エネルギーとは、一般的には「熱量」のことですが、スピリチュアルでは精神的な熱量、つまり「モチベーション」や「意欲」も含まれる広い意味を持ちます。
エネルギーは「運気」や「引き寄せ」などよりも上位の概念なので、ここを抑えておけば、いろんなことが繋がって理解しやすくなりますよ。
また、エネルギーをコントロールして高く保つことができると、現実に振り回されて一喜一憂することがなくなり、高い意欲を保って目標に向かって熱く行動できるようになります。
というわけで今回は、「エネルギー」についてまとめました。
- エネルギーとはそもそも何なの?
- なぜエネルギーが上がると運が良くなるのか?
- エネルギー(気、波動)の高い低いの見分け方
- 自分や周りの人のエネルギーを高めるコツ
- エネルギーを感じる練習のやり方
目次
スピリチュアルで言う「エネルギー」とは?
まずは、エネルギーとはどのようなものか、からお伝えしましょう。
エネルギーは、別名「気」「波動」などとも呼ばれます。
物理的なエネルギーとは違って計測不能ですが、私たちはオーラや雰囲気、肌感覚で「なんとなく」エネルギーを感じ取ることができます。
たとえば、パッと見た感じは普通の格好をしていても、普通じゃない雰囲気がにじみ出ている人はいますよね。
一流の経営者やスポーツ選手、武道の達人などは、ただ静かにそこに立っているだけでもすごい存在感があります。
または、同じ人でもエネルギーが高い日と、そうでない日では別人のようになってしまいます。
実例を一つ、ご紹介しましょう。
エネルギーが変わると全てが変わる
Aさんは、プロの画家でタロット占い師もしています。
普段は似顔絵師やイラストの仕事が主でしたが、「占いでその人の魂の物語を読み解き風景画にする」という特別なサービスを始めることにしました。
ブログを書いてそこから集客する計画です。ホームページを作って、メールのフォームも作って、後はブログを更新していくだけ。
慣れない作業ですが、最初は頑張って書いていました。しかし、なかなか読者が増えず、やる気が出ません。
そんなある日、操作を間違って、せっかく書いた原稿を消してしまいました。
「今はタイミングじゃないのかもしれない」
Aさんは心がポッキリ折れて、ブログを書くのをやめてしまいました。
また、別のところから「壁画を描いて欲しい」などという大きな仕事の打診にも二の足を踏んで、チャンスを見送ってしまいます。
何ヶ月も停滞が続いていましたが、ぐずぐずしている自分が心底嫌になり、ある縁結びの神社にお参りして、こんなお願いをしました。
「神様、私は風景画を通して、多くの人が自分の魂の物語に目覚め、幸せに生きられるよう手助けがしたいです。だから、どうか私のブログを手伝ってくれる人に出会わせてください…!」
その数日後、かねてから参加していた通年のセミナーで、初めて話すCさんという人とたまたま隣の席になりました。
軽く自己紹介をしてその日は終わったのですが、その夜、
「ブログを読みました、僕に手伝わせてください」と、Cさんから連絡がありました。
何と、CさんはWEBコンサルタントだったのです。
さらにびっくりなのが、Cさんに監修をしてもらうようになったら、Aさんがブログを自分ですらすら書けるようになってしまった点です。
Cさんはひたすら褒めまくってくれるので、やる気が出るのだとか。
あとで詳しく説明しますが、人から「見てもらう」ことでエネルギーは上がるのです。
他にも、仕事中に大物芸能人のテレビ番組の撮影班に出くわして取材を受ける、憧れのコロンブランドのイラストの依頼を受ける、など、どんどん流れが来て、Aさん自身も高いモチベーションでその流れに乗っかっていけるようになりました。
何が起こったのかというと、Aさんが「自分が進む道はこれだ!」と、バシッと方向性を定めたことにより、意欲が上がって、「ご縁」や「運」が巡ってくるようになったんですね。
今のAさんは気持ちも明るく、フットワークが軽く、熱い志を持っていて、何をやっても上手く行きそうな「雰囲気」があります。
雰囲気が変わると周りの人にも影響して「なんか、この人うまく行きそうだな」と思われるので、チャンスをくれる人やサポートしてくれる人が現れ、本当にうまくいってしまうのです。
これが、エネルギーの力です。
エネルギーは全ての源泉。エネルギーさえあれば、意欲も湧くし、運もやご縁に恵まれ、その結果、お金も増えます。
言うならば、エネルギーとは「全てのものと交換できるチケット」のようなものです。
エネルギーは、意欲、運、ご縁、チャンス、お金、全ての源泉となる「交換券」のようなもの
エネルギーの高い・低いの違い
ここで、エネルギーの高い・低いの違いを整理しましょう。
何となくで良いので、あなたが今まで出会った人たちの中で、エネルギーが高そうだなと思った人、低そうな人を思い浮かべてみてください。
その人たちに共通する特徴は何ですか?
または、あなた自身のエネルギーが高い時と低い時を比較してどうでしょうか?
例えば、こんな特徴があるかもしれません。
エネルギーの高い人
元気、明るい、前向き、行動している、熱く燃えている、頭がすっきりしている、集中力がある、アイディアがひらめく、挑戦する、感謝する、愛情深い…
エネルギーの低い人
元気がない、暗い、後ろ向き、行動しない、冷めている、頭がもやもやしている、気が散る、今までの考えにとらわれる、挑戦しない、不平・不満、恨み深い…
続いて、空間・場所はどうでしょうか? 同じように、今までエネルギーが高いな、心地が良いな、と思った場所と、エネルギーが低い、居心地が悪いと思った場所の特徴を考えてみてくだい。
エネルギーの高い空間
自然が豊か、明るい、綺麗、整理整頓・掃除が行き届いている、いい香りがする、暖かい、安らげる…
エネルギーの低い空間
ゴミゴミしている、暗い、汚い、無秩序・散らかっている、臭い、寒い、落ち着かない…
まとめると、人も場所も、他には物や情報なども、エネルギーの高いものには心が「暖かく、明るく、軽く」なるような雰囲気があります。
逆に、エネルギーの低いものには心が「冷たく、暗く、重く」なるような雰囲気があります。
その時はすぐに分からなくても、余韻がどうかが大事です。
例えば、クラブやカラオケボックス、ライブハウスなどは元気でエネルギッシュな印象もありますが、そこに居るときはテンションが上がっても、家に帰ってくると疲れて脱力してしまいますよね。
不特定多数の人がストレスを発散する場所や、欲望が渦巻く場所はエネルギーが低くなるのです。
場所だけでなく、例えば5ch掲示板やSNSなどの情報も同じ。刺激的で高揚感が得られますが、実はエネルギーは下がっています。
- エネルギーが高い…明るい・軽い・暖かい
- エネルギーが低い…暗い・重い・冷たい
エネルギーを感じるには?
世の中には、オーラが見えるという人や、物の記憶が分かるという人がいるようです。
霊感や超能力にはトリックも多いですが、本物ならばそれは「エネルギーを感じ取るセンスの高い人」として説明ができます。
例えば、感覚の鋭い人なら、身近な人のちょっとした表情や話した言葉から微妙なノイズを察知して「いつもと違うな、体調でも悪いのかな」と背景に気がつくことがありますね。
- ちょっと話しただけでその人の過去がだいたい分かってしまう占い師
- 顔色を見ただけで、病気を見抜いてしまう医者
- なぜか生徒をヤル気にしてしまう教師やコーチ
こういった人たちは、「エネルギー」という概念は知らなくても、エネルギーの感覚を使っています。
エネルギーの感覚は誰にでも本来備わっていますが、特に気をつけていないと頭で考えたことを優先したり、麻痺したりして、感覚が鈍ってしまいます。
では、どうすればエネルギーを感じる感覚を磨けるのでしょうか?
ポイントは、次の2つです。
- 浄化する
- エネルギーの高いものに触れる
それでは順番に見ていきましょう。
浄化する
メガネが汚れていたら視界がぼやけてしまうように、センサーが汚れていると、パッと見て感じ取るものがズレてしまいます。
エネルギーを最も敏感にキャッチできるセンサーは「鼻」の中にあります。
例えば、怪しげな人のことを「なんだか臭うな」、物騒なことが起こりそうな気配を「きな臭い」などと言いますね。
ヒトの鼻の中の粘膜層には「嗅覚受容体」というにおいセンサーが備わっています。
空気中のにおい分子400種類を検知することができ、組み合わせで数十万種類以上の匂いを嗅ぎ分けられるのです。
そして、嗅覚は本能に直接作用し、直感を呼び覚まします。
視覚や聴覚、触覚などが大脳を経由するのに対し、嗅覚は本能行動や感情・記憶を司る大脳辺縁系の扁桃体や海馬に直結しているためです。
鼻が詰まると頭がぼーっとするのは息苦しいためだけでなく、センサーが塞がっているからでもあったんですね。
ですので、鼻の中をきれいにすることによって、エネルギーを敏感に感じ取れるようになるのです。
鼻の中を浄化するのにおすすめの方法は、「鼻うがい」です。
ヨーガをする人や花粉症の人はやったことがあるかもしれませんが、生理食塩水を鼻から吸って口から出し、鼻腔の中を洗い流します。
すごくスッキリして、思考もクリアになりますよ。
鼻うがいは専用の器具がなくても、清潔なボウルに生理食塩水のぬるま湯を作るだけで簡単にできます。
動画での解説はこちら↓
コツは、おでこが水面に付くぐらい前かがみになって、ストローで飲み物を吸い上げる時のように、口を閉じて勢いよく吸い上げます。
こうすれば水は口の中にたまり、気管には入りません。
ボウルは新しいものを鼻うがい専用とし、使い終わったら都度洗って乾かしてアルコール消毒しましょう。
エネルギーの高いものに触れる
エネルギーの高いものに触れて「チューニング」することも大切です。
普通に生活していたら、世の中にはエネルギーの低い人・物・場所・情報がうようよしています。
陰鬱な空気の満員電車、ビジネスライクでお互いに無関心な人の集う職場、欲の渦巻く繁華街、承認欲求と悪意の飛び交うSNS…。
そんな中で生活していたら、そりゃあ感覚がおかしくなってしまいますよね。
まずいことに、自分のエネルギーが下がると、エネルギーの低いものが心地よく感じてしまうのです。失恋した時に失恋ソングに浸りたくなるように。
意識的にエネルギーの高いものに触れて、感覚を上げていきましょう。
例えば…
- 美味しいごはんをよく味わって食べる
- 自然に触れる、綺麗な景色を見る
- 尊敬する人の話を聞く、本を読む
しかし、最も強力なのは、エネルギーの高い人たちと直接関わることです。
直に会って空気を感じると、自分の感覚がズレていることに気がつきやすくなりますし、「それはおかしいよ」と周りから指摘してもらえることもあります。
自分のエネルギーを高めることで、エネルギーを感じられるようにもなるのです。
エネルギーを上げるには
エネルギーの感覚が上がってくると、自分のエネルギーが今日は上がっているのか・下がっているのか、も感じ取れるようになってくると思います。
そして、一回エネルギーが下がってしまうと、調子を取り戻すまで大変なことも実感できるでしょう。
では、エネルギーを下げないため、より高めるためにはどうしたら良いでしょうか?
いくつかポイントをご紹介しましょう。
拡散しすぎない
エネルギーは有限です。
食事や睡眠を取ったり、リフレッシュしたりして回復はできますが、人それぞれ1日に使えるエネルギーの上限は決まっています。
なので、無駄なものにエネルギーを使ってしまうと、本当にエネルギーをかけるべきところにかけるエネルギーが足りなくなってしまいます。
例えばこんなことにエネルギーを拡散しすぎるのにご注意ください。
- 人間関係を広げすぎて、付き合いに意識を持っていかれる
- 何個もサイドビジネス・副業をやっていて本業がおろそかになっている
- やりたいことが多すぎて、どれも中途半端になっている。
あなたが本当にやりたいこと・大切にしたいことにエネルギーを集中するためには、関係のないことは止めるか減らすかしましょう。
感情にエネルギー使いすぎない
「感情」からもエネルギーが漏れてしまいます。
怒ったり悲しんだりすると疲れてエネルギーが下がる感覚は、なんとなくあるかと思いますが、喜びすぎて高揚感や満足感に浸っても同じようにエネルギーが抜けています。
例えば、仕事ですごい功績を上げて表彰されたとき、
- 「私ってすごい」と達成感や満足感に浸ってしまう人
- 「みんなのおかげです」と感謝はするけれど、淡々としている人
次の目標を達成するのはどちらが早いでしょうか? いちいちテンションを上げて感情を消費しないほうが、仕事に使えるエネルギーは多く残ります。
ただし、感情を殺すのではありません。
本当に良かったなあ、嬉しいなあ、とじわじわエネルギーが上がるのはOKですが、満足感に「浸る感じ」で発散してしまわないようにだけ気をつけましょう。
循環させる
エネルギーの勉強をすると、たまに「エネルギーの低い人に関わりたくない」「この人は波動が低いから大したことないな」などと、人をジャッジして差別的に見てしまう人がいます。
確かに、本当に関わらない方が良いエネルギーバンパイア見たいな人からは逃げた方が良い場合はあります。
しかし、「自分だけエネルギーを上げて守ろう」という考え方だと、循環が起こらず、エネルギーは下がってしまいます。
自分がエネルギーを高く保った方が良いのは、そのエネルギーを使って誰かの役に立つためです。
家族に笑顔で明るく接することができるように、元気にバリバリ働けるように、子供や職場の後輩の面倒を見てあげられるように。
そうやって、自分のところに留めようとせず、周りの人の心を暖かく、明るく、軽くすると、エネルギーが循環し、自分のエネルギーはますます上がります。
記録する
手帳や日記調に、その日の行動とエネルギー状態がどうだったかを記録しましょう。
一番まずいのは、自分のエネルギーが落ちているのに気づかないことです。気づくことができれば、対処ができます。
自分のエネルギーのアップダウンを記録すると、何にエネルギーを使いすぎているのか、どんなことでエネルギーが上がるのかが分かります。
たとえば、家計簿をつけるとお金のことを考えすぎてエネルギーが下がるのなら、その後は鼻うがいで浄化したり、自分のエネルギーが上がるようなご褒美を用意しておく、といった工夫ができますね。
まとめ
-
スピリチュアルで言う「エネルギー」とは、すべての源泉。
-
エネルギーが上がれば、意欲も出てくるし、運も良くなり、ご縁やお金にも恵まれる。
-
エネルギーを感じるためには、浄化とチューニングが大切。
-
エネルギーを上げるには、感情や余計なことにエネルギーを無駄遣いせず、仕事や大切な人のためにエネルギーを循環させること。そして、エネルギーの増減と記録して自分なりの傾向と対策を立てよう。
エネルギーを意識して、あなたと周りのかたも元気に過ごされますように。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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