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人間関係の中でも一番むずかしいのが親子関係ではないでしょうか。
- 他の人は許せても、親のこととなると感情的になってしまう。
- 他の人なら気にならなくても、子供のこととなると口を出してしまう。
親子だからこそ、余計にこじれてしまうことが多いようです。
実は、親子関係が上手く行かないのには元からスピリチュアルな理由があります。
どうして子供はその親のところに生まれてきたのでしょうか?
スピリチュアルから見た親子の縁と子供の役割を見てみましょう。
スピリチュアルで子供は親の魂を成長させる存在
「子供は親を選べない」と言います。また、親子でケンカをしたときに「生んでくれなんて頼んだ覚えはない!」という子供側のセリフもありますね。
しかし、魂レベルで見ると子供はちゃんと親を選んで生まれてきているのです。
現実的には親が子供を養育しますが、スピリチュアルな役割でいうと逆のことが起こっています。
子供は親の魂を成長させるために生まれてくるのです。
誤解のないように、必ずしも子供を持たなければ魂が成長できないというわけではありませんよ。
子供以外にもあらゆる人間関係や身に降りかかる出来事の中で、私たちの魂は成長していきます。
川の小石が流れている間に岩にぶつかって角が取れていくように、魂も困難に当たるほど磨かれて輝きを増してゆきます。
子供という存在も、親に気づきを与えて魂を成長させる役割を持っています。
たとえば、赤ちゃんは超ワガママで何をするか分からない未知の生物です。それまでの親の価値観や常識を覆して、一回り器を広げてくれるでしょう。
障害や病気を持つ子供は、親に愛や命の素晴らしさを気づかせるという役目を果たすかもしれません。
そのメッセージは人それぞれですが、スピリチュアル的に必然性があってその子供はその親を選んで生まれてきます。
子ども自身が選ぶというよりも、天(神様/宇宙)の采配で配属されるというイメージが近いかもしれないですね。
たとえば私の友人・Yさんは、家族についてこんなエピソードを話してくれました。
子供との縁が、親の弱点を乗り越えさせた話
Yさんのお父さんは、昔から優しく穏やかで、人の気持ちに寄り添って話を聞くタイプなのだそうです。
その性格が逆に災いし、相手の悩みを親身に聞き過ぎて、自分まで暗い気持ちになってしまうこともありました。
いっときは、心を病んで仕事を休んでいた時期もあるとか。
やがて回復し、「また家族のために頑張ろう!」と仕事に復帰したお父さん。
しかし、なんということでしょう。
次はYさんの弟さんが精神的に弱ってしまい、体調を崩してしまったのです。
お父さんは、「自分と同じ苦しみを息子に味わってほしくない、少しでも早く回復してほしい」という強い思いから、家族から見ても「行き過ぎなのでは?」と思うくらい弟さんのケアをし始めます。
こまめに連絡をしたり、「気分転換に」とご飯や遊びに誘ったり。
弟が自殺を仄めかすような発言をしたら、お父さんが住む滋賀県から弟さんが一人暮らしをしている京都まで、飛んで駆けつけたそうです。
ところが、お父さんが優しく寄り添いすぎるがゆえ、弟さんは回復するどころか、二人してより重たい空気になり、しんどくなってゆくようでした。
完全に悪循環です。
そして、だんだんとお父さんの心身がもたなくなって・・・。
そのことを弟さんの主治医(精神科に通っていたそうです)に相談したところ、
「お父さん、ちょっと距離をとりましょうか。連絡を全くするなというわけではありません。ただ、このままでは二人して潰れてしまいますから、お父さんは自分の体調が良い時、かつ、息子さんも体調が良い時に関わる方が良いです。」
とアドバイスをもらいます。
そこから距離のとりかた、関わり方、言葉のかけ方をいろいろ工夫したり、専門書を読んで勉強もしたそうです。
そして、一番ひどい状況から3年が経った頃、弟さんの様子もずいぶん落ち着いてきました。
お父さんも、弟さんとの距離感をうまく掴めてきたようで、今も定期的に遊びに出かけていますが、二人して落ちることはないみたいです。
お父さんは、Yさんにポロッと話してくれました。
「息子のおかげで心が強くなった。
正直自分が病んでいた時よりしんどかったけど、この数年間でものごとを明るく前向きに捉えられるようになった。
というか、心の持ちようがすごく大事なんだとわかった。
息子と関わるため、心の病について勉強したことがきっかけで、生き方を学ぶこともできた。」
電話越しに聞こえたお父さんの声はとても明るくて、軽やかで、電話の向こうにいるお父さんの笑顔が見えたそうです。
Yさんは言います。
「きっと、弟は父の心の器を広げるために生まれてきて、ここで!?というタイミングで病気になったんだと思う。」
まさに子供との縁は、スピリチュアル的に、親に成長の機会を与えてくれるもの、なのかもしれませんね。
一方で、親子の関係性が悪くなるばかり、という方もいるでしょう。
親子関係が悪くなるスピリチュアルな理由
親子で性格が合わないことが多いのは、上記のスピリチュアルな目的のために親の抑圧された性質が子供に現れるためです。
たとえば、真面目な両親の抑圧された奔放な性格が子供に現れて不良少年みたいになることはよくあります。
親からみたら潜在意識では自分がそうしたかったのに出来なかったことを子供がやっているので、見たくなかったり、押さえ込みたくなったりするわけです。
または、自分はできなかったのに子供はやっていてズルい!と面白くない面もあります。ひどいと嫉妬から毒親化するパターンですね。
親は自分に対してやったのと同じように、子供を抑圧しようとします。
子供は、親の期待を裏切ることで親自身も呪縛から開放することができるのです。
親の期待を裏切ることが最高の親孝行
子供は親の期待を裏切ることが仕事のようなものです。
親はどうしても子供に期待するのは仕方がありません。可愛い子供が幸せになってくれることが、イコール自分の幸せだと勘違いしてしまうからです。
自分がした苦労は子供にはさせたくない、立派な人になって欲しい、勉強していい学校に行って、いい就職をして欲しいetc..
子供がそういった期待を裏切り続けると、絶望した親は気づきます。
生きていてくれるだけでいい。子供には子供の人生がある。
子供への期待を手放したとき、親自身も自分の人生を生きられるようになるのです。
ところが、子供が変な方向に頑張って親の期待に応え続けると親は気づかないうちにどんどん期待をエスカレートさせていき、お互いに不幸になってしまいます。
スピリチュアル的には、それは親の魂を成長しないままにする「親不孝」なのです。
親子の確執が雪解けを迎える時
私自身、親孝行な娘とはとても言えませんが、親の期待を裏切る、という意味では親孝行・・・な部分もあるかもしれません。
私は結構、親にとって未知の世界に足を踏み入れてきました。
たとえば、大学生の時に初めての海外旅行、しかも一人旅でタイに2週間ほど行きました。
当時はまだ、アジアに旅行をする人がそう多くはなかった時代で、親からは「戦争中なんじゃないの?」「地雷を踏んだらどうするの?」とか散々トンチンカンな心配をされました。笑
しかし、私が親を構わずどんどん準備を進めていくので、父親は観念したように「お前は勇気あるなあ。俺には真似できないよ」と言うようになったんです。
父親も母親も、私に対しては、自分の想定外の世界には行って欲しくなかったようですが、その後も私はことごとく親の期待を裏切ります。
就職浪人したり、挙げ句の果てには会社を辞めてフリーランスで働くようになったり。
父は高校を卒業してから定年まで超安定企業に勤めていたので、私の選択は理解不能だったと思います。
しかも、嫁にもいかず・・・。
それでも、フリーランス歴10年を過ぎた頃から、「いろいろな生き方があるよね。うちの会社の若い子もさぁ・・・」なんて理解を示すようになりました。
だから、私の生き方によって、親の見えている世界がちょっとは広がったかも?とは思うんです。
なーんて。都合が良すぎるでしょうか。
もちろん、育ててくれた親に感謝して家族として大切にしたりするのは良いことですが、「親だから大事にしなければならない」という親からのコントロールを受けていると何かがズレてしまいます。
親から受け取った恩は、親にそのまま返さなくても、自分の子供や周りの人に返して、世の中に恩返しして循環させていけば大丈夫です。
親子ともに魂が喜ぶ真の幸せを目指しましょう。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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