思考を鍛える

ディマティーニ「ザ・ミッション 人生の目的の見つけ方」の名言5選

ディマティーニメソッド」で知られる、ジョン・F・ディマティーニの「ザ・ミッション 人生の目的の見つけ方」を読みました。

価値観の優先順位を調整するワークなど非常に実用的だったのですが、それより何より名言が多いことにびっくり!

自分の人生を振り返っても、当てはまることがたくさんありました。

「ザ・ミッション 人生の目的の見つけ方」から、名言を5つ抜粋してお伝えします。

ディマティーニ「ザ・ミッション」の名言その1

あなたが誰でも、どこにいても、どの国に生まれても、どんな経験があっても、自分の人生にどんな思い込みを持っていようとも、あなたが人生の目的を見つけることは可能です。

ディマティーニは、幼少期から大変な試練を乗り越えてきた人です。いわゆる学習障害と認定され、なかなか本を読破することができなかったとか。若干14歳で、サーファーになるべく独り立ちしたとか。

そんなディマティーニの力強いストーリーを読んで、鼓舞されました。

比べるわけではないけれど、自分の悩みはなんて小さいんだ!と思うのです。

今ちょっと金銭面が苦しいこととか、仕事が終わるのに予定より時間がかかって、自分の不甲斐なさに打ちのめされたりとか・・・

そんなことで悩むなんて、笑止!片腹痛いわ!!

これまでの人生でも、家庭環境のことや人間関係のことで悩んだこともあったけれど、全然恵まれてるじゃん、ありがたいことだなぁと感じました。

ディマティーニ「ザ・ミッション」の名言その2

自分を信頼する方法

真の愛とは、同時に起こる正反対のものを1つに統合したものである

ここでディマティーニが言っている「愛」とは、情愛や家族愛・友愛などではなく、もっと大きなもののことです。

宇宙の調和、自然から与えられたもの、そんなイメージです。

どんな状況や出来事にも、ポジティブな側面とネガティブな側面があり、それらはセットになっているのだとディマティーニは語っています。

片方だけを経験することはできないのに、ポジティブな面だけ味わおうとすると、恐れが生じたり集中力が切れたり、どうでもいいことで悩んでしまうのだそうです。

確かに、これには心当たりがあります。

自己啓発ジプシーを繰り返す理由

ステージを上げるには過去に囚われない
まったく自慢にならないのですが、わたしは20代から10年ほど自己啓発セミナージプシーをくり返していました。

誤解のないように書いておくと、わたしは自己啓発そのものも、セミナーも否定しているわけではありません。

しかし、中途半端に知識だけ得ては何も行動せずにすぐ他のセミナーを探す「セミナージプシー」のままでは、人生はほとんど変わりません。それは、自分の体験で痛いほど実感したことです。

わたしがセミナージプシーをくり返した理由はおそらく「今の自分の考えを変えず、傷つくことを避けて、面倒なことに取り組まずに人生を変えようとしていた」からだと思います。

つまり、いいとこ取りしようとしてたんですね。ディマティーニ的にいえば、物事のポジティブな側面だけを欲しがっていたのです。

人生を変える=考え方を変えるわけなので、居心地のよい状態から抜け出す必要があります。それは、時に痛みを伴う。けれど、それを避けてきたんです。

メンターだった女性に愛のあるお叱りを受けたときには「もう無理〜」と思ってフェードアウトしたり。

そういうことをくり返した結果、小さなことで悩み、お金と時間を無駄に費やしてしまいました。

物事には、ポジティブな面とネガティブな面がある。清濁併せ呑むことが大事。人生を良くしたいと思うなら腹をくくれ!という話ですね。

逆説的に、この時セミナージプシーを経験したからこそ得られたもの、お金と時間を失ったマイナス面に対するプラス面もたくさんあります。

今の仕事環境とか、本当に信頼できる人間関係とか。だから、失敗したからと言ってそこに囚われすぎる必要もありません

ネガティブだらけに見える出来事が起こっても、どこかで調和されてプラスになっているということですね。

それがきっと、ディマティーニの言う「真の愛」なのでしょう。

真の愛を感じて生きれば、小さな出来事に右往左往することはなくなりそうですね。

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ディマティーニ「ザ・ミッション」の名言その3

人生の転機に

「ミッションを持って生きる」か、「影響を受けて生きる」という選択肢

ディマティーニは、生き方には「ミッションを持って生きる」「影響を受けて生きる」の2つの選択肢があると説いています。

もちろん、ディマティーニが勧めているのは「ミッションを持って生きる」こと。

これ、面白いなと思ったのは、ミッションを持って生きれば影響は受けないのか?というところです。

「ミッションを持って生きても影響を受けるのでは・・・?」

と思いませんか?

本に詳しく書いてあったわけではないのですが、この「影響」は恐らく、身近な人も含めた「集合的無意識」のことではないかと思います。

集合的無意識とは、大衆の総意のようなものです。ネット等を介して人から人へ伝染します。現在、地球の集合的無意識はあまりよろしくない状態だと言われています。

例の感染症に対する恐れとか不安とか、そういうネガティブな気持ちが強まっているんですね。

お世話になっている人から聞いた話によると、良い思いを持って発信することで、集合的無意識からのハッキングを防いでくれるのだとか。

「良い思いを持って発信する」とは、現実世界ならどういう雰囲気で周りの人に接するか、TwitterなどのSNSやネットであればどういう投稿をするか、等ということです。

ディマティーニの言う「ミッションを持って生きる」とは、良い思いを持って発信することに近いのではないかと感じました。

SNSのハッキングを防げた話

仕事効率を妨げるアプリ
これもまったく自慢にならないのですが、以前のわたしはいわゆる「Twitter廃人」でした。

朝起きてすぐTwitterでニュースチェックして、1時間に何度もスマホ見ていいねやRTされたかどうかチェックして、相互フォロワーさん同士のリプライ(メッセージ)のやり取りを見たりで時間を浪費していたのです。

Twitterに限らず、SNSは集合的無意識の巣窟。何も考えずにタイムラインをぼんやり眺めていたら、あっという間に集合的無意識の影響を受けてしまいます

実際に、Twitter廃人の頃はメンタルがブレブレでした。フォロワーの反応に一喜一憂するSNS疲れ。

なんだか妙に不安だったり、イライラしたり、いくら反応をもらっても承認欲求が抑えきれなかったり。

自分でも「メンタルがやられちゃってるな・・・」と薄々思っていたころ、スマホから余計なアプリを削除すると頭がスッキリするという話を聞き、Twitterを削除しました。

削除したことで、かなり頭がスッキリ!日々を順調に過ごしていたのですが・・・今度は、仕事の兼ね合いでアカウントを作る必要が出てきました。

しかし!良い思いを持って発信することの重要性を聞いていたので、「タイムラインに良い空気を流そう」とマインドセットしてからTwitterのアプリを開くことに。

そうしたら、以前ほど影響受けない・・・どころか、たぶん同じような人と共鳴するからか、逆に元気になるんですよね。不思議~!

ミッションを持って行動すると、周りからのネガティブな影響を受けにくいのは本当なのだな、と体感した出来事でした。

ディマティーニ「ザ・ミッション」の名言その4

人脈づくり

相手の価値観に敬意を示し、相手の価値観に基づいて、自分の価値観を伝える

本書は「人生の目的の見つけ方」がメインですが、人付き合いに関しても勉強になる箇所がたくさんあります。

ディマティーニは、人付き合いをスムーズにするためのコツとして「相手の価値観に敬意を示し、相手の価値観に基づいて、自分の価値観を伝える」ことを紹介しています。

人間関係でぶつかり合う原因の背景には「相手の価値観より自分の価値観のほうが正しい」という思いが隠されていることが多いです。

価値観は一人ひとり違うのに、その当たり前のことを忘れて「自分が世界標準なはず」とついつい無意識に思ってしまいます。

特に、一緒に暮らしている家族や夫婦では、価値観の違いによるケンカが起こりがちですよね。

我が家でも、いろいろ起こっています。笑

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マジで理解できなかった夫の行動

空気を読む力とは
引き出しやクローゼットは「開けたら閉める」のが当然!わたしはずっとその価値観で生きてきました。

けれど、一緒に暮らし始めて早数年、夫は自室のクローゼットを100%開放して出社します。100%ですよ。

え?なんで?なんで閉めないの?めんどくさいの?何なのむしろ嫌がらせなの?

と、ずっとイライラしてたんです。ときには「クローゼット閉めてよ!!」と怒鳴ってしまったり。

クローゼットを開けっ放しにしておくと、除湿剤が効きづらくなるのも、クローゼットを閉めてほしい理由のひとつでした。

けれど、ある日なぜだったか忘れたのですが、夫からクローゼットの扉を開けておく理由を聞いたのです。

それは、「換気しておきたいから」。なるほどな~!と、ちゃんとそういう理由があるんだ!とわかったら、イライラが収まりました。

自分と同じ価値観だと思いこんでいたから、「本来は開けたら閉めるべきなのに面倒だからやっていないのだろう」と決めつけていたのです。

それを理解せずに、不毛な争いとイライラを繰り広げていました。

どういう方法が良いかという価値観やアプローチが違っただけで、家を良い状態にしたいという思いは同じなのに、もったいないことですよね。

夫が「換気する」ことに価値を感じているとわかったので、「開けっ放しにしておくのと、閉めて除湿剤の効果を発揮させるのならどっちがいいかな?」という方向で話をしてみました。

結果的に「普段は閉めるけれど定期的に扇風機を浴びせ換気する」という解決策で落ち着きました。

「相手の価値観は自分と違う」とまずは知ること。そして敬意を示し、相手の価値観に基づいて話をすること

大事だなあと感じます。

【名言その5 番外編】ディマティーニのお母さんの名言


5つ目は、ディマティーニではなくディマティーニのお母さんの名言を紹介します。

大学生のころ、学習障害の影響で勉強についていけず、絶望していたジョン(Dr.ディマティーニ)に対してお母さんがかけた言葉です。

「ジョン、あなたが夢に描くように偉大な教育者として世界中を飛び回るようになっても、またハワイで毎日サーフィンをする生活に戻っても、あるいは物乞いするホームレスになっても、お父さんとお母さんはずっとあなたを愛し続けることをわかってほしい。あなたが何をしようと関係ないのよ」

これ、すごくないですか・・・?まさに無償の愛。

社会的に成功しようと、ホームレスになろうと関係なく愛する。これって、存在そのものを愛してるんですよね。

人間的な、外側の部分ではなく、ディマティーニの魂を信じているというか。

その時の状態がどうであれ、愛する。それはきっと、甘やかしとは違うと思うんです。ディマティーニの未来を信じているというか。

うーん、正直羨ましい!笑

そして、感銘を受けました。

こんなふうに人を愛し、愛されたいな・・・

そこで!わたしも夫をそう信じよう、とチャレンジ中です。

麻雀で朝帰りになると連絡があったのに、朝8時の時点で帰ってこなかろうと。「遅くなるなら連絡して」って言ってるのに、何度も連絡がなかろうと。

いや、そりゃ怒りますよ?めっちゃ怒りましたよ。笑

普通に怒るし、直してほしいところはきちんと伝えるけど、それでも信じるというか。

その先に、ディマティーニのお母さんみたいな愛を持とう!と決めました。(もちろん、夫に対して「母親役」になろうというわけではありません)

あんまり「こうなってほしい」と期待するのは違うかもしれないけれど、どんな状態であれ愛する!という気持ちが夫にも伝わって、夫の人生が良い流れになればいいなと思います。

ディマティーニの名言まとめ

ディマティーニ「ザ・ミッション 人生の目的の見つけ方」から5つの名言を紹介しました。

苦難を乗り越えて人生に挑むディマティーニは本当にすごい!と感銘を受けました。

そして、その背景には「どんな状態だろうと愛する、信じる」というお母さんの強く温かな愛があったのですね。

お母さんからディマティーニへ、そしてディマティーニから全世界の悩める人たちへ、著書を通して愛が伝わっている気がしました。

この記事を読んでくれたあなたにも、その温かさが伝わっていれば嬉しいです。

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おぬきち
筋金入りの自己啓発セミナージプシーだったWEBライター。このブログ経由で佐藤想一郎さんと出会い、仲間と関わることで無事ジプシーを卒業。縁あってUTENAで記事を書くことになりました。読んだ人の心が晴れて人生の流れが変わるような記事を書けるよう励みます。
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