魂を磨く

自己犠牲と他者貢献の違い。have toからwant toに切り替えよう!

自己犠牲と他者貢献の違い
この記事を書いた人

高橋久美(たかはしくみ)

月間20万ページビューの人気サイトGLOBOのライター&編集長、複数のメディア運営に関わっている。

過去にスピリチュアルに依存して多額の借金を作った経験から、依存せずに自分で考え体感して実生活を良くするスピリチュアルとの付き合い方を提案。

プロフィール詳細

ある人は「世のため人のために貢献しましょう」と言います。

別の人は「他人のために自分を犠牲にせず、自分のためにやりたいことをしましょう」と言います。

さて、どっちが本当なのでしょうか?

相反するように見える2つの考え方ですが、実は全く同じことを言っています。

自己犠牲と他者貢献の違い

自己犠牲と他者貢献を見分ける方法は、とっても簡単です。

誰かに何かをしてあげたときに、自分が傷ついたような「被害者意識」が出てくるかどうか。

被害者意識があるならば、それは自己犠牲です。

たとえば、電車で座っていたら目の前に杖をついた人が現れて、席を譲ってあげたとき。

(こういう場合は足の悪い人に席を譲らなければならないな、私だって疲れてて座りたいのに。なんで隣の元気そうな高校生が席を譲らないんだよ。くっそー)

なんて嫌いやながら譲ってあげたのに、お礼も言われなくて、もう何なの!となったら「自己犠牲」です。

そうじゃなくて、自分が元気で立ってても平気で、

(この人、立っててしんどそうだな、座れたら喜ぶかな)

と、相手のことを考えて何かをしてあげる。

特に感謝されたいわけでも、良い人だと思われたいわけでもなく、その結果どうなっても心に波風が立たない。

そんな、純粋に与える行為が「他者貢献」なのです。

「自分が、心からやりたい(want to)」と思って「自分のため」にやっていると言えますが、それによって自分の感情を満たそうとしているわけではありません。

何かをしてあげる、その与えるプロセス自体に既に幸せを感じているからです。

逆に、「人のためにこうしなければならない(have to)」という義務感は、ある意味「人のため」だと思ってやっているわけです。

自分を犠牲にするからには、何か見返りが必要になります。

見返りとは、金銭的な報酬とは限らず、周りの人に褒められたり、感謝されたり、評価されるなど「承認欲求を満たすこと」が報酬となる場合もあります。

しかし、いつも見返りが得られるわけではありませんよね。

何かをしてあげた相手や周りの人から思ったような反応が得られないと

「私が自分を犠牲にしてこんなにやってあげたのに!」

と不満がたまり、不機嫌な態度で周囲から逆に奪ってしまう場合もあります。

自己犠牲は良くてギブ・アンド・テイク、下手したら適切にギブできずにテイクするだけで、自分には「傷つけられた感」が残ってしまいます。

だから、「自分のためにやりたいことをやる」のと、自己犠牲ではなく本当の意味で「世のため人のために貢献する」のは同じことなのです。

何となくイメージはつかめましたか?

余力があるから貢献できる

表面上は同じ行為でも、どんな気持でするのかによって自己犠牲にも他者貢献にもなり得ます。

とある学校の職員室では、若手の先生が、朝一番に他の先生たち全員分のお茶を入れるという慣習があるそうです。

しかも、記名されていないマイカップを何十個も、どれが誰先生のだかを覚えなければなりません。

その話を紹介した人は、「ただでさえ忙しいのに、やってられない!」ということで、無くすべき無駄な業務であると主張していました。

やりたくもないお茶汲みを押し付けられて、他の人たちよりも早く出勤しても手当も付かないし、やって当たり前で誰に感謝されるわけでもない。

それじゃあ確かに自己犠牲感になってしまうのも無理はありませんね。

ですが、もしも、もう少し自分に余力があったらなら、お茶汲みの意味も変わってくるんじゃないでしょうか?

「どうして、自分がこんなことしなきゃいけないんだ」

そんな風に自分に向いていた意識を、

「どうしたら、先生たちみんなが、美味しいお茶でリラックスして、今日一日、生徒たちに暖かい気持ちで接してもらえるかな」

と、周りの人向けられたなら。

それを大変だと感じないだけの、気力や体力に余裕があったなら。

朝のお茶は、お茶汲みをする側の人にとっても楽しい時間になるかもしれません。

飲む方からしても、イヤイヤ汲まれたお茶よりも、心の込もったお茶の方が嬉しいはず。

「今日もありがとう」「美味しかったよ」みたいに、反応も変わってくるのではないでしょうか。

自分のことでいっぱいいっぱいでは、人に意識を向ける余力がありません。

本当にボロボロでどうしようもなかったら、まずは自分を癒す時期も必要です。

コップに水を注いで満杯になったら溢れ出てくるように、自分が満たされていて初めて周りの人に与えられるようになりますから。

ところが、自分を満たそうとした時に邪魔になるのもまた「被害者意識」なのです。

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被害者意識を捨てること

私自身、長い間ずっと被害者意識が強い人間でした。

「どうして、こうなっちゃったんだろう」
「どうして、あの人は○○してくれないんだろう」

自分以外の何かのせいで人生が狂わされているような、傷つけられた感じが全てにおいて付きまとっていたのです。

せっかく、本当に愛情をかけて良くしてくれる人に対しても、

「どうせお金が目的なんでしょ」

といった具合に、一々ねじ曲がった受け取り方をしてしまいます。

受け取り拒否をしているので、いくら周りの人が与えてくれても、いつまでも満たされないのです。

あとで気づいたのですが、そうして自分を被害者にしておくことには大きなメリットがありました。

自分自身を「誰にも愛されない、無力で、かわいそうな人間」にすることによって、誰かを悪者にして復讐することができるのです。

「ほら、あなたのせいで私はこんなに不幸ですよ、どうしてくれるの!」

と、アピールすることによって、自分の責任を回避したり、人から構ってもらって美味しい思いをしたり、何かと美味しい思いをしていたんですね。

ところが、ある友人がそれを見抜いて叱ってくれました。

「そんなので喜んでるなんて、小さい! 自分を下げないでパワーを発揮すれば、もっともっと美味しいものがいっぱいあるよ!」

(参照:嫉妬をやめる方法|嫉妬してた相手と直接やり合ったら仲良くなった話

そう。本当は誰にでも、もちろん私にも、受け取って与える力があるんです。

パワーを持っているのに持っていないフリをして、「被害者」でいた方が楽だし、得だ、という勘違いをしてしまっているんです。

自分から与える「主人公」になって幸せになってしまったら、周りの人からの同情をもらえなくなるんじゃないか? 誰からも気にかけてもらえなくなるんじゃないか?

そんな恐怖心もあります。

しかし、その恐怖を乗り越えて、「もらう」量よりも「与える」量をほんの1%でも多くできたら、同情なんかとは比べ物にならない幸福感が湧き上がって来るんです。

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何もなくても与えられること

私がそれを実感できたのは、「祈り」のワークをやった時でした。

あるセミナーで、隣の人同士で祈り合いましょう、というワークがあったんです。

最初は正直、私はこんなに不幸なのに他の人たちが幸せだなんてムカツク!!という気持ちがちょっぴりありました。

でも人から祈ってもらった時に、あったかい空気に包み込まれるような感覚になって、

「祈ってもらうだけで、こんなに幸せな気持ちになれるんだ!?」

とびっくりしました。

それから、お返しに自分も隣の人の幸せを祈ったら、祈ってもらったとき以上に、胸やお腹がボワーンと暖かくなってきます。

自分の内側からパワーが湧き上がってきて、どんなに他の人の気を引いても満たされなかった何かが満たされるようでした。

祈りによって状況は何も変わっていないけれど、心にはゆとりが生まれて、少しの間だけ自意識(エゴ)が静かにしていてくれたんです。

そんな「祈りの気持ち」で過ごしたら、周りの人にも純粋に優しくしてあげられるんじゃないかな、と思いました。

すぐに忘れちゃうので、いつもこんな気持ちでいるのは難しいのですが、人に会う前や、仕事を始める前、料理を作る前なんかに、人のために祈って「パワーを作る」ようにしています。

それだけでも、幸せな気分でいられる時間が増えて、自己犠牲の感覚は薄らいできました。

自己犠牲と他者貢献の違い・まとめ

「与えること」と「受け取ること」は本来、同時に起こります。

自己犠牲になっているような気がする人は、自分から幸せの「受け取り拒否」をしていないか確認して見ましょう。

被害者意識を捨てて幸せをキャッチし、心のコップに幸せがあふれたとき、きっと本当の意味で与えられるようになるはずです。

義務感でやらなければならない(have to)のではなく、自分がパワーに満ちていてその人のために純粋にやってあげたい気持ち(want to)でできたとき、そこに犠牲はありません。

あなたと周りの人たちにも、自己犠牲にならず、与えて同時に受け取る良い循環が起こりますようにお祈りしています!

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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