大学サークル活動、そんなに興味はないけれど、就職のためには入っておいた方がいいんでしょうか?
目次
大学でサークルに入らないと就職活動に影響はあるのか?
就職活動をするときのエントリーシートや履歴書には、ほぼ必ずと言って良いほど「部活動・サークル活動」の欄があります。
面接でもそれに突っ込んで聞かれそう…。
もし、サークルにも部活にも入っていなかったら「なし」になって、やる気がないと思われないかな…。
なんて心配になっちゃうと思いますが、実はほとんど関係ありません。
まずは、データから見てみましょう。
部活やサークルに入っていない学生の割合
ベネッセ教育総合研究所の大学生の学習・生活実態調査によると、半数の学生は意外と多いようです。
サークルや部活動への参加状況は「参加している」が49.0%、「以前は参加していたが辞めた」22.5%、「参加していない」28.5%であった。
全くサークルに入ったことのない人も3割近くいるんですね。
少数派にはなりますが、決して珍しくはありません。
サークルに入ってなくても内定を取って就職した人
私の同級生にもサークル活動ゼロで電力会社の内定を取った人がいます。
彼女はみんながサークルで遊んでいる間に真面目に勉強し、卒論も面倒臭いフィールドワークをちゃんとやっていました。
その結果、学部で1番の成績に!
卒業式では袴を着て卒業生代表のスピーチをしていました(遠い目…)
私はサークルを2個も掛け持ちしてましたが、就活には特に活かせずじまいでした。
まあ、サークルに入ってても、入ってなくても、総合的に見られますので、サークルが採用の決め手になるってめったにないと思います。
(たまに珍しい趣味で人事とか社長に気に入られる、みたいなラッキーはあるかもしれませんが。)
そもそも、どうして学業に関係ないサークル活動が面接で聞かれるんでしょうか?
履歴書や面接で部活・サークル活動が問われる理由
学業に関係なく、むしろプライベートな遊びの部分である部活動・サークル活動が、なぜ就職で聞かれるのでしょうか?
人事としては、部活やサークル活動から人物像を見たい意味があるようです。
協調性を見たい
会社は大小あれど、どんな会社もひとつの組織です。
「個人の意見」や「私情」を抑えて組織の一因として行動することが社員には求められるのです。
新入社員にも、会社で一緒に働くメンバーとして、せめて周りの先輩や同僚たちと上手くやって欲しいわけです。
仮に、頭がめちゃくちゃ良くて仕事がバリバリできたとしても、人見知りすぎて全くコミュニケーションが成り立たなかったり、しょっちゅう周りケンカしてトラブルを起こしたり、上司に反論して恥を書かせたりするするような人間は扱いづらい、というのが多くの上司の本音でしょう。
サークル活動や部活動も、規模や目的は違うものの、「組織」であるのは会社と同じです。
組織のルールを守って、周りの人と上手くやり、先輩を立てる。
そんな協調性が、サークルや部活で養われているであろう、と推察されるのです。
要は、会社のルールを守って、会社の人たちと馴染めるのかな?って協調性の有無を見てるんですね。
だから、話した雰囲気とか、サークル以外のエピソードで協調性のありそうなところを匂わせられれば何も問題ありません。
問題解決能力を見たい
もう一つ、部活やサークルでよく聞かれるのは、苦労したこと・大変だったことと、それを突破した体験です。
面接官は、何も輝かしい成績や受賞歴を求めているわけではありません。
問題や困難が起こったとき、すぐにあきらめずに自分で考えて乗り越えられる「問題解決能力」を測っているのです。
どんな部活・サークルだったかよりも、トラブルにどう対処してきたのか、何を考えてどう行動したのか、という部分が見られています。
仕事では、学校の勉強のように決まった答えがあるわけではありません。
上司に聞けば、新入社員よりも経験や知識がある分だけ、良い解答例を出してくれるけれど、それが唯一の解ではありません。
新入社員にも、何でもかんでも言われたことしかやらないんじゃなく、自分で考えて提案したり、工夫したりして欲しいのです。
ここでも、やっぱりサークルは話のきっかけに過ぎないので、サークル以外の部分で問題解決力があることをアピールできれば大丈夫。
単に話のネタとして
あとは、雑談程度にサークルや趣味の話を出して、リラックスしたときの雰囲気を見たい場合もあります。
面接する側も、これから一緒に働く仲間を探しているわけなので、同じスポーツやってる人だったらちょっと嬉しいし、珍しいサークルだったら「何だろう?」って純粋に気になったりもします。
趣味欄と同じ程度の扱いですね。
学業よりもサークル活動重視の会社はヤバイ。
多くの会社にとってサークル・部活動は上記程度の扱いですが、中には「サークルや部活をやったことのない学生は採用しません!」とか「ウチは体育会系しか採らない」という会社もあるかもしれません。
何らかの意図があってのことだとは思いますが、もしもそういう会社に合わせるためにわざわざサークル活動をしたり、やってたとウソをついたりするのはヤバイです。
なぜなら、その会社とあなたは、そもそも合わない可能性が高いからです。
サークルに入らない人の就職活動
どうしてもその会社に入りたい!という事情があるなら止めません。
でも、自分を偽ってまで合わない組織に所属しても、入社してから絶対にしんどくなると思います。
会社の人と自分との関係って、初動がとっても大事で、最初にどういうキャラ設定で行くかによって、周りに与える印象とか周りからの扱いが変わっちゃうんです。
もしも、あなたが本当は家の中で一人で読書をするのが好きなのに、就活で印象を良くするために、「部活とかサークルとか、いっぱい人がいてワイワイやるの大好きです!」みたいなキャラを演じてしまったらどうなるでしょうか?
「それなら会社のフットサル部に入りなよ!週末も行きたい人どうしでキャンプとかバーベキューとかワイワイやってるよ」ってなって、やりたくもないフットサルをやって、行きたくもないアウトドアに参加して、「楽しんでるフリ」をしなければなりません。
これが面接の一瞬だけなら良いですが、仕事は何十年も続くんですよ?!
それよりは、最初から素の自分を出して、それでも受け入れてくれる会社を探した方が良くありませんか?
ネコはトラを演じても、ペンギンを演じるべからず
自分の良いところを大げさに盛って、ネコだけどトラを演じるのはオッケーです。
ちょっと背伸びしているうちに、それが本当になって成長していけますから。
でも、ネコがペンギンのふりをするのは流石に無理!
良かれと思って氷の海で「ほら、泳いで本領を発揮しなよ!」と言われても死んじゃいますよね。
だから、「就活のために」で学生生活どうするか決めるんじゃなくて、素の自分が好きなこと・得意なこと・成長できることをやっていって、結果、それを就活で活かせたら良いんじゃないでしょうか。
まとめ
まとめると、
- サークルに一切入らない人は3割いる
- 協調性や問題解決能力をアピールできればサークルなんかどうでもいい
- ネコがペンギンのふりをすると死ぬ
- たまに同じスポーツやってる人事に当たって意気投合したらラッキー
というわけで、入っても入らなくても就職にはあんまり関係ありません。
自分を曲げてまで、やりたくないサークルなんかやらなくてもいいのです!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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