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過干渉な親の元からの家出マニュアル。7ステップで自立を目指そう

過干渉な親から家出するには
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高橋久美(たかはしくみ)

月間20万ページビューの人気サイトのライター&編集長、複数のメディア運営に関わっている。

「学校では教えてくれない生きる知恵」を発信中!

プロフィール詳細

はじめまして、ライターの高橋久美と申します。

「親が過干渉で困っている」と周りの人に相談すると、「だったら家を出ればいいじゃん」とサクッと言われるでしょう。

でも、過干渉な親を持って精神的に自立できないまま年齢を重ねてしまった当事者からすると、家出とはそんなに簡単なことではありませんよね。

「一人暮らしを許してもらえない」「今まで自分で決めた経験がないので、どうしていいのか分からない」または、自活できる能力はあっても「親を見捨てられない」など精神的に縛られている人もいると思います。

私の親も、理解があるような振る舞いをしながら、実はすごい干渉してくるタイプでした。

私の方が一方的に逃げて、今は住所も教えずたまに電話やメールでやりとりをする程度です。

しかし、ここに至るまでは私の精神的な成長や親への対処も含めて、かなり大変でした!

そこで今回は、私の経験を踏まえ、過干渉な親の庇護下から家出するために必要な知識や準備・手続きなどをまとめました。

成人していればどなたでも実践できると思いますので、ぜひご参考になさってください。

未成年の人も、とりあえず読んで未来に希望を持ってもらえたら嬉しいです!

過干渉な親の元から家出するのが困難な理由

日本の法律や慣習では、親は子に対して大きな権力を持っています。

子供は小さいうちは親に嫌われたら生きていけないので、どうしても言いなりになってしまいますが、その精神構造は大人になって経済的に自立できるようになっても変わりません。

過干渉な親の元から家でするのが困難な理由には、以下のようなものが挙げられます。

正常な判断力が奪われている

まともな親なら子供の発達段階に応じて自立を促します。

「ちゃんと自分で決めなさい」

と、少しずつ突き放し、最終的には親がいなくてもやっていけるようにしていきます。

ところが、過干渉な親は「自分の理想」を常識としてを押し付けたり、子供が決めるべきことを勝手に決めたり、「あなたはこれが好きでしょ」などと気持ちまで決めつけたりして、子供に意思決定の機会を与えません。

私の友人の50代の女性は、せっかく誰もが羨むような優良企業から就職の内定が出たのに、「夜、帰りが遅くなるから」という理由で親が勝手に断り、親のコネで就職させられた、と嘆いていました。

まるで、カゴの中で育てた小鳥が羽ばたく力を失ってしまうように、自分で決める機会を奪われて育つと自立心が育ちません。

その結果、体の成長に精神年齢が追いつかないことになり、普通の大人ならできるようなこと(例えば親に黙って家を出て行って一人暮らしをするなど)に困難を感じてしまうのです。

報連相の義務付けと行動制限

過干渉な親は、子供を常に監視しています。

もちろん、常に側に付いて歩くことは不可能ですが、子供に「報・連・相」を義務付けて情報を聞き出すことにより子供の全てを把握しようとします。

「今日は何をしてたの?」
「今、どこにいるの?」
「○○さんて、どんな人なの?」

などと根掘り葉掘り質問されてウザいなあ、と感じているうちはまだ健康的です。

親に黙って何かするのが良くないような気がして、聞かれないのに自分から報告してしまうなら、かなり重症かもしれません。

そして、もう社会人なのに門限があって残業すると文句を言われるとか、外泊を禁止される、付き合う友達を親が選ぶ、親の好む服装をしなければならない、など行動を制限されるのもセットになります。

あからさまに「ダメ」とは言わなくても「心配だよ」とプレッシャーをかけてくる場合もあります。

このような監視体制の下では、「親に内緒で」かつ「親が心配するような」家出の準備をするのはとてもハードルの高いことなのです。

過干渉な親の元から家出するための基礎知識

親は、自分よりも少しだけ人生の先輩ですが、親も人間であり、完璧ではありません。

時には良いことも教えてくれますが、間違ったことを言うことだってありますし、親の時代には常識だったことが、いまは非常識になっていることも多々あります。

まずは「親の言うことを聞いていたら、大変なことになるぞ!」という認識を強く持ちましょう。

ここでは、多分、親が教えてくれない「本当の人生の知恵」をご紹介します。

過干渉な親はエナジーバンパイア

過干渉で子供の学校や職場にまで乗り込んでいく親を「モンスターペアレンツ」と言いますが、子供にとっては自分の気力を吸い取られる「バンパイアペアレンツ」に他なりません。

例えば、中学校や高校の時、せっかくやる気を出して勉強している時に限って「ちゃんと勉強してるのか?」などと親から余計な口出しをされてヤル”気”を無くした経験はありませんか?

または、親と話しているとどうも”気”が滅入る、親からのLINEの通知を見ただけで”気”分が悪くなる、”気”を張ってしまう、なんてこともありますよね。

これは、親が子供から「気力」「エネルギー」を奪っているためです。

  • 子供を自分の理想像に育てることで「いい親」だと思われて承認欲求を満たす
  • 子供に自分の夢を託すことで、子供を使って自己実現をする
  • 単に子供をストレス解消のはけ口にしている

などなど、パターンは様々ありますが、もう大人なのに子供を家から出そうとしない、出てもやたらと会いたがるのは子供を愛しているからではなく、「子供からエネルギーを奪い、自分の欲求を満たすため」なのです。

例えば親から電話が来て「うわぁ」とちょっとネガティブな感情が出ただけでも、その瞬間に瞬間にドバッとエネルギーが抜かれています。

そして子供から気力を奪って弱らせておいて「ほら、お父さん・お母さんたちがいないと、あんたは何もできないでしょう」とトドメを刺すわけです。

家出をするにはエネルギーが必要ですから、親から自分のエネルギーを守ることが非常に重要になります。

言い換えると、「親が何を言ってこようとも、何をしてこようとも、泣こうが怒ろうが、自分は関係なく良い気分でいられること」を目指します。

今はまだ想像もつかないかも知れませんが、親がどうあっても、あなたはあなたで自立して、必ず、幸せになることができます。

過干渉気味に絡んでくる親は「エネジーバンパイア」。気力を奪いにきたと思って警戒するべし。

親の常識は世間の常識とイコールではない

親は「常識」を盾にして、あなたの行動を縛るでしょう。

  • 親の言うことは聞くものである
  • 親を悲しませてはならない、心配させてはならない
  • 女の子は自宅から通える大学に行くものである
  • 転居や転職の際は親にお伺いを立てなければならない
  • 親の老後の面倒は見なければならない、etc.

これらは全部、ウソです!!!

親の言うことを聞かずに好き勝手やってる子供はいっぱいいるし、それでも別に悲しまないし心配しない親だっています。

女子でも一人で県外とか海外の大学に行っちゃう人もいるし、いちいち親に言わずに引っ越したり転職したりしても良いんです。

うちの親も「保証人である親に黙ってアパートを解約するなんて何事か!」とめっちゃキレてましたが、それは意味不明な主張です。

保証人の仕事は私がトンズラした時に代わりに家賃を払うことであって、契約に口を出す権利は1個もないのです。

そりゃあ、お世話になったと言うことで一言断りを入れたら丁寧ですが、義務ではないし、常識でもありません。

(めんどくさいので、今は保証会社を使って保証人不要のアパートに住んでいます。)

また、「育ててやったんだから、老後の面倒は見てくれよ!」と言う親も多いと思います。

しかし、これも半分間違いです。

民法877条1項には、「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」とありますが、この扶養義務は何が何でもという意味ではありません。

「自分の親及び兄弟姉妹に対する扶養義務」は、「扶養義務のある者が、自分(配偶者・子がいる場合はそれらも含みます)の社会的地位、収入等に相応した生活をしたうえで、余力のある範囲で、生活に困窮する親族を扶養する義務」と解されています。

自分の生活だけで精いっぱい、余力がない、という場合には、「自分の親及び兄弟姉妹に対する扶養義務」は認められません。自分の親や兄弟姉妹に対する扶養義務は、「自分の生活を犠牲にしてでもすべての面倒を見る義務」ではないのです。

引用:「親を扶養する義務」を正しく知ってますか

なので、余裕がないので無理なら、断っても良いのです。頭の片隅に入れておきましょう。

親の常識=親にとって都合の良い常識

親の命令には従わなくても良い

基本的な考え方として、親の命令には従う必要はありません。

一人暮らしを親が許してくれない場合、未成年の場合は自分一人では諸々の契約ができませんから、これは仕方がありません。
(それでも、無理やり家出する方法はありますが。)

しかし、20歳を過ぎて成人すれば、アパートや電気・ガス・水道の契約は自分一人でできますから、特に親の許可を得る必要はありません。

もちろん、親の言うことを無視すれば、親は怒ったり悲しんだりするでしょう。でも、ただそれだけです。

気にしなければ、もう、あなたは自由です。

親には、実は、あなたをコントロールする力は無いのです。

報告すら必要はありません。

一応、事件ではなく自分で出て行ったから警察沙汰にはしないでくれ、と書き置きぐらい残しておいても良いでしょう。

でも、どこに住んで、何時に家に帰って来て、何にどのくらいお金を使って…と逐一報告する義務なんて無いのです。

ただし、自由を得る代わり、これからは自分で自分の人生に責任を持たないとダメですよ。

失敗しても親のせいにはできませんし、親を頼ることもできません。

私も親から離れたことで、それまで親を疎ましく思いながらも、親に甘えていたところがあったんだなあ、と気づかされました。

それで最初は怖かったけれど、人生は思ったよりも自由で楽しいことが分かりました。

親も親で、最初はショックを受けていましたが、自分たちで楽しくやっているようです。

成人したら、別に親の言うことは無視しても大丈夫。自分の人生に責任を持つことで、自由が手に入る。

親の感情は親自身の責任である

親を心配させることに罪悪感を持っていませんか?

例えば、友達とカラオケでオールをして朝帰りをした時に、親から「心配して一睡もできなかった」と言われたら、なんだか悪いような気がしますよね。

確かに、時系列で見れば、

カラオケでオール→親が心配する

と、あなたの行動が原因で親の感情が動いているように見えます。

しかし本当にそうでしょうか?

世の中には、全く同じ行動をしても心配しない親もいます。

どこで何をしていようと関係ない、と言う無関心な人もいれば、「うちの子どもだから、ちゃんと判断できるはず」と信頼して任せる人もいるでしょう。

つまり、親が心配するのはあなたのせいではなく、親が勝手に自分でやっていることなのです(重要)。

親も親で、成長して子離れしようとしている最中であり、子供への執着やコントロールを手放し、不安を克服する、などの課題を持っています。

だから、あなたが親から自立することは、親を育てることにもなるのです。

親が心配するのは、あなたのせいではない。親も「子離れ」という課題があり、あなたが自立することは親を育てることになる。

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親に頼らなくても生きていける

ここで、現実的な話をしましょう。

ずっと親と一緒に暮らしていると、何となく親がいないと生きていけないような気がしてしまいますが、そんなことはありません。

確かに親がいた方が便利なことはありますが、いなければいないで生活はしていけるのです。

例えば、正社員の仕事に就くためには、多くの場合親による「身元保証書」の提出を求められます。

そうすると親が仕事の拒否権を持ってしまいますが、親以外にも助けてくれる人はいます。

他の親戚が頼れそうなら頼っても良いですし、結婚すれば配偶者にも頼めます。あるいは、5万円ぐらい出せば保証人代行サービスが利用できます。

最悪、派遣とかアルバイトなら特に身元保証人は求められません。

賃貸の契約なら、「保証人不要の物件を探したい」と担当者に相談すれば数は多くありませんが見つかります。

私は「親は健在だけれど、ケンカしているので頼みたくないんです」と言ったら、それ以上突っ込まれることはなく、保証会社を使って一人で契約できました。

本当にもしも病気とかでどうしようもなくなったら、その時は再び親を頼るのもアリです。

なんだかんだ、食べさせてくれるぐらいはするでしょう。

ただ、その時までには精神的に自立して、親とも一人の人間同士として話せるようになっていたいですね。

親はなくとも生きていける!

パートナー探しは焦らない方が良い

女性は特に「結婚すれば親元を離れて自由になれる!」と思って結婚を焦ってしまうケースがあります。

しかし、なぜかそういう時は親とそっくりな支配的なパートナーを選んでしまうんです。

その結果、DV・モラハラで離婚コースまっしぐら!にもなりかねません。

自分が依存的なマインドのうちは、支配的な人が魅力的なように感じてしまうんですね。

なので、まずは一人になって精神面を立て直して、自立してからパートナー探しをすることを強くお勧めします。

もちろん、本当にあなたのことを心から愛して応援し、助けてくれる素敵なパートナーなら頼っても良いのですが、その人と良い関係を築いてゆくためにも精神的な自立を目指しましょう。

親の支配から逃げるために結婚すると、今度はパートナーから支配される。パートナー選びは精神的に自立してからが吉。

親に従うことは親孝行ではない

最後に、本当の親孝行とは何か、について述べたいと思います。

全て親の期待に応えて、親の理想の子供になって、危険のない人生を送り、親を旅行に連れて言ったり誕生日プレゼントを贈たりすることが親孝行だと考えているなら、それは間違いです。

確かに、親からは返しきれないほどの恩を受け取っています。

少々毒親でも、お腹を痛めて産み、夜泣きで寝不足になりながら、一生懸命、大事に大事に育ててくれたはずです。

そうでなければ、赤ん坊なんてちょっとしたことで簡単に死んじゃいますからね。

じゃあ、そうやって親がかけてくれた愛情や時間やお金を、直接親に返さなければならないのか、というとそうではありません。

親から受け取った恩は、世の中の人々に返してあげれば良いのです。

仕事をして誰かの役に立つことをしても良いし、結婚してパートナーや子供に愛情をかけて世話をしてあげても良い。

そうすると、あなたが助けてあげた誰かがまた別の誰かを助けてあげて、どんどん広がって大きな循環が起こって行きます。

それが巡り巡って、あなた自身やあなたの両親にも返ってくるのです。

あなたは、親元でがんじがらめになって鬱々と過ごすよりも、もっと自由に幸せになって、元気に活躍し、誰かにも幸せのおすそ分けをしてあげた方が、ずっと親孝行なんです。

親からもらった恩は、別の人に返せばOK。あなたが幸せになって、世のため人のために働くことが最大の親孝行。

過干渉な親から離れる家出マニュアル

いよいよ、ここからが本題です!

では、具体的にどうすれば過干渉な親を振り切って家出できるのか、具体的な手順を書いて行きます。

ステップ1 外で信頼できる人間関係を作る

私が依存をやめて人生を大きく変えられたキッカケは「人との出会い」でした。

ご縁があって、親が言うような既存の価値観や常識に囚われない少しぶっ飛んだ人と出会い、「ああ、こんな風に自分の幸せをつかんでもいいんだな」と感覚的に学べたのが大きかったと思います。

また、親に頼らずに生活する知恵を教えてくれ、困ったときに相談に乗ってくれ、成長に導いてくれたのもその人です。

あの出会いがなかったら、たとえ親から離れても精神的には依存したままだったかもしれません。

なので、まずおすすめしたいのは、「親とは違うタイプの人との関係を作ること」です。

親と繋がっていなければ、趣味の友達でも良いし、同じ悩みを克服した人たちのグループ、専門家や専門機関を探すのも良いでしょう。

私は親が公務員と銀行員というお硬い人たちだったので、ビジネス系のセミナーで社長さんとか自営業の人とか、いろんな変な人の話を聞いたことですごく世界が広がりました。

ただし、地元の友人・いとこなどは親に情報が行く可能性がありますので、ご注意ください。

ステップ2 軍資金の確保

40代男性の友人で、長年、親から干渉されてきたという人がいたのですが、夜逃げのようにして一気に家出することに成功していました。

もちろん勇気も要ったと思いますが、ぶっちゃけ「お金があった」のが大きかったんじゃないかと思っています。

ずーっと実家暮らしでせっせと働いて貯金し、株式などの資産もいっぱい集めていたので、カバン1つで家を出てもあとは現地調達して、仕事もゆっくり探せばいいや〜という構えでした。

(結局、その人は人生を取り戻すように好きなことをして遊びまくり、2年以上になりますがまだ働いてるところを見たことがありません、笑)

お金がなくてもやり方次第で家出はできますが、あればあった方が心の余裕はできます。

親は当然「家を出たい」のを応援はしてくれるはずがありませんから、アパートを借りるにも生活道具を揃えるにも、ご飯を食べるにもお金が必要です。

なので、普通に賃貸の契約をして新生活を始めるとなったら、初期費用は最低30万円〜100万円くらいは手元に確保しておきたいところ。

今、無職で使えるお金もなくてどうしようもない人は、働くなり、ビジネスをするなり、お金を貯めるところからスタートしましょう。

ステップ3 転職の段取り(1〜2ヶ月以上前)

せっかく家出をしても、勤め先が親に把握されている場合は、突撃される可能性も考慮に入れなければなりません。

もしもあなたの勤め先が大企業で、上司の理解も得られるのなら、移動を願い出て飛行機の距離に転勤させてもらい、親には居場所を伝えないようにしてもらう、万が一来ても出禁にしてもらう、など対策を。

「実は精神的にDVを受けていて…」と一芝居打つのもアリです。

私の場合は、会社の上司とか社長が「家族を大事にしよう!」っていうお花畑な人たちだったので、黙ってただ辞めるという手段を取りました。

新しい住所や仕事は会社にも伝えず、万が一親が会社に連絡してもわからないようにしておきました。

まあ、有給を消化しつつ、親には会社に行くふりをしながら引っ越し準備ができるのが理想形ですよね。

転職先は、なるべく親が気軽に来られないような遠いところ、できれば飛行機の距離が良いでしょう。

となると、面接を受けに行くのも難しくなっちゃいますが、たとえば、住み込みのリゾートバイトの派遣なんかだと近場で面接を受けて遠くで働けます。

親から離れて景色のいいところで美味しいまかないを食べて、英気を養えますね。

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ステップ4 住まいの準備(1ヶ月〜2週間以上前)

ステップ3と同時進行で、新しい住まいの準備をしましょう。

お金があるなら保証人無しで借りられるアパート、できればオートロック付きのところにしてください。

親の監視が激しくてそう要った準備も難しい場合は、親と接点のない友人の家などに一時的にかくまってもらい、体制を整えるのも良いでしょう。

あと、契約書類が自宅に届かないように注意ですね。不動産屋に直接取りに行って一切郵送しないでもらうか、職場あてに送ってもらうと良いでしょう。

物件と入居日が決まったら、電気・ガス・水道の申し込み、および郵便局で自分宛の郵便物の転送手続きをします。

親が不在の隙に引っ越し屋さんを頼めそうなら手配しても良いですが、家具・家電などの荷物はなるべく持って行かずに新しく買った方が気分が引っ張られなくて爽やかです。

取り急ぎ入居初日に最低限必要なのは、カーテン・照明器具・布団。あとの家具・家電などは、入居してからゆっくり揃えましょう。

また、スマホも親の名義で契約になってる場合はそこから位置や発着信履歴などの情報が抜かれる恐れがありますので、自分で新しく契約した方が安全です。

ステップ5 置き手紙をして出て行く

「事件ではなく、自分の意思で出て行った」ことを証明しないと警察沙汰にされる可能性があります。

普通に仕事に出かけるように見せかけて、置き手紙をして出て行きましょう。

親に色々と言いたいことはあるかもしれませんが、とりあえず事務的なことだけにしておきます。

  • 自立したいので出て行く
  • 連絡はこちらからするまで控えてほしい

新しい住所や連絡先は書かないこと。

電話・メール・LINEはそのままにしておくと大変なことになるので、あらかじめ着信拒否&ブロックしておくと静かです。

自分から親に用事があるときは、新しい携帯電話から非通知で連絡するようにします。

ステップ6 新しい生活をエンジョイする

新しい環境、職場で、新生活をめいいっぱい楽しみ、美味しいものを食べて、気力を回復しましょう。

今まで親にダメと言われてできなかった「悪いこと」もやってみたら良いと思います。自己責任で!

最初は生活に慣れるのに忙しいですが、落ち着いた頃にどうして良いか分からなくなるかもしれません。

親の期待に応えてばかりいた人は、あんまり自由で何をして良いか分からなくなってしまうのです。

その時は、何もしないでゆったり過ごしても良いし、いろんなことに興味を持って新しいことにチャレンジしてみても良いですね。

気力を回復するポイントは、テンションを上げて気を紛らわすことではなく、「じんわり良いな〜」という感覚があるものを選ぶことです。

たとえばうるさいロック音楽を聞いたり、酔っ払って騒いだりするのはその時は楽しくてもエネルギーを発散するので翌日はぐったりしてしまいます。

終わった後〜次の日も心地さが残るのがエネルギーが回復しているサインです。

ステップ7 内面の親と向き合う

さて、ある程度元気になったら、少しずつ自分の内面と向き合って行きましょう。

親と物理的には距離をおいても、親に植え付けられた常識や罪悪感、間違った倫理規範など、自分の中にいる「親」が残っていて、まだ監視カメラで見られているような気がするかもしれません。

そういった「親の価値観」を1つずつ発見して、自分で自分を許してあげます。

無理に直そうとしなくても大丈夫です。

無意識にコントロールされている状態が最も危険で、「あー、自分のこういう考え方の癖は、親の影響だな」と気づいて、その状況を許すことができたらもうほとんど癒されているからです。

「私は、○○(具体的な状況)を許します」と宣言しても良いでしょう。

そして、自分に幸せになる許可を与えてあげてください。

親に関係なく、楽しいことをして幸せになっていいんだな!と思えて、心から自由を感じられるようになったら本当の意味で家出は完了します。

罪悪感からではなく、「もう、親から何か言われても影響されないな」という段階まで行けたら、気が向いたときに親に連絡を取ってみても構いません。

その頃には、「親」のイメージも感覚もだいぶ変わっていると思います。

ただし、実家は親のホームグラウンドなので要注意です。

実家に帰ってしまうと昔の感覚に引き戻され、以前のように「何もできない子供扱い」をされやすいので、レストランなどを自分で指定して外に連れ出して合うことをお勧めします。

長年の蓄積がありますので、取り戻すのには時間がかかります。焦らずに!

過干渉な親の元から家出する方法|まとめ

まずは、「親の言うことは聞かなくても良い」ことを マインドセットとして持っておきましょう。

親を子離れさせ、自分も成長して幸せになるのが本当の親孝行です。

親からもらった恩は世の人に返せば良いのです。

家出するにあたり絶対に必要なのが「信頼できる協力者」です。

それは職場の仲間かもしれないし、友人、カウンセラー、同じ悩みを克服した人かもしれません。

そして、新生活のためのまとまったお金を用意し、なるべく実家から遠いところに新しい仕事と住まいを手配し、そっと出ていきましょう。

当日まで、全ては親に内緒で行わなければなりません。

どうせ、親には許してもらえないし、理解もしてもらえず、邪魔されるだけですから。

どんなに親から否定されても、世間から「親不孝」と思われても、たった一人、あなたが自分で自分の人生を肯定できればオッケー!

親は親で、子離れ修行を経験し、幸せになる道を探って行くでしょう。

いつかお互いに自立して期待が無くなれば、支配も依存もしない良い関係になれますが、それまでは着信拒否&ブロックで差し支えありません。

もしも途中でバレて家出は不発に終わったとしても、それで「ああ、この子は親の言うことを聞かないんだな」と、親を絶望させることができればある意味で成功です。

家出チャレンジを通して、あなたとご両親が成長できますように!

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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