たばこ税の増税等により、タバコの価格は値上げの一途をたどっています。
2010年10月以前は300円だったメビウス(旧マイルドセブン)が2018年10月〜は480円まで引き上げられています。
タバコはもはや贅沢な嗜好品になっているかのように思われますが、なぜか貧乏な人ほどタバコを吸ってるイメージはありませんか?
実際、いくつかの統計データから低所得者の方が喫煙率が高いことが分かっています。でも、いったいなぜ?
いろいろ調べてみたら、貧乏人ほどタバコを吸う理由から、お金持ちになるためのヒントが見えてきました。
目次
事実:低所得者ほど男女ともに喫煙率が高い
厚生労働省の調査によると、所得が低いほどタバコを吸う習慣がある人の割合は多くなっています。
しかし、このデータを見ると喫煙者は低所得層でも4割弱。
もっとみんなタバコ吸ってるイメージがあるのに変だなあ、と思って探してみたら、こんなデータも見つかりました。
「日本における喫煙の学歴格差」(田淵貴大)によると、25〜34歳の中卒の煙率はなんと男性で68.4%、女性で49.3%もありました!!
タバコを吸ってる人の方が多数派、吸うのが当たり前なんですね。
同じ年代で男女ともに最も喫煙率が低いのは大学院卒で、男性19.4%、女性は4.8%と、かなり少数派になります。
初任給や生涯年収の金額は学歴に比例していますので、学歴と喫煙率のデータからも「低所得者ほど喫煙率が高い」と読み取って差し支えないでしょう。
*参考:平成29年賃金構造基本統計調査
なぜ貧乏なのにタバコを吸ってしまうのか?
では、なぜ貧乏人はお金に余裕がなくてもタバコを吸うのでしょうか?
そもそも健康意識が低い説
現在の学校教育では、小中学校から既に「タバコは健康に悪い」と指導されています。
それを無視してタバコを吸うということは、学校の授業を聞いていなかったか信じていない、または、健康よりも他のことを優先しているのでは、と考えられます。
この説を裏付けるデータとして、低所得者層はタバコを吸う以外にも、運動習慣がない、野菜の摂取量が少ない、などの傾向が見られます。
世帯の所得が600万円以上の世帯員と比べて、200万円未満、200万円以上~600万円未満の世帯員は、女性の肥満者、朝食欠食者、運動習慣のない者、現在習慣的に喫煙している者の割合が高く、野菜の摂取量が少なかった
平成22年国民健康・栄養調査より
貧乏だから野菜を食べたり運動したりする余裕がないのか、自己管理が出来ないから貧乏になっていくのか、両方の側面があると思います。
しかし、もしも同じだけの予算と時間を健康的な食事や運動ではなくタバコに使ってしまうのならば、健康意識が低いということになります。
タバコを吸うから貧乏になる説
タマゴが先か、ニワトリが先か、みたいな話ですが、貧乏だからタバコを吸うんじゃなくて、タバコを吸うせいで困窮している、とも考えられます。
まずは、タバコを吸うのには単純にお金がかかります。
2018年12月現在のタバコ1箱の価格は500円前後まで値上がりしていますので、1日に1箱吸う人なら、1ヶ月で15,000円、1年で18万円もタバコにお金を使うことになります。
18万円と言えば、年収200万円の人の1ヶ月の手取りを上回る大きな金額です。
それを、タバコという生産性のないものに使ってしまうので貧乏になってしまうのです。
生産性がないどころか、タバコを吸うといろんな病気にかかりやすくなったり、家具とか家を燃やしたりするリスクが上がりますので、余計にお金がかかってしまうことにもなります。
タバコに使うお金を、ちょっとでも健康のためとか、自分の勉強のためとかに使っていれば、長期的に収入を増やす可能性もあるのに、そういったチャンスも捨ててしまっています。
タバコは、それ自体にお金がかかるだけでなく、吸う人の健康やチャンスを奪って収入を下げる代物なのです!!
仲間のプレッシャー説
先ほど中卒の若者は喫煙率が高い、というデータがありましたが、職業などによっても喫煙者が多数派なコミュニティは存在します。
例えば、水商売の店やパチンコ店、麻雀店や土木作業現場などはタバコとセットのイメージがありますが、普通の飲食店でも働く人は喫煙者が多数派です。
周りの人が皆タバコを吸っていると、別に強要されるわけではないにしても、吸うのが当たり前のような雰囲気があります。
微妙な仲間の同調圧力から、なんとなく自分も吸い始めたらそのまま依存して止められなくなってしまった、というパターンも多いのではないでしょうか。
タバコは「自己管理」では無理説
ご存じのとおり、タバコには依存物質である「ニコチン」が含まれています。
ニコチンの依存度は、ヘロインやコカインよりも高いという研究もあるほど。
吸い始めると常用者となり、身体的にも精神的にもニコチンに依存しますので、止めるのはなかなか大変です。
禁煙外来など専門家による治療・サポートがなしに「自己管理」でどうにかなるようなものではありません。
以上の説のいずれか、または複数に当てはまって貧乏なのにタバコを吸うのではないかと考えられますが、
- 貧乏だからタバコを吸う
- タバコを吸うから貧乏になる
というよりも、「貧乏になる」と「タバコを吸う」の両方をもたらず根本的なマインドがあるように思われます。
「貧乏になる」と「タバコを吸う」のマインドは同じ
ある根本的な考え方が、「貧乏」と「喫煙」を両方とも引き起こしているとしたら…?
タバコを吸わない人も、決して他人事では片付けられないかもしれませんよ。
私も、タバコを吸っていたことがあります
今は全くタバコを吸わず、副流煙とか臭いも苦手な私ですが、二十歳ぐらいのときにちょっとだけ吸っていた時期があります。
なぜ吸うことにしたか。
ひとつには、「お酒とタバコは二十歳から」っていうキャッチコピーみたいなのをずっと聞いてきたので、せっかく二十歳になったんだからちょっと吸ってみたかったというのがひとつ。
あと、そのとき好きだったロックバンドの人がタバコ吸う人たちで、追っかけの友達もタバコを吸ってたので、なんとなくカッコイイというイメージも正直ありました。
それでも、わざわざ自分でお金出して買おうとまでは思いませんでした。
付き合ってた彼氏がタバコを吸っており、「1本ちょうだい」ともらって吸ってみたのが決定打になりました。
カッコつけて人前では吸ってましたが、あんまり気分良くなったりとかは良く分からず毎日は吸わなかったために、さほど中毒にもならなかったのかと思います。
その後、趣味も変わって、就職したりして、吸わないコミュニティに移ったら完全に吸わなくなりました。
私の場合はタバコを始めたのも、止めたのも、周りの人の影響だったんですね。
依存マインドが根本原因
「周りがみんなやってる」「カッコいい」などという理由でタバコを吸ってしまうのは、承認欲求があるからです。
この承認欲求は非常にやっかいなもので、認めて欲しいという欲求を満たすためなら人は本当に何でもやってしまいます。
- タバコを吸う
- お酒を飲む
- 結婚式を挙げる
- 家を買う
- 車を買う
- ブランドバッグを買う
- 子どもを良い学校に行かせる
場合によっては本当に必要なこともあるかと思いますが、ほとんどは「見栄」のため、つまり承認欲求を満たすものでしかありません。
人に認められないと自分自身に価値を見いだせないということは、自分の存在を他社に依存することになります。
この依存的なマインドがあるから、タバコを始めとした色んな物にお金を使って貧乏になってしまうのです。
微妙に依存してお金を取られるもの
最初は承認欲求で吸い始めたタバコが、今度は肉体的・精神的な依存対象になります。
タバコ以外にも、砂糖、情報、お酒など、刺激的なもの全般に依存し、「それがないと落ち着かない」状態にさせられてしまうのです。
そして、刺激には慣れますから、より刺激の強い物を求めるようになっていきます。
禁煙したら口寂しくて、今度は甘い物をしょっちゅう食べるようになり太ってしまった…という話はよく聞きますね。
「依存的なマインド」が変わらないと、たとえタバコを止めたとしても、また他の何かに依存して、ちょっとずつお金を取られることになるのです。
お金持ちになるためのヒント
承認欲求のために色んなシーンでじわじわお金を使ってしまうのが貧乏人ですが、お金持ちには2通りあります。
- 承認欲求が強く、もっとお金を使うために貪欲にお金を稼いで消費をする人
- 承認欲求が小さく、人の目はあまり気にせずに自分はこうしていくぞ!と決めた通りに行動する人
2種類のお金持ち
前者の「承認欲求が強いままお金持ちになった人」は、お金はたくさん稼ぐんだけれども、お金が増えれば欲しいものの金額もどんどん増えて、あればあるだけ使ってしまい貯金が出来ない人です。
たとえば、ジョニー・デップはハリウッドの大ヒット映画に数々出演して大金を稼いでいる人ですが、月々の生活費がなんと2億円超もかかっていて破産の危機なんだそうな。
(関係あるかどうかわかりませんが、ジョニー・デップは喫煙者です。)
後者の「承認欲求が少ないお金持ち」は、他から影響されずに自分が本当にやりたいこと、必要だと思うことにだけお金を使います。
お金を無駄に使ってしまうときは、たいてい「人から良く思われたい」という承認欲求が出ているときです。
「これを持ってる人は一流ですよ」なんておだてられて、高いバッグとか時計とか買ってしまう。
人からどう思われるかを全く気にしない、精神的に自立している人は、そういう風に人からコントロールされることがなくなります。
では、どうしたら承認欲求・依存マインドから抜け出せるのでしょうか?
自分の本心に素直になろう
もういちどタバコの話を思い出してみましょう。
たとえば、タバコの存在を知らない人が、周りの人が誰もタバコを吸っていなくて、タバコにかっこいいイメージを持たせるような情報が何も入っていないまっさらな状態でいたとしましょう。
その人に、これがタバコですよ、と火の付いたタバコを渡したら、喜んで吸うでしょうか?
たぶん、煙たいし、むせるし、あんまり興味は示さないんじゃないでしょうか。
それなのに、周りの人がみんなタバコを吸っていて、ハリウッドセレブとかモデルとかロックバンドとか、カッコイイ人たちもタバコを吸っていて影響を受けると「タバコは良い物なんだ」と思って、ちょっと頑張って吸い始めるんですね。
そして、いつの間にかニコチン依存にさせられて、止められなくなってしまい、死ぬまでタバコにお金を払い続けて貧乏のまま。
それを防ぐには、他から影響を受けていない自分の本心に素直になることです。
ヒントとして、迷ったときは次の質問について考えてみてください。
- それは、他に誰もやってなかったとしてもやりたいか?
- それが皆にダサいと思われることだったとしてもやりたいか?
- もしも記憶喪失になっても、それをやりたと思うか?
まとめ
貧乏なのにタバコを吸ってしまう根本的な原因は「依存するマインド」です。
人に認めてもらわないと自分の存在を確立できないために、周りの人に良く見られようとしたり、自分が本当にやりたいこととか健康よりも「見栄」を優先してしまったりして、タバコやいろんなものにお金を使ってしまいます。
依存マインドをやめてお金持ちになるには、ちょっと立ち止まって「それは本当に自分の本心かな? 誰か・何かの影響じゃないかな?」と考えてみましょう。
タバコに代表されるように、世の中には依存マインドの人からお金を巻き上げる仕組みがいっぱいあります。
踊らされずに自分のお金と人生を大事にしたいですね!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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