なものはすべて与えられ、楽に生きられるようになるのです。

ただし、結果について期待するとうまくいかなくなります(重要)。

特定の結果に執着するために行動の細かいところを実行できていなかったり、不安とワクワクを混同したりしている場合もあるようです。

自分自身に正直になって本当のワクワクとはなんであるかを見つけ、それを最大限、可能な限り行動に移していく必要があります。そして結果に関しての期待をゼロにする、期待しないことです。
あなたにとって本当に必要な結果がもたらされることを信頼する必要があります。

(同,p36)

私たちは、エゴ(自意識)で「あれが欲しい」「こうなったらいいな」という願望を持ちます。しかし、ハイヤーマインド上位の意識、集合無意識に近い意味)は私たちに本当に必要な物を知っています。

シンクロニシティがもたらすのは、エゴで願うものではなく、ハイヤーマインドが必要とみなしているものなのです。

たとえば「お金が欲しい」という願望を持っていても、ハイヤーマインドが「お金がなくても切り抜けられる経験が必要だ」と思っていれば、一回お金が無くなるかもしれません。

最初はその意味が分からず、あまり気に入らなくても、与えられたものをポジティブに活用すれば必ず役に立ちます。

ですから、私たちが結果についてまったく期待しないでほしい、期待ゼロというのは本当にゼロという意味です。具現化したものをジャッジしてはなりません。自分が可能な範囲で、最大限にポジティブに活用していくと、あなたのシンクロニシティは拡大します。

(同,p42)

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バシャールのワクワク、英語の”excitement”の意味

ワクワク、元の英語は?

さて、ここまでお読みいただくとバシャールの言う「ワクワク」は、日本語で一般的に使う「ワクワク」の意味とかなり異なるということがご納得いただけるでしょう。

ワクワク、といえば…

  • 遠足の前の晩はワクワクして眠れない
  • あのカップルはいまに別れるだろうと胸をワクワクさせる
  • ワクワクしてプレゼントの包みを開ける

などと使われますよね。

明治から昭和ぐらいまでは「恐ろしさにわくわくする」とか「喜びでわくわくする」などと、「胸が騒ぐ」さま全般に言われていたようです。

しかし、現代では「ワクワク」という言葉が未来への期待とセットになっています。

国語辞典には、

期待や喜びなどで、心が落ち着かず胸が騒ぐさま。どきどき。

出典:デジタル大辞泉

とありますが、「すでに喜ばしい出来事が起こっている状態」で「ワクワクする」という使い方はあまり見かけません。

ワクワクは英語の”excitement”の訳であるようですが、英英辞典を引いてみると、いくつか意味のある中で、文脈には以下がピッタリ当てはまります。

the feeling of lively and cheerful joy

出典:CUERBO ENGLISH DICTIONARY

“lively”は「元気な、陽気な」の意味ですから、スピリチュアル流に言うと「気が良い」「波動・エネルギーが高い」状態を表します。 “cheerful”は「快活な、朗らかな」状態です。

また、英語で「感情」をあらわす言葉には”feeling”の他に”emotion”がありますが、どちらかというと前者は穏やかで感覚的な感情、後者は抑えられない強い心の動きを表します。

まとめると、”excitement”のニュアンスは、「ポジティブでエネルギーの高い状態で感じられる穏やかな喜びの感情 」となります。

「興奮しちゃった!」「ワクワクする!」というような激しいテンションを伴う感情とは全く別のものなのです。

本や動画を全体的にご覧になっている方には、「ワクワク」という訳への違和感を共感していただけるはずです。

「ワクワクしましょう」というバシャールの言葉のほんの一部分だけを切り取って、「まったく期待しないこと」という但し書きが抜け落ちると、重大な誤解を招く恐れがあるというわけです。

日本語の「ワクワク」に元から「期待」が含まれるためですが、最初の訳があまりよろしくなかった感は否めません。

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「ワクワク」よりも「微笑み」ぐらいがちょうどよい

ワクワクよりも微笑みを

ここからは完全に私の解釈になりますが、期待をするとうまくいかない理由にはテンションが上がり感情の波が大きくなることによるエネルギーのロスが考えられます。

辞書的な意味の「ワクワク」状態で、「超楽しい!」「エキサイティンッ!」のように感情をポジティブ側に大きく振りすぎると、反動で落ちる幅も大きくなります。

外に出て仲間と一緒で楽しいことをしているときはハイテンションなのに、家に帰って一人の時には別人のようにズドーンと落ちてしまうのです。そして、「やばい、ワクワクしなきゃ!」と焦ってしまい、さらに落ちるという悪循環にハマり、かえってくたびれてしまいます。

バシャールが本当に伝えたいであろう「ワクワク」は、無条件に内側から静かに湧き上がる喜びです。

人と会っていても、家で一人でも、仕事をしていても、遊んでいても、瞑想をしていても、いつも穏やかにエネルギーの高い状態で、行動する情熱にあふれているということです。

ある人は、テンションによる辞書的なワクワクを「赤い炎」、内から出てくる穏やかなワクワクを「青い炎」に例えていました。

理科で習った知識によると、ガスバーナーの炎は真ん中が青くて、外側は酸素不足で赤くなるのだそうです。

心も、何か足りないものを追い求めてテンションを上げる「赤い炎」よりも、すでにシンクロニシティによって満たされていることに気づき、穏やかにモチベーションを燃やす「青い炎」でいたいものです。

なので、感覚的には「ワクワク」というよりも「微笑み」に近いんじゃないでしょうか。何があっても、微笑んで、行動していきましょう。

わくわくで引き寄せ…バシャールとは?

バシャールとは

バシャールとは、世界的なチャネラーのダリル・アンカさんがチャネルする宇宙存在のことです。

チャネラーとは、見えない存在とコミュニケーションが取れる人のこと。死んだ人の霊と話ができるイタコさんとか、神様からのお告げを受け取る預言者なんかもそうですね。

バシャールからのメッセージはダリル・アンカさんを通して語られます。この記事で引用させていただいた『あ、バシャールだ!』、さとうみつろうさんの『その名は、バシャール』を始め、関連の著書はシリーズ累計20万部超のベストセラーとなっています。

宇宙なんて嘘なんじゃないの?っていう質問は野暮ですよ!

具体的に宇宙にそういう存在がいるかどうかではなく、語られることが真実かどうかが大事なのです。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
引き寄せの本質と裏側を書いたレポート『Cycle(サイクル)』期間限定プレゼント中

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。

・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣

といったことにも触れています。

よろしければ読んでみてくださいね。

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