思考を鍛える

ホワイト企業のヤバいエピソード。つまらないと思ったら要注意!

何十時間もサービス残業させて、「ここで逃げたらどこに行っても使い物にならないぞ」と逃げられないよう精神を追い込み、いよいよ病んで働けなくなったら自主退職させる。

人を使い捨ての道具みたいに扱うブラック企業が社会問題となっていますが、ブラックと話題になった某牛丼チェーン店で私も過去に働いていたことがあります。

今在は派遣で別のとこで働いていますが、一転して超絶ホワイト企業になりました。イェーイ!

ホワイトすぎてまぶしいぜ!と思ったポイントをいくつか挙げてみると…

  • 始業時間に出社すればいい。
  • 休憩時間に休憩を取れる。
  • 休憩室にテレビやマッサージチェアがある
  • 定時で帰れる(派遣だからじゃなくて、正社員も帰る)
  • 残業は命令ではなく「お願い」
  • 有給休暇が普通に使える
  • 部署の目標を達成すると袋いっぱいのお菓子セットが支給される
  • ほぼ毎日のように誰かのお土産が支給される
  • そうじゃなくても上司がアメとかを配っている
  • 個人目標を達成するとインセンティブがもらえる
  • 係の目標を達成すると会社持ちの飲み会が開かれる
  • 食事代は会社持ちのランチ会がときどきある
  • 何にもなくても会社持ちの飲み会がたまにある
  • 体調が悪くて休んだ人がいると「大丈夫だった?ムリしないでね」と皆がいたわる
  • 新人は皆からウェルカムメッセージのカードをもらう
  • 怒鳴る上司が1人もいない
  • 無駄に凝ったかわいい掲示がいっぱいある

うーむ、大企業の余裕というものを感じますね。給料もいいし(重要)。

しかし、しばらく働いてみてホワイト企業にも実はヤバイ面があることに気づきました。

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ホワイト企業がヤバイと思ったエピソード

ホワイト企業のエピソード

当初、私が牛丼屋で働き始めた理由は「生活するため」でした。

将来はハリー・ポッターのJ.K.ローリングのように世界中を感動の渦に巻き込む本を書きたいという大きな夢を持ちながら、現実にはまだ作家としては1円も稼げていません。

生活するにはお金が必要です。

たまに「お金なんかなくても大丈夫ですよ」っていう変な人もいますが、それは人徳があるからできる技ではないでしょうか。

当たり前のことですが、実際にお金がないと大変なことになりますよ。

2ヶ月ぐらい支払いを滞納しただけで、銀行とカード会社、仙台市のガス局、水道局、税務署、東北電力、日本年金機構から委託をウケたなんたら社などから毎日のように着信がずらり。玄関ポストには、請求書がどっさり。

更に無視し続けていたら、水道は止まり、仙台市からは財産の差し押さえ通知が届きました。

家に何も無いのに、一体何を持っていくんだろうと思って、ちょっと笑えました。

仕方ないので、どんなつまらない仕事でもいいから時給が高いところでバイトでもするか、と思ったんですね。

それで最初に目を付けたのが家の近所の牛丼屋でした。時給は900円です。

面接で「ファストフードは速さが命」と理念を聞かされ、若干の懸念はありつつ働いてみることにしました。

案の定、どんくさい私は使い物にならず、女子高生から「臨機応変に動いてください」と叱られていました。

キビキビ動けて体育会系で深夜・早朝もヘッチャラな人だったら別に平気なんでしょうけど、私は正直しんどかったです。

最初は優しく教えてくれた店長や先輩たちも、だんだん邪魔なものを見るような目に変わります。

とうとう、「じゃまにならないようにドライブスルーのところにいててください!」と戦力外通告を受けました。

しかし、その居心地の悪さが良かったんです。

ずっとここに居ちゃいけない、本当の自分の目標のために今は寄り道しているだけなんだ、といつも思っっていられたからです。

その後、時給1200円のコールセンターの仕事に転職しました。

派遣先はどことは言えませんが、日本人なら誰でも知っているであろう通信会社です。

コールセンターというのは、メンタルさえ図太ければこの上なく楽な仕事です。

しかも、冒頭に挙げたような超のつくホワイトですから、ずっとここにいてもいいや〜と思えるような、竜宮城のようなところでした。

上司陣もどちらかというとインテリ系でひょろひょろした人が多く、みんな仲良く楽しく働きましょう!ってなノリです。

事務員時代の電話応対スキルが高く評価され、「高橋さんなら次の査定で2ランクアップできるよー」などと向上心をくすぐられます。

また、お客さんからのアンケートが良かったり件数を取ったりすると、時給の他に数千円のインセンティブが付きます。

他にも、お客さんからの感謝の声が掲示されてたり、朝会で皆の前で症状をもらったり、◯◯コンテストみたいなのが開かれて上位の人は賞金をもらえたりします。

更に、直属の上司の他にも相談できる人がいて定期的に面談してくれ、「困ったことなーい?」と声をかけてくれます。

長く働いて手を挙げれば正社員に切り替われる制度も整えられています。

社員さんたちはというと、アフターファイブに部活動のコーチをやってたり、休みのたびにどこか旅行してたりと、なんとも充実しているご様子。

評価システムはできるだけ上司の主観が入らないように機械的に決まったり、第三者の評価も入ったり工夫されているらしいです。

「パワハラはないですか?」などというアンケートが取られ、社内のメンタルヘルス相談窓口が書かれたカードが配られます。

あの手この手で働きやすい環境が整えられていて、働くモチベーションを上げる施策も充実しています。

奇しくもその会社は、私が大学3年の夏休みにインターンシップに参加したところでした。

大企業で転勤があるから嫌だなあ、と思って応募はしなかったのですが、もしも就職してたらどうなっていただろうなあ…と考えてしまいました。

最初は期間限定で適当に働く予定だった私でしたが、いつの間にか乗せられて「よーい、目標を達成してインセンティブの5千円目指すぞ!」とやる気を出してしまいました。

これって、ものすごく怖いことだと思います。

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働くならホワイト企業。しかし、白く染まってはいけない。

ホワイト企業がやばい

ホワイト企業は、働きやすい環境、モチベーションの上がる評価制度、仲良く働ける仲間、お菓子などによって従業員を手懐けています。

それは、もちろん良いことです。

みんなが意欲を持って気分良く働いて、そこそこのお給料をもらって、余暇もエンジョイできるようにしてあげてるわけですからね。

しかし、人生を長い目で見たときに、必ずしも働く従業員個人にとって良いとは限りません。

居心地が良く楽しい環境にずっと身を置いていると、本当は違う目標があったのを忘れてしまったり、会社から与えられた目標の中で小さくまとまってしまったりする可能性があります。

成長の機械を逃してしまうかもしれないのです。

古事記には「山幸彦と海幸彦」というお話があります。

山で狩りをするのが得意な弟は山幸彦と、海の漁が得意な兄の海幸彦がいました。

ずっと山で仕事をしていた山幸彦は、山に飽きてきました。

そこである日、お兄さんに頼んで道具を交換してもらい、海へ魚釣りに出掛けました。

ところが、海幸彦から借りた釣針を失くしてしまいます。

「お兄ちゃん、ごめん。釣針失くしちゃったから、山の木を削って釣針を作ったよ」

しかし海幸彦はカンカンに起こって許してくれません。

「そんなのはオレの釣針じゃない!」

山幸彦は、釣針を作り直してまた海幸彦のところに持っていきますが、100本持っていっても、1000本持っていっても許してくれません。

ついに「もうやだ!」とうんざりした山幸彦は、浜辺で途方にくれていました。そこへ、1人の神様が現れました。

山幸彦は、神様から教えられた通りに小舟に乗って、海中の「綿津見神宮(わたつみのかみのみや)」に行きます。

そこで海の神様に歓迎され、娘の豊玉姫(とよたまひめ)と結婚し、海幸彦の釣針のことなんかすっかり忘れて綿津見神宮で楽しく暮らしました。

「あー、釣針!」と山幸彦が思い出したとき、既に3年もの月日が経っていました。

豊玉姫が魚に探させ、失くした釣針は見つかりました。

地上に戻る山幸彦は、釣針と一緒に「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」という霊力のある玉貰います。

山幸彦は、その2つの玉を使って海幸彦をこらしめ、おとなしくさせました。

この神話は、おおくの人の人生にも当てはまるでしょう。

山幸彦が釣りをしてみたくなったように、何かに憧れたときに人生の神話はスタートします。

泳げなくて釣針もなくしちゃって、しかも怒られて、釣針を千本つくってみたりしていると、導かれて人生の転機が訪れます。

綿津見神宮にいる間はボーッとして、目的をすっかり忘れ、時間が経つのがあっという間です。

ブラック企業はちゃんと法律を守るべきですが、スピリチュアル的にはまるで海幸彦のように「もうやだ!」と覚醒させて、人生の神話を次に進める役割を担っています。

ブラック企業でも部活でも、何かボコボコにされながら「千本ノック」の経験をすると自分が磨かれます。

私もブラック…じゃない上司の元でブログ千本ノックを続けていたから、人生が大きく変わったのだと思います。

ホワイト企業は綿津見神宮です。大変なことがなく楽しいけれど、長いこと話が進んで行かない危険性があります。

今の派遣先は、すごく働きやすくて仕事も楽です。しかし、楽すぎて逆にヤバイんです。

ここでボーッとしてたら大事なことを忘れてしまうような気がします。

人生の目的を、大きな目標を、忘れちゃいけません。ホワイト企業に骨抜きにされてちゃいかんと思いました(自戒)。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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