思考を鍛える

自分を客観視する方法|自分を客観的に見る客観視トレーニングを紹介

客観視できない人の特徴
この記事を書いた人

高橋久美(たかはしくみ)

月間25万ページビューの人気サイトGLOBOのライター&編集長、複数のメディア運営に関わっている。

周りに流されず、自分の軸を持って本当に人生に大事なものを取捨選択していくライフスタイルを提案。

プロフィール詳細

はじめまして、GLOBOライターの高橋久美です。

私はずっと「どうして知識の量が少なくても成功する人と、知識の量が多くても成功できない人がいるのか」を疑問に思っていました。

最初に思ったのは、中学の部活でソフトテニスをやったときでした。テニスの経験者は誰もいなくて、みんなでヨーイドンで一緒に始め、同じように覚えたのにすぐ上達する人といつまで経っても下手な人がいました。(私は下手な方でした。)

学校の勉強でも、記憶力とか計算力などの「頭の良さ」以外の部分の何かが試験の結果を左右しているのを感じていました。

社会に出て働いたりビジネスをやってみたりして、その「何か」の影響は更に大きくなっているようでした。

「客観視する力」がビジネスには非常に大事ですよ、という話を数年前に聞いて全部が納得できました。

せっかく身体能力や知識を持っていても、自分を客観視する力が低いとうまくいきません。逆に、客観視する力を高めることで飛躍的に進化することができます。

スポーツでも、勉強でもビジネスでも、成功知ている人は本人が意識しているかどうかは別として、確実に自分を客観視する力が高いです。

視力検査のように「客観視力」を測定することは難しいのですが、客観視できる人とできない人の特徴を挙げることはできます。

ここで注意したいのは、客観視できるのが良くてできないのが悪いというわけではないところです。客観視しすぎるのにもデメリットがありますので、後述します。

客観視できない人の特徴

客観視できない人

個人的に受け取るか、一歩引いて見るか

客観視できない人は、主観的に見ている人です。個人的に受け取りがち、とも言えます。

たとえば、客観視できない人が映画を見たら、主人公に感情移入してハラハラドキドキしながらめいいっぱい楽しむことができるでしょう。

映画以外の何でも、基本的には「自分のこと」として捉えがちです。買い物をする時も、「わー、この服かわいい! これ好き!」というように、自分の感性で決めてしまいます。

客観視できる人はどうなるかというと、映画を見る時は「この監督はいつもこういうオチだから、どうせ次は味方のコイツが死ぬだろうな。あ、ほら当たった」のように、一歩引いて見ています。

服を選ぶときも、「職場の人の高感度が上がる服」とか「合コンで女子にウケる服」のように目的に応じて決め、自分の好みよりも体型や流行を重視します。

客観視ができないと冷静な判断ができない

主観的・個人的に物事を見て、感性に生きることは、楽しいことがいっぱいで満たされる部分もあります。

しかし、全体的に見て自分がどういう動きをしているのかが見えないため、力の入れどころをよく間違えます。変なことをしていても軌道修正ができません。

さらに気分屋なため人から流されたり騙されたりしやすいのもデメリットです。ビジネスをするには客観視ができないと厳しいものがあります。

客観視ができる人は、周りから自分に何が求められているのかを把握し、感情を抜きにしてデータをしっかり分析できるので常に冷静な判断ができます。

自分で行動を修正することができるので、上達も早いし何かと要領が良いのです。

客観視の苦手な人でもトレーニングで身につけることができます。

客観視トレーニング方法

客観視する方法
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自分の思考と感情を観察する

客観視の第一歩は、自分の思考や感情の動きを観察することです。

ショートケーキを見て「わー、おいしそう!食べたい」と思ったら、「自分は今、ショートケーキを見て美味しそう、食べたいと思っている」とまるで他人事のように自分の心を観察してみましょう。

思いの外、忙しく色んなことを考えたり思ったりしていることに気づきます。

「なぜ?」を考える

観察に慣れてきたら、今度は「なぜ?」を考えてみましょう。

「自分は、ショートケーキを見て美味しそうだ、食べたい、と思ったけど、何でだろう?」と問いを立ててみます。

すると、お店のディスプレイが食欲をそそるように工夫されていることに気づくかもしれません。

または、ストレスが溜まっているときは甘いもので解消しようとする、などという自分のクセが見つかるかもしれません。

このように、「なぜ?」を考えてみると今まで見えていなかった物事の背景や、誰かの意図、自分の内面などが見えてきます。

全体を俯瞰する

空を飛ぶ鳥の目線で広く見下ろすことを俯瞰(ふかん)と言います。全体的に見る俯瞰の視点を意識すると、客観視のトレーニングになります。

もちろん、私達の目は顔にくっついていて動かせませんから、あくまでイメージ上で頭上に1つカメラを設置します。

街を歩いているときも、職場で仕事をしているときも、自分の目線だけでなくもう一つの俯瞰の目線を意識しましょう。

上から見たら、自分はどんな動きをしているでしょうか? 実際には見えなくても、イメージすることで周囲の状況が本当によく見えるようになります。

客観視するには
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具体的な数字で捉えてみる

客観視するには、感覚だけに頼らず具体的な数字などのデータを活用しましょう。

なんだか調子が悪いかも…と思っても、数字で見ると変わっていないとか、逆に上手くいっている気がしていたけれど実績は下がっていたとか、感覚は当てにならないものです。

逆の側面を考える

スーパーに並んでいるカボチャを思い浮かべてみて下さい。きれいな濃い緑色で、とても美味しそうなカボチャです。

しかし、見えているのはカボチャの片側だけです。表側は日に当ってよく色づいていますが、反対側は太陽が当たりませんから黄色くなっているはずですね。

物事にも両面がありませす。客観視するには、逆側がどうなっているか考えたり、実際に見てみたりしましょう。

いいな〜と思った時は、悪い面はないか。やだな〜と思った時は、いい面はないか。

結構な苦行なのですが、練習すると感情を抜いて物事を客観的に見られるようになっていきます。

客観視しすぎるのも危ない

客観視できる人

客観視の力を鍛えると良いことがいっぱいありますが、物事には二面性があるのでしたね。

客観視することにも当然ですがデメリットがあります。

それは、主観的な楽しみを受け取れなくなってしまうことです。一歩引いて、冷めて見てしまうので、つまらなくなってしまうんですね。

たとえば推理小説を読んでも、作者の意図がすぐ分かってしまうため純粋に謎解きを楽しめない問題が発生します。

「こういう作品の作り方するのはすごいなあ…」などと別の楽しみ方はあるのですが、物語に感情移入してエンジョイするという感じじゃなくなるわけです。

人生も俯瞰して客観的に考えることは大切です。自分の人生を、まるで映画を見るように客観視できれば問題が起こっても悩みすぎないで済みます。

映画はちゃんと最後にハッピーエンドになることが分かっていますし、映画の主人公の目線ではなく観客の目線でいられるので主人公が少々苦しんでいても「人生」という映画を楽しめるんですね。

ただ、あんまり他人事みたいな人生はつまらないかもしれません。冷静に客観視するのと、主観で感情を味わうのと、両方の切り替えができるのが理想です。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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