毒親をテーマにしたエッセイコミック・漫画、ルポタージュ、ノンフィクション作品をまとめました。
もしかして、うちの親ってヘンなのでは?と思った方、親の干渉・コントロールから解放されたい方、子どもに負の連鎖を残したくない方に、たくさんヒントが見つかりますよ。
目次
毒親を描いたエッセイコミック・漫画作品
作品情報 | 大月悠祐子(著)、ヤングアニマルコミックス |
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毒親のタイプ | 父親:DVクズ自己中タイプ 母親:共依存タイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 漫画家の父親は、大ヒット作品「ど根性ガエル」の後にヒットが出ず、プレッシャーでペンが持てなくなり、ギャンブル・アルコールに依存になり、暴れたり、失踪したり。 母親は離婚せず自分が働いて献身的に家族を支えるが、その理由は「だめんず好き」だったから!父親の体面を維持するために娘を犠牲にすることは厭わない、典型的な共依存妻である。 41年間生きてきて、一度も父親に自分の気持ちを言えなかった娘が初めて「魂の底からあらがった」作品。 |
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ど根性ガエルの娘 | マンガPark(マンガパーク)
弟の吉沢康宏さんにインタビューを元にした”ど根性ガエルの息子”とも言える「ど根性ガエル」吉沢やすみと練馬の焼肉屋」では毒描写はアッサリめ。孫の遊び相手をしたり、一緒に絵を描いたりする現在の穏やかな様子が見られる。
母がしんどい
ブラジャーを買ってくれない、娘の友人に勝手に会う、など過干渉系の毒親を持つ人には「あるある」です。
作品情報 | 田房永子(著)、KADOKAWA/中経出版 |
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毒親のタイプ | 子どもの人生は自分の人生、精神支配タイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 母親は、不機嫌や怒りで周囲をコントロールしようとするタイプ。 子どもに対しても自分の思い通りにしようとして傷つける。 本来子どもが決めることを勝手に決める、暴言、罪悪感を植え付ける、恩着せがましい、デリカシーがない、成長を否定する、など毒親あるある全部入り! ヘビーな内容だけれど、明るいタッチの漫画で読みやすい。 |
毒家脱出日記~親が苦手じゃダメですか?~
母親は世間体のために離婚せず、不機嫌を娘にぶつける。
そんな「毒家」と決別し、自立するまでの物語。
作品情報 | 春キャベツ(著)、ヤングジャンプコミックス |
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毒親のタイプ | 父:アル中DV失踪クズタイプ 母:ヒステリー気分屋タイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 特徴 酒浸りの父親とキレる母親の機能不全家庭の話。 子どもに対しての暴力はなく、高校までは母親が一応は面倒を見ていたようだが、いつも親の顔色を伺うのはしんどそうだ。 作者にはこれから平和な家庭を築いてもらいたい。 |
酔うと化け物になる父がつらい
酒癖の悪い父親と、宗教にハマる母親に振り回される子どもたち。
酔っ払いクソ親父でも、酒が抜けると普通の人に戻るだけに憎みきれないのが切ない。
作品情報 | 菊池真理子 (著)、秋田書店 |
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毒親のタイプ | 父親:アル中タイプ 母親:宗教ハマりタイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 父親は普段は大人しいのに酒を飲むとDVにギャンブルざんまい、飲酒運転、風呂で溺れかける、ゲロまみれで倒れるなどどうしようもない。 その辛さから逃れるためか、母親は宗教にハマり子どもにも朝30分・夜1時間の「勤行」を強制、後に自殺。 彼氏もなぜか酒癖の悪いデートDV男ばかりに当たる。 アルコール依存症は病気なので、この漫画のようにお酒で起こった問題を家族が尻拭いするのはよろしくないらしい。[1] 親やパートナーがアル中の場合は、専門機関に相談を。 |
作品情報 | 松本耳子(著)、扶桑社 |
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毒親のタイプ | 父親 破天荒クズタイプ 母親 ヒステリータイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 特徴 筆者は「お姉さんなんだから」と子どもながらに弟や妹の親代わり、母親のカウンセラー代わりとなり、子どもらしく居られず、重荷を背負って生きてきた。 母の呪縛に気づき、脱却する第一歩を踏み出すキッカケになってくれそうな本。 |
よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話
厳しい戒律で交際も漫画も、かわいい服も輸血も禁止。聖書の勉強会や勧誘活動に強制的に動員される。
普通の家庭とはちょっと違った幼い日々の出来事が淡々と綴られている。
作品情報 | いしいさや(著) |
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毒親のタイプ | カルト宗教信者タイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 母親自身も洗脳され、本当に娘のためによかれと思ってやっていることを子どもも分かって抑圧しているのが切ない。 一般的には「虐待」に見える行為も、母親はその宗教の価値観の中で「いい母親」でいようとしていただけなのだろう。 大人になって宗教から抜けたいと告白した娘にショックを受けつつも受け入れているので毒親レベル1とした。 |
毒親のノンフィクション・エッセイ・ルポタージュ作品
モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い
母親はいじめを苦にした自殺と主張するが、実は母親がとんでもない虚言癖トラブルメーカーのモンスターペアレントだった!
作品情報 | 福田 ますみ(著)、新潮社 |
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毒親のタイプ | サイコ・ネグレクトタイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 母親は、子どもに日常的に「死ね」と言い続け、家事や育児を放棄し、学校や部活にも行かせず、自殺に追い込むも、「いじめを苦にした自殺だ」との虚言で学校関係者を攻撃し、逆に訴えられて敗訴した一部始終が描かれている。 母親が成敗されても、かわいそうな息子は生き返らない、かわいそうな話。 |
作品情報 | スーザン・フォワード(著)、毎日新聞社 |
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毒親のタイプ | 義務を果たさない親、コントロールばかりする親、アルコール中毒の親、残酷な言葉で傷つける親、暴力を振るう親、性的な行為をする親 |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 特徴 アメリカの事例だけど、毒親問題の本質は日本と変わらない。 毒親のパターンはいくつもあるけれど、共通するのは「子どもが子どもらしく生きる権利」が踏みにじられること。 本書は、抑圧された本当の自分を解放し、自分の人生を取り戻す手引きとなる。 |
「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち
我が子をウサギ用ケージに監禁、窒息死させる、首輪で拘束する夫婦。電気も水も止まった一室に子どもを閉じ込めて殺す父親、嬰児2人を殺して屋根裏に隠す母親。
「愛していたのに殺した」親たちに何が起こったのか、丁寧な取材で記したノンフィクション。
作品情報 | 石井光太 (著)、新潮社 |
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毒親のタイプ | 無教育・貧困・ネグレクトタイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 子どもを虐待して殺してしまう親たちの生育歴を調べたところ、親を創り出す連鎖があった。 鬼畜親はサイコパスや快楽殺人者ではなく、親の愛情を受けられずに育った無知な子どもだったのだ。 愛情があっても知識がなければ子どもは育てられないという教訓が得られる。 |
ネグレクト
ほとんど食事も与えられずミイラ状態で亡くなっており、体重は5kgしかなかった。
ともに21歳の両親は、なぜネグレクトに至ったのか?
作品情報 | 杉山 春(著)、小学館 |
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毒親のタイプ | ネグレクトタイプ、兄弟差別タイプ |
毒親度 | |
鬱度 | |
カタルシス度 | |
特徴 | 加害者の親もまた、まったくといって良いほど手をかけて育ててもらえずに育っていた。 栄養失調を把握していた行政機関にも落ち度はあった。発達の遅れも母親を追い詰めた。 加害者への面会・手紙による詳細な取材が客観的に冷静にまとめられていて、普通の人も一歩間違うと一線を越えてしまうのではという恐怖を感じる。 |
毒親をテーマにしたノンフィクション・エッセイ・漫画|まとめ
毒親のノンフィクション作品をいろいろ読んで、事実だけに重く、全体的に最後までスカッとせずにモヤモヤが残りました。
そして、うちの親も兄弟差別がひどかったり、キレやすかったり微毒なところはあったけど、彼らなりに愛してくれてたし、頑張って育てようとしてくれたんだなと感謝の気持ちがわいてきました。
許せてないし、モヤモヤするけど、現実ってそんなもんですよね。
スカッとしたい人は、現実よりも毒親の本質をリアルに描くフィクション作品をどうぞ。
全体的にカタルシス度が高めの、毒親を描いた漫画・小説・映画・ドラマ・アニメのフィクション作品まとめはこちら!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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