お正月と言えば初詣ですね。受験の合格や恋愛・結婚成就、家内安全などをお願いしに、神社参拝をされる方が多いと思います。
ところで、神社参拝の正しい作法 をご存知ですか? 前の人の真似をすればいいや~と思っていると、いざというときど忘れして神様の前で恥をかいてしまうかもしれません。
もちろん祈る気持ちが一番大切なのですが、最低限のマナーや手順は知っておきたいですね。
というわけで、今回は初詣のための神社参拝の仕方をまとめました。これだけ覚えれば、2017年の初詣はバッチリです!
それでは、行ってみましょう。
前半は参拝すべき神社と期間・時間帯などについてまとめていますので、今まさに初詣に来ていて参拝方法だけ見たいという方は目次からジャンプしてご覧ください。
目次
初詣はどこの神社に参拝するのがいい?
作法の前に、初詣はどこの神社にお参りするか決まっていますか? 遠くの大きくて有名な神社まで出かけていくのも良いですが、実は地元の神社や初詣に行く方角にも重要な意味があります。
地元の神社に参拝すべき理由
地元の神社には、氏神(うじがみ)様・産土神(うぶすながみ)様・鎮守(ちんじゅ)様などの地域の神様が祀られています。
氏神・産土神・鎮守神の三つの神様は、自分が住んでいる地域を守ってくれている神様のことです。
氏神様は、昔の「氏」という一族の祀る血縁関係の神様です。それに対して産土神様は、自分が生まれたふるさとの神様で地縁関係の神様と言えます。鎮守神様はその地域に住む人や建物を守る神様です。
厳密にはこのような違いがあるものの、現在では氏子(うじこ)の意味も血縁関係ではなくその神社の近くに住んでいる人を指すようになっていて、地元の神社を「氏神神社(うじがみじんじゃ)」と呼びます。
なお、伊勢神宮は別格で、日本人全員の氏神様であり、日本の国の鎮守神様でもあります。
新しい土地に引っ越したときに近所の人に挨拶に行くように、初詣では氏神神社にも挨拶に行ってちゃんと名前を名乗り、守っていただいているお礼を伝えましょう。
なお、氏神神社の他に他所の神社をお参りすることは差支えありません。地域的に縁はなくても、そこの神様を個人的に信仰していると、その神社は「崇敬神社」となり、信仰する人は「崇敬者」と呼ばれます。
初詣で神社三か所にお参りする「三社参り」とは
西日本を中心に、初詣で三か所の神社にお参りする「三社参り」の風習があります。特にどことどこをお参りすると決まっている訳ではありませんが、氏神神社は含めた方が良いでしょう。
神社の方角も大切。恵方詣とは
その年の恵方の神社やお寺にお参りする「恵方詣(えほうもうで)」も昔から行われています。
恵方とは歳徳神と呼ばれる福徳の神様がいる方角のことです。コンビニの「恵方巻」でその存在がポピュラーになりましたね。
初詣では、自宅から見て「恵方」にある神社やお寺にお参りすると更に縁起が良くなります 。
毎年変わる「恵方」ですが、2017年(平成29年)の恵方は壬(みずのえ)の方角の北北西に当たります。なお、恵方詣では「お稲荷さん」と「墓地のあるお寺」は避けるのが定説になっています。
もしも自宅から見て恵方にちょうどいい神社やお寺が見当たらない場合には、古文で習った「方違え(かたたがえ)」のテクニックが使えます。
まず、行きたい神社に直接行くのではなく、行きたい神社から見て南南東に当たる地域に出かけ2時間ほど滞在しましょう。そこから見ると、神社は南南東の恵方にありますね。それから恵方の神社に向かって移動すると縁起が良いというわけです。
初詣の神社参拝をする期間はいつまで?
初詣の神社参拝ですが、期間はいつまでなら大丈夫なのでしょうか?
その年に初めて参拝するのが初詣になります ので、いつまでにという決まりは特にありませんが、お正月の三が日、または1月7日までの松の内に済ませるのが一般的です。
初詣をする時間帯はいつがいい?
初詣をする時間帯にも特に決まりはありませんが、大みそかの深夜から元日の早朝にかけて参拝する「二年参り」がより功徳を積めると言われて人気になっています。
なお、古い作法ではおおみそかには自宅で年神様の訪れを待ち、元日に神様と共におせちをいただいてお祝いを済ませてから初詣に出かける習わしでした。
参考:「知ってた?おせち料理のスピリチュアルな意味とは」
スピリチュアルなエネルギーで言うと、早朝の日の出の時間が最も地のエネルギーが高くなります 。あまり人が多くない時間という意味でも、早朝はおすすめです。
初詣の服装のマナー
特別な参拝でなければ、初詣は正装である必要はありません。神様に挨拶するのにふさわしくきちんと整った身なり であれば大丈夫です。
初詣の参拝のやり方
0 神様の名前を調べる
その神社に祀られている神様(祭神・さいじん)の名前をちゃんと調べてから出かけましょう。 神様だって、自分の名前を知っている人の方が願いを叶えたくなるものです。
神様の名前はこちらのサイトで検索できます。出てこないときは神社の人に尋ねましょう。
↓
http://www.jinja.in/saijin
1 鳥居をくぐるときに一礼
鳥居は穢れのある外界と区別する結界の意味があります。鳥居をくぐるときは、服装と気持ちを正して一礼してくぐりましょう。
このとき、真ん中は神様の通り道の「正中」ですので、左右どちらかの端を通りましょう。
2 参道は左右どちらかの端を歩く
参道を歩くときも「正中」を避けて左右どちらかに寄りましょう。砂利道の音にも心を浄化する作用があります。神聖な気持ち を高めながら歩きましょう。
3 手水舎で身を清める
手水舎は、水の浄化作用で外界の穢れを落とす意味 があります。お風呂に入ったばかりでも必ず行いましょう。
- 右手で柄杓を持ち、左手に水を掛けて清めます(神道では左が神聖なので、左が先)
- 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます
- 右手に柄杓を持ち直し、左の手のひらに水をとって口をすすぎます※柄杓に口をつけてはいけません
- すすいだ左手にもう一度水をかけます
- 柄杓を立てるようにして柄の部分に水をかけて清め、元の位置に伏せて戻します
4 お賽銭を入れる
お賽銭は投げずに、そっと置くように入れましょう。神様へのお供え物ですので、金額の大小は関係ありません。
5 鈴を鳴らす
鈴の緒を振って鳴らします。これは、神様をお呼びするため です。
なので、お供えの準備=お賽銭をしてから、鈴を鳴らして神様が降臨したら、挨拶、の流れで覚えましょう。
6 二礼二拍手(二拝二拍手)
神様への最初の挨拶は、2回深くお辞儀をして、2回柏手を打ちます。 このとき右手を少しだけ下にずらします。
なお、作法は神社によって異なる場合があります。
7 祝詞を捧げ、神様に挨拶し祈る
可能であれば祝詞(のりと)を捧げ、神様に挨拶をしましょう。
神様への挨拶は、まずちゃんと自分の住所と名前、職業を名乗ります。
例)
参拝させていただき、ありがとうございます。○○町から参りました、○○と申します。○○をして生きていますので、どうぞお力添えをいただき、お導き下さい。
○○神様の益々の繁栄をお祈りし、全てをお委ねいたします。
8 一礼(一拝)
もう一度、深く礼をして終わりです。
その他・初詣で行うこと
- 前年の古いお札やお守りを奉納 し、新しいものを買い求めましょう。古いお札などはお炊き上げをしてもらえます。
- 願い事や、願いが叶ったお礼に絵馬を奉納します。
- おみくじを引いたときは、結果の良し悪しに関わらず一年の戒めにしましょう。境内の木などに括り付けても持ち帰っても構いません。
初詣は地元の神社に参拝しよう|まとめ
神様は忙しくて大変なのです。自分のためだけにあれもこれも祈らず、なるべく皆のためになることを祈りましょう。
例)この仕事の成功を通して、多くの人のお役に立てますように、等
そうすると、神様が助かるので、きっとたくさん味方をしてくれますよ。あなたと周りの方にとって素敵な1年になりますように…
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
(下のボタンを押すとフォームが開きますので、情報を入力して〝送信する〟ボタンを押してください。メールにてレポートをお届けします。)