仕事や家事・育児で「頑張るぞー」って気合を入れて、いつも頑張っているみなさん、お疲れ様です。
いや、ほんと疲れますよね、頑張るって。
でも、皆から「頑張ってね」と応援されるし、頑張らなきゃって思うんですが、本当にもう無理!ってことは人生に何回かあるかもしれません。
今回は、私が謎に頑張って疲れ切ってぶっ壊れたときに、どのように対処したのか、頑張らなくてもめちゃくちゃ動けるようになるにはどうしたらいいのか、気づいたことをまとめました。
ご参考にしていただけたら幸いです。
目次
頑張りすぎていた頃
フルタイム勤務+副業を始めた
子育てをしながら、仕事も家事も頑張ってます!っていう方々に比べたら、私なんか独身一人暮らしで全然ヌルゲーだと思うんですけど、私なりには超頑張ってたっていう時期があります。
新卒で入社した会社で働いて8年目の7月ごろ、私は副業で文章を書くライターの仕事をコッソリ始めました。
なんでかかというと、お金が必要だったからです。
それも人に貢ぐために! あ、男性にではなくて、某スピリチュアルの女性の先生に、いっぱいお布施を払いたかったんです。
その先生には、自宅サロンのお勉強会に参加したり、遠足に連れて行ってもらったり、悩みを聞いてもらったりするために、月々3万+ボーナスは全額お渡ししていました。
総額200万円以上は払っていたのですが、それでも足りないみたいで、「いたいけなOLさんから、これ以上お金をもらうのが申し訳ないから、距離を置きましょう」ってことで、事実上の破門になってしまいました。
それが、副業を始める1年ほど前のことです。
どうしたら収入を増やせるだろうかと、自分なりに考えてみました。
その当時の仕事は小さな会社の総務事務で、年収は額面で300万円。
先輩から話を聞くところによれば、長く勤めても全然増えないようです。
じゃあ、そこよりも給料のいい会社に転職はどうか、となったら苦手な面接とか、受かったとしても大きい会社でまた知らない人たちとイチから関係を作って、のし上がっていかなければなりません。
長年、総務を続けていて自慢できるスキルは、エクセルのショートカットを何個か知ってるのと、電卓がタッチタイプできる程度です。
そもそも営業職で今の会社に就職して、営業ができなくて総務に回されているので、給料が高いゴリゴリの営業のところでやっていく自信なんかありません。
そこで、資格でも取って起業しようと思い立ちました。
士業で開業するための勉強をしてみたら、資格がなくてもできるコピーライターでも十分に年収1千万円は稼げるらしいということを知り、ライターを始めることにしました。
「コピーライター 高橋」と書かれた名刺をネットで注文して、副業ライター時代の始まりです。
予想外に仕事がいっぱい来てしまう
会社が休みの日にセミナーや交流会に出て名刺を配っていたら、予想外にライターの仕事がいっぱい入ってきてしまいました。
未経験のライターに依頼が来るものかと思っていたのですが、ライターは人手不足なのか、すぐに色々と頼まれるようになりました。
タイピングの速さを買われて先輩のライターさんのテープ起こしを手伝ったり、ウェブメディア用の取材記事を書いたり、社長さんのニュースレターを代筆したり、イベントの集客ページを作ったり、保険のコラムを書いたり。
とにかく最初はフットワークを大事にして、何でも断らないで受けようと思っていたら、本当に雑多な感じになってしまいました。
しまいには、動画の編集をやってくれとか、セミナーのビデオ撮影を手伝ってくれ、チラシのデザインを作ってくれと、「え、ライター関係ないじゃん!」っていう頼まれごとも増えていきました。
会社ではフルタイムで働いていますので、明け方までライティングの作業をして、ちょっと寝て出勤、休日はがっつり副業、という生活をしていました。
しかし悲しいことに、いろいろ頑張って働いている割に、お金は減っていく一方でした。
ライターの副業で稼ぐ以上に、交際費や備品にお金がかかってしまっていたのです。
- 色々と世話をしてくれたライターの先輩から勧められ、断りきれずにネットワークビジネスのエージェントに登録して、自分で商品を買いました。
- 印刷用のデザインとか、動画編集とかも出来たほうが良いんだろうかと、MacとかAdobe製品、レーザープリンターなども買い揃えました。
- 取材先の人に勧められて、断りきれずに習い事を始め、靴とか道具を買い揃えて月謝も払い、眠い目をこすってレッスンを受けました。
- 週末には締切りが迫る仕事の他に、誘われたイベントやセミナーに参加しなければいけません。
だんだん、何のために頑張っているのか、自分でも分からなくなってきました。
会社でも総務で、皆から雑用をいろいろ引き受けて、忙しいのにお金にならない残念なポジションだったのですが、副業でも全く同じことになってしまっていたのです。
もう頑張るの疲れたよ!
元はといえば、自分で選んでいる
そんなあるとき、ある友人に出会い、人生の大きな転機を迎えることになりました。
たまたま参加したセミナーの自己紹介みたいなときに、参加者がそれぞれ目標とか夢を語ったのですが、私は
「スピリチュアルの先生にもっとお金を払いたいです」と宣言しました。
すると、その人は
「それ、詐欺じゃないですか?」と疑ってる様子でした。
私は尊敬してた人をバカにされてちょっとムッとしましたが、セミナーには参加していました。
後日、その人とお茶する機会があって人生相談みたいになったのですが、ぜんぶ一回やめましょう、という話になりました。
ボロボロでエネルギー切れ状態なので、まずは回復した方が良いと。
副業はお金が抜けすぎでやってる意味がわからないし、仕事もそれだったらバイト掛け持ちでもした方がよっぽど稼げる、と。
そこで、会社をやめて、副業で受けていた仕事も全部断ることにしました。
自分が急に辞めたらみんな大変なんじゃないか、と思っていた会社の方は、やっぱり上司に怒られましたが「やめます!」で通したらその月のうちに退職できました。
副業の方は、「急ですね」とビックリはされましたが、ちょっともう精神的にやばいということで事情を伝えたら理解してもらえ、依頼を全部キャンセルできました。
なお、いろいろ買った道具などは、中古業者に引き取ってもらうなどして処分し、本とか他の不要品も断捨離しました。
それが2015年の年末のことです。ガランと何もない家の中で床に座って、何故か私はとてもホッとした気分でした。
「いろいろ謎に頑張っていたことは、自分で選んでいただけで、やめようと思ったらやめられるんだなあ」
そんなことをボンヤリと悟ったのでした。
自分で許すことさえできれば、「逃げる」のもアリなんですよね。
絶対にしなきゃいけないことなんか、ない
- 会社で、自分にしか出来ない仕事だから
- 家族に迷惑をかけられないから
- 皆の期待を裏切りたくないから
そんな風に、知らず知らずのうちに自分を追い込んで頑張ってしまうのではないでしょうか?
確かに、人の役に立つのは素晴らしいことですが、どんなことでも「絶対にしなければいけない」ということはありません。
- その仕事はやらなくても良いかもしれない
- 家族を頼っても良いかもしれない
- 皆の期待に答えなくても良いかもしれない
私は、会社をやめる時に自分がプロジェクトの立ち上げから全部ほぼ1人でやっていた仕事を、めっちゃ忙しい他の人にぶん投げてきてしまいました。
その後、どうなったかは分かりませんが、誰かがちゃんとやってくれているかもしれませんし、仮にその仕事が回らなくなったぐらいで大勢には影響ないはずです。
また、どんなに大変でも、親を頼って世話になるぐらいなら死んだほうがマシだとおもっていました。
でも、時間が経ったら「バカにされても何を思われても、それでもやりたいことがある」と何か吹っ切れて、お金の無心をして助けてもらいました。
副業で仕事をくれた人たち皆の期待に応えて、引き受けた仕事を全うしなければいけない、と思っていました。
皆の期待を裏切ったので、絶交されたり、高橋はダメだと言われたりもしましたが、ただそれだけでした。
「こうじゃなきゃいけない」というこだわりとか、プライドとかを差し引いたら、案外やってもやらなくても大丈夫だったりします。
頑張りすぎてしまう時、そりゃ疲れる!
自分のことを振り返って「頑張りすぎてしまう心理」を考えてみると、そりゃ疲れるだろうと思います。
私は、「こんなに頑張って、苦しい自分」というのを誰かにアピールしたかったんです。
それは破門されたスピリチュアルのオバサンかもしれませんし、親なのか、会社の人や、副業で関った人たちなのか、たぶん皆に対して、こんなに頑張ってる私を認めてください!って心の中でやっちゃってたんですね。
「頑張る」の語源は「我を張る」だそうです。
我、自分の欲望をいちばん前に張り出している状態が、「がんばる」なんですね。
私は、自分がお金が欲しいとか、スピリチュアルの先生に認めてほしいとか、他にも皆から「すごい」と思われたい、「良い人」でいたい、などなど、「我」にまみれてました。
その欲望があったからこそ、いろいろ変なことをやって、新しい出会いがあって、今があるので、悪いことばかりでもありませんでした。
でも、「頑張る」と、疲れてしまって長続きしないのが問題です。
頑張っているときは、「我」だけで、つまり自分1人で何とかしようとしています。
なので、せっかく助けてくれる人がいても、知らないうちに受け取り拒否をしてしまっている可能性があるのです。
自分を手放すことができれば、純粋に誰かを喜ばせるためにしてあげるとか、逆に誰かを頼って感謝するとかもできます。
自分を認めてもらうために一生懸命に何かやって、その期待が外れるから、がっかりするし、「何のために頑張ってるんだろう」と疲れしまうのではないでしょうか?
自分のためでないのなら、ただ相手が喜ぶだけで、自分も嬉しくなって、満たされた気持ちになれるかもしれません。
「頑張らない」というのは、何もしないことではなく、「我(ガ)のためにやらない」ということなのです。
これが、じつは色んな人に応援されて、結果的に疲れなくなり、幸せを感じられることになります。
頑張ると、能力が下がる件について
頑張りますは言わないほうがいい?
自分の能力を拡張する意味でも「頑張る」という言葉はあんまりよろしくないようです。
気合を表す挨拶代わりに「頑張ります」と私もよく言ってしまうのですが、どうやらあまり習慣的に言わないほうが良いようです。
というのも、「頑張る」というのは普通じゃない、だいぶ無理した状態で、やっとそれが出来る、という意味を暗に含むからです。
「頑張って10できました!」
と言ってしまうと、「自分は無理してやっと10できるから、本来は9とか8とかなんだなあ」ということになります。
もちろん、自分ではそう意図していなくても、心の奥にそういうイメージが植え付けられてしまうのです。
だから、「頑張ります」よりも、ただ「やります」の方が自分の基準を引き上げてくれるんですね。
「頑張る」以外で気合を表す言葉、応援する言葉は?
「頑張ります」をやるとなると、どういう風にヤル気を表したらいいんだろう、と考えてみました。
自分で宣言するときは、シンプルに「やります!」がいいんじゃないかなと思います。
または、頑張らなくてもできちゃう意味を込めて「ヨユーです!」でも良いかもしれません。
また、人を応援するときに「頑張ってください」というのも、まあ知らずに使う人は仕方ないのですが、自分で人を応援するときには何か別の言葉を使いたいなあと思って、代替え案を探してみました。
「やってください」はちょっと変ですが、「やっちゃってください」と、くだけて言える間柄ならアリでしょうか。
外国風に「幸運を祈ります」、「上手くいきますように」とか、「◯◯さんならできますよ」っていうのも状況によっては良いかもしれません。
自己啓発系の人は頑張るを「顔晴る」という当て字にして、「晴れ晴れとした笑顔で行動する」と再定義しているようです。
人から「頑張れ」と言われた時は、「笑顔で行動してね」と意味だけ差し替えて受け取るのも良いですね。
もう頑張るの疲れたら・まとめ
頑張りすぎて疲れた時には、「全部放り出して逃げる」という選択があることを思い出してください。
絶対にやらなければいけないことは、1つもありません。
あなたが頑張るのをやめたら、誰かに迷惑をかけたり、失望させたりすると思われるかもしれません。
でも、実際にそうなったところで、ただそれだけです。
人を頼ってプライドが傷つくことや、人から嫌われることがあっても、案外大丈夫なものです。
「頑張る」とは「我を張る」こと。自分が認めて欲しいという欲求で動くと、それが満たされない時にドッと疲れます。
純粋に人のために何かしようと動いていれば、人が喜ぶことが自分も嬉しいし、感謝できることが増えるので、精神的にはあんまり疲れなくなります。
「頑張る」という言葉は、「無理してやっとこのぐらいできるんです」という意味を暗に示します。
なるべくなら使わないほうが自分の能力を拡張してくれます。
単に「やります」とか人を応援するときも「幸運を祈る」などに言い換えるといいかもしれません。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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