有名人・著名人でもない、ごく普通の一般人がブログをやる意味とは何なのでしょうか?
今回は、ライター&ブロガーな私が思う「一般人がブログをやる意味」3つの目的・理由をまとめました。
一般人がブログをやることの意味
私久美は永遠の24歳を自称していますが、ブログ歴は学生時代からかれこれ15年になります。
そのときそのときでブログをやる目的や意味の比率も変わってきましたが、3つの大枠は変わっていないんじゃないかなと思います。
その3つとは、
- 純粋に楽しむため
- 生活をよりよくするため
- 知識のバトンを渡す責任感
です。
順番に解説していきましょう。
1.趣味として純粋に楽しい
私がブログを始めた理由は、単にサークルとかのみんながやってて面白そうだったから、でした。
ブログ黎明期の思い出
私が大学に入学した2004年のネット界隈は、ホームページビルダーとかで作る「個人サイト」から、知識がなくても手軽に作れる「ブログ 」にちょうど移行したての頃でした。
「ブログで稼ごう」とか「ブログ飯」とかいうのが出てくる前の牧歌的な時代で、普通の学生がみんな趣味として個人ブログを書いてるのでした。
内容は、普通の日記とか、自分の趣味のこととか。
今でいうツイッターぐらいの感覚でブログに日記を書いていたんですね。
私も友達から教えてもらってエキサイトブログを始め、バンドのライブを見に行ったレポートとか、今日は誰々と遊んだとか、そんな友達との雑談みたいなブログを書いてました。
ブログをやる意味=楽しむため
その頃の私や周りの友人にとってブログは、インターネットに情報アップして世の中に発信するものではありませんでした。
むしろ友達にしか見られないような設定にして(鍵アカみたいなの)、内輪ネタとかどうでもいい「つぶやき」みたいなのを友達どうしで見てるという、交流ツールの意味合いでした。
だから、ブログをやる理由は、近しい人と雑談する理由ぐらいしかありません。
- 面白いから
- 共感してもらいたいから
- 承認欲求を満たしたいから
せいぜい、そんなところでしょう。
社会的な意味はほとんどないし、お金を稼げるわけでもない。
それでも、自分が楽しければ良かったんです。
たぶん、2018年現在のTwitterとかインスタとかやる感覚と同じですかね。
2.書くことで生活が良くなる
社会人になってしばらくブログは書いていませんでした。
5年目に副業でライターの仕事を始めたとき、練習で自分のブログを作ってみました。
これが、ブログをビジネスとして認識した最初でした。
稼ぐブログへの移行
私は家でできる副業を探していて、「WEBライター」という仕事を知りました。
WEBライターは、企業から依頼を受けてブログなどWEBメディア用の記事を書きます。
そもそも、なぜそういう仕事が発生するのかというと、企業とかが自分のホームページにブログ記事をいっぱい載せておけば、それを読みにくる人が集まるからです。
人が集まるということは、広告費をかけずに集客やブランティングができるということ。
ライターを雇って記事を書いてもらう方が、広告を出すよりも、長期的には安上がりになるんですね。
というような目的で企業が自分で持っている(own)メディアを「オウンドメディア」と呼びます。
ランサーズとかクラウドワークスを始めとするクラウドソーシングのライティング仕事は、ほとんどが企業のオウンドメディアの案件です。
他方、個人として書いたブログに企業の広告を貼って掲載料や成果報酬をもらうというビジネスもあります(ブログアフィリエイト)。
ブログで稼ぐ「プロブロガー」の多くはこの広告ビジネスをやってる人、「アフィリエイター」なんですね。
読む人の役に立ちたいという意識
ビジネス用のブログは、学生のときの趣味で書いてた日記ブログのようには行きません。
友達ぐらいだったらしょーもないことを書いてても読んでくれますが、知らない人に記事を読んでもらうには、何か役に立つ情報を提供しなければなりません。
しかも、個人ブログでも企業のメディアでも、書いてる人(ライター)は一般人です。
ここでいう一般人とは、具体的に言うと「自分の名前で検索されない人」という意味です。
有名人が自分のブログを読んでもらうのは簡単です。
たとえば、グーグルで「市川海老蔵」とか「茂木健一郎」などと名前を検索すると、検索結果の上の方にご本人のブログが出てきます。
ところが、一般人が自分の名前・ライター名で検索されることはまず有りえませんから、「記事の内容」で検索されるかどうかが勝負になるんですね。
つまり、みんなの役に立つ内容(=みんなが検索すること)を書けば、無名の人のブログでも読んでもらって人が集まり、ビジネスに繋がっていく、ということです。
ブログをやる意味=人々の生活を良くするため
この場合、ブログを書く理由は当然「ビジネス」つまり「お金」のため、ですね。
が、お金やビジネスの本質は「人々の生活をより良くする」ということになります。
オウンドメディアや個人ブログで役に立つ情報を無料で提供すれば、読んだ人が何か得することになります。
たとえば、ブログに「赤ちゃんの寝かしつけ方」という記事を載せておいたとしましょう。
それを読んだ人が試してみたら、いつもより早く寝てくれて、自分もよく眠れて元気になれるかもしれません。
「ブックマーク」に登録して他の記事も読んでるうちに、広告から欲しい商品を見つけて買ったり、または、サイトを運営している企業の印象が良くなったりするかもしれません。
そうしたら、企業も潤って、書いた人にも報酬が入ってくる、というわけです。
人の役に立つことを書くには、ちゃんと取材・調査も必要だし、いろんな人の立場で物事を考えないといけませんから、簡単ではありません。
ちょっと難しいこそ、ブログを書くと成長できるし、お金も入ってくるんです。
3.知識のバトンを繋ぎたい
お金とかビジネスを抜きにしても、私はブログを書き続けたいと思っています。
その理由は次の通りです。
ある一般人の手記が教えてくれたこと
私が大学に入る、更に数年前のことです。
自殺未遂をして精神病院に入院した人の日記が書かれたホームページをたまたま見つけました。
ちょうどその頃はビジュアル系にハマってまして、歌詞の中に「ハルシオン」という言葉がでてきて、何だろう?と思って検索したら出てきたのがそのサイトでした。
ハルシオンというのは、どうやら不眠症の人が飲む薬のことらしい。
その記事を書いてる人はうつ病で入院した経験があり、すでに退院しているようでしたが、自殺未遂を図った事件も『ハルシオン祭り』などと面白おかしく書きつづっていました。
自殺を勧めるわけではなく、胃洗浄とかこんなに大変だから自殺はやめとけ、っていう内容です。
他にも、入院中に出会った不思議な患者さんたちや、自分の奇行、閉鎖病棟の日常などを、ユーモア混じりの日記として残してあったのです。
私は、それまで全く知らなかった世界に興味しんしんで、全部の記事を一気に読みました。
著者はペンネームでしたが、おそらくは、そもそも全くの無名の一般人の方でしょう。
サイトの掲示板(コメント欄みたいなの)には、同じ病気を経験した人たちから、暖かな感謝のコメントが寄せられていました。
私自身も、「こういう人生もアリなんだなあ」と、新しい視点が得られて、精神的な病気への恐怖心を和らげてもらいました。
そして、「普通の人も、ブログで誰かの人生を救うことができるんだなあ」と思うようになりました。
ブログだけじゃなく、それはツイッターとか5chのコピペとかかもしれません。
でも、私たちは、名もなき誰かが書き残したものに助けられることがあります。
その人が学んだことや経験したこと、考えたことを何らかの形で文字に残してくれたおかげで、心が軽くなったり、思いっきり笑えたり、生きる勇気をもらえたりしているのです。
人生の師との出会い
精神病院日記から9年。WEBライターとして独立し、フリーランスになった私に、人生の師と呼べる人との出会いがありました。
キッカケは、その人のコピーライティングセミナーでした。
セミナーに参加して話を聞いてみると、WEBのことにもコピーライティングにも精通しているだけでなく、どんな物事についても本質を見通しているようで、どんな質問にも的確な答えを、しかもわかりやすく話してくれるのでした。
例えるなら、静かで、広大で、透明な、湖のような空気感のある人だなーと感じました。
以来、その先生には、文章術からビジネス全般、人間関係、精神世界のことまで、色んなことを教わり、人生の節目節目には背中を押してもらい、人として成長するよう引っ張り上げていただています。
その先生から教わったことのひとつに、「自分のところに留めない」ということがあります。
お金や人脈、情報を得たら、自分のところで留めずに、他に投資したり、紹介したり、誰かに教えてあげたり…次に流して、循環を起こしなさいと。
それが、ブログを書く理由につながっています。
ブログをやる意味=責任感・ライフワーク
私はただのライターで、あんまり頭もよくないし、ビジネスとかもよくわからない、お金持ちでもない、ごく普通の一般人です。
でも、どういうわけか、この時代の、日本という国に生まれて、日本語の読み書きができて、先生やいろんな人からたくさんのことを教わって来ました。
もし、生まれるのがあと100年前後してたり、未開の国とかに住んでいたら、何も知らずに悩んだり苦しんだりしてたかもしれません。
だから、私には、この場所・この時代にいられなかった人に知識を受け渡す責任がある、と勝手に思っています。
一般人だけど、一般人だからこそ経験してきたこと、気づけたこと、悩んで乗り越えて来たことがあります。
自慢できるほどの才能なんかないけど、目も見えるし、耳も聞こえるし、どこかに歩いて行って人と話すこともできるし、パソコンでローマ字入力をすることもできるし、インターネットにつないでブログの編集もできます。
もし、目や耳に障害があったり、病気をお持ちの方がいたら、やっぱり障害や病気があるからこそ、経験できること、分かることがあるはず。
そしてそれは、絶対にいつか、どこかの、誰かの助けになれるはず。
精神病院入院日記を書いた名もなき人が、多くの人の心の支えになってたように。
だから、ブログを書くことは責任だし、ライフワークだと思うんです。
まとめ・一般人はなんのためにブログをやるのか?
一般人がブログを書く理由は、自分のため、人のための両方です。
最初は、ただ自分が楽しいとか、認められて嬉しい気持ちだけでもいい。
ちょっと人の役に立とうと思ったら、それはビジネスになります。
ビジネスを抜きにしても、自分の知識や経験を自分の中に留めておかず、いつかどこかの誰かに受け渡すことは、知識や経験を「持てる者」の責任です。
だから私はブログを書き続けます。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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