思考を鍛える

自分で考えられない子供、考えようとする子になってもらうには?

自分で考えられる子の育て方

自分の頭で考えられる子、主体的に行動できる子に育ってほしい。 親ならば、誰しもそんな願いを持つと思います。

私は、考えられない子 でした。大人になってからも自分で考えられないせいで苦しんできて、直そうとだいぶリハビリをしています。

これから子育てをする方には、ぜひ私を悪い例としていただいて、考えられる子に育てていただけたらと思います。

この記事では、私がどんな子供時代を過ごしたか、そして考えられないことによってどんなデメリットがあるか、そして考えられる子に育てる方法をまとめました。

自分で考えらえれない子供はこう育った!

自分で考えられない子は悲惨

私は元・考えられない子でした。誤解の無いようにですが、記憶とか論理的な思考は人並みにでき、IQも平均ぐらい です。

学校の勉強など記憶芸で覚えるのは得意だったのですが、自分で問題点を見つけたり、物事を研究したりということがめんどくさくて出来なかったのです。

屁理屈ばっかり、テストの点数はいい

うちは父親が教師で、母親も私が生まれる前から『子供百科事典』を買いそろえるなど、比較的教育熱心な家庭 でした。直接的に「勉強しろ」的なプレッシャーはあまりかけらませんでしたが、壁一面の本棚に絵本や児童文学がいっぱい揃えられ、興味を持つように仕向けられていたと思います。

おもちゃやゲームはあんまり買ってもらえず 、しかしお年玉で自分で購入する分にはオッケーというような、まあそんなに厳しくもない感じでした。

たくさんある本の中でも私は特に子供百科が気に入っており、小学校に入るころにはもう何回も読んでいましたので、小1の教科書に載っているような事は楽勝でした。これで調子に乗ったのがまずかったのだと思います。

何やら自分は頭がいいと勘違いしてしまい、中学、高校と勉強はやたら頑張りました。 暗記芸が得意なのがセンター試験で功を奏し、めでたく第一志望の大学に進みます。

大学のレポート・論文で「考えられない」が露呈

考えられない子は大学で挫折する

自分は頭が良い方だと思い込んでいたのですが、大学に入ってからの成績はまるでダメ でした。一般教養など、講義で聞いた話をまとめるぐらいのレポートならまだ何とかなりますが、自分で自由にテーマを見つけて問いを立てて研究する、という事が出来なかったのです。

高校までの勉強では、問題を与えられてそれを解くということをしてきました。ところが、大学では自分で問題を作らないといけない んですよね。

教科書に書いてあることを覚えるしかできない私は、何かを疑って自分なりに考えるという習性が無く、訴えたいことも特にありませんでした。

結局、卒論が書けなくて院生の先輩に3万円でほとんど書いてもらい添削指導をしてもらいかろうじて卒業 しました。

考えられないのは働くのに致命的だった

考えられなくて困ること は、大学を出てからの方がますます増えました。

仕事をする中では、売上を増やすにはどうしたらいいか、とかミスが起こる原因はどこにあるか、とか自分で考えなければいけない、しかも正解が良く分からないことがたくさん出てきます。

あんまりにもひどい働きぶりに、「会社で働くの向いてないかも」とフリーランスに転向しまあすが、自分で仕事を作る方がよっぽど困ることだらけでした。

とにかく何も考えてないので、何を目標にしたらいいかも、自分の何が悪いのかも誰かに言われることをそのまま採用してしまう、自分の軸がない「軸無し人間」になってしまいました。

企業セミナーとかに通っていろいろノウハウは勉強していましたが、自分で考えられないと実際に使えないんですね。

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考えられるように矯正した方法

それでもフラフラしているうちにキッカケがあって、「情報を集めるよりも、自分で考えて知識を血肉に変えていかなければ」と思うようになります。

その方法は、今まで勉強したこととか、本で読んだこと、人から言われたこととかを、「これってどういう意味だろう?」「この著者はどういう感覚でこれを書いたんだろう?」と問をもつこと、「なぜ?」を問うこと でした。

そう言われても、長年の習慣で省エネしようと、すぐ答えを知りたがったり、思考停止したりしてなかなか考えられません。1年ぐらい続けてやっと自然に問いが出てくるようになりました。

自分で考えられない子に考えようとする子になってもらうには

考えられる子の育て方

これから育つお子さんたちには、私のような苦労はしないで「考えられる子」になって欲しいなと思います。

私の経験上たぶんこれが悪かった・良かったという事例をまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

親が背中を見せる

物知り博士よりも、深く考える哲学者に育てるには、「問いを持つ」という習慣を親が見せる必要 があると思います。

テレビで言っていること、新聞や本に書いてあることに対して、いい意味で疑いを持つことです。

『自分のアタマで考えよう』のちきりんさんも、お父さんが「成人式は政治家がPRするための式典だ」と言ってたことがきっかけで社会派ブロガーになったそうです。マスメディアが言ってること、一般に言われている事が真実とは限らないと気づいたのですね。

無理やり子どもに「どうしてか考えてごらん」などと言って考えさせる必要は無くて、「どうしてだろう?」と親が自分で疑問を持って考える姿を見せれば良い のです。

百科事典を買い与えない

本を読むのは良いことですが、小さいうちに百科事典はやめた方が良い と思います。

「世の中こうなってるんだな、ふむふむ」と知った気になってしまうのと、「そもそも答えがどこかに存在して、調べればわかる」と間違った学習をしてしまう可能性があるからです。そうなった例が私です。

乗り物図鑑とか動物図鑑ぐらいは良いと思います。「これが世界の全てだぜ!」と言わんばかりの「百科事典」という存在に依存してしまうのが問題なのです。

同じ意味で、スマホで気軽に検索できるというのも小さいうちは避けた方が良い気がします。簡単に調べられると、自分で考えたり工夫したりする機会が無くなってしまいます。

考えられる子はスポーツをする

テレビやネットを極力見せない

私はテレビっ子で、大学からはネット中毒 でしたので、テレビやネットが考えられない人間を育成する可能性は否定できません。

テレビが全部悪いわけではありません。教育に良い番組はたくさんあります。

しかし、テレビがBGM代わり・子守り代わりにず~っとつけっぱなしで情報が一方的に入ってくる状態は良くない と思います。自分で考える時間がなく、ただ面白い・つまらないと反応するだけになってしまいますので。

子どもどうしの付き合い上で必要な番組や、どうしても見たい番組だけに絞って、主体的・選択的にテレビを視聴するということが好ましいのではないでしょうか。

インターネットも、ダラダラとネットサーフィンをしたり、ぼーっと動画を眺めたりするのはテレビと同じぐらい危険です。調べたいものや、どうしても見たいものを見たら終わらせるのが良いと思います。

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スポーツをさせる

賢い子に育てるにはスポーツをさせよう

テレビの代わりに、外で運動・スポーツ をさせるのが良いでしょう。体力が無ければ楽器なんかでも構いません。

何でも良いので、子ども自身が興味を持つもので体の動きが伴い、上達があるものをさせると自分で「上手くなりたい」と考えて工夫するようになります。

子ども自身は楽しんで夢中でとりくんでくれればよく、別にすごく上手くなる必要はありません。

裏の目的は「どうしたら上達するか」を自分で考えられるようになり、「考え方」を考えたり、自分の動きを客観的に把握したりする「メタ認知」の感覚をつかんでもらうことです。

創作をさせる

創作は自分で考える力をはぐくむ

絵や工作、料理、物語を作る、プログラミングなど、何かを「創作する」活動 も自分で考える力を育てます。自分でルールを決めて変な遊びを作ったりするのでも、延々と一人芝居のようにままごとをしていても、その子が好きなことなら何でもオッケーです。

与えられたもので楽しむのではなく、自分で楽しみを作り出そうとすると自然と考えるようになるでしょう。

GLOBOな視点・今からでも遅くない

子どもを「考えられる子」にするには、まずは大人がお手本を見せること が大切です。

ちょっと自分には自信がないなあ…と思うお父さん・お母さんでも大丈夫。親だけでなく、いろんな人たちとのかかわりの中で子どもはたくましく成長していきます。

でも、せっかくなので今からでも「考えられる大人」を目指して、上記の「考えられる子を育てる方法」を大人バージョンに変え「育自」をしてみてはいかがでしょうか?

  • 知ったかぶりをしないで、疑問を持って考えてみる
  • すぐに何でも調べないで、ちょっと自分で工夫してみる
  • テレビやネットを見る時間を減らして、体を動かしたり何か作ったりしてみる

こんなちょっとしたことが、「自分で考える機会」を作り、自分を成長させてくれますよ。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

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よろしければ読んでみてくださいね。

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