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就職が決まった新社会人の皆さん、そして、転職に成功した中途採用の皆さん、おめでとうございます。
新しい職場で最初に一番気を使うのは、仕事を覚えることよりも何よりも「会社の人間関係」ではないでしょうか。
仲良くしてもらえるか心配…、逆にあんまりプライベートでまで関わりたくない…など、最初はどんな人たちがいるのか、付き合い方の雰囲気はどうなのか、未知数でドキドキですよね。
私も中小企業と大企業と違った雰囲気の職場であちこち働いてみて、失敗しながらだんだん「ここまでやる、ここからはやらない」という自分の関わり方のスタイルができてきました。
皆さんが職場の人間関係に何を求めるのか、また、職場の風土やいる人がどんな人たちなのかによっても具体的なところは変わってくると思いますが、ご参考までに、私個人の考え方や体験をシェアしたいと思います。
目次
会社の人との付き合い方・距離感は「初動」が肝心
人間関係や距離感は、会って間もないときの「初動」が最も重要だと思っています。
誰しも、初対面の人とまっさらな状態から付き合いはじめて、最初の印象で「ああ、こういう感じの人なんだな」とイメージを作っていきます。
自分はこういうキャラで行くぞ、としっかり自分の軸・判断基準を持っていないと、流されたり、乗せられたり、巻き込まれたり、泥沼に引きずり込まれたり、それはもう大変なことになります!
もちろん、仕事はチームで行うものですので、調和は大切です。
しかし調和することと、仲良しになることは全く別の話です。
職場の人間関係の基本的な目的は、まとまった組織として世の中にいい仕事を提供し、利益を生み出すことである、というのを忘れてはいけません。
仕事においてお互いに信頼し、スムーズな意思疎通ができ、連携して動くということができきるのが第一であって、「仲良しごっこ」が目的ではありません。
ただ、人によっては会社に帰属意識や友達のような人間関係を求めていたり、会社もマネジメントとして「仲の良さ」を促進していることもあります。
しかし、それにどこまで付き合うかは、あなたが決めて良いことです。
「このぐらいなら仕方ないな」と構ってあげてもいいですし、「わたしは参加しません」と言ってもいい。
最悪、付き合い切れなければ転職すればいいだけです。
私がいろいろやってみて最終的に設定した基準は、
- 「会社としてのオフィシャルな行事または命令」なら参加
- 職場の人個人どうしでの集まりなら不参加
というものでした。具体的には次のとおりです。
【注意】以下には、一般的に非常識とされることも含まれ、やると怒られる可能性がありますので、自己責任でお願いします。
会社の人と仲良しごっこはしなくていい。
△ 職場の飲み会
職場の飲み会には、2種類あります。
歓送迎会や忘年会などのオフィシャルな行事と、「今日終わった後、飲みに行かない?」と個人で勝手に集まっていくアンオフィシャルな飲み会です。飲み代を会社や上司が持ってくれるかは職場によります。
私は、おごりか自腹かを問わず、会社の行事なら参加、個人のお誘いは不参加、というスタイルでした。
新人の頃は何回か先輩に誘われて付いていってしまったのですが、フタを空けてみたら『その場にいない人の悪口を言う会』だったんですよね。
良くて、『盛り上がって楽しむだけの会』です。ハッキリ言って時間のムダだと思いました。
最初に断るのは勇気が要りますが、「私は遠慮します」と1回断ってしまえば『飲み会には来ない人』というキャラを確立でき、無事に誘われなくなります。
歓送迎会など、全員参加の飲み会も厳密には業務ではないので、本当に出たくない人は出なくても差し支えありません。
しかし、個人の飲み会と比較して秩序が保たれ、偉いオッサンたちは「出るのが当然なのに何事だ」となって思いの外大事になり、かえって面倒くさいこともあります。
自分が歓迎される新歓の一次会ぐらいは、挨拶と思って顔をだしてもいいんじゃないかなと私は思います。
◯ 職場のLINEグループ
職場の人たちでLINEグループが作られていて、参加を求められたり、個人のLINEを交換するように言われることもあります。
なんか休みの日にまで連絡が来そうで嫌だな、と思われるかもしれませんが、LINEは交換しておいた方が良いです。
グループでシフトなどの業務連絡が来たり、逆に時間外に緊急で上司に連絡したいここともあったりするからです。
ただし、これも『オフィシャルな業務連絡を受け取るもの』または、通常は使わない『緊急連絡先』ぐらいの感覚にしておきましょう。
雑談みたいなのを送ってくる人はスルーでいいです。
また、プライベートの時間に職場のLINEが来てほしくない場合は、通知をオフにして、たまにチェックするぐらいにしておきましょう。
✕ 一緒にランチ
職場の人どうしでランチに出かけたり、集まってお弁当を食べながらペチャペチャおしゃべりする人たちもいるでしょう。
ランチには、別に混ざる必要はありません。
一斉に昼休みで食堂や休憩室があるところでポツンとしてると、気を使って「一緒に混ざりなよ」って言ってくる世話焼きオバサンが登場することがあります。
お気持ちだけありがたく受け取って、一人でやりたいことがあるので…とご遠慮しましょう。
または、サッサと一人で外に出かけていなくなってしまえば『あの人はランチは一人がいい人なんだな』と認知してもらえます。
上司や同僚からのお誘いも、本当に行きたければ行ったら良いですが、嫌なら断りましょう。
「お誘いありがとうございます、せっかくですが私は遠慮します」って普通に言えば大丈夫です。
例外は、会社命令の『ランチミーティング』です。
休憩時間を謎に拘束される行事ですが、これは会社命令なので業務として参加した方が良いかと思います。
✕ 同期の仲良しグループ
同期入社の人どうしで仲良しグループみたいなのを結成したがる人がいます。
皆で集まって何をしているかというと、愚痴の言い合い、なぐさめ合い、または飲み会の余興の出し物の練習、などです。
「皆で成長するために、朝始業前にビジネス本の読書会をやろうよ」とか建設的なことなら良いですが、前に進まない『承認パーティー』は時間のムダです。
これも、あなたがそれを心から楽しめるなら参加したらいいですが、「アホらしい」と思うなら参加する必要はありません。
ちょっと仲間はずれっぽくなっても、どうせ数年後にはみんなバタバタ転職していきますから大丈夫です!
仕事中に普通に接していれば全く問題ないです。
△ 社内の部活動・サークル
会社として部活・サークル活動を行っているところもあると聞きます。
自分の趣味や健康づくりなどの目的と合致していて心から楽しめるのであれば良いと思います。
あとは「地域の祭りで踊る」など、ほぼ強制参加のサークル活動もあるでしょう。
仕方なく参加するぐらいなら、もう割り切って楽しんじゃいましょう。どうしても出ない場合は、辞める覚悟で断りましょう。
◯ 花見や芋煮会など休日の行事
花見や芋煮会・バーベキュー、社員旅行など、休日に行われる行事は「全員参加」なら業務と思って参加した方が良いかと思います。
こういう行事で気の利いた働きができるかどうかって、けっこう見られてるもんです。
気配りをする修行だと思って、普段の仕事以上に献身的に働き、株を上げましょう。
✕ プライベートで個人的に遊ぶ
かといって、個人的に遊びに誘われるのには一々付き合ってられません。
カラオケ、ゴルフ、麻雀、女子会、お宅訪問、などなどはパスで!
判断基準としては、その時間が「投資」になるかどうかを考えましょう。
たとえば、本当に尊敬する上司からのお誘いで、少しでも一緒にいて話を聞きいて勉強したいなら、それは今後の仕事や人生にプラスになりますので「投資」です。
ただワイワイして時間とお金を「消費」するだけなら行く必要はありません。
1人で本の1冊でも読んだり、セミナーとかで勉強してた方がマシです。
△ 職場の人の結婚式への出席
上司や同僚、後々は部下や後輩から結婚式へのお誘いが来ることも出て来るでしょう。
「正直、行きたくない」なら行かなくてオッケーです。
相手も、「正直、誘いたくない」けど角が立たないように一応は全員に招待をかけてるだけですから、断ってあげたほうがホッとするはずです。
ただ、もしも今後あなたが上司の立場になって、会社のルールとして「上司1名が会社代表として出席する」みたいになってたらそれは業務だと思って行きましょう。
もちろん、本当にお世話になっている人で純粋に祝福したい気持ちがあるなら行ったら良いと思います。
△ バレンタイン・ホワイトデー・誕生日プレゼント
またまた面倒なのが、バレンタインデー・ホワイトデー・誕生日などプレゼント交換の類です。
前にいた会社だと、社長の誕生日には皆で数百円ずつお金を出し合ってプレゼントを贈るっていうイベントがあり、私も参加してました。
これも「全員参加」なら一口乗る、個人的に仲良しどうしでやってるのはスルー、っていうのが良いんじゃないかなと思います。
△ 旅行のお土産を配る
お盆や正月に帰省したときや、有給休暇を使ってどっかに旅行に行ったときはお土産を配る、という風習は今まで行ったどの職場でもありました。
きっちり自分の仕事をして有休を取るなら別に迷惑をかけるわけではありませんが、休み中のフォローへのお礼とか、単にお菓子で皆に喜んで欲しい、ということでお土産を配るのはオッケーだと思います。
ただ「いつももらってるから返さなきゃ」とか「お土産は皆に買うべき」みたいになるとちょっと『仲良し病』にかかっているかもしれません。
✕ お歳暮
「お世話になった上司にお歳暮を」って書いてるマナー本はありますが、お歳暮は日頃の感謝の気持ちを表すものであって、義務ではなく会社によっては禁止されていることもあります。
というか、上司にお歳暮を贈ってる人って少なくとも私の周りでは聞いたことがありません。
別に送らなくても非常識というわけではありませんし、1回やっちゃうと毎年ずっとやめられないので、お歳暮は贈る必要無しと思います。
その代わり、仕事納めの日に「本年も大変お世話になりました」と感謝の気持ちを心を込めて伝えましょう。
✕ 年賀状
職場の人への年賀状ですが、私は同僚と後輩には「送らない主義だから、こっちにも送らなくていいよ」と言っておき、上司にだけ出してました。
振り返ると、上司にも送らなくて良かったと思います。
会社の規模にもよりますが、一人暮らしの人とかは職場の人に無闇に住所を教えたくない事情も察してもらえると思います。
どうしてもと住所を聞かれたら実家の住所を教えるのが良いでしょう。
前にいた小さい会社だと、まだ従業員の個人情報という概念はなく、システムで閲覧権限のある上司からは勝手に送られてくるし、「誰々さんの引越し先の新しい住所って知ってる?」みたいな感じで勝手に住所が出回ってました。
✕ 個人的な相談に乗る
新入社員のうちは機会は少ないと思いますが、同僚や後輩から個人的な相談を持ちかけられることもあると思います。
仕事で困ってて〜というなら良いんですが、恋愛相談とか、病気とか、お金に困ってるとか、ナベを買ってくださいとかだと、うわぁ…ってなりますよね。
これも判断なんですけど、自分が本当にそれの専門家といえるレベルで役に立てることなんだったら、相談に乘ってあげてもいいですが、そうじゃないなら「その件では力になれない」ということを正直に伝えたほうがよいです。
中途半端に相談に乘って依存させるのは、お互いにとって良くありません。
自分が直接的に手を下さなくても、その人が自分で解決できたり、他の色んな関わりの中で良くなっていく…ということを信頼しましょう。
◎ 笑顔で愛想よくする
やらなくていいことばっかりになりましたが、最後にいくつか絶対やった方が良いことを(笑)
職場では、明るく笑顔で元気に、皆に愛想よく接しましょう。
いろんな人がいると思いますが、どんな仕事のできない人とか、怒りっぽい人とか、神経質な人とか、だれでもみんな心根はきれいなことを信じましょう。
「この人は嫌な感じ」とか「この人は頼れる」などと変に決めつけないで、まっさらな気持ちで、相手によって態度を変えずに、いつも感じよく接することです。
そうすれば、変に仲良くしなくてもちゃんと信頼関係は構築できます。
◎ 相手の立場に配慮する
職場にもいろんな立場の人がいることに配慮するのは、やった方がいいです。
一緒に働く仲間の中には、子持ちで朝夕バタバタしている人がいたり、派遣やパートで雇用形態が違う人がいたり、外国人もいるかもしれません。
皆の立場を考えて、誰かが傷つくような発言や行動は絶対にしないように気をつけましょう。
給料の金額や、結婚・子どもの有無、宗教、猥談その他相手や聞いた人が嫌がる可能性のある話は自分からは振らないのが無難です。
特に具体的に何かしなくても、周りの人に意識を向けていると不思議と信頼できる雰囲気をまとうようになります。
会社の人と仲良しごっこはしない・まとめ
- 会社の人間関係は、仲良くして楽しむのが目的の「お友達」ではなく、一緒にいい仕事を作り出して利益を生み出すのが目的の「仲間」です。
- 職場では、一緒に働く人を思いやって、明るく、誠実に接して、「調和」を目指していく必要がありますが、「仲良しごっこ」には付き合わなくて差し支えありません。
- 大事なのは、本当の本当に自分はそれをやりたいかどうか、また、それに時間とお金を使うことは将来のための投資になっているかどうか、です。
- 自分の中で「ここまで」という線引きをして、流されず、巻き込まれず、主体的に関わっていきましょう。キャラが決まる「初動」が重要です。
- 率直に、誠実に関わって、それでもダメだったら、その会社は会わなかったっていうだけなので、気にしないで次に行きましょう。
まあ、圧倒的にいい仕事をして、勤務時間中に愛嬌を発揮していれば、まあそんなに怒られないんじゃないでしょうか。
あなたの職場でも、本当に素晴らしい人間関係が作れますように…。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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