魂を磨く

鬼滅の刃・煉獄杏寿郎に学ぶ「人間的魅力」 (ネタばれ有り、映画「無限列車編」を見た人向け)

2021年も勢いが止まらない「鬼滅の刃」!

ついに千と千尋の神隠しを抜いて歴代の興行収入で300億円を突破し、日本一を達成しましたね!

ネット上では「鬼滅の刃~無限列車編~」の重要人物である煉獄杏寿郎さんが「300億の男」として世の中を賑わせてくれています。

Twitterでも”煉獄さん300億の男”がトレンド入りしましたね。もう、煉獄さん推しの茶柱は感動が止まりません!!

今回は”鬼殺隊 炎柱・煉獄杏寿郎”から学ぶべき、人間の強さ、優しさ、そして生き様について、熱く語っていきたいと思います!!

少し暑苦しくて「わーうざいわー。。」となってしまっても、どうぞ最後までお読みいただけますと喜びます!わっしょい!!

それではどうぞ。

人の心に炎をともす男 ~煉獄杏寿郎~


引用元:鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録 より

作中では常に堂々とした佇まいで、はっきりと物事を発言する姿が多く登場する煉獄さん。

また、目上の人間や後輩たちにも裏表のない振る舞いが、見ていても気持ちが良いですね。そんな煉獄さんは、沢山の力強い言葉を炭治郎やその他の仲間たちに残しています。

上弦の参との死闘の後に、炭治郎達に向けた言葉。

「俺は信じる、君たちを信じる!」


引用元:鬼滅の刃8巻 第66話 黎明に散る より

弟の千寿郎くんにかけた言葉。

「どんな道を歩んでも、お前は立派な人間になる!燃えるような情熱を胸に頑張ろう!」

これらの言葉は、自分の弱さや迷いに立ち向かう者たちの背中をぐっと押してくれる言葉だなあ~と茶柱は思い、じんわりと目頭が熱くなります。

言葉自体は結構シンプルなんですが、なぜか煉獄さんの言葉はグッときますよね!!

物語の構成自体もとても考えられていて、引き込まれてしまうというのもあるのですが、私は煉獄さんの言葉がこんなにも心に刺さってくるのは「相手への信頼の気持ち」があるからではないか?と思うのです。

信じる思いで母との関係が変わった話

期待でも押し付けでもない「信じる」という思い

少しだけ話はそれますが、私は以前母親との仲がとても悪い時期がありました。

それは高校の頃から社会人になってもずっと続き、数時間一緒に居たら必ず喧嘩するような空気の悪さでした。

常に母は私を否定していましたし、私もそれが苦しくて向き合うことをずっと避けていたのです。

しかしあることをきっかけに、私は母と喧嘩になりながらも2時間以上話し合いました。

そして

「信じてほしい、心配してくれるからいろんなことを言うのだろうけれど、どうか、私を信じてほしい。」

と伝えたことがあります。

少しの沈黙があり「分かったわよ。。。」とだけ母は言いました。

その頃から、私と母の関係は少しずつ変化していきました。

喧嘩することはいまだにありますが、以前のように頭ごなしに否定されることはなくなったのです。

「どうして、そう思うのか?」という会話のやり取りが出来、少しづつ深い部分での話が出来るようになったのを感じました。

信じる、という感覚をもって話すと、どんな会話でも空気が暗く重くなることは少なくなりました。

私はその経験から、人は「信じている」という思いが言葉に乗るとき、心が軽くなったり、温かくなったり、時には普段の自分以上に強くいられることがあると思うのです。

煉獄さんの言葉にある、信じる想い

煉獄さんのかける言葉には、相手の未来を「信じる」想いがのせられているように思います。

そして、その空気感が、強く温かい雰囲気を相手の心に送り込んでくれるのではないでしょうか?

人は、信じてくれる人がいると、強くなれる。

どんなに疲れていても、信頼で誰かと繋がっている時は、その人の顔や言葉を胸に抱くだけで体の奥から熱い思いがこみ上げてくる。そう、思うのです。

煉獄さんを始め、鬼滅の刃には「信頼の力」が描かれている場面が、他の漫画に比べて多く、その見えない空気感が多くの人を感動させてくれるのではないかと茶柱は思います。

「信じる」ってどう言う事かピンと来ない人もいるかも知れません。私も、ずっとそうでした。

例えば、ほんのちょっと。期待を一旦横に置いて、試しに身近な人が明るく笑っている未来の姿をイメージしながら微笑んでみて下さい。

きっと想いは伝わるでしょう。

その温かな思いは、誰かの落ち込んでしまった心を元気にしてくれるかもしれません。

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煉獄さんのどこ見ているか分からないようで、実は超~高い視点


引用元:鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録 より

煉獄さんといえば戦闘時の判断の速さも的確ですさまじいですが、普段の判断や決断も早いのが特徴ですね。

無限列車の中で、炭治郎の質問に「だが知らん!この話はこれで終いだな!」と即終了させていたり、本当に答えを出すのが早いです。

はじめて読んだときには、なんて淡白な。。と少し理解不能だったんですけれどね。

父親の挫折や、柱合会議で(鬼滅の刃、外伝にて)ちょっと理不尽に不死川に殴られたときのやり取りを見ていても、表面の出来事ではなく、その真意(相手の心の在りか)をくみ取ろうとしているように感じます。

つまりそれは、自分の感情だったり相手のとっさの言葉などに惑わされず、その先にある相手の本心までを、読み取ろうとしている姿勢の現れではないか?と思うのです。

若干二十歳にして、この視点の高さは、もうほんと凄いです!!

また煉獄さんが柱に就任した時、父へ報告に行きますが「どうでもいい、、」という返事をされてしまうシーンがありました。

さらに、弟である千寿郎君に「父上は喜んでくれましたか?」と問われます。

「あああ、煉獄さん!なんてつらい立場なんだ~泣」

と思ってしまう茶柱でしたが、次のシーンで煉獄さんの強さの深みを感じました。

それは、弟の千寿郎君に、父は喜んではくれなかったこと、剣技の才に恵まれないと感じつつも必死に自分も柱を目指そうとする弟へ”進むべき道は一つではない“ことを伝え、更には「寂しくとも熱く生きていこう」という言葉をかけていました。

辛い真実を伝える事や、相手のほしがっている言葉とは違う返事を返さなければならない時、人は心の窮屈さや逃げたい気持ちが湧きだしてきます

しかし、真実を伝え、更には辛くとも前へ進もう!と力強く話す煉獄さん。

「頑張って生きていこう!寂しくとも!」

もう、この言葉に涙腺壊れました。

そりゃ、寂しいですよね!血の滲む鍛錬でやっと柱にまで上り詰めたのに、尊敬していた父は酒におぼれて「どうでもいい」の一言ですよ!!

当時まだ18~19歳くらいの煉獄さん。現代社会で言ったら大学生くらいです。それなのに、、、なんて精神の成長段階が高いのでしょう!

煉獄さんの本心は書かれてはいないので分かりませんが、悲しくとも前に進もうとする姿は、心の強さだと思います。

このまま大人になって30代まで生きておられたら、どんな上司になっていたのか。。想像したら、あまりにも惜しい人を失くしたことにまた涙が止まりません!

本当の強さとは!煉獄さんの「悲しみを受け入れる強さ」が生み出す優しさ


心身ともに「強い」イメージの煉獄さんですが、何度か読み返していると煉獄さんの強さには多彩なモノが混在している様に感じます。

ただ、真っ直ぐに強い訳では無い、と思うのです。

その背景のひとつに煉獄さんの家族との関係があります。

煉獄家は代々「柱」を務める名家という事もあり、父・槙寿郎も元柱でした。そんな強くて教育にも熱心だった父が、母の死後、酒浸りの生活へと変わってしまいます。

作中でも、浮かない顔で父の変貌に思案する煉獄さんが登場する場面もあり、煉獄さん自身も答えが見つからずにいた様に見えます。

それでも父親を否定する訳でもなく、昔の父親に戻ってくれとも言わずに、煉獄さんは家族に寄り添います

これは茶柱の推測ではありますが、煉獄さんは自分が信じた人生を力強く歩む事で、父や弟へ安心感を与え、己の背中でそれぞれへ向けて応援の気持ちを送っていたのでは無いだろうか、と思います。

「考えても、仕方のないことは考えるな」

父について思案している最中の煉獄さんの言葉です。

一見、ネガティブにも捉えることが出来る言葉なのですが、茶柱は上記の理由も踏まえて、煉獄さんが、「考えても人は変えることが出来ない。今は寂しくとも、もがき進んだ先に何か答えがある」そう信じて生きているように思えるのです。

人の人生が立ち止まる大きな原因の一つに「悲しみ」があります。

煉獄さんだって、悲しみがなかった訳では無い。心が痛むことも沢山あった事でしょう。

さらに強さと言うものを手にすれば、自然と背負うものも大きく重くなるのは、誰でもいつの時代も同じこと。

しかし、悲しみすらも受け入れて進む。その直線的ではない、一見して強さの邪魔になりそうな「マイナスの感情」すらも抱えて進む姿が、煉獄さんの強さに深みを出している。そう思います。

揺らぎの上の強さ

「母上、俺はちゃんとやれただろうか。。」

この言葉!!

上弦の参との死闘の後、乗客全員を守り切った時の煉獄さんのセリフです。(この時点で茶柱の涙腺ダムは決壊しました。修復不可能。。)

ああ、煉獄さんだって迷いがないわけではない。弱さを感じないわけでもないんだ…

どんなに強い人間でも、きっと、いつでも確信をもって選択しているわけではないんですよね。ただ、人生におけるその一瞬、戦いの中での刹那に”何を選択するのか”で「今」が作られていく

ブレずに生きる煉獄さんの中にも「揺らぎ」が存在していた事を垣間見るシーンですね。

これは、強いからと言って「自分が全て正解だ」とする鬼舞辻無惨の考え方とは正反対です。(下弦の鬼の解体の頁参照)

無惨は反則的な強さと、見た目(顔面)の美しさはありますが、最後まで読んでいくとかなり「うわぁぁ…」って感じです。

無惨には迷いも揺らぎも全くありません。しかし無惨の生き方を見て、良い気持ちを抱く人は少ないと思います。むしろ醜い…

反面教師にはできるかもしれませんが、冷たさ以外のものを茶柱は感じることが出来ませんでした。。

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まとめ

無惨も上弦の鬼達も、そして柱も強い。

けれど、その強さにもそれぞれのカラーがあります。

煉獄さんの強さの中には温かさがある。それは人間としての弱さや迷いも持ちつつ、全部抱えて前へ進む姿を背景として持っているからだと思います。

また、常に戦いの場で生死と隣りあわせだったり、特に母の死を幼少期に体験していることもあり「人の命の儚さ」が煉獄さんの心には刻まれているのかなぁとも思います。

そんな煉獄さんの有名な言葉と言えば!

「老いることも 死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ 老いるからこそ 死ぬからこそ 堪らなく愛おしく尊いのだ」


引用元:鬼滅の刃8巻 第63話  猗窩座 より

何かに執着し、求め続ける鬼たちに対して、煉獄さんの受け入れ、ありのままを愛するという心。

なんて、温かくて力強いんでしょう!

男の中の男って感じですよね!!

もう、涙でかすんで前が見えませんよ!!泣

儚いという文字は「人の夢」と書きます。

鬼滅の刃~無限列車編~も煉獄さんと炭治郎達が下弦の壱の潜む無限列車へ乗り込んだ、たった一夜の出来事なのです。

映画として、他人事として観ていたら本当にあっという間の出来事。しかしこれは私たちの人生においても同じことが言えるのではないかなあと感じました。

人生は長いようで短いのです。

そしてその人生の中で、鮮烈に記憶に残る時間は本当に一瞬なのだと茶柱は思います。

まさに、儚い。

何となく生きて、何となく一日を終える。そうしているうちにまるで厭夢の術にかかったかのように時間が過ぎていく。そんな人生で終わってしまう事のないように

煉獄さんからは、沢山のことを教わることが出来たと、茶柱は思います。

こころ熱く力強く、自分の人生を生きるためにも

「今日という日をはっきりとした意識で過ごしていきたい」

あなたの今日が、より輝いて、熱く過ごしていただけますように心より祈っております。

最後までお読みいただきありがとうございました^^

~おまけ~

煉獄さんの最後の項「黎明に散る」

黎明とは、夜明け・明け方をさす言葉ですが、転じて「新しい事柄が始まろうとするとき。ある事柄が形になる前の始まりの時期を表す」という意味も含むそうです。

煉獄さんの最後は、まさしく鬼滅の刃における黎明期でした。

ぜひ、最終巻まで読んでみてくださいね♪

※煉獄さんの煉は、正しくは火+東でございます。

ABOUT ME
茶柱
「食」と「自然」が大好きなひよっこライターです。 ハマるとのめりこむけれど、それ以外は無関心。人とうまく関わりを持てずに悩んでいた所、佐藤想一郎さんに出会いました。 佐藤さんの”周りの人の幸せを祈る生き方”に感銘を受けて、日々修行中です! 読んでくださる方の心が、明るく軽くなってくださるような文章を目指します。
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。

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といったことにも触れています。

よろしければ読んでみてくださいね。

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