関係を築く

親の口出しにストレスを感じる就活生は、親を絶望させなさい。

就職活動中の学生さん、そして転職を考えている社会人の方、親に就職の相談はしていますか?

親は人生の先輩ということで頼りになるかと思いきや、今の就職事情を全然知らなかったり、口出しばっかりされて役に立たなかったり、逆にストレスが増えてしまうパターンもあるかと思います。

就職の話を親にはどのように伝えるのが良いのか、子の就職活動において親の役割とは何か、周りの方から聞いた話や、私自身の体験から考えてみました。

まずは、就職と親にまつわる3つのエピソードをご覧ください。

 

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親に就活の相談する意味はあるのか?

親の意向で公務員試験を受け続ける人

40代女性の読者さんから聞いたお話です。

その方は、以前働いていた会社が潰れて就職先が決まらず、ずっと親から金銭的な援助と圧力を同時に受けている状況でした。

高学歴で英語も堪能、資格もありますが、手足がゆっくりとしか動かせない身体障害を持っています。

正規の就職先が見つからず、得意な英語を活かそうと学習塾の講師をやってみましたが、理由なく解雇されてしまいました。

親からは「公務員になって安心させて欲しい」公務員試験を強く勧められます。

渋々、受験すると学科はパスするものの、面接で落とされるのが毎年続きます。

公務員は自分の資格や能力を活かせる仕事ではない、と本心では思いながらも親の言うことを受け入れてしまった結果ではないか、とご本人談。

それでも、親を安心させたい思いがあり、どうしても毎年の受験を断り切れないそうです。

親の時代とは就職を取り巻く環境も大きく変わっていますから、親の見立てが子の適正に合った仕事を、と考えてもそれが大いにズレているかもしれません。

子が安定した仕事について幸せになって欲しいという親心と、親を安心させたい子供心が結果上手く行かなくなる現象を見ると、やりきれない思いがします。

親と絶縁して自分のやりたい仕事をやってる人

こんどは逆の例なのですが、一切親の意見を聞かずに絶縁してしまった人もいます。

私のメンターのK先生が大学1年の終わりのころ、「このまま大学に通っても意味がないので、就職しよう」と思ったそうです。

家系はみんな高学歴で、父親は誰でも知っている有名企業で働いています。

「大学をやめて、自分の道を進みたい」と父親に言ったところ、

「わかった、勝手にしろ。その代わり、もう一切援助はしない」と絶縁宣言が返ってきたそうです。

大学を中退した後は、居酒屋やダイニングバーでのアルバイト、プロマジシャン、バーテンダー、クラブの黒服、など職業を転々とした後に起業、20代前半で年収3,000万円を達成し、成功をおさめました。

絶縁宣言をした父親は、今は普通に飲みに行く間柄になったそうです。

「あのときは、おれが幼稚だった」と、お父さんからは、何かを悟ったような発言も出るようになりました。

完全に親を頼らないで自立するって、なかなか勇気の要ることですよね。

自分がやりたいことを親が理解してくれなくて、一時は決裂しても、誠実にやっていればいつか分かってもらえる日が来るかもしれません。


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私の選択。きっとこれが一番ストレスが少ない?

私は、就職も転職も、親には全部「事後報告」にしてきました。

父親は「パイロットとか医者になりたいなら防衛大学校に行けよ」と冗談で言うぐらいで、自分の夢を叶えて欲しい淡い期待はあったのかもしれませんが、具体的にああしろ、こうしろとは言わない人でした。

母親は、私が子供の頃からずっと「民間は大変だぞ、公務員がいいぞ、公務員になれよ」と暗示をかけてきてました。

反発心からか、公務員になろうという気は起こりませんでした。

公務員の父親に相談しても民間のことは分かるまいと思い、自分で調べたり、大学の先輩に相談したりして、勝手に就職活動をして、自分で就職先を決めました。

親には事後報告したところ、喜んでくれましたが、頼られなかったのは少々不服そうにしていました。

それから8年後、その会社をこれまた親には一言も相談せずにやめました。

心配されたり、干渉されたりするのが嫌だったのです。

アルバイトや派遣の登録は身元保証人も不要だったので、緊急連絡先だけ適当に嘘の住所と連絡先を書いて勝手に働いていました。

しかしその後、やめたのが親にバレました。

自業自得なんですけど、私がローンを滞納して保証人の親に連絡が行き、親からの電話に出なかったら、親が元の会社に連絡してきたんです。

いろいろあって、今は親と和解して応援してもらっています。

隠してても親は干渉してくるので、「やめたよ」と報告だけはしておいても良かったかなと思っています。

ただし、子供から搾取しようとする毒親なら完全に身をくらまして逃げたほうがいいかもしれません。

親からの期待に応えない方が良い理由

親の期待に応えてはいけない

期待から生まれる圧力

現在まさに就職活動中の学生さんたちも、3人に1人は親からの圧力を感じているようで、こんな調査データがあります。

就活生が親に言われた内容として多いのは、「やりたいことをやりなさい」や「自分が本当に行きたいところにしなさいと言われました」といった励ましの言葉。

ところが一方で、「一部上場なのか? 事業内容は? 勤務地は?」(広島市立大学大学院、理系)、「大企業で事業内容が安定しているところ以外はダメ」(首都大学東京、理系)、「公務員になってほしいといわれた」(新潟大学、理系)と言われた学生も一定数いる。

そうした「就活に対する親からの圧力」をどれだけ感じているか、聞いてみると、「とても感じる」という学生は8%、「少し感じる」学生は22%とあわせると、3割が圧力を感じていることになる。

引用元:親同伴も?就活への親の関与が高まっている  

こうした親からの圧力の元は「期待」です。

実は、親子がお互いに成長していくためには「期待に応えない」マインドが重要になんです。

依存から自立、相互依存へ

親子関係の第一段階は、お互いに期待し合う「依存」状態からスタートします。

子どもは当然、親に面倒を見てもらわないと行きていけませんし、親の方は「子の幸せが自分の幸せ」だと錯覚しています。

その後、第二段階として、子の成長に伴い親離れ・子離れが起こり、それぞれ別行動となる「自立」のステージがやってきます。


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家族だから一緒に暮らしてはいるけれど、みんな別々の仲間や世界を持っていて、バラバラという雰囲気です。

最終段階では、「親と子」ではなく一人の人間として助け合う、「相互依存」関係となります。

親は/子はこうあるべき、という期待がゼロになって、「親/子はこういう人間なんだな」と100%許せるようになる段階です。

親子関係のステージを進めていくにあたり、子はどこかで一回、親を絶望させなければいけません。

これは、私のように親不孝を推奨するわけでは決してなく、親が人間として成長するために必要なプロセスなのです。

たとえば、先天的に病気や障害を持って生まれてくる子どもは、親を成長させる役割を持っています。

「立派な人に育たなくてもいい、ただ健康で、五体満足でいてくれれば…」という親の期待を、いきなりぶち壊すわけですから、成長せざるを得なくなるわけですね。

でも、そのおかげで親は、「ただ生きているだけで有り難いんだなあ」と悟ることができます。

親の期待に応えるのが不幸のはじまり

不幸なのは、親の期待に全て応え続けてしまうことです。

優等生で、運動もできて、友達もいっぱいいて、いい会社に入って、親が望む通りのいい相手と結婚する。

一見、幸せで何の問題もないようですが、実は、これで本当の意味で親を幸せにすることはできません。

なぜなら、親は「子が幸せでないと自分も不幸である」というパラダイムから抜け出せないからです。

いつまで経っても、子が病気をしていないか、お金が足りているのか、心配で気が気ない状態だったとしたら、幸福感を感じられるでしょうか?

親自身にも自分の人生を幸せにしてもらうためには、「子がどうなっても別に自分は幸せでいられるんだ」と気づかせる必要があります。

「そんなの分かってるよ」という親もいるかもしれませんが、それを言葉だけではなく、本当に実感として持っているかどうかが問題なのです。

期待に応えない実践

親の期待が強く圧力をうざく思っている方は、「親の期待に応えない」を実践してみてください。

たとえば、就職活動なら…

  • 親が地元にずっと居て欲しいと言うなら、首都圏で一人暮らしする
  • 親が有名企業志向なら、あえてベンチャー企業に入ってみる
  • どこでもいいからせめて正社員に…なら、フリーターになる

あえて、親の期待の逆をやってみることです。

本当に自分もそれを望むのなら、わざわざそれを曲げるのもおかしな話ですので、たまたま重なってしまうのは仕方がありません。

しかし、その希望は本当にあなたの意志で望んでいることでしょうか?

子供の頃からずっと親や学校の先生に「こういうのが幸せなんだよ」と刷り込まているだけではありませんか?

もちろん急に反抗するので、親は大激怒するかもしれませんし、「どうしちゃったの?」と泣かれるかもしれません。

それは、良い兆候です。その調子で、どんどん期待を裏切りましょう。

これは同時に、子の依存心を克服する修行にもなります。

親をうるさいと思いながらも、どこかで精神的に依存していたり、「いい子供」でいたいと思っていたりするものです。

「自分が幸せにならなければ、親を幸せにできない」というのも完全に思い込みの依存マインドです。

「親に申し訳ない」というセリフは死亡フラグですよ。

自分が就職に失敗しようと、どこかで野垂れ死のうと、親が不幸になるのは親自身の精神性の問題ですから、気にすることはありません。

親のためではなく、自分のために、自分の人生を幸せにしましょう。

就職をきっかけに、経済的にだけでなく精神的にも自立できたら良いですね。

子の就職で親が果たすべき役割は?

親もどう助けて良いか悩んでいる

現在は親の側も子供の就職活動に関心が高まっており、子供の就職をどう応援したらよいか親の側も悩んでいます。

しかし、「親の心得」なるものを見てみると、どうも就活生の親ができることは非常に限られているようです。

親世代とは就活の環境があまりにも違います。親世代の就活経験を基にアドバイスするのはあまり意味がありません。

就活に関するアドバイスは大学のキャリアセンターに任せたほうが賢明です。

ただし、社会人としてマナーや礼儀作法などについて聞いてきたならば、それに答えてあげるのは問題ありません。

親がやるべき最も重要なことは就活資金を出してあげることです。

人材サービスのディスコの調査によりますと、2015年3月卒の学生の就活費用の平均金額は15万1326円でした。

引用元:就活生の親は「口を出さずにカネを出せ」 

カネだけ出してくれる親ならありがたいですが、たいていは「カネをだすから口を出させろ」となるでしょう。

そこは期待に応えないマインドで、カネはありがたく受け取って、おせっかいアドバイスはスルーすればオッケーです。

親が本当に人間的に尊敬できる人で、仕事の面でも成功している人ならば、仕事の哲学や極意を教わるのはアリだと思います。

ただし、それが上手くいくのは、親が既にいろいろ悟って期待を手放している場合だけです。

カネを出すのが良いとも限らない

就活費用の援助すらも、子のサバイバル能力を奪ってしまう可能性があります。

「口を出させないなら、カネも出さん」という親は冷たいなあと思われるかもしれませんが、逆に子が自分で就活費用を工面して成長する「自立のチャンス」を与えていることになります。

就活で親にやってもらうことと言えば、「身元保証書にハンコを押す」ぐらいのものではないでしょうか。

まあ、うちの親は「身元保証人に黙って会社をやめるなんて非常識だ」言って、身元保証人を口実に何かと干渉しようとしてきましたので、それもどうなんだろうとは思います。

正社員で就職するのにも、アパートを借りるのにも、何かと身元保証人として「親」の存在を引っ張りだされるのが、残念ながら日本の現実です。

親のいない人はどれほど苦労しているかを思うと、うるさい親でもいるだけ有り難いことではあります。

期待には応えず、頼れるところは頼って、長い目で親子関係をバージョンアップしていければ良いですね。

就職と親子関係・まとめ

就職活動にいろいろ口出しがうるさい親に、どう対処べきでしょうか。

親子関係の3段階

  • 親子関係は、依存から自立、相互依存へと、お互いに精神的に成長しながら発展していきます。
  • 親を成長させるには、子はどこかのタイミングで親を「絶望」させなければいけません。
  • お互いに完全に期待がなくなったとき、「親と子」の関係性を超えて一人の人間対人間として、新たな付き合い方ができるようになります。

就職に口出しする親は依存しているだけ

  • 就活に口を出してくる親は、子への期待が大きく、自分の人生と子の人生を同一化している「依存」状態です。
  • 親の期待には、極力、応えないようにしましょう。
  • 「子どもが幸せじゃないと親も不幸」というのはお互いに勘違いです。

就活において親にしてもらうべきこと

  • 期待には応えず、頼れる部分は頼りましょう。
  • 親が就活で役に立つのは「資金援助」と「身元保証書」の2つだけです。
  • 途中で相談はせず、決まってから事後報告がおすすめ。

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