行動を変える

なめられない方法|塾講師時代に学んだ「ステーブル」でいること

なめられない方法

ビジネスでも、恋愛でも、相手からなめられると損ばかりします。

横柄な態度で雑に扱われ、時間は待たされ、約束はすっぽかされ、気持ちも蔑ろにされ、こっちの話は聞いてもらえず、バカにされ…。

なめられないためにはどうしたら良いのでしょうか?

私は昔から「なめられる人」でした。いじられキャラ、だと聞こえは良いですが、「コイツなら何を言っても許される」みたいな空気になっていて、内心傷つくこともありました。

そんな私が就職したのが学習塾だったのですが、そこの研修で教わったことが「なめられない方法」として非情に有効だったので、シェアしたいと思います。

子どもになめられないために、塾の研修で教わったこと

子どもって、「なめていい大人」と「なめてはいけない大人」を見抜いてるんですよね。

「この先生は、授業中に寝れる」「この先生はいじっても大丈夫」「騒いでも平気」と、どこまで許されるのかを見ています。

なめられたら最後、子どもは言うことを聞かなくなり学級崩壊コースまっしぐらです。

学習塾だと一応は勉強したい子に絞られるので学校よりは荒れにくいですが、信頼関係を作って指示が通るようにするためになめられてはいけないのは同じ。

私は新卒で入った学習塾の会社で小学校低学年の英会話クラスを担当していたのですが、研修担当の人がけっこう迫力ある女の人でした。

顔が安藤美姫に似てたので安藤さんとしましょう。

安藤さんは背が高いのに、更にハイヒールを履いていて、髪はオールバックポニーテール、ネイルは赤・青・銀のラメ、顔の造りは純日本風でしたが、メイクやファッションは派手なアメリカンスタイル。

ニコニコしてその場にいるだけでも、空気がピリっと緊張します。

「あんた、そんなんじゃ子どもになめられるよ」と安藤さんから教わったことが、以下です。

なめられない方法=ステーブルでいること

子どもが何か悪さしたとき「キャー、何するの、だめでしょ!」と動揺したり、ヘラヘラしながら「やめてよー」と中途半端に注意するのはよろしくありません。

子どもは面白がって、またイタズラするようになり、どんどんエスカレートしていきます。

あくまでも自分は落ち着いて、怒った表情を作り、目を見て低い声で「No」と簡潔に言う方が本気度が伝わるとのこと。

また、その時々で注意したりしなかったり、気分で態度が変わるのもダメ。

自分の気分や相手の出方によって動揺したり、態度が変わったりする人はなめられるのだそうです。

「子どもになめられないためには、いつもステーブル(stable)でいること!!」

と言われました。

”stable”は「安定した」「腰の据わった」という意味です。

相手または自分の気分に影響されれ態度をコロコロ変える人は「こいつチョロいな」と思われてしまいます。

大声を張り上げて威嚇しなくても、「ダメなものはダメ」と一貫した態度を保つことができる人は「この人はコントロールできないぞ」と思われます。

一貫性・安定性を保つこと、ステーブルでいることが「なめられない方法」なのです。

ステーブルを意識したら、こう変わった!

英会話クラスの生徒は比較的「良い子ちゃん」ばかりで、元からあんまり注意するようなことも無かったのですが、ある日、こんなことがありました。

授業は1時間で本来は休憩無しなのですが、ある生徒が「どうしても喉が渇いた」と言うので熱中症になってもいけないので許可してしまいました。

そうしたら、「ぼくも」「わたしも」と、みんなで中断し、ゾロゾロ水飲み場に行ってから戻ってきません。

見に行くと、みんな椅子に座ってゆったり休憩していました。

「ちょっと、何してんのー!!」と怒りたいところをグッとこらえて、真顔で、すっごい低い声で「戻ってレッスンの続きするよ」とだけ声をかけてみました。

そうしたら、子どもたちは何かいつもと違う空気を察したのか、自発的に「ごめんなさい」と謝って神妙にしており、その後は笑いをこらえるのが大変でした。

自分が落ち着いていると、なめられないんだなと実感できました。

なめられないステーブルな人になるには

なめられない・ステーブルな人になるために、意識すると良いことやオススメの習慣をまとめました。

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誰に対しても自分の態度を変えない

まずは、誰に対しても同じように丁寧に接し、人によって態度を変えないことを意識しましょう。

立場が上の人を立てたり、敬語を使ったりすることは大切ですが、必要以上にペコペコして顔色を伺っていると、上の人からも、それを見てる下の人からもなめられます。

また、きれいな人にだけ優しくするなど、えこひいきも「チョロい人」という印象を与えます。

上場企業の社長さんも、小学生も、みんな同じ人間です。

誰に対しても、変わらない自分で対応するように心がけましょう。

何があってもルール・基準を曲げない

ルールや判断基準がブレないこと、その時だけの「例外」をなるべく作らないことも重要です。

ダメな例は、スーパーに子どもを連れて行くときに、「お菓子は1個まで」という約束だったのに、子どもが「買ってー!」と泣きわめいて暴れるので「あーもう、今日だけだからね」と2個買ってあげちゃうこと。

子どもは「泣きわめいたり、暴れたりすれば思い通りになる」と学習し、親をなめてかかって手が付けられなくなります。

なめられないためには、決して脅しや懐柔に屈せずルールや自分の基準を変えないこと。

何を言われても、「それがルールですから」「私は/家では、こうする決まりなので」で通しましょう。

無表情か微笑みで、落ち着いた低い声で。相手の目をみつめると迫力が出ます。

どうやってもこの人には通用しないな、と思わせられれば成功です。

嫌われても良いと開き直ること

「この人に好かれなければ」と思うと顔色をうかがって態度を変えることになります。

もちろん、わざと嫌われることをする必要はないけれど、丁寧に対応した結果それでも嫌われたら仕方ありません。

自分が嫌われ役になっても、その人の成長につながってくれたらいいと思えれば「NO」が言えるようになります。

たとえば、お母さんがせっかく「夕飯の前はお菓子を食べない」というルールを運用してるのに、お父さんが「かわいそうに」とお菓子をあげてしまうケース。

子どもは厳しいお母さんを嫌って、甘いお父さんに懐くかもしれませんが、どっちが本当に子どものためになっているかを考えたら、それは嫌われ者のお母さんの方でしょう。

そして、子どもは父親を「チョロい」となめてかかるようになるでしょう。

「好かれたい」という執着があると、本当は言うべきことが言えなかったり、とるべき態度が取れなかったりします。

「嫌われたっていいや」と開き直り、自分が好かれるためではなく、本当にその人のためになる行動を心がけましょう。

自分の感情の変化を観察すること

「ステーブルでいなければ」と自分の感情を抑圧するのは逆効果です。

動揺したらダメだ、イライラしたらダメだ、と思っていると余計に焦って動きがぎこちなくなり、かえってなめられます。

しかも、そうやってるとストレスが溜まるので、どこかで爆発してしまうでしょう。

感情を出してはいけない、穏やかでいなければいけない、と思ってもそれは無理というもの。

実は、カッとなったり、怖くなったり、最初に出てきた感情そのものは問題ではありません。

その時に焦って態度を変えてしまうのが問題なのです。

「自分は今、大声を出されてビビっているな」など、自分の感情にただ気づいて、我に返って適切な行動が取れればそれでOK。

「怖い」「ムカつく」と感じているのと、「私は恐怖/怒りを感じている」と気づいているのとでは全く違います。

感情に気づいていれば、感情の波に巻き込まれずに行動することができるのです。

イメージとしては、感情のある自分が操り人形だとして、後ろから操作しているもう一人の自分の目線になるような感じです。

これができるようになってから、人と話すときに緊張しにくくなり、慌てて失敗することも減りました。

腹式呼吸を身につける

自分のペースを守るには、腹式呼吸も有効。

腹式呼吸は、自律神経のバランスを整え、身体をリラックスさせてくれる呼吸法です。

アタマに血が上ったときには、いったん深呼吸をしましょう。

お腹から大きく息をすると、落ち着きを取り戻すことができます。

お腹の中に風船が入っていて、膨らんだりしぼんだりするイメージをするとやりやすいですよ。

普段から腹式呼吸を意識すれば、ステーブルでいられる時間も長くなります!

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瞑想を習慣にする

「瞑想」「マインドフルネス」もステーブルでいるために良い習慣です。

瞑想は、意識をコントロールする力を高め、習慣化することにより感情にのまれにくくなります。

基本の瞑想

瞑想は、目を閉じてボーッとしているようなイメージがあるかもしれませんが、実はその逆で、高い集中状態の意識を目指します。

  1. 一人になれる静かな場所で、軽く姿勢を整えて座ります。緊張しすぎないこと。
  2. 目を閉じて、自分の呼吸を観察します。お腹の動き、鼻の穴を空気が通り抜ける感覚、かすかな音、五感の全てを呼吸に集中しましょう。
  3. 雑念が出てきたときは、もういちど呼吸に意識を向け直します。

注意点は、身体がぐらぐら動かないように姿勢を保つことと、寝ないこと。

これにより意思の力が鍛えられ、感情が出てきたときも自分でハッと我に帰れるようになります。

自分から関係を切る覚悟を持つ

それでも、どうしてもなめてかかってくる人はいるものです。

  • ただ「女だから」「年下だから」という理由で横柄な態度を取る人
  • 「そっちから告白してきたから」というだけで勝ち誇っている人
  • 最初から自分が上なことを証明するために突っかかってくる人

そういう人たちとは関係構築は困難です。

ではどうすれば良いのか? 答えは簡単。こちらから関係を切るだけです。

その人があなたを支配できないように、あなたもその人を変えることはできません。

縁が無かったと思って、すっと離れましょう。

家族や恋人なら、物理的に距離を置いて構わないこと。

相手が「お客さん」で自分に権限のない立場のときは、上司に相談して断るか担当を変わってもらいましょう。

会社の対応に納得がいかなければ、自分が会社をやめてしまって会社ごと切っても良いわけです。

「絶対にやめないだろう」「絶対に別れられないだろう」と思われるとなめられます。

失って困るものがない人は最強です。

相手を脅すわけじゃありませんが、「関係を切る」というカードは有効に使えると良いですね。

なめられない方法|まとめ

人からなめられないためには、人の影響で自分の行動基準を変えないこと、ステーブルでいることです。

いつでも、誰が相手でも、自分の信念や態度を変えないこと。

「嫌われたくない」「別れたくない」という執着を手放して、本当の意味で相手のためになるように、ブレない行動を心がけましょう。

腹式呼吸や瞑想も感情の波にのまれずにステーブルでいるのに役立ちます。

「ステーブルな人」になることは、長期的に関わる相手に対して特に効果を発揮しますが、初対面で短時間の関わりの相手には、どちらかというと「見た目」の印象のウェートが大きくなります。

なめられない髪型・メイク、見た目からなめられない人になる方法は、以下の記事でどうぞ!なめてくるオッサン対策も。

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高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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