こんにちは、元・大学生の久美です。
18歳で200万円も借金があるって、どう思いますか?
なんでそんなに…ってびっくりしちゃいますよね。
ですが、なぜか大学の学費となると、若いうちに借金をしても仕方がない、という風潮があります。
親が借りる教育ローンだけで足りないと、本人が返さないといけない奨学金にも頼るのが一般的。
普通に100万も200万も借金をするときは「本当に必要なのかな?」「もっと安くできないの?」って慎重に考えるはずなのに、どうも学費となると金銭感覚が麻痺してしまうようです。
目次
大学の学費なら借りるのが当たり前…それってヤバくない?
200万円借りるとなると、20代の年収1年分近くになります。
もちろん、よく考えて自己投資として払うなら良いのですが、なんとなく大学に行った方がいいから…ぐらいでそんな大金を借りるって、ヤバくないですかね?
もちろん大卒の方が生涯賃金が高いので、卒業後にちゃんとした企業とかに就職して順調に働き続ければ十分に元は取れます。
イギリスみたいに階級が固定されている国もある中、日本ではブルーカラーの家に生まれた子供でも、大学を出ればホワイトカラーになれます。
貧しい家の出でも頑張って勉強して、大学に進学にして、就職で一発逆転!っていうのはジャパニーズ・ドリームなのです。
高度経済成長期〜バブルまでの安定していた時代なら、みんなそれで良かったのかもしれません。
でも、今は必ずしも思惑通りに行くとは限らない状況になっています。
大学全入時代ですから、もう「大卒」は当たり前。
建前上は自由に就職活動できることになっているけれど、大企業は大学のランクによって機械的に応募者を弾いてることは疑いがありません。
大卒でも就活に惨敗して、中小・零細企業にしか内定がもらえず、「正社員」という身分ではあるけれど、時給に換算したらアルバイトよりも安い給料で働いている…という人もめずらしくありません。
それでも正社員になれれば良い方です。
私が前に登録していた派遣会社でも、新卒でいきなり派遣になる子が何人もいました。
また、せっかく大企業に就職できても、生涯安定して働ける保証はどこにもありません。
東芝ショックが記憶に新しいですが、大企業が急に傾いてリストラされることもあります。
将来の収入が分からないのに数百万の借金をするなんて、よく考えたらとんでもないギャンブルだと思いませんか?
親が全額出してくれるならともかく、奨学金など自分で借金して大学に通う場合には、学費を借りるという行為に対してもっと慎重になるべきだと思うのです。
と言ってる私も、学生の頃は何も考えてなかったので、「そういうものだ」と信じて奨学金を借りてしまいました。
日本学生機構・第二種奨学金(有利子)を借りた結果
我が家は親の所得の関係で、無利子の奨学金は借りられなかったので、有利子の奨学金を借りました。
日本学生機構の第二種奨学金ってやつですね。
在学中の4年間は毎月、口座に3万円くらいずつ振り込まれるのですが、卒業すると1万いくらずつ引き落としされます。
私は就活があんまり上手くなく、ほぼ家族経営に近い学習塾にどうにか就職したため、手取りが15万とかでした。
そこから家賃や光熱費、食費、その他の他に、奨学金が引かれるわけです。
ちょっと服を買ったり美容院に行ったりするともうお金が残らず、ほとんど貯金できませんでした。
更にひどいことに、社会人2年目から「住民税」という新たな税金が課されます。
ほんのちょっとの昇給は住民税にかき消され、手取りの給与は更に減りました。
うっかりお金を使いすぎて口座が残高不足になり奨学金の引き落としができないと、速攻で督促の電話がかかってきます。
これが13年もずっと続いていくのです。
この1万円が自由に使えたら…と思うと、過去に奨学金をもらって大学で遊びまくっていた自分にイラっとします。
大学に行ったこと自体は後悔していませんが、お金についてもっと考えておけばよかったなあ、とは思います。
後で知ったのですが、学費を借りない・借りる額を減らす方法って、いっぱいあるんですよね。
これから進学するみなさんのために、なるべく借金をしないで大学に行く方法を伝授します!
学費を借りる額を減らす方法いろいろ
家にお金がなくても、授業料の減免や給料をもらって大学に行くなど、なるべく学費を借りずに済ませる方法をまとめました。
バイトより良い!国立大の授業料免除制度
私が行っていた国立大学のテニスサークルに、カネコ先輩という真面目な人がいました。
カネコ先輩の成績表はAとAAばっかりで、授業料が免除になってると言います。
その時は「ふーん」としか思わなかったのですが、今ものすごい後悔しています。
親の所得の基準がけっこうゆるいので私もちゃんと勉強していれば半額ぐらいは免除になっていた可能性があるのです。
全額免除なら4年間で約200万円、半額でも約100万円が浮きますから、時給730円でバイトなんかするよりも、よっぽど良かったのに…。
払うのは親だけど、準備してたお金が余ったらそのままお小遣いになったり、結婚式代に取っといてもらえたりしたかもしれません。
当時の私を100万円の札束でビンタしてやりたいです。ああ…。
というわけで国立大に行く人は、講義をサボってバイトなんかやってるよりは、ちゃんと勉強して授業料を浮かせましょう!
他に、大学によっては入学してからの成績ではなく入試の成績によって奨学金の給付や学費の免除してくれるところもあるようです。
実施している大学は、河合塾の2020年度 給費生・特待生・奨学生入試を実施している大学(国公立大)にまとまっています。
私大の給費生・特待生・奨学生がすごい!
授業料が免除になるのは国立大だけではありません。
私大にも独自の給費生や特待生、奨学生の制度を設けているところがいっぱいあります。
たとえば、慶應義塾大の全学部で実施している「学問のすゝめ奨学金」では、
- 年額60万円(医学部は90万円、薬学部薬学科は80万円)を給付(4年間、医学部・薬学部薬学科は6年間)
- 初年度は上記の金額に入学金相当額(20万円)を加算
などの特典があります。
場合によっては国立大よりも安上がりになりますので、家が貧乏だからといって国公立に限定せず、奨学金制度のある私大も視野にいれると良いでしょう。
給料をもらいながら大卒の資格が取れる防衛大学校
大学に行きながら給料までもらえる学校が存在するのを知ってましたか?
働きながら大学に通うんじゃありません。
学費が無料なだけでなく、学生をやってるだけで給料が発生するのです。
しかも、無料の学生寮に住めて、服や食事もタダ。
すごく良いと思いませんか?でも、何か裏がありそう…。
そう、その学校とは防衛大学校です!
厳密に言うと「大学」ではないんですけど、学士号が取れてちゃんと大卒扱いになります。
ただし、普通の大学と違って自衛隊に入る前提の学校ですので、身体検査があります。
- 身長や視力・聴力、肺活量、体力が基準に満たないとダメ。
- 色弱や特定の病気を持っている人もハネられます。
偏差値60〜66の学力を有するだけでなく、健康で体力に自信があるザ・体育会系な人じゃないと合格できないんですね。
詳細は学生受験要項|防衛大学校をご覧ください。
条件は満たしていても、「自衛官になって国を守りたい!!!」という強い思いがないと、入ってからがしんどいかもしれませんね。
学費が激安! 通学不要の通信制大学
学費がタダではないですが、破格の学費で大卒の資格が取れる通信制大学という選択もあります。
自宅で教材をこなし、レポートや試験によって単位を認定。場合によっては教室で直接学ぶ「スクーリング」の授業も設けられています。
有名な放送大学の場合、大学卒業資格を取るのに必要な学費は約70万円。
なんと全日制の国立大の3分の1で済むのです。
放送大学を含め、通信制大学は全国に43校ありますが、通信教育という仕組み上実験などはできないためか、学部はほとんど文系学部に限られています。
学びたい分野があって、一人でも勉強するぞ!という強い意思のある人には良いかもしれません。
デメリットとして、就職活動をするときにはネームバリューの面でやや不利になったり、学閥の仲間意識に入っていけないことは覚悟しておいた方がよいです。
そんなの関係ない!安けりゃいいんだ!という孤高の人にとっては、通信制大学は非常にコスパが良いと言えます。
参考:全国43通信制大学を一覧で徹底比較!学費・設置学部・特徴などが丸わかり
新聞配達して大学へ、新聞奨学生
大学の奨学金制度を利用できるだけの学力がなく、防衛大も通信制大学もちょっと嫌だなあ…という人には、新聞配達をしながら大学に通える新聞奨学生があります。
新聞奨学生とは、新聞の配達や集金・営業などの仕事をする代わり、学費や給料をもらいながら大学に通える制度です。
応募条件や待遇は各新聞社によって変わりますが、学力は不問、健康で原付免許を持っていればウェルカムというところがほとんどです。
一例として、朝日新聞の朝日奨学会・首都圏版だと…
- 朝夕刊の配達・集金・付随業務を1日6時間程度
- 4年間で最大520万円の奨学金を給付(学費など実費)
- 月額平均155,168 円
- アパート代無料(水道・光熱費は自己負担)
- 上限5000円の通学定期代補助
となっています。
ほぼフルタイムの労働に近いですが、家賃がかからず月15万もらえるのはすごいですね。
しかし、新聞奨学生の実態はめちゃくちゃハードだそうです。
朝は4時から新聞を配り、日中は大学に行って、午後から夕刊の配達、夜は集金に営業と、勉強したり遊んだりする時間はほとんどありません。
それだったら、高校生のうちに勉強を死ぬほど頑張って授業料免除を狙う方が楽なような…。
大学の学費を借りる前に
学費を特別なお金だと思うと、数百万の借金が普通のような感覚になってしまいますが、18かそこらの学生には大きすぎる借金です。
ちゃんと必要性があって自己投資になるなら借りるのは仕方がありません。
それにしても、返さなくて良い奨学金制度や授業料の減免などを上手に利用して、少しでも借金を減らせると良いですね。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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