関係を築く

ついマウントを取ってしまう人へ。マウンティングをやめたい人が覚えておきたい7つのこと

 

※本記事の内容は、音声でも聴くことができます。
作業中や空いた時間に、ぜひご活用ください。(約19分の動画です)

(本文はこちらからです↓)

さりげなく「自分のほうが上なんだぞ」とアピールして自分の優位性を示すマウンティング。

女子どうしでは彼氏自慢、ママ友どうしでは旦那自慢、男性でも「オレすごいだろ」自慢など、不毛な争いが繰り広げられています。

マウントをされると嫌な気分になるのに、自分でも人にマウントして優越感に浸り、後で自己嫌悪してしまう…。

自分に自信がなく、自分より格上の人に囲まれると惨めな思いをする一方で、相手が格下だと思うとホッとする…。

そうやってマウントを取ることに疲れてしまってやめたい人に、きっと役立つ7つのことをまとめました。

1 世の中には全くマウントを取らない人がいる

学歴コンプレックスって何?!

私はけっこう学歴コンプレックスをこじらせていた時期がありました。

特に初対面の人だと相手の学歴を見て格上or格下を認定し、相手が「下」だと分かったら、さり気なく話題に忍ばせて「すごーい、頭いいですね」と言ってもらえるように仕向けてマウントするという最低な人間でした。

それで悩んで友人の一人に相談してみたのですが、

「学歴コンプレックスって何ですか?」

と、不思議がられてしまいました。

友人は大学を中退しているのですが、昔から学歴に興味がなかったそうです。

東大卒とか聞いたら「頭がいいんだなあ」とは思うけれど、それに対して劣等感は微塵もないとのこと。

自分がめちゃくちゃ気にしている優劣について、全く興味がなく気にしない人が世の中にはいる、ということです。

マウントを取らない人と一緒にいたら

学歴も年齢もちっとも気にしない友人の周りには、同じように気にしない人が集まってきます。

マウントを取らない人たちの中にいるのはすごく楽で、私自身もいつの間にか影響されてそんなに気にしなくなっていました。

もしも、所属している女子グループとか、ママ友とか、職場の人とかで、既にマウントを取ってしまうのが泥仕合状態になっているのなら、付き合う人を変えるというのもありかもしれません。

全く気にしない人たちと付き合えば、少なくとも相手からマウントを取られることはありません。

もしも自分が自慢のつもりで言ってしまっても「へえ、それがどうしたの?」と完全にスルーされるだけですので、張り合いがなくて勝手にやらなくなるでしょう。

というわけで、一つ目の事実は「世の中には全くマウントを取らない人がいる」でした。

2 世の中にはすごすぎる人がいる

マウンティングうざい
格上の人に劣等感を感じたとき、または格下の人に優越感を感じたとき、思い出していただきたいのは、「世の中にはすごすぎる人がいる」ということです。

「夫は医者です(ドヤァ)」っていうマウント奥様がいたとしましょう。

それが収入とか社会的ステータスの意味でドヤッているとしたら、世の中には医者なんかよりももっと上の人はいっぱいいます。

医者の中でも偉い人はいるでしょうし、医者たちを雇っている病院経営者はもっと偉いんじゃないか…と更に上の人々と比べたら、急にショボく見えますね。

逆に、「みてみて、犬飼い始めたんだ〜」等とちょっとリッチな暮らしぶりをアピールしたくなってしまったときにも、超リッチな人々が世の中にいることを思い出してみましょう。

プリンセス・テンコーさんなんか、大っきい犬を何匹も、トラとかサメまでペットにしていますから、それと比べたら別にそんなに自慢できることでもありません。

そして、本当にすごすぎる人たちというのは、あんまりそれを鼻にかけたりわざわざ自慢したりはしません。

何でも上を見るとキリがなく、世の中にはすごすぎる人がいるのです。

3 世の中にはもっとひどい人がいる

感じ方は人それぞれ

もう一つ思い出していただきたいのは、世の中にはもっとひどい人がいるということです。

自分よりすごい人を見た時に、自分が持っているものなんか、価値の無いような気がしてしまうかもしれません。

でも、世の中には自分よりひどい人が絶対にいて、その人たちから見たらすごく見えるはずです。

「あなたも早く結婚して子どもを生みなさいね」と既婚者からマウントされると、彼氏と破局して結婚できなかった私は「ぐぬぬっ」と悔し泣きしてしまいます。

しかし、考えてみれば世の中には1回も異性と付き合ったことのない人も存在するはずなので、それに比べたら贅沢な悩みのような気がします。

まわりを思いやる気持ちを忘れちゃいけないですね。

マウントよりも感謝

また、みんなお金がないと言いますが、少なくともスマホを持っててインターネットは利用できたり、洗濯機で洗濯できたりはするはずです。

世界を見渡せば、そのどちらも一生手にすることのない人が大勢います。

下を見ればキリはなく、今すでに恵まれていることに気づくでしょう。

それに、「ない」ことばかりに目を向けていたら、その状態を抜け出すことは難しいでしょう。

目の前にあるものや、今ある環境を当たり前と思わずに、それを享受できる喜びを感じていきましょう。

だんだん心が満たされていきますよ。

4 格上の人と付き合う方が得することが多い

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マウントからの解放

自分と同レベル、または格下と思う人と一緒にいるとマウントを取りたくなりますが、自分よりも遥かに格上の人が相手だと、戦意喪失してしまうものです。

「あの人達に比べて自分は…」とネガティブな気持ちにならなくもないですが、格上の人のコミュニティに所属すると得することの方が多いです。

自分には無理だと思っていることを簡単にやってのけるのを見て、「なんだ、できるんだなあ」と思えるようになったり、必死に食らいつこうとしたり、成長できるチャンスになります。

部活で考えてみても、弱小校でエースをやるよりも、強豪校で強いチームメイトに囲まれているほうが実力は伸びそうですよね。

「可愛げ」で勝負

また、明らかなレベル差がある場合は上の人はわざわざマウントを取る必要もないので、末っ子扱いで可愛がってもらえるでしょう。

私は以前に会社員をしながらちょっと副業でライターを始めた時に、社長さん向けのセミナーとかに参加していたことがあります。

場違いかな、と思っていたのですが、けっこう皆さん快く迎えてくれ、気分良さそうにいろいろ教えてくれました。

このように、プライドさえ許せば、格上の人と付き合うのは何かと得することが多いのです。

5 「マウントが上」でも信頼されるとは限らない

マウンティングをやめたい

実は軽く見られてる?!

マウントをとる人への対策は既にあり、ウザい自慢話を終わらせる「さしすせそ」という切り返しがあります。

さ…さすが◯◯さん!

し…知らなかったです―!

す…すごいですね!

せ…センスありますね!

そ…そうなんですか!

「こいつには勝ったな」と思っても、もしも上記のようなワードが相手から出ていたら、軽くあしらわれているだけかもしれません。

何かで優位性を認められたからといって、人として信頼されるわけではないんですよね。

マウントを取っているつもりはなくても、相手から「さしすせそ」なりアクションが返ってきた時は自慢と受け取られているかもしれません。

相手を認める

もちろん、純粋に褒めてくれているときもありますが、いずれにしても無用な気を引くのは避けたいものです。

信頼を得るには、自分の優位性を認めてもらうよりも、相手を認めてあげたほうが良いでしょう。

褒めるポイントも、自分や誰かと比べてすごい表面的な部分ではなく、その人独自の本質的な良さを探したほうが喜ばれます。

美人な人に「きれいですね」と言っても「またか」と思われるだけですが、「仕事が丁寧ですね」とかあんまり人が見ないところを見つけて言ってあげるとリアクションが違ってきます。

6 劣っているのは悪いことではない

優劣は単なる「違い」

マウントをしてしまう、またはしたことを気にしてしまう人は、「劣っていることは悪いこと」という前提を持っています。

何事もひとつの基準で比較すれば、優れている・劣っている、上・下、という評価がされます。

たとえば、「年収ランキング」で見たら、年収600万円の人よりも年収300万円の人の方が劣っています。

それは確かにその通りなのですが、しかし年収で劣っているからといって、「悪い」ということにはなりません。

虹には七色ありますが、色に端から順番をつけるとしたら、何色が一番「良い」でしょうか?

色には違いがありますが、かといって、赤より青の方が良いとか悪いとかにはなりませんよね。

ただ「違う」だけで、色に優劣も良し悪しもありません。

色が違うのと同じように、年収の多い少ないとか、社会的地位の高い低い、学歴のあるなし、等も、ただ「違う」だけです。

もう一つ、例を挙げましょう。

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自分に誇りを持つ

イギリスには階級社会が根付いていて、ハリー・ポッターみたいに全寮制のパブリック・スクールという名門の「お金持ち学校」に入れるのは上流階級の子どもだけです。

その下には、ホワイトカラーの中流階級、そしてブルーカラーの労働者階級が続きます。

3つの階級は家系によって決まっており、住む地域も話す言葉も生活習慣も何もかも違います。

それぞれの階級に流儀があるのです。

労働者階級の人々は義務教育を終えると就職するのが当たり前で、大学に進学する人はまれです。

日本のブルーカラーの親は、子どもに良い教育を受けさせていい仕事を、と考える人も多いのですが、イギリスではそうではないようです。

どの階級の人もアイデンティティーを持ち、自分の階級に誇りを思っているため、階級間の移動は行われません。

というのも、階級間に「優劣」の意識はなく、どの階級に所属するかとお金持ちかどうかも関係ないからです。

「結婚してる人が勝ち組」みたいな序列も、別に結婚が偉いわけじゃなく、「ただ既婚」か「ただ独身」という違いがあるだけのはずです。

そこにアイデンティティーを持つ必要はないですが、「ただそれ」という風に見られると心が楽になるでしょう。

7 自慢する人は、皆、自信がない

自己肯定感を増やそう

マウントを取らんばかりに「すごいでしょー」と自慢してくる人は、100%全員、本当は自信がない人です。

自信がある人は、人から認めてもらわなくても平気なので、わざわざ自慢なんかしませんからね。

自分で自分を認められていないので、周りの人から承認してもらって、自分を肯定したいのです。

なので、自分がマウントをやめたいと思ったら、人とのコミュニケーションの問題として考えるよりも、自己肯定感を増やすことをした方がよほど改善できます。

自分で自分を認めるには、今までに達成してきたことや、手に入れたものをリストアップしてみましょう。自慢したいもの、でもいいです。

生まれてこのかた何ひとつも達成していない…なんて人はいませんよね。

子どもの頃に自転車に乗れた、とか、中学校を卒業できたとか、働いてお金を稼げたとか、いっぱいあるはずです。

そんなの誰だってできると思われるかもしれません。

でも、最初は難しそうに見えましたよね。

小学校から中学校に上がるときって、知らない生徒がいっぱい増えるし、先輩後輩関係とか厳しそうだし、なんだか怖そうだったけど、やってみたら意外と普通だった…。

そんなことを、今までにたくさん乗り越えてきたのではないでしょうか。

もっとお金とか物とか、やりたい事とか、いっぱい欲しいものがあるのは良いことですが、既に手に入っているものもあるはずです。

マウントせずに「豊かさ」を感じよう

今はすっかり普通になっているものも、昔、すてきだなあ、欲しいなあと思って、苦労して手に入れたときは喜んだり、便利で感動したりしましたよね。

人から褒められなくても、羨ましがられなくても、自分で自分を褒めてあげて、今ある豊かさを感じていれば、それで満たされます。

自分を認めるのは自分ひとりだけで十分ですが、その自分ひとりが認めてあげないと世界中の人に褒められても永久に満足できないことになります。

『達成したこと・手に入れたものリスト』は、何回も眺めて、思い出しましょう。

きっと、誰に褒められるよりも幸せを感じられますよ。

マウントを取ってしまう人へ まとめ

  1. 世の中にはその優劣を全く気にしない人がいるものです。マウントを取らない人と付き合えば、自分も気にしなくなります。
  2. 世の中にはすごすぎる人がいるものです。めっちゃ上の人を見ると、自慢する気は失せます。
  3. 世の中にはひどすぎる人もいるものです。めっちゃ下の人を見ると、自慢する気は失せます。
  4. プライドを捨てて格上の人と付き合うと、何かと得します。
  5. 褒めてくれるのはマウント対策かも。優位性を認めさせても信頼されるとは限りません。
  6. 劣っていることは悪いことではありません。色に良し悪しがないように「ただ違う」、それだけです。
  7. 自慢する人は、皆、自信がありません。マウントを取ってしまうのをやめたいなら、自分で自分を認めてあげてください。

マウンティングをやめて、心穏やかな日々を過ごしましょう!

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高橋久美
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