私はもともとトロくて仕事の段取りができないタイプでした。
会社員時代も、その後のバイト先でも「作業効率を考えて!」とよく注意されていました。あと、すっぽり何か忘れてたりもします。
なお、段取りが悪いのは仕事ばかりでなく、副業でブログを書くときや、プライベートで家事をするときなどもダラダラ時間がかかってしまっていたのです。
上司からも「時間がかかり過ぎですよ。そん作業は15分でやってください」などと言われ、泣きながらいろいろ工夫してきました。
その結果、どうやら「ルーティン化」が効いたらしく、いろいろと改善の効果があったのでシェアしたいと思います。
目次
ルーティン化で「順番を考える」無駄を無くす
仕事でも家事でも、その日にやるべき作業がいくつかあったとしたら、「どれからやろうかな〜」とやる順番を考える時間が発生します。
そもそも考えないで目についたところからやっちゃう場合もありますが、それでも「えーっと、次は…洗濯物を干して」等と考える間があるはずです。
そういう「順番を考える時間」や「次に何をしようか考える時間」は無駄以外の何でもありません。
やる順番が決まっていて、次はコレ、その次はコレ、とこなすことができれば、ボーッと考えて何もしないロスタイムを無くせます。
手際が良い主婦/主夫の人がバババーッと午前中の1、2時間ぐらいで全部の家事を終わらせられるのは、やることと順番・手順までも決まっていて、しかも毎日繰り返して年季が入っているためではないでしょうか。
これを見習って、家事や仕事で「毎日必ずやること」は時間と順番を决めてルーティン化してしまいましょう。
朝起きたら、顔を洗って歯を磨き、着替える。洗濯機を回し、掃除をして、朝食を作り、食べ終わったら洗濯物を干して、ゴミ出しへ…
というように、順番を固定します。最初に慣れるまでは、「アレ、次何だっけ?」となったりしますが、慣れてしまえば体が勝手に動いてくれるようになります。
体で覚えてしまえばしめたもので、そうなれば無駄に考えたり何かが抜けたりすることはありません。
仕事でも、毎日必ずやる作業は時間と手順を决めてしまって一連の流れで行なうようにするとスムーズです。
マルチタスクがルーティン化でシングルタスクになる
ところで、人間の脳はマルチタスクに向かないらしいことが分かっています。
同時に複数のことをしようとしたり、何か頭の片隅に気になっていることがあったりすると、一気に集中力が落ちて作業効率が悪くなってしまうのです。
一見マルチタスクっぽく同時に複数のことをできている人でも、実はルーティン化によって一連の作業をシングルタスクにしてしまっている場合があります。
たとえば、飲食店のキッチンでは一人で複数の調理を同時進行で行なうことになります。
ハンバーグを鉄板で焼いている間に付け合せのポテトをフライヤーにかけ、サラダを盛り付けて先出しし、同じテーブルで注文のスパゲッティを焼きあがりに合わせてレンジアップする、なんてことは朝飯前です。
複数の作業をいちいち「あれやって、これもやって」と考えていたら、その間にハンバーグは真っ黒焦げになってしまいます。
それも全体を1つの流れと捉えて、頭の中も体の動きも無駄を失くして決まった順番で動けばシングルタスクと同じパフォーマンスを発揮できると考えられます。
集中力を高めるルーティンの効果
ルーティン化には、集中力を高める効果もあります。
イチローがバットをくるっと回すのとか、羽生結弦が演技前に胸の前で十字を切るおまじないをするのとか、スポーツ選手もよく取り入れていますね。
どんなすごい人でも、アウェーな環境に置かれるとパフォーマンスは落ちるものです。
そんなとき、いつも繰り返してきたルーティンを取り入れることで集中を取り戻し、「いつもの自分」を発揮することが可能になります。
いつもの仕事の前に、ちょっとしたルーティンを設けてみましょう。
そうすると、たとえばプレゼンとか少し緊張しそうな仕事の前にルーティンを入れ、ほどよくリラックスした集中状態を作ることができます。
私がブログを書く前のルーティンをシェアしますと、パソコン周辺を片付けてウェットティッシュで清め、手を組んで深呼吸をしながら読者の方が読んで笑顔になっているイメージをします。
これで一気に「執筆モード」の集中状態に切り替わるんですよ。
ちなみに、派遣でコールセンターの仕事をするときも似たようなことをしています。
始業前にやっぱりウェットティッシュでパソコン周辺を清め、電話の向こうのお客さんが笑顔になっているイメージをする、というのが一連のルーティンです。
緊張せずに、いい感覚で仕事を始められるのでおすすめです。
調子を問わず出来る! プロフェッショナルの仕事に
調子が良くても悪くても一定のクオリティを出すというプロフェッショナルの仕事にも、ルーティン化は非常に大きな効果を発揮します。
子供のころにピアノを習っていた方は『ハノン』という教本で練習したことがあるかもしれません。
ドレミファをひたすら両手で速く移動するという、つまらなくて指がきつい練習曲が1番から60番まで60種類もあります。
ぜんぶクリアできたら中級者への道が開かれる…というイメージなのですが、プロは『ハノン』を普通の練習に入る前のウォーミングアップとしてサラッと全曲通しで弾くというのです。
つまり、1曲を1分、1時間かけて60曲をダダ―っと弾いてしまうということです。数曲で挫折した私には想像もつかない世界ですが…。
『ハノン』のように基礎基本を毎日のルーティンの中に組み込むことで、どんなに調子が悪くても一定以上の仕事はできるようになります。
- 皆さんの仕事や趣味で基礎基本に当たるものは何でしょうか?
- 日々のルーティンには、どのような形で組み込めそうですか?
私の場合、文章を書くことの基礎って何だろう? と考えてみたら、良い文章を書く以前に「毎日、書き続ける」ということなんじゃないかなと思いました。
どんなに調子が悪くても、アイディアが出てこなくても、プロならこのぐらいの量はサラッと書けなきゃねっていう最低ラインがあります。
最低ラインのルーティンをクリアした上で、上達したり、磨きをかけたりっていう話が始まるのです。
成長に合わせてルーティンをバージョンアップする
作業効率を良くする、緊張を減らす、クオリティを保てる等、ルーティン化の効果を見てきました。
ルーティン化にはメリットがいっぱいありますが、「慣れすぎる」というデメリットも潜んでいます。
意識しなくてもほとんど自動的にできてしまうようになるのは良くても、そこで満足して成長が止まってしまったらもったいないですよね。
日々のルーティンは、自分の成長に合わせて少しずつ見直して行きましょう。
たとえば、ブログを最初は一日3000文字1記事を目標にしていた人が、3000字なんか楽勝になってしまったら、今度は4,000字、5000字にするとか、あるいは2本に増やしてみるとかルーティンをバージョンアップしていきます。
自分少しずつ負荷を増やしていったり、新しい新鮮なものを取り入れてみたり、たまに変化を与えることも大切です。
ルーティンを固定しすぎて依存してしまうと、「いつもどおりにできなかったから今日はダメだ〜」みたいな逆効果になるかもしれません。
定期的にルーティンに変更を加えると、潜在意識が「変化しても大丈夫なんだな」と思ってくれるようになります。
あんまりコロコロ変えすぎてもルーティンの意味を成さなくなりますが、慣れてきて余裕すぎるなと思ったらちょっと変化を与えてみるのが良いでしょう。
ルーティン化の効果まとめ
ルーティン化には、次のような効果があります。
- 手順を考えたり迷ったりする無駄な時間をなくし、作業効率をアップする
- 複数の作業でもシングルタスクと同様のパフォーマンスを発揮できる
- 「いつもの自分」を引き出して集中力をアップし、緊張に強くなる
- 基礎基本をルーティンに組み込むことで、調子に関わらず最低限のクオリティを保てる
- ルーティンをバージョンアップし続けることで、変化に強くなり成長し続けられる
あなたも仕事や家事で、ルーティン化の効果をぜひ試してみてください。
作業時間の短縮と自身の成長により、心のゆとりを感じられると思います!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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