人生はゲームなのだ。
とディマティーニは言っています。
どんな物事にも二面性を見出し、バランスを取ろうとする法則が働く中で、世界も自分も存在している。全ては、そのバランスにより完璧である。
「それならもっと裕福になりたい」
「なんでこんなに苦しいことばかり起こるの?」
「ゲームと呼べるほど簡単じゃない!」
と思ってしまう人もいますよね?
私も、20代の頃は”ザ・被害者妄想”のかたまりみたいな人間でしたので、いつも不満やイライラに振り回される毎日を過ごしていました。
これって、つまり周りの影響に押しつぶされそうになりながら、生きているってこと。
でも、そういうのって正直辛いです。
なぜなら自分に「決定権がない」から。
自分のことなのに、どこかで誰かにやらされている感じがしてしまう。
もっと思い通りの人生って歩めないのかしら!?
そんなあなたに、ヒントになってくれる本です。
ディマティーニの本はいろんな角度から説明していますが本筋は「バランスは常に保たれている」ということだと思います。
本のいたるところに、バランスをとるということはどんなことなのか?について、ディマティーニ自身の体験談をふまえて詳しく解説されています。
今回はその中で、特に「人間関係を良好に保つために大事」だと思った部分がありましたのでご紹介させてください。
あなたの価値観という思い込み
「あなたは、自分の持つ価値観に駆り立てられて動いていることに気づいていますか?」
引用:「正負の法則」第4章 思いやりのある人間関係を築く
ディマティーニによれば、価値観とは「足りない」と感じることがあるから発生するものだそうです。人は足りないものの反対側「満たしてくれること」に価値を感じます。
そして、自分の価値観を応援したり、後押ししてくれるものを「良いもの」、逆に邪魔するものは「悪いもの」ということになるのだ、と。
では、価値観が思い込みである、とはどういうことなのでしょうか?
世界のバランスはまるでシーソーゲーム
ディマティーニの教えのカギになる言葉は「バランス」です。
すべての出来事にはコインの裏表のように光の面と闇の面が存在していて、例えば良い面だけを受け取ることはできないのだと書かれています。
あなたが飛び上がるような嬉しい出来事により夢見心地でふわふわしていると、目が覚めるようなトラブルが起こります。
逆に「お先真っ暗…」と悲しみの中にいるとき、顔を上げて周りをきちんと見渡してみれば救いの糸口となってくれるようなことが用意されているのだそうです。
捨てる神あれば、拾う神ありですね!
そして、起こる出来事は「実はすべてが中立」なんだそう。
その出来事が自分にとって「都合が良いこと」であれば良い出来事だったという解釈がされ、「都合が悪いこと」になれば悪い出来事と解釈されます。
ここで良し悪しを決めているのは自分です。
自分の解釈の取り方次第で、どちらになりうる可能性をも持っているのです。
価値観は思い込みできている、というのは「自分のものの見方には常に偏りがある」ことを伝えてくれているのだと思います。
相手の価値観の視点を持つ
自分の価値観には偏りがある。
この前提に気が付くと、それは相手にもあるんだなあ、と考えることが出来ます。
例えば、パートナーや親子で自分の意見を伝えようとしても伝わらなかったり、良くしていこうと思って言った一言でけんかになってしまった、という経験はありませんか?
この本が教えてくれることは、価値観を消してしまおう、ということではありません。
常に、世の中や人間関係には価値観という偏りが起こっていて、みんなそれぞれ違っている。と認識することが大切なのだということです。
家族の温かい雰囲気を優先する価値観もあれば、お金を稼いで経済的な安心を優先する価値観もあるでしょう。それぞれ家族を大切にする気持ちは同じでも、行動や、考え方に違いがあるのです。
そのことは、あらゆる場面で起こっています。
そのことを認識しておけば、あなたがそれらに巻き込まれてイライラしたり不安になることは減るでしょう。また、上手に付き合っていくことをおすすめします。
「自分の価値観を理解して、それを相手の価値観に沿って表現する方法を身に付けなければ、相手を大切にすることはできません」
引用:「正負の法則」第4章 思いやりのある人間関係を築く
例えば、仕事で疲れてごはんを作る気力がなかったとします。
家族に「今日は、お母さん疲れているから、お惣菜ね」と伝えたとします。
すると、何となく手抜きな感じを受けちゃいますよね。
この場合、どちらにとっても良い影響はなさそうですよね。
では嘘ではないですが、
「今日は手巻きずしにしちゃおう!自分で好きな具を巻けるよ~!」
具は、刺身とか厚焼き玉子、鳥の照り焼きなど、子供や旦那さんの好きそうなものを買って。あとは海苔とごはんがあればオッケーです。
野菜がほしい?
きゅうりとかサンチュを買ってきましょう!きゅうりはスティック状に切れば、サンチェはさっと洗って水気を切ればオッケーです。
自分で巻いてもらったら(年齢によっては巻いてあげないといけないかもしれませんが)、あなたも無理することなく、家族も愉しめる手巻き寿司パーティーのごはんになります。
相手に何かをしてほしい時、伝えたいときは「相手の価値観や目線に沿って」話すことを心掛けてみましょう!
例えこちらの下心(ご飯作りたくない)がばれていても、そのごはんの時間を愉しもうとする姿勢に、ちょっぴり思いやりを感じてもらえるのではないでしょうか?
人間関係の3つのケース
ディマティーニによれば、人間関係には3つのケースがあるそうです。
- 相手の価値観を全く考慮せず、自分の価値観を押し付けるだけの思いやりのない関係
- 自分の価値観を押し殺し、相手の価値観に沿うことだけの気を使ってばかりいる「薄氷を踏む」ような関係
- 相手の価値観に沿った言葉で、自分の価値観を伝えます。
①と②はどちらかを無視した関係となり、緊張が生じてしまい長く続けることは難しいでしょう。
③の関係は、少し時間はかかります。しかし相手を理解する努力と、お互いに良い関係を築こうとする気遣いは思いやりのある関係を作ります。
そして、人生の中で時間を掛けるだけの大きな価値のある事だと思うのです。
私はこのことを仕事を通して何度も体験しましたが、今となれば、とてもいい経験をさせて頂いたなと思います。
相手の価値観に沿った言葉で、自分の価値観を伝える
これを常に心がけていると磨かれるものがあります。
それは、表現力と傾聴力です。
正直、これが出来るようになってくると営業職であれば売り上げはどんどん上がります。
プライベートでも円滑な人間関係ができるようになってきて、心にゆとりもできてきます。また、相手の価値観を尊重しつつも、自分の考えなども伝えることが出来るため、心苦しいと思う人間関係は減っていきます。
相手を尊重して、自分の意見を伝えるということは、私にとっても、とてつもない効果を発揮してくれました。
いろんな方法があると思いますが、私が実際によく使っていた方法があります。
これを意識するだけで「我が我が」という感覚が薄れ、フラットに相手や自分を取り巻くものを観察できるようになるコツです。
それは、、
「自分の頭上1メートルくらいのところから見下ろすイメージで話をする」ということです。
この時、自分という入れ物からすうっと幽体離脱みたいに抜け出て、相手と自分をただ観察するような気持ちでいるようにします。
すると、余計な自分本位な思考が出にくくなり、
「この2人にとって良いことって何だろうな~」
といい意味で他人事のように考え始めるのです。
イメージをするだけでそうなるのは不思議なのですが、そうして相手と自分のことを本気で観察して考えていると「ふわっ」と、それまで思いつかなかったことが浮かんできたりするんです。
その時って、本当に不思議ですが相手に響く話になったり、お互いに良い案が出て前に進んだりします。
話す言葉も、どうしたらちゃんと伝えられるだろう?と良く考えて話すので、ありきたりな言葉を使って話したとしても伝わりやすくなっていきます。
あたたかみのある人間関係を目指す
生きているうえで、人間関係ってなくなるものじゃないですよね?
子供も大人も、おじいちゃんやおばあちゃんになってもずっと続いていきます。
それなら少しでも、相手も自分も前向きになれたり、成長しあえたり、時には励ましたり叱咤激励するような「何かを生み出していけるような」関係を築いていきたいと思いませんか?
サラサラと当たりさわりのない言葉は、聞きやすいけれど、心に残りません。
せっかくいただいた人生ですから、願わくば、誰かと温かみを感じあえる、そんな人生の物語を歩んでいきましょう。
あなたのこれからを、応援しています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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