実家でずっと猫を飼っていて、15年以上は猫の下僕として生きてきました。
猫の魅力を挙げるとしたら、ふわふわの毛、まんまるの目、ピンとのびたヒゲ、ぷにぷにの肉球、箱座りしているときの手のない感じ、ハァハァ…など数え切れないほどですが、最大の魅力は「性格」ではないかと思います。
マイペースで自由奔放なのに、ときどき甘えんぼな一面を見せる猫様に永遠の忠誠を誓ってしまった人々は数知れません。
猫はどうしてこんなに魅力的なのでしょうか!
もしかしたら猫の性格に、人間としてモテるためのヒントがあるのでは?
というわけで今回は、猫の性格的な魅力から、私たち人間の魅力を上げる方法を探ってみたいと思います。
目次
猫の性格の魅力
1独特の距離感を持っている
猫がベッタリ甘えてくれ、おもちゃで一緒に遊んでくれるのは、子猫のうちだけです。
犬と違って、あんまり構ってっくれないし、猫自身も構われるのがあんまり好きではないようです。
面白いのが、猫は猫嫌いの人が好きらしいということです。
猫を飼っていた実家に親戚とかが遊びにくると、猫好きの場合は「あー、ネコだー、かわいい! おいでー」と大きい声を出したり、触ろうとしたりします。
猫の方は、「なでさせてやってんだぞ」とでも言いたげな表情で、少し迷惑そうにしています。または、トトトーっとどっかに行っちゃいます。
猫嫌いの人の場合は、あんまり目を合わせようとせず、こっち来るなよ…と、ネコを遠巻きにしています。
でも、そんな人に限って猫の方から近寄っていって、隣でくつろいでノドをゴロゴロ鳴らしていたりするんですよね。
猫にとっては、距離感が心地よいのかもしれません。
人間どうしでも、急に距離なくベッタリされたり、相手のヒマつぶしのために「いまヒマ?」などと用事もないのに連絡を取ってきたりされると、なんか嫌ですよね。
猫の性格に学ぶべきは、
- 無駄に構われたがらないこと
- 相手を無駄に構わないこと
- さり気なく距離間を縮めること
ではないでしょうか。
猫女子・猫男子は無駄なLINEなどの「構って攻撃」はせず、相手から来ても構ってやらず、しかしいつの間にか側に座っていて親密になっていた、というように、独特の距離感が魅力ですね。
2 ルールに縛られない
「ボールを取ってくる」「おすわり」「おて」など、犬はかんたんに芸を覚える動物ですが、猫に芸を仕込むのはかなりの難易度です。
しかし、猫は「ふすまやドアを開ける」「戸棚から食べ物を取り出す」など、自分がやりたいことのためのスキルは勝手に習得してしまいます。
知能は高そうなのに、なぜ猫は芸を覚えてくれないのでしょうか?
「そんなの構ってられねーよ」という猫の心の声が聞こえてきそうです。
おそらく、前述の「人を必要以上に構ってあげない」マインドもあるでしょう。
芸をさせるのなんて、人間がただ暇つぶしをしたいだけで一方的に構ってもらおうとしているだけですからね。
もう一つ、猫は「ルールに縛られない」という素晴らしい哲学を持っています。
人間が「ほーら、猫ちぐらを買ってきたよ。ここで寝るといいよ」と言っても、猫にはそんなルールは関係ありません。
自分が心地良いと思うなら、猫ちぐらが入ってたダンボール箱の方に収まり、「ここが寝る場所である」と自分で定義してしまいます。
私たち人間は社会のルールや常識に縛られがちですが、「自分で定義する力」を猫から学ぶべきではないでしょうか?
過去に歴史を変えてきた偉人たちも、ルールに縛られずに常識に流されない異端者でした。
「携帯電話とは、こういうものである」という定義をくつがえして、本当に自分にとって便利な携帯電話の形を追求した人が「スマートフォン」を新しく定義しました。
かといって、猫は完全な非常識でもありません。猫はトイレのしつけがめちゃくちゃ楽で、猫砂の場所だけ教えてあげれば、きっちり自分で埋めてくれます。
それはルールに従順なのではなく、猫にとってもそれが心地よく信念に合致しているからなのでしょう。
法律を守るべきなのは、「そういう法律があるから」ではありません。
法律を守ることで秩序が保たれる結果、自分にとっても心地よい世の中になるからです。
猫は、周囲と調和をとりながら自分らしく生きるヒントを教えてくれます。
3 失敗しても平然としている
猫がどこか高い所にジャンプして飛び乗ろうとしたとき、たまに目測を誤って落っこちることがあります。
どんな体勢からでもひらりと体をひねって足で着地するのは見事なもので、失敗なんか存在しなかったかのように平然としています。
落ち着いて座り、前足を舐めたりして、まるで「いや、別に失敗してないし、普通よ普通。想定範囲内ですから」とでも言いたそうな雰囲気ではありませんか!
人間だって、誰しもミスをしたり、問題をおこしてしまったりするものです。
そんなとき、「失敗しちゃった…」と落ち込んだり、「うわー、どうしよう、どうしよう!」と慌てたりする人は犬的な可愛らしさがあり、単純で素直なのは魅力と言えます。
しかし仕事で頼りがいがあるかどうかで見ると、「こうなることも予想してましたので、問題ないです」とシレッとしている人の方が魅力的なんじゃないかなと思います。
内心は「やばい、どうしよう…」と慌てていても、周りの人には不安を与えない、余計に気を引かない、というマインドを持つ人には、猫のような王者の風格が漂います。
4 リラックス・瞑想を好む
1代目の猫は、もらってきた時点でけっこうおじいちゃん猫でした。
思い出す姿は、ご飯を食べているか、足を揃えて座っているか、寝そべっているか。
昔のブラウン管のテレビの上がお気に入りのポジションで、画面にしっぽがたれて見づらいのですが、猫の方はそんな人間たちをじっと見ているようでした。
大人の猫は、あんまりチョロチョロ動かず、じっとしている時間が長くなります。
眠っているのでもなく、ただ静かに座っている。これはまさしく瞑想です。
いろんな刺激的なものも、楽しいものです。
猫じゃらしにジャレたり、耳かきのふわふわをしゃぶったり、自分のしっぽを追いかけた時代もありました。
しかし、全部、遊び飽きてしまいました。
今はそんな刺激を求めなくても、ただ季節の移ろいを眺めるだけでも幸せは感じられます。
何ともない風景がこんなに愛おしいとは! 世界がこんなに美しかったとは!
…なんて、猫が思っているかどうかはわかりませんが、猫はただ生きているだけで本当に幸せそうです。
- いつもの景色を新鮮な気持ちで見てみる
- 小さなことに感謝する
- 静かに座って心穏やかに過ごす瞑想の時間を持つ
こんなことを試してみるのもいいかもしれません。
5 上手に人を頼れる
孤高のプライドを持つ猫様ですが、猫缶を開ける音を聞きつけたときだけは、しっぽをピンと上に伸ばして足元に擦り寄ってきます。
「現金なやつめ、こんなときだけ甘えやがって」と思いながらも、「頼ってくれてありがとう」というような至福を感じます。
猫は、飼い主なんかいなくたって生きていけます。
家を出ても誰か別の人が可愛がってくれるかもしれないし、その気になれば野良猫としてサバイバルしていくことだってできます。
でも、あえて信頼して、ここにいて、甘えてくれている。
この余裕のある頼られ方が、すごい魅力になっているのではないでしょうか。
恋愛とか、夫婦関係とかでも、「別れたらどうしよう、1人じゃ生きていけない…!」っていうパートナーは、なんか重いというか、プレッシャーを与えてきますね。
そうじゃなくて、「いつでも別れられるし、あなたが居なくても全然へいきなんだけど、好きだから一緒にいるだけ」っていう人だったら、逆にちょっと嬉しくなっちゃうし、もっと頼って欲しい!って思いませんか?
「あなたが居なきゃダメ」と完全に依存するのではなく、自立心を持ったままで、でもあえて頼って、甘えてあげる。
そうすると、相手も頼られる喜びや幸せを感じられる。
これが猫女子/猫男子の恋愛テクニックです!
6 食事にこだわる
実家で飼っていた2代目の猫が、ある日、後ろ足を引きずっていました。
ペット病院に連れて行くと、足の骨がポッキリ折れており、即手術&入院となりました。
毛を刈られけて情けない格好にはなりましたが、無事に退院。
問題はそこからでした。猫がご飯を食べないのです。
「食欲がないのかな?」と一瞬、心配したのですが、もしかして…と買ってきた猫缶を与えると、もりもり食べる食べる。
元はカツオ節ご飯か、焼き魚の余り物などを好んでいたのですが、入院中に贅沢を覚えてしまったようです。
たとえお腹がペコペコでも、食事内容にはこだわり、良い物しかたべないとは、すごいプライドですね。
ここから学ぶべきは、贅沢をしましょうということではなく、ちゃんと栄養のあるもの、健康に良いものを選んで食べましょう、ということです。
実際、猫に白米は消化に良くないみたいなので、ちゃんと自分で健康に悪いって分かってたんですね。猫すごい。
7 行動がダイナミックである
実家の3代目の猫は、放し飼いだった2代目までと変わって室内猫として大事に育てられていました。
2代目が足を折ったり、目を悪くしたりと、外で怪我が多かった反省からでした。
猫もずっと大人しくしていたのですが、ある番父親が帰宅して玄関を開けたスキに、急にシュバババっとすごい勢いで外に飛び出していってしまいました。
あまりの豹変ぶりに、家族全員、あっけにとられてしまいました。
今まで外に出したことがないので、他の野良猫にいじめられるんじゃないか、迷子になって帰ってこられないんじゃないかと、みんなで心配して、捜索しましたが見つからず。
ポスターを作って家の門に貼り、近くのコンビニのレジのところにも置かせてもらいました。
数日経っても帰ってこず、「もうダメかもしれないね」というムードが漂い初めたころ。
にゃ~、と外で声が聞こえます。うちの猫でした。
どこでどうしていたのか分かりませんが、シレッと自分で帰ってきたのです。
痩せた様子がないので、どこか他でエサをもらっていたのかもしれません。
それ以降も、たまに脱走しては何事もなかったように帰ってくるようになりました。
猫の行動は予測ができず、何を考えているか分かりませんが、それが魅力になっています。
ひとところに収まらず、ダイナミックにチャレンジする人は、男女問わずカッコイイですね。
まとめ・魅力あふれる猫系女子(男子)になろう
猫の性格から学ぶ魅力の高め方は…
- 相手との程よい距離感を保ち、構いすぎずに親密度をアップしましょう
- ルールに縛られず、自ら新しく作り出せる人になりましょう
- 失敗は、全部想定内。慌ててなんかいませんよ!って顔をしてましょう
- リラックスタイムを設け、瞑想をたしなんでみましょう
- 健康な食事にこだわって、変なものは食べないことにしましょう
- いまいるところに収まらず、外の世界に出てダイナミックに行動しましょう
これであなたも、魅力あふれる猫系女子・猫系男子になれるかも!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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