魂を磨く

原因不明の不安や、恐怖、焦りについて|日常に潜む鬼の囁き

※この記事は、過去に公開されていたYouTube動画の音声を書き起こしたものです。

佐藤想一郎です。

今日は、「原因不明の不安感や焦り、あるいは恐怖心であったり、そういったネガティブな感情というのをどういう風にして扱っていたらいいか、向き合っていったらいいか」という話をしていきます。

そもそも、この不安感や焦りという感情は、実は多くの人・・・それは日本人だけじゃなく世界中の人々共通のものだという認識を持つのが第一歩です。

それは当然ですよね。
「何が不安なのか」とか中身こそ違えど、人類が皆、持っている共通の課題・テーマというわけです。

あなたの周りにも、そういった不安や悲しみ、焦りなどを感じている人がいるはずです。

その悩みの中身は違えど、あなたとその人は一緒でしょうし、私もそういった「ネガティブな感情」というのがやってくる時があります。

では一体、その正体は何なのか

もっと次元を上げて、抽象度を上げて、高い所から見た時に、それは一体どんな意味があるのか、という話をしていきたいと思います。

原因不明の不安、恐怖、焦りはいったいどこから来るのか?|人類が根底に抱く「死」の恐怖

そもそも、なぜそんな不安感が出てくるのか?

もちろん、いろんなパターンはあるんですが、その原因の原因、そのまた原因、そのさらに原因というのを見ていくと、これは簡単に言えば、究極系は死んでしまうというところに行きつきます

あるいは、「死んでしまいたい」と思うような「死」とリンクするようなことから、そういったネガティブな感情というのは、よく分析したら、見えてくると思います。

普段、「死んだらどうしよう」とか、ずっと不安に思ってる人はいないと思うんです。

根底にはその「死」というもの、あるいは「老いていく」ことに対する、「死」に向かっていくことに対する恐怖心を、誰しも実は深いところでは持っているんですが、それをずっと感じてたら、まともに生活が出来なくなってしまうので、ずっとそれを感じることはないかもしれません。

でも、多くの人の共通のテーマとして、この「」というのはどこかにあるわけです。

そしてそれをたまに思い出すでしょう。

それは言葉を変えたら「自分が消えてしまうのではないか」という不安ですね。

つまり

「いらない存在になってしまうのではないか」
「この世から完全に消え去って、全てがリセットされてしまうのではないか」
「無意味なんじゃないか」
「愛されてないんじゃないか」
「認められてないんじゃないか」

そういうのも実は同じですね。

愛されてない、認められていない、何でうまく行かないんだろう・・・

それも全て、実はその裏にはこの「消えてしまうんじゃないか」という不安、安らぎがない世界があるんだと思います。

それはもちろん、それぞれの個人の課題とも捉えることはできますが、実はそもそも、そういう環境・世の中・社会になっているというのも一つの原因です。

そういう不安がでてきやすい環境になってきているんですね。

それを少し紐解いていきたいと思います。

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「合理性」を追求した先にある、原因不明の不安や、恐怖、焦りに満ちた世界

少しイメージして頂きたいんですが、当時・・・何千年前か分かりません。数千年前に繁栄していた文明や文化、あるいは例えばインドの寺院とかをイメージして頂いても構いませんが、当時繁栄し、盛り上がって、人が集まっていた、そんな場所は、今ではどうなってるでしょうか。

もちろん今も盛り上がっている、衰退していない場所もあるでしょうが、まるでそれが記号・象徴のようになりつつある場所もあるんじゃないでしょうか。

じゃあこの先また千年、2千年経過していって、1万年経った頃に、それらはどんな姿になっているでしょうか。

ほとんど滅びて、その記号や象徴ですらない状態になっていってしまう。
そんなイメージが、すぐにできるんじゃないでしょうか。

これは別で例えれば、スマートフォンのOSですね。

例えばiPhoneでいえば、iOSというものが入ってますけれども、(スマホの頭脳みたいなものですね)これは常にアップデートされてますよね。
かなり頻繁にアップデートされます。

そうやってスマートフォンのOSをアップグレード(上書き)したら、過去のものは使えなくなると言うか・・・そもそも、それはなくなりますね。消滅しますよね。

もちろんこれは例え話で、

いろんなことが上書きされて古いものは使えなくなっていく

そういうことがいろんなところで起こってるんじゃないでしょうか。
どんどんどんどん、新しいものが発明・開発されて、古いものは消されていく、上書きされていく。

それは「合理」を追求した先にありますね。

「合理性」を追求して、無駄なことは排除して、機能だけを重視して、便利さを大事にして、それだけを見ていたら、もちろんそれが不要だとは言いませんが、それだけを見ていたら・・・そうやって上書きされ、消されていく。

そのフラクタル(相似形)として、私たちも、そういう風に上書きされ、アップデートされてゆく。

消されていってしまうんじゃないか、無意味になっていってしまうんじゃないか・・・

能力がある人だけが上に行き、新しいものを開発する人、どんどん新しい世界に行ける人だけが生き延び、あるいはそういう人たちだけが人生で成功し、そうじゃない人は何か満たされないと言うか・・・そういう不安感を感じてる人は多いと思います。

その上書き上書きをしていった先というのは、合理的に追求していった先ですから、人類をAI化して、あるいはもう機械化して、もう究極的には肉体なんていらないんじゃないか、という世界ですね。

映画の「マトリックス」の世界のように、本体は別のところに置いておいて、ずっと幸せな夢を、プログラムを見せ続ける。
まあそこそこ幸せな、あるいは、ものすごい幸せな感情にずっと浸っていることができるかもしれない。

ある意味では、「不死」ですね。

1つのテクノロジーの宗教と言うか、新たな考え方として、実際にそういう計画をしている人たちがいます。

本体はどこかに置いといて、でも置いた場所が災害によって壊されちゃったら、その夢も全て消え去ってしまいますから、安全な宇宙に本体を飛ばして、人類はもう肉体を捨て、心地良い夢を見続ける・・・
そんな構想計画をしている人たちもいます。

それが、いいのか悪いのか、今この場で分かるはずがないんですが、私はちょっと違うなと思うんです。

その理由もこの先話していきますが、これは「エヴァンゲリオンの世界」と言ってもいいでしょう。

今日の話で言えば、もうドロドロに溶けきって、肉体はもう関係ない、いらない。ある意味でLCL化して、皆が一体化していく

あれは言い換えたら、集合的無意識の海です。

集合的無意識というのは、ここではユングの使った言葉とは少し違う角度から言います。

これは何かというと、人類の集合的な意識ですね。
人類の平均的な意識だと思ってみてもらえたらいいです。

多くの人は今、不安や焦りを感じてますよね。

そう、つまり集合的無意識に乗っ取られることによって、急に不安になったり、焦り始めたりします。

あるいは「もっと成功しないといけないんじゃないか」と思ったり、「人よりも上に行かなきゃいけないんじゃないか」と思ったり、あるいはネガティブな感情・・・怒り、憎しみみたいなものが出てくるかもしれません。

だから実は、この「集合的無意識」というものが、今この世界に、地球上に、イメージとしては、黒い煙みたいなものとして漂っている、というような感じですね。

その影響を受けてしまうと、まるで何かに憑依されたかのように、普段はそんなネガティブじゃないのに突然不安になったりとか、焦りが出てきたりとかすることがあるでしょう。

これを聞いている人の中には少ないと思いますが・・・
それにどっぷりとやられてしまうと、本当にどっぷりとそれに浸かってしまうとどんな感じになるか。

一番分かりやすいのは、映画に出てくる悪の組織のトップの人みたいなイメージです(笑)。

だいたい悪役って何となく共通ですよね。

無表情で、冷たくて、どんどん切り捨てていって、細かいことは関係ない、そんなのはどうでもいい。
切り捨てていって、全て「記号的な考え」をしていくということです。

つまり、その悪の組織で言えば、部下のAさんBさんCさんは記号でしかないんですよ。

その人が誰でもいい。違う人に切り替わったところで、別に誰でもいい。才能があればいい。
能力スペックで見て、何か任務さえ遂行できたら、それでOKみたいな感じですね。

でもだからこそそうやって、切り捨てていって、合理で追求していけば行くほど、本人の安らぎは消えていくんですよ。

なぜなら、そうやって自分が切り捨ててきたからこそ「いつかは自分が裏切られるんじゃないか」あるいは、「自分を超える人が出てきて、打ち負かされるんじゃないか」「今まで自分が築き上げてきたものが崩壊してしまうのではないか」という不安や焦りが、より大きくなっていくんです。

でも、その感情すらも、その悲しみや苦しみさえも切り捨てていく。

いや、そんな感情はない!

と言って、心を麻痺させてどんどん無表情になっていき、心は冷たくなっていく。
ほんとは、深いところでは不安なんですよ。

でも、その感情も全て切り捨てていった先に、それはまるでロボットのような、つまり本人すらも入れ替え可能な、他の人間でもいいような、「ロボット」になっていってしまう

ロボットはプログラムですから、複製できますね。

あなたのスマートフォンやパソコンの中に入っているデータ、つまりデジタルのものは簡単にコピーできますよね。

そういうコピー可能な世の中、あるいは(ロボットのような)人間、というのが今増えていっているというわけです。

「なぜそうなったのか」の秘密をここで話していたら、めちゃめちゃ長くなってしまうので、またどこかで話します。

「ある意識体が」と言っておきましょう。
ある意識体が、そういう集合的無意識を信頼できる世の中・環境を作ったんです。
それが今の世の中です。

集合的無意識を信頼できる世の中・環境ってどんな感じかって言ったら、先ほども言いましたが、合理で仕組み化していったものです。

例えば、あなたがネット(amazonなど)でものを何か買ったとしましょう。
時に結構高いものを買うかもしれませんね。数万円とかする物を買うかもしれません。

そのお金を、なぜ見たこともない人達に意外と信頼して預けることができるのか、と考えると私たちはこの集合的無意識の中で「それを信頼する」という暗黙のルールみたいなものがあるんですよ。

だから例えば、配達員が、途中であなたの荷物をどこかに捨てたり、勝手に開けて、自分のものにしたりとかしないっていうのをどこかで信頼しているでしょう。

もうどうでもいいわけですね、そこは。
逆に言えば、だから便利なんです。

つまり、その配達してくれる人がAさんであれ、Bさんであれ、Cさんであれ、Dさんであれ、・・・数学的にいえば、Nさんであれ、誰でもいいんですよ。

この世の中はある程度、誰でもいいように作られている、というわけですね。

だから、この集合的無意識に、全く頼らずに生きていくのは難しいでしょう。

まあ私も、今この三次元世界で生きていかなければなりませんから、そういったものの力をお借りしている部分はあります。

ただ、そこにもしも、全て持っていかれてしまったら、全部そっちの世界に入ってしまったら、どんどん心も冷たくなっていき、安らぎは消えていきますよ・・・という話です。

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“鬼滅の刃”の無惨のごとく、「お前も鬼にならないか」という日常に潜む鬼の囁き

それを象徴する漫画、アニメがヒットしました。

それが「鬼滅の刃」ですね。

見たことがない人は、ちょっと分からないかもしれないんですが、まさにあの作品に出てくる鬼というのは、この集合的無意識にどっぷりはまった存在ですね。

鬼たちも元々は、人間的な気持ち(苦しみ)を持っていたんですよ。

でもある日、無惨が現れ、「お前も鬼にならないか」と誘われ、それはつまり苦しみや悲しみを捨て、「そんなものはない。そんなものは見なくてもいい。」と言って、その苦しみや悲しみから目を背け・・・その記憶すら忘れて鬼になるわけですね。

鬼になるというのは、先ほども言いましたが「記号の世界」ですね。
だから代わりがきくんですよ。

鬼達もそうです。肩書きみたいなものがありますね。
上弦の壱とか上弦の弐とか。

別に誰かが死んだら、消えたら、また他の鬼と交換すればいいわけですから。

どんどん鬼舞辻無惨の血を分け与えていけばいいだけの話です。

でも、なぜそうやって支配され、コントロールされているかと言ったら、鬼舞辻無惨の圧倒的なカリスマ性や恐怖というものでコントロールされ、その中には、上下関係のある世界の、ピラミッド式の構造が出来上がっているわけです。

代わりがきくというわけですね。

じゃあそれに対して柱(はしら)である人間たちは、物語の最後では勝ちますが・・・どうして勝ったのか。
それは是非、作品(漫画)を読んだり、アニメを見たりして考えて頂きたいです。

(どうして勝ったのか)ひとつは、柱たちは、むしろその苦しみや人間的な部分を(無視せずに)見たからですね。

死んでしまう。
鬼と違って、傷ついたら死んでしまいます。

血が急に止まったりとかもしないし、腕がちぎれたら生えてきたりとかもしないです。

でも、その人間的な部分を見て、苦しみも悲しみも全部含んで、受け入れて、それを愛に変えたから、最後はみんなで勝てたんだと思います。

何を言いたいかと言うと、普通に生きているだけでも、いろんな悪魔のささやきがやってくるんですよ。

お前も鬼にならないか

つまり「集合的無意識の仲間にならないか」というのが、普通に生きてるだけで、色んな所でやってきます

そしてちょっと油断したら意識が結構高い人でも、そっちに持っていかれることはあります。

私も、これと戦う日々です。

ものすごく小さな規模で言えば、このYouTubeも、全部「合理的に」やっていったら再生回数は増えるかもしれません。

細かいことは気にせず、お金をめちゃめちゃ投下して、広告を出して、とにかくスケールだけを目指してやって言ったら・・・

例えばそうですね、もはやその人の人間性とかご縁とか関係なしに、才能ある人だけを集め、バリバリやっていったら伸びるかもしれません。

それに近いようなやり方をしていたことは、過去ありますが、その冷たさや限界を知っているからこそ、まだこれを取っている今回は、まだ4本目、5本目くらいですが、スケールではなくて、仮に再生回数があんまり伸びなくても(もちろんで多くの人に見て頂きたいという気持ちはありますが)そこは本当にいいものを広めるという意味で、広まっていったらいいなっていう思いがあります。

そのために、やることはやっていきたいんですけれども、その一方で仮にそんな何十万とか何百万(再生)とか行かなくても、誰か、あるいはあなたの人生が少しでも前に進むきっかけやヒントになればいいな、と思ってお伝えさせて頂いております。

というわけで、今日はちょっと漠然とした抽象的なテーマになってしまったんですが、集合的無意識にのまれる前に・・・いや常に襲いかかってきますが、それに対して、あなたは、私たちは、「心で戦っていこう!」ということです。

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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。

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といったことにも触れています。

よろしければ読んでみてくださいね。

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