会社に期待される仕事を一生懸命こなして、それなりに評価もされているけれど、何かがか満たされない。
自分が本当にやりたいこととは違う気がするけど、何をやりたいのかは分からない。
そんなお悩みはありませんか?
就職して会社員として働くからには、業務命令には従わなければなりません。
でも、受け身になって会社に命じられたことを「がんばる」だけでは、何のために働いているのか目的を見失ってしまい、疲れてしまいます。
自分の「ミッション」を持って、ミッションのために会社を「使う」ぐらいの感覚でいた方が、日々の仕事に意義を感じ、チャンスを見逃さず、自分が本当にやりたいことを見つけることができます。
この記事では、自分にとっての「仕事のミッション」の見つけ方、そして、自己実現のために会社と上手に関わる方法を、使命に生きる元フリーランスの会社員久美が解説します!
目次
仕事のミッションとは?
あなたが働く理由、目的は何ですか?
「生活費を稼ぐため、福利厚生がいいから」とか「この仕事が得意だから、好きだから」という理由ももちろんありますよね。
ただ、それだけだと最初は良くてもモチベーションはだんだん下がってしまいます。
使命感を伴って「なぜ働くのか」「仕事を通じて何を実現したいのか」が明確ににすることにより、働くモチベーションをキープできるのです。
企業のミッション
企業のミッションは、会社がどんな社会の実現を目指しているのかを表します。
有名な企業は、こんなミッション・使命を掲げています。
Googleのミッションはこちら。
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。
Google以前にも様々な検索エンジンが登場しては消え、シェアを争ってきました。
ところが、ある日いきなり現れたGoogleが一躍トップに上り詰めました。
Googleのシェアは中国とロシアを除くほとんどの国でトップの座に君臨し、特にモバイルでは36の国と地域でシェア9割を超えています[1]。
Googleが選ばれてきた要因は、おそらく技術力だけではないでしょう。
もしも、「広告主のためなら検索ユーザーの利便性なんかどでもいい」という姿勢だったならば、ここまでユーザー視点での改善されてこなかったはずです。
他にも、Facebookのミッションはこんな感じ。
人々にコミュニティ構築の力を提供し、世界のつながりを密にする
日本の企業理念はだいたい「お客様のため・顧客第一主義」「品質」「地域社会への貢献」が並んでるのばっかりですが、特徴的なミッションをいくつかご紹介しましょう。
クックパッド
毎日の料理を楽しみにする
ユニクロ
いつでも、どこでも、だれでも着られる、
ファッション性のある高品質なベイシックカジュアルを
市場最低価格で継続的に提供する。
ココナラ
一人ひとりが「自分のストーリー」を生きることができる世の中を作ります。
ちなみにミッションとビジョンの違いは、ミッションは抽象的・社内向けであるのに対し、ビジョンの方がより具体的な行動指針、対外的なものである場合が多いようです。
個人のミッションが大事な理由
最近、『脱社畜』というキーワードをよく見かけます。
ブラック企業の言いなりにならずに、バンバン転職や起業をして自由に生きていきましょうよ、っていうコンセプトですね。
ところが、こんなこんな自由な人もいっぱいいます。
- 仕事を転々としてもキャリアアップできない「転職ジプシー」「ジョブホッパー」
- 会社を辞めて独立したは良いけれど今度はクライアントの言いなりになって好きなことができない上に稼げないフリーランス
- ビジネスパートナーや友人知・人からお金をかき集めてドロンする若手起業家
逆に、会社員だからこそ自由度の高い部分もあります。たとえば…
会社の資金や設備を使って、規模の大きな仕事ができる
元SONYの社員の方から聞いた話だと、新しい企画をやるときに「数億円は誤差の範囲」なのだそうです。
同じことを一人でやる、または新しく会社を立ち上げてイチからやるのは大変なことです。
技術・営業・事務・経営など分業することで自分の得意な仕事に専念できる
私はフリーランスで文章を書く仕事をしていましたが、同じ仕事を会社員としてやるようになったら、余計な雑務はなくなって「書く仕事」に専念できるようになりました。
税金や保険の手続きを会社が全部やってくれるし、経営とか営業とかも自分でやらなくていいので楽ちんです。
働く&学べる環境を提供してもらえる
フリーランスをやってみて、通勤しないで家で働ける良さが分かりました。
また会社員に戻ってオフィスに通勤するようになり、働く環境がある良さも分かりました。
あと、スキルを磨くのもフリーだと誰も教えてくれなくて全て自腹なので、会社だと上司がタダで教えてくれるし、研修もあるし、非情にお得です。
それぞれメリット・デメリットや向き不向きもありますが、自由度を決定するのは労働形態ではなく、個人のミッションと起業のミッションの重なり具合だと思うのです。
「これをやるんだ」「このために生きているんだ」という個人のミッションを持っていないと、転職しても起業しても判断基準がいつもバラバラになってしまいます。
「長時間労働と上司のパワハラがひどくてやめました」っていうのは否定しません。
身体を壊したり、うつ病になったりしたら大変ですから、それよりは逃げた方がずっとマシです。
ただ、「健康で、良い人間関係の元で、あなたは何をしたいんですか?」っていう問いに対して答えられるものがないと、ひたすら楽な方に流されていって成長できなくなってしまいます。
個人のミッションの例
個人のミッションの例も何人か見てみましょう。
元Google社員のビョートル・フェリクス・グジバチさんのミッション
例えば僕にとってのミッションは、人の自己実現をお手伝いし、誰もが自己実現できる世界を作ることです。また、こうした仕事を通じて社会的にインパクトを与え、自己成長が得られることに、重きを置いています。
『ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方』ピョートル・フェリクス・グジバチ
,キンドル位置266
音楽家jMatsuzakiさんのミッション(一部)
私は芸術を生きがいとする。なぜなら、芸術こそ人間の内面に広がる無限の宇宙を解放する鍵だからである。よって私は、音楽表現と通して医師や信念、情熱を解放する。
ちなみにミッションは立派なことじゃなくても、いわゆる「仕事」に関係ないことでも構いません。
たとえば「自分のミッションは、山に登ることだ!」って言う人は、登山の資金調達のために普段は上場企業でガッツリ働いて、休暇は全て山登り、っていう生き方もアリです。
「山登りのため」っていうミッションは全ての判断基準になります。
たとえば、普段の残業はお金を稼ぐチャンスと思って協力するけど、日によっては「明日から北アルプス縦走なんで」って容赦なく定時上がりする。
上司のパワハラも、会社の評価なんか関係ないから全く気にならないし、逆に「慰謝料をもらえるチャンス!」ぐらいに思う。
働き方だけじゃなくて、生活の全てが「それのため」と思えるものが人生のミッションです。
仕事のミッション|私の場合
私は新卒で就職するとき、内定が1個しか取れなかったのでその会社に就職しました。
就職したのは、もちろん生活費を稼ぐためです。
親元を離れているので家賃も払わないといけませんし、奨学金の返済もあります。
会社選びは、「とりあえず何か仕事はしなければいけない」が最初で、「できるだけ給料や条件の良いところ」がその次、企業のミッションも理念も事業内容もオマケみたいなものでした。
頼まれればなんでもやる人
「この仕事がしたい」と強く思うものはなかったので、会社に求められる仕事は一切断らずにやってきました。
英会話レッスン、営業、総務事務、教室マネジメント…etc.
そんな私にも「もっといい生活がしたい」という欲望だけはあったため、収入を増やそうと思って副業を始めました。
副業禁止の会社だったので、自宅でできるクラウドソーシングをやろうとおもったんですけど、デザインとかホームページ制作とか何もできなくて、唯一できそうだったのが「ライティング」だったんですね。
作文とか読書感想文とか、自分の意見を書くのはどちらかというと苦手な方でしたが、調べてまとめるだけの実用文ならいけるんじゃないか、という軽い気持ちからでした。
思ったより行けそうだぞ、ということで調子に乗って会社を辞め、私はフリーのWebライターになりました。
しかし、やっぱり「これが書きたい」とか「こういう働き方をしたい」みたいな使命感は全くなかったので、単価が良ければ断らずにどんな仕事もやってました。
フリーランスなんですけど、忙しいし、上司がクライアントに変わっただけで、売上げで収入は増えたような気はするけど支出も増えて、劇的に良くなる感じではありませんでした。
ライティングの仕事も「文章を書いてお金もらうだけでしょ」と思っていたのです。
やっているうちに使命感が芽生えた
ちょっと意識が変わったのは、あるメディアの運営に関わってからでした。
それまでは、原稿を書いて納品したら原稿料をいただいて終わりだったのですが、その仕事では自分で編集までやってアクセス数とかサイトからの売上げにも責任を持つ立場になりました。
そうして初めて「読む人」の気持ちに目が向くようになったのです。
「この記事はよく詠まれてるな」とか「クリックはされてるけど、すぐにページが閉じられているのは詠みたいことが書かれていなかったのかな?」とか、「TwitterやFacebookでたくさんシェアされてけど、要因はなんだろう?」というように、読者がどう思っているのかを日々、考えるようになりました。
それ以前はというと、「いかにカッコイイ文章を書くか」「どうしたら楽して文字数を稼げるのか」「編集者やクライアントから自分が評価してもらえるか」みたいに、恥ずかしながら自分のことしか考えてなかったんですよね。
Webライターって、「存在感のない職業ランキング」のトップ10には入ると思います。
作家と違って、すごく面白い文章を書いて目立っちゃいけないからです。
あ、はあちゅうさんみたいな売れっ子は別ですよ。
普通のライターは黒子のように存在感なく情報をスーッと伝え、クライアントの人や商品を目立たせなければなりません。
名前すら掲載されない仕事の方が多いぐらいじゃないでしょうか。
でも、メディアの運営側になったら、読者さんのリアクションが見られるようになりました。
お客さんになった人たちは「いろいろネットを見ていたら、この商品にたどり着きました」という感想を送ってくれます。
ごくまれに、「高橋さんが記事を書いてくれていたお陰で、この商品に出会えて、人生が変わりました!」なんて覚えていてくれる人もいます。
そうか。私の仕事は気づかれないことの方が圧倒的に多いし、「ネット上にゴミを増やしやがって!」と思われることもあるかもしれない、あんまり褒められた仕事じゃないのかもしれない。
けど、私が書いた記事がキッカケで何か行動ができたり、生活や人生がちょっぴり良くなったりする人もいるんだなあ。
誰か役に立てる人がいる限り、続けて行かなきゃいけない。
今の私のミッションは、「人と知恵をつなぐこと」です。
WEBライティングでの情報発信を通して、ただ情報を増やすだけではなく、読んだ人の頭の中でちゃんとつなげて「生きた知恵」にすること、知恵を使って自分の人生や周りの人を豊かにしてもらうことを目指しています。
だから、今働いているWEBメディアの制作会社のミッションとは重なる部分が多く「やりたいこと」が自由にできる状況なのです。
仕事のミッションの見つけ方
最後に、仕事のミッションの見つけ方のヒントをまとめておきます。
仮のミッションを決める
立派じゃなくてもいいし、後でやっぱり変えてもいいので「仮ミッション」を決めて、いったんその方向に進んでみましょう。
- 本心から「やりたい」と思うこと
- 「世の中もっとこうだったら良いのに」と憤りを感じること
- これまでの人生で色々やってきたことの共通点
などがヒントです。
また、ミッションはある地点の目標ではなく、一生ずっと継続するもの・進むべき方向として定めましょう。
例)
× エベレストに登頂する(1回上ったら終わり)
○ 山に登り続ける(ずっと続く)
あと、忘れちゃいけないのが「お金」です。
自分のミッションに沿って働いていると、疲れないしアイディアもいっぱい出てきて工夫するので、ちゃんと世の中に貢献していれば報酬も多く受け取ることができます。
お金かミッションかの二者択一ではなく、ミッションを遂行しながら人の役に立ち、たっぷり稼ぐにはどうしたらいいか? という発想で考えてみましょう。
自分のミッションを最も遂行できそうな会社を探す
自分のミッションが決まったら、そのミッションを最も遂行しやすそうな働き方を考えましょう。
企業理念・ミッションがな近いところに就職できると良いですね。
起業・フリーランスは向き不向きがありますが、組織で働くのがあまりにもしんどい人や、ミッションが合致する会社が存在しない!という場合はチャレンジしても良いでしょう。
仕事を通してミッションを遂行する
自分のミッションと会社のミッションの共通部分が仕事のミッションです。いちばんの力を注ぎましょう。
ミッションに関係ないことはなるべく省エネし、やらなくても良いことはやめましょう。
これは、自分が楽するためではなくミッションによりコミットするため。
入社したばかりのころは、雑用ばかりでなかなかミッションとの関連度が上がらないかもしれませんが、長期的に改善されるのであれば修行期間と思って丁寧に取り組んだ方がいいです。
ミッションも仕事もバージョンアップさせる
自分が成長すると、ミッションの抽象度が上がり、仕事のスケールは大きくなっていきます。
定期的に見直して、違和感が出てきたり、変えたくなったりしたら、ミッションをバージョンアップさせましょう。
仕事のミッション|まとめ
自分のミッションを明確にしておかないと、会社の期待に応えるだけになって仕事はつまらなくなり、転職や起業もフラフラするだけになってしまいます。
自分のミッションを遂行するためには、会社の環境は意外と使えるかもしれません。
立派でなくても、仮でもいいので、まずはミッションぽいものに向かってフルコミットしてみましょう!
何かやっていれば、急に人生が変わってしまうこともあります。
人生、このままじゃ嫌だ!と思ったときにやるべき、たった1つのこととは・・・
https://omo-kichi.com/jinsei-kaeru-surubekikoto/
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
(下のボタンを押すとフォームが開きますので、情報を入力して〝送信する〟ボタンを押してください。メールにてレポートをお届けします。)