日曜日の夕方になると、翌日からの仕事のことを考えて気分が落ち込んだり、体調が悪くなる…。
「サザエさん症候群」と呼ばれるこの症状、月曜日から金曜日の平日に働く、多くの会社員が経験しているのではないでしょうか?
「せっかくの休日がもう終わってしまって、いつも虚しさしか残らない…」
「テレビでサザエさんが流れると、明日の仕事が頭をチラついて物悲しい気分になる…」
このように悩むことが毎週恒例行事になってて、いい加減どうにかしたい!
この記事ではそんなアナタのために、
- サザエさん症候群で現れる症状は?
- サザエさん症候群になる原因は?
- サザエさん症候群に効果バツグンの対策は?
という内容で、お役立ちできる情報をお届けします。
今までの土日の過ごし方にちょっとした工夫を凝らすだけで、月曜日の迎え方が格段に楽になりますよ!
是非、最後までご覧ください。
目次
サザエさん症候群とは?
まずは、サザエさん症候群という言葉を初めて聞いたという方のために、まずは言葉の意味から簡単にお伝えします。
ウィキペディアによると「サザエさん症候群」とは…
日曜日の夕方から深夜、「翌日(月曜日)からまた通学・仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状の、日本における俗称である
(引用:サザエさん症候群|Wikipedia)
と説明しています。
国民的アニメ「サザエさん」は、日曜夕方18時30分~19時に放送中です。
このアニメが「日曜日の終わり」の代名詞として使われ、この時間帯に翌日の仕事のことを考えて、憂鬱な気分になったり、体調が優れなくなるなどの症状が現れる状態を差して、「サザエさん症候群」と名付けられました。
もちろん、必ずしもこの時間帯に気分が落ち込むわけではなく、人によっては日曜のお昼や寝る前に憂鬱な気分になることもあるでしょう。
あるいは、その日によって気分の沈み具合が重かったり軽かったり、感じ方が異なる場合もあります。
ちなみに、海外では「ブルーマンデー(blue Monday)」=「憂鬱な月曜日」と呼ばれているそうです。
サザエさん症候群で現れる主な症状について
サザエさん症候群は、軽度のうつ病の初期段階に似た症状が出ます。
主に精神面への影響が大きく、日曜夕方に翌日の仕事のことを考えることによって、
- 気分が憂鬱になる
- 突然不安に襲われる
- 億劫になる
- イライラする
- ため息ばかり吐く
といった症状が現れます。
あなたにも、そんな心当たりはありませんか?
もっと症状が重くなってしまうと、
- 布団に入っても寝付けない
- お腹や胃が痛くなる
- 頭痛がする
- 身体がだるい
- 熱っぽくなる
など、身体的症状が現れる人も中にはいるようです。
サザエさん症候群になってしまう根本原因は?
会社勤めしている人がサザエさん症候群になる根本原因はズバリ1つ。
職場に行くことや、仕事をすることが嫌で嫌で仕方がない
からです。
仕事が大好きで、月曜の朝にをワクワクと待ち望んでいる人は、サザエさん症候群になることはまずありません。
ただ、会社勤めをする大半の方は…
- 上司や先輩など職場の人間関係に悩んでいる
- 関わりたくない顧客の相手をしなければならない
- 職場に対して不満を持っている
- マンネリ化した仕事に面白みを感じられない
など、何かしらストレスを抱えている場合がほとんどだと思います。
自宅で一日中好きなように振る舞える休日に比べると、どうしても会社や職場には「閉塞感」が付きまといます。
窮屈な人間関係の中、たとえ理不尽に感じようが上司や会社の意向には従わざるを得ない。
疲れていようが気分が乗らなかろうが、生活費を稼ぐためには、色んなストレスを我慢して働くしかない…。
そんな感じで平日と休日の落差が激しいほど、月曜日に会社に行くときの精神的苦痛が増すのだと思います。
それは仕方がないことかもしれません。
しかし、実際に月曜日に会社に行ってみると、そこまで鬱屈することなく普通に仕事が出来ている人が大半だと思います。
僕が会社員をしていた頃も、日曜の夜は気分が塞ぎがちでした。
ただ、月曜日に会社へ到着すると「もう会社に来ちゃったし、いつまでもブルーになっても仕方がない!」と覚悟が定まり、意外と簡単に開き直って、通常の仕事モードに切り替えが出来ていました。
結局、泣いても笑っても月曜日はやって来ます。
そう考えると、日曜の6時~7時ぐらいから就寝までの約5時間、気分が塞ぐことが毎週恒例行事になっているのは、非常に勿体ないことだと思いませんか?
サザエさん症候群から抜け出す8つの対策
サザエさん症候群は、今までの土日の過ごし方を見直して、ちょっとした工夫を凝らすことでも改善できます。
そこで、月曜の朝を快適な気分で迎えるための案を8つほど挙げます。
色々と試して、あなたにピッタリのサザエさん症候群の対処法を確立してください!
(1)金曜日は仕事を残さずに帰る
まずは基本的なことですが、金曜日は仕事のやり残しがないように、取り掛かっている作業は全て片付けましょう。
キリが付いていない状態のままだと、せっかくの土曜日・日曜日がやり残した仕事のことで頭がいっぱいになってしまいます。
そんな心配をすることのないよう、金曜日は仕事を中途半端な状態にしたまま帰らないように心掛けることが大切です。
(2)金曜日だからって夜更かしは禁物!
金曜の夜って、ついつい夜更かしモードになりますよね?
次の日、早起きする必要がないため、お酒やスナックをつまみながら、ダラダラと夜中の2時や3時まで起きてしまいたくなります。
でも、実はそれは「NG行為」なんです。
アメリカのある大学研究チームによると、休日の睡眠時間が平日より2時間ほど多いと、それだけで1週間の体内リズムが乱れるそうです。
その結果、サザエさん症候群になりやすく、月曜日の朝が憂鬱になりやすいのだとか。
だから、平日と同じ睡眠サイクルを守ることが大事なのです。
土日は当たり前のように夜更かしをする。あるいは、平日の睡眠不足を補うために、休みの日には必ずたくさん寝る。
もし、あなたがそんな状況になっているなら、睡眠サイクルの乱れに繋がるので見直した方が良いですよ。
(3)平日にやれることを土日曜に先延ばししない
「なぜか休日になると時間が経つのが早く感じる…」
あなたがそう感じるのは、平日にやるはずだったことを土日に先延ばしにしていることが原因かもしれません。
洗濯、掃除、片付け、買い物…etc。
本当なら平日にやろうと思っていたことを、「今度の土日の時間にやれば良いや」と先延ばしすれば、当然、土日はそのやるべきことで手一杯になります。
すると、それらに時間を費やす分、ゆっくりできる時間は減ります。
そして、「ああ…これと言って何もせず休みが終わったな」という感覚に陥ってしまうのです。
(4)テレビやYouTubeの鑑賞で一日を潰さない
あなたにとって最も時間を奪われやすい行動って何だと思います?
僕は目的もなくテレビを見たり、スマホでYouTube動画をダラダラ閲覧しているとき、驚くほど時間が過ぎるのが早いと感じます。
何もしてないのに平気で1時間や2時間と経ってしまいますからね。
約4000人を対象とした海外のある調査では、テレビの視聴時間、動画やゲームなどに費やす時間が長ければ長いほど、うつ病が発症しやすいという結果が出ているそうです。
テレビやゲーム、スマホに時間を奪われると、人と会う時間、読書や勉強などの知的活動をする時間、運動をする時間が減ってしまいます。
すると、情緒面が不安定になって、イライラや不安などネガティブな感情に支配されやすくなるのだそうです。
テレビ。スマホ、パソコン、ゲーム…etc。
自分の貴重な時間をいたずらに奪われるだけでなく、ネガティブ思考の原因になるなんて…。
その事実を知ると、少し時間を減らした方が良さそうですよね?
そんな生産性のないことに時間を使うより、下記の記事のようにブレない自分の軸を作るために勉強をした方がよっぽど生産的です。
自分の成長にも繋がりますしね。
(5)ウォーキングのような軽い運動を必ず行う
「月曜日の朝は体が常にダルいから、休日はなるべく体を動かさないようにしている」
あなたはこのように考え、休みの日は家でゴロゴロすることを優先していませんか?
実はこれ、逆効果なんです。
なるべく体を動かさないでいるよりも、ストレッチやウォーキングなど、軽めの運動をした方が、疲れが溜まりにくくなるそうです。
この考えをアクティブレスト(積極的休養)と言います。
なぜ運動をすると疲れが溜まりにくいのか?
それは適度に全身を動かすことによって血液の循環が良くなり、体内の疲労物質が外に排出されやすくなるからです。
今度の休日に向けて、早速ウォーキング用のシューズを買いに行きませんか?
(6)初めての場所に行ってゆっくり過ごす
色んな不満を抱えて職場で過ごす時間はゆっくり進むのに、家でダラダラと過ごすときの時間はあっという間!
あなたもそんなことを思った経験はないですか?
毎週の休日の過ごし方がパターン化すると、刺激がなくなって何も面白みが感じられないまま、「何だか退屈だったな…」という感想で月曜日を迎えることになります。
なので、せっかくの休日は行ったことのない場所へ行って、そこで軽い刺激を受けてみることがオススメです。
だからと言って、パチンコや競馬などのギャンブルや、遊園地に行ってジェットコースターに乗りましょう、と言っているのではありません。
むしろ、休日に強い刺激を求めすぎると、平日とのギャップの大きさに圧倒され、月曜の朝が落ち込む可能性が高くなります。
僕がお勧めするのは、時間や距離に無理のない範囲で遠くに出掛けて、そこで「ゆっくり過ごす」ことです。
電車で30分先の駅近くの隠れ家的カフェに行ってコーヒーを味わってのんびりするとか、初めて行く街の図書館に行って読書をしてみるとかが良いと思います。
ショッピングモールのような賑わっている場所は、人の多さに酔ってしまって、ドッと疲れてしまう恐れがあるのでお勧めしません。
訪れたことのない土地や場所に行き、軽い刺激を受けることで、マンネリ化した休みの過ごし方から脱却できます。
普段の仕事の休憩中に、あらかじめ行ってみたい場所をあれこれリサーチして、休日の計画を立てることも良い気分転換になるものです。
(7)寝る前にネガティブなことを考えない
あなたは日曜日の夜、「ああ、仕事行きたくない…ツラい…」と思いながら眠りについていませんか?
それは一番やってはいけない睡眠の取り方です!
睡眠で最も大事なのは「眠りに入る瞬間」です。
この「眠りに入る瞬間」に頭に残っている思考は、潜在意識の領域に潜り込んでしまい、寝ている間もずっとその思考について考えを巡らせます。
だから、眠りに入る直前まで「仕事がイヤだ…ツラい」と考えていると、睡眠の最中もずっと「ツラい…」と考えてしまうのです。
なので、日曜の夜こそ、眠りに入る直前まで「ポジティブなこと」をずっと考えておきましょう。
自分の理想の未来や、こうなったら嬉しいなというイメージしたり、あるいは、今まで出会った人に感謝の気持ちを向けたり。
心の中がじんわりと温かくなり、自然と表情が和らいで口角がほんの少しだけ上にキュッと上がるまで、ポジティブなイメージを続けてください。
そのまま眠りに入れば、潜在意識の働きによって、寝ている間もずっとポジティブなことを考え続けてくれます。
すると、次の日に起きた時の目覚めの状態も、かなりスッキリとして心も軽やかになっているはずです。
(8)月曜日の午前中の仕事を簡単にする
自分で仕事を調整できるなら、月曜日の午前中は気楽に取り組める作業を中心に行いましょう。
月曜の早朝、まだ本調子でないときに重要な仕事を入れると、それだけでハードに感じてしまいますからね。
また、月曜日だけ味わえるような「ちょっとした楽しみ」を作ることも効果的です。
たとえば、月曜に飲むコーヒーはいつもよりも高級な豆にするとか、月曜日のランチは好きなお店に外食に行くとか。
このように月曜日が楽しくなるポイントを随所に作っておくだけで、晴れやかな気分になるはずです。
以上、サザエさん症候群を改善するための効果的な8つの方法をお伝えしました。
まとめますと、
- 金曜日は仕事を残さずに帰る
- 金曜日だからって夜更かしは禁物
- 平日にやれることを土日曜に先延ばししない
- テレビやYouTubeの鑑賞で一日を潰さない
- ウォーキングのような軽い運動を必ず行う
- 初めての場所に行ってゆっくり過ごす
- 寝る前にネガティブなことを考えない
- 月曜日の午前中の仕事を簡単にする
となります。
色々と自分なりに試して、良いと思ったものを取り入れてみてくださいね!
サザエさん症候群は「うつ病」の始まり?
慢性的な気分の落ち込みは「うつ病」の可能性も
休みの終わりに仕事のことを考えると、精神的・身体的に苦痛を感じる「サザエさん症候群」。
そういう症状が現れると、つい「自分はもしかしてうつ病なのでは?」と心配される方もいると思います。
「サザエさん症候群」は、あくまでも「休日と平日の間」に発生する一時的な体調不良や気分の落ち込みのことを言います。
一方で、うつ病の初期症状は「慢性的に鬱屈した気分になる」ことが多いです。
なので、曜日に関わらず、食欲不振や不眠症などに悩まされ、会社にいても家に帰っても何もやる気が起こらず気分が塞ぎこむといった症状が続いているなら、軽度のうつ病になっている可能性は高いと思います。
嫌なことに対して鬱になる「非定型うつ病」の可能性も
もし、あなたが会社にいるときに限って鬱屈した気分になるのであれば、「非定型うつ病」の可能性も否めません。
自分の嫌なことに対しては憂鬱で、体が動かないほどダルくて体調が悪化するのに、自分の好きなことや楽しいことが起きると回復してたちまち元気になる。
それが「非定型うつ病」の症状です。
20~30代の女性を中心に増加傾向にあります。
うつ病になると、食欲不振や不眠状態が続くのに対し、非定型うつ病の場合は、逆に過食や過眠になりやすいです。
「非定型うつ病」はその症状の現れ方から、周りの人に理解されにくい病気です。
「甘え」だとか「わがまま」などと思われることが多く、本当に体調が悪くても「自分の都合が良いように体調不良を訴えているだけでは?」と捉えられてしまい、なかなか信じてもらえません。
しかし、「非定型うつ病」は放っておくと、些細なことで気分が落ち込んだり怒りを爆発させたりと、感情のコントロールが出来なくなってしまいます。
中には、パニックや発作状態を起こす人も。
「サザエさん症候群」のように一時的な症状と違い、上記の状態に心当たりがあるなら、会社の産業医や心療内科などで相談してみるのことも大事です。
まとめ|究極のサザエさん症候群対策とは?
以上、サザエさん症候群の対策についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
毎日毎日、会社と自宅の往復を繰り返す生活を続けていると、いくら生活費を稼ぐためとはいえ…
「一体、自分が何のために働いているのか…?」
「一体、自分は何のために存在しているのか?」
が、ふと分からなくなってしまうものですよね?
特に、それが現れやすいのが休日と平日の狭間なのではないか、と思います。
僕が思うに、最も効果のあるサザエさん症候群対策は何かと言うと…
会社に縛られる働き方から解放され、自分の持っているスキルを活かして自由に働く身分になってしまう
ことなのではないかな、なんて考えています。
人生100年時代、自分のしたくないことをわざわざ無理して我慢しなくても、今の時代、色んな選択の自由があるものです。
いっそのこと、自分のしたいことを優先して、フリーランスや起業をして、ストレスのない生き方を選ぶのも僕は「あり」なんじゃないかな、と思います。
それが最も効果の高い、究極の「サザエさん症候群」なのではないでしょうか?
ちなみに、僕は苦痛で仕方がなかった会社員を辞めて、今は「WEBライター」をしています。
こちらの記事にあるように、人付き合いが苦手な人にもオススメです!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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