思考を鍛える

Dr.ディマティーニの人生に学ぶ、感謝の魔法とは?『世界はバランスでできている!』感想。

ディマティーニ

ドクター・ジョン・F・ディマティーニの『世界はバランスでできている!』を読みました。

テーマは「感謝」。

「まわりに感謝しましょう」
「生きていることに感謝しましょう」

道徳的にも、自己啓発の本でもよく言われているフレーズですが……。

「頭ではわかっているんだけどね」

と思ってしまうこと、あなたにもありませんか?

ところが本を読んでみたところ、ディマティーニ・メソッドにおける「感謝」の意味は、一般的なものとは少し違っていたんです。

違いを知ることが、幸せな人生を創造するカギとなります。

・ディマティーニ ・メソッドについて知りたい
・才能を発揮したい、本来の自分に出会いたい
・ポジティブな気持ちで生きたい

という方に、特におすすめの記事です。

ディマティーニ・メソッドでわかる感謝の法則とは?

ディマティーニ

最近、どんな時に感謝しましたか?

私は先日、冬物のコートやセーターを4点ほどクリーニング店に持ち込み、お店のご主人に感謝しました。

「明後日からサービスデーで30%引きになるけど、今日でいい?」

何とも、うれしい心遣いです。

確かに、通常料金だと、全部で4000円を超えそうでした。

近所なので持ち帰り、明後日、出直すことに。

私は普段、こんなふうに、親切な出来事やポジティブに感じたことに対して「ありがとう」と言っています。

ですが、ディマティーニ・メソッドの解釈はこうです。

好都合なことには感謝し、不都合なことに感謝しないのであれば、人生の半分は感謝しない状態(怒ったり、悲観したり、不安になったり)で過ごすことになる
『世界はバランスでできている!』まえがきより引用

確かに、それはそうだけど。

不都合なことに感謝するなんて、ちょっと理解しがたいですよね。

なぜ不都合が感謝の対象になるのでしょうか。

Dr.ディマティーニのエピソードから、その理由がわかりました。

「ポジティブ思考は不完全」な理由。

ディマティーニ

ネガティブな面に感謝できずにいると、そのシワ寄せがどこかに出てきます。

たとえば人間関係。

かつて、Dr.ディマティーニは「常にポジティブでいなければいけない」という思いにとらわれていたそうです。

“公の場でポジティブな面だけを見せようとすればするほど、プライベートでネガティブな自分になってしまうのです。”
『世界はバランスでできている!』より引用

実は私自身、似たようなことがありました。

いい人を演じていると……

私は仕事でインタビューに出かける機会が多いのですが、訪問先では、何かと気を遣います。

急な予定変更とか、無茶を言われても、ニコニコ振る舞わざるを得なかったり。

すると、“素の自分”に戻った時にドッと疲れが出て、親しくて大切な人たちに、つっけんどんな態度をとってしまうのです。

「お疲れさま、今日は大変だったね」

優しい言葉に妙にイラッとして、「別に……」とぶっきらぼうに答えたり。

隠してため込んでいたネガティブさが、もれてしまう感じです。

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だめな自分をさらけ出したら

ディマティーニ

一方、自分の至らなさを隠さずにいると、「本当の自分を見てもらえている」という安心感に包まれます。

以前、仕事仲間のYさんに、ドジ踏んでるシーンを見られた時のこと。

私はスマートフォンに、ICカードを収納できるカバーを装着しているのですが、駅の改札でICカードをピッとかざす時、スマホカバーから、わざわざICカードを取り出していたんですよ!

(カバーに入れたままだと反応しないって、本気で思っていました^ ^)

それを見たYさんに、「何やってんの??」と突っ込まれ、しばらくそのネタでイジられました。

「イトーさんの若干どんくさいところが好き」

そんなふうにも言ってくれるようになりました。

彼女には、たとえ失敗しても受け止めてもらえる気がします。

気軽に相談をしたり、検討中のアイデアなども、思い切って話すことができます。

つまり、どんくさい部分がバレていることで(笑)、本来の自分を発揮しやすくなったのです。

ありがたいことだなぁと感じます。

ポジティブとネガティブをジャッジすることなく、すべてをバランスととらえること。
『世界はバランスでできている!』より引用

偏りがなく、ニュートラルな状態が、ディマティーニ・メソッドでいう「感謝」です。

感謝の法則を使って人生を眺めてみたら、悩んでいた過去にも感謝できるようになって、人生の幸福度がグンとアップしました。

そんな話を最後にお伝えしますね。

ディマティーニ・メソッドで見えてきた、私の人生の脚本。

ディマティーニ

振り返ってみると、人生、山あり谷あり。

光と闇。

その繰り返しのような気がします。

つらい経験があったからこそ、今の自分がある。

そんな経験、あなたにもあるのではないでしょうか。

感謝の法則で人生を振り返ったら、過去の捉え方がずいぶんと変わりました。

私だからできること

私は取材をしたり、文章を書く仕事をしています。

長く続けてこれたのは、関わってくださった方々のおかげです。

とくに印象に残っているのは、とある取材を終えて、お話を聞いた方に原稿確認をお願いしたときのこと。

「こんなふうに書いてもらえたのは初めて。気持ちを汲み取ってくれて、ありがとう。」

そんなふうに初めて言ってもらい、なんだか心が震えました。

なぜなら私は、子どもの頃から「話すこと」に苦手意識があったから。

大事な場面で伝えきれないもどかしさ、悔しさに、つねに悩んできたのです。

学生時代の就職活動では、志望する企業の選考でいいところまで行ったのに、面接で言葉に詰まってしまい、結果、落ちてしまいました。

もちろん、選考に落ちた理由は分かりませんが、「最善を尽くせなかった」悔しさが残りました。

ですが、そうやって「不自由な感覚」を味わったのは、同じように悩んでいる誰かの心を自由にするためだったとしたら……。

人生って、うまくできているなぁ、と思います。

ネガティブにもポジティブにも感謝ですね。

これからも、誰かの想いを形にするお手伝いができたら。

その人の輝きを世の中に広げ、読んだ人の心まで広がるような文章を書いていけたらなと思っています。

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さいごに。Dr.ディマティーニが「人生でもっとも心震えた瞬間」とは?

ディマティーニ

Dr.ディマティーニ自身も、人生における光と闇の体現者です。

今でこそ、コンサルタントや作家として世界を股にかけて活躍していますが、7歳の時、学校の先生からこう宣告されました。

「学習障害がある。一生、読み書きやコミュニケーションができないだろう。」

その言葉を受け入れてしまい、7歳から17歳までの10年間、「ぼくは読み書きができない人間だ」と思い込んでしまいます。

学校では「劣等クラス」。

ところが17歳のとき、健康食品店で見つけた1冊の本に、強く心惹かれます。

「この本なら、自分にも読めるのではないか?」

農業について書かれた本で、中身は写真が中心。そこに短い文章が添えてありました。

「どうしても読んでみたい!」

文字を学習しながら読み進めると、ついに、最後まで読むことができたのです。

自分にはできないと10年間信じていたのに、それをできると知ることは、人生を一変し得るものです。その一瞬で、新たなレベルの自信を身につけるのですから。
『世界はバランスでできている!』より引用

ディマティーニ少年は、10年の時を経て「学習障害」というレッテルをはずし、「思い込みの壁」を飛び越えました。

私の目には感謝の涙が溢れていました。私の人生で最も心震わせた瞬間の1つです。
『世界はバランスでできている!』より引用

あなたの天才性を阻む「思い込みの壁」

Dr.ディマティーニは、その後、猛勉強して博士号まで取得。

ビジネスでも成功をおさめ、自身の経験も活かしてディマティーニ・メソッドを開発しました。

そして、著書の中でこう語っています。

もし誰かに「君には無理だよ」と言われることがあったら、諦めることなく、喜んでもうひと踏ん張りすることです。
『世界はバランスでできている!』より引用

Dr.ディマティーニの人生観が伝わってくる、希望に満ちあふれたメッセージですよね!

だから、もし今、何かに悩んでいたり、過去の出来事に囚われて前に進めない状況でも大丈夫です。

暗闇の先には、必ず光が見えてきます。

「あんなに苦しんだのは、このためだったのか……!」

神さまに仕組まれた人生の脚本に気づき、いまいましい過去にも感謝できる日が来るでしょう。

あなたの悩み、弱点、至らないと感じているところ、苦手意識。

それらは逆の視点から見たら、強みとなる可能性を秘めています。

たくさん悩んだからこそ、器が磨かれて、誰かをサポートできる自分になっていきます。

さあ、一歩踏み出そう。

今、何かを諦めているとしたら、その理由のほとんどは、単なる思い込みかもしれませんよ。

Dr.ディマティーニのメッセージは、高台から街を見下ろすかのように、視界をパーッと広げてくれます。

あなたの人生が、よき流れに運ばれていきますように。

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伊藤睦
ライター、編集者。出版社等勤務後、2000年より個人で活動。当サイトを通じて佐藤想一郎さんと出会い、メルマガを愛読。佐藤さんの軽やかで少しぶっ飛んだ人柄に魅力を感じてコミュニティに参加しています。受け取った〝あたたかみ“を1人でも多くの方に広げていけたらいいな、そんな気持ちで記事を書いています。猫とコーヒーとプリンが好きです。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

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よろしければ読んでみてくださいね。

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