思考を鍛える

したいことがわからない人は、大学や仕事をどう選べばいいんですか?

私もそうだったんですが、やりたいことが特にないと、大学や仕事を選ぶ時にすごく困ってしまいます。

何か夢や目標がある人がうらやましくて、自分も何か志そうとしても、意欲が湧かずに中途半端で終わってしまいます。

そんな自分が嫌でした。

しかし、やりたいことがないなりに大学も選ばないといけないし、就職もしないといけなかったので、その都度どうにか選択はしてきました。

これから将来を決める方のご参考になればと思い、やりたいことがなかった私がどうやって大学や就職を决めてきたのか、そして、だいぶ遅かったけど30代でやりたいことが出てきたので、ヒントになったことを色々まとめてみました。

やりたいことがある人って、いいよね。

スポーツ選手とか、ミュージシャン、将棋の人みたいに、やりたいことが1つバシッと決まってる人が、うらやましかったです。

私は幼稚園からピアノを始めましたが、あんまりヤル気がなくて練習もせずにダラダラ習い続け、高校受験の手前ぐらいでショパンとか弾けないままやめました。

他にも、バスケットボール、テニス、英会話、ペン習字、トランポリン、社交ダンス、将棋、囲碁、洋裁、和裁、刺繍、編み物、スキー、スケート、ボルダリング、ギター、着付け、などなど、いろんな趣味をやってみましたが、ちょろっとかじってすぐに意欲が無くなってやめる、というパターンばっかりでした。

小学校ぐらいまでは「将来パイロットになる」などとピュアなことを言ってましたが、中学・高校に進んで「別にパイロットやりたいわけじゃないなあ」と思い、かといって他に何かやりたいわけでもありません。

母親は公務員を猛プッシュしてきますが、父親が公務員だったのでなんかダサいイメージがあって公務員は何となく嫌だなあとは思ってました。

高校1年生の夏休み前、私にとっては少し衝撃な出来事がありました。

クラスメートの1人が、ラーメン屋で修行をすると言って退学していったのです。

自分のやりたい道が決まっててすごいなあ、と感心しながら見送りました。

やりたいことがない人の大学・就職・転職

大学選びは、完全にあれだけで決めました

特にやりたいことがない人にとって、大学進学は何をして働くか決断するのを先送りできる「保留ボタン」のようなものです。

既に文理のクラス分けや科目の選択でじわじわ決断を迫られていく感じはしますが、とりあえず大学に行ってから考えればいいや、ということにはできます。

親や先生も、何もないならとりあえず大学には行っておけ、というスタンスでしょう。

「美容師になりたい」「調理師をやりたい」「看護師になりたい」と、決まっている人は、やりたいことに向かって専門学校なり、大学の学部なりすんなり决められます。

さっさと高卒で公務員試験を受けて市役所で働くっていう人もいました。

私は、なんかどれもピンと来なくて、職業特化系の専門学校とか、大学の学部学科に進む気が起きませんでした。

かといって、本当に将来やりたいこともないですし、学問を志すみたいな気合いもありません。

『逆引き大学辞典』とかを見ても、何を引いたら良いか分かりません。

私が唯一、大学でやりたかったことは、とにかく田舎の実家を出てアパートに一人暮らしをし、アルバイトをしてお金を貯めてビジュアル系ロックバンドの追っかけをすることでした。

中学の同級生で中の良かった友達が2人いるのですが、1人は仙台市役所に就職、もう1人は仙台の服飾専門学校に進学を决めていました。

「じゃあ、仙台にしよう」ぐらいのノリで、仙台のちょうど入れそうな大学を受験することにしました。

学部も、学べる中身というよりも、倍率が低くて合格しやすそうっていう基準だけで選びました。

願書にはずいぶん困りました。志望動機なんかは何日もかかって悩んで、結局どっかのお手本をそのまま写したのは、かわいい思い出です。

大学では、やりたいことは見つからず

条件だけで選んだ大学でしたが、入学してみると案外、楽しかったです。

趣味とかも色々と中途半端に手をだしてしまう私は、色々と中途半端に話が聞ける一般教養が好きでした。

学部は教育学部でしたが、生命科学で遺伝子について学んだり、城下町と路面電車をマニアックに研究してる教授の話を聞いたり、プログラミングでカレンダーを作ったり、第二外国語でフランス語の歌を歌わされたり、マヤ文字を覚えたり。

「こういう色んな世界があるんだなあ」と興味の範囲は広がりました。

しかし、どれも自分でもっと深めようと思う感じではありませんでした。

サークルは高校に引き続き将棋部に入りましたが、有段者ばっかりで絶対負けるが面白くなくてやめてしまい、ビリヤードサークルにも入ってみましたがこれも今ひとつのまま終了。

バイトがいちばん熱心だったと思うのですが、学習塾とか家庭教師、雀荘、日雇いなど何個も掛け持ちして毎日予定がギッシリでした。

かといって、これも別に塾の先生やプロ家庭教師になろうとか、麻雀の女子プロになろうとまでは思いません。

唯一やりたかったはずのビジュアル系のおっかけも、飽きてきてしまいました。

友達は相変わらず熱心でライブツアーを何箇所も回るのですが、私は「そこまでじゃないんだよなあ」と心の中で思うようになっていました。

そうなんです、「そこまでではないんです」っていうのが私の人生で、何をやっても付いてくるんです。

  • ピアノを弾いたら楽しい。でも、毎日何時間もかじり付いて練習してプロを目指すほどではない。
  • 将棋は面白い。でも、詰んでたかどうか延々と話し合うほど一局にこだわりはない。
  • 勉強は割とできる。でも、わざわざ判定をくつがえして上のランクを目指そうってほどじゃない。

どうして1個でも本気になれなかったのか?

おそらくですが、私は本気を出して自分の限界が見えてしまうのが怖かったんだと思います。

できてないけど、別に本気じゃないからね〜、みたいな。

就職は、やりたいことの捏造

就職活動では、本気を見せなければいけません。

本当はそんなにやりたくなくても(働かなくて良いんだったら、誰もわざわざ就職なんかしません!)、やりたいことにしなければ採用してもらえませんからね。

就職も、特別やりたいことがなかった私は、条件で决めてしまいました。

  1. 仙台市内中心部の勤務で、転勤がないこと。
  2. あんまりキツくなさそうなこと。

たまたま就活サイトで見つけた仙台が本社の学習塾の会社が、当分は転勤もなさそうで良いなと思いました。

面接では、「御社が第一志望です(輝いた目)」と、演技力で内定を勝ち取りました。

社会人になったら、仕事を覚えて怒られないようにするのに必死で、もう「やりたいこと」かどうかって悩まなくなりました。

仕事は全部めんどくさいし、やりたくないけど、次々に押し寄せてくるからです。

その頃、会社の外ではビジュアル系の追っかけはやめて、今度はスピリチュアルにハマっていました。

密かに自宅サロン的なのをやっている先生がいて、勉強会を開いたり、買い物やドライブなどお出かけに連れて行ってもらったりしてました。

会社よりもスピリチュアルの先生の方が断然、優先度は高かったです。

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お金がほしいんです

で、その先生には総額200万円以上、お布施を払っていたのですが、だんだん要求される金額も上がってきて、払うのが大変になっていました。

ボーナス払いとかでめいいっぱいキャッシングして、もうこれ以上出せません…ってなったところで、先生の方から、

「いたいけなOLさんからこれ以上お金を出させるのも申し訳ないから、ちょっと距離を置きましょう」

と言われてしまいます。私にとっては実質、破門宣告です。

お金がないのが悪いんだな、と思った私は、独立起業を企てました。

資格を取って士業を目指そうとしている途中でご縁があり、文章を書くライター業になりました。

今は、将来のやりたいことも、その手前でやりたいことも、明確に思い浮かぶようになりました。

どんな変化があったのか、次で分析してみたいと思います。

やりたいことが見つかった意外な方法

ある友人に出会い、

「スピリチュアルの先生に貢ぐためにお金を稼ぎたいって訳が分かりません。騙されてますよ、それ」

とバッサリ言われて目が覚め、私は、自分の人生をもう一度やりなおそうと思いました。

ビジネスセミナーとかに出て勉強している中で、「1年後にどうなっていたいか、目標を書きましょう」みたいなワークがときどき出てきます。

皆は、「月収を100万円にする」とか「世界を飛び回って仕事をする」とか自由に書いているのすが、私はここでも「やりたいことがわからない病」を発症してしまいました。

1年後にどうなってたいのか、何をしていたいか、全然分からなかったんです。

個人面談で、「これから自分でビジネスをやって、どのぐらい稼げるようになりたいですか?」と聞かれても、

「どのぐらい稼ぎたいかって、どうやって考えたら良いんですか?」と聞き返す始末です。

その後、具体的には会社をやめて、アルバイトや派遣で生活費を稼ぎながらブログを書いたり、セミナーの手伝いをしたりするようになりました。

その間に取り組んだのは、生活習慣の改善と、余計なことを色々やりすぎないようにすることでした。

朝は決まった時間に起きて、食事もなるべく体に良い物を食べ、夜はゆったり風呂に入ってリラックスし、瞑想や気功術も取り入れました。

あとはブログに集中するようにして、情報を取りすぎないように、関係ないことに意識を持っていかれないように、というのを気をつけました。

元気になった結果

そうしたら、だんだん体調も良くなって、気持ちも明るくなってきました。

昔はバファリンと太田胃散を常備して頭痛に備えていたのですが、今は頭痛なんて年に1回くるか来ないか程度です。

食べ物が変わったためか、お腹の調子もすこぶる快調です。

ドーンと落ち込むことが減り、何もなくても毎日楽しい感じになってきました。

そして、2年間ブログを続ける中で読者さんの色んな悩みに触れ、悩んでるのは自分だけじゃないんだなあ、と当たり前のことに気づきました。

読者さんが「役に立ちました」と喜んでメッセージをくださったり、「面白くて読んでます」と声をかけてくださったりするのが、今、何よりも嬉しいことです。

これからも、皆の悩みがちょっとでも軽くなって、生活が良くなっていくような、情報発信を続けていきたいなと思っています。

たまたま人から勧められて始めたブログですが、私にとっては今までになく本気で、全力で取り組めるものであり、奥深くてどこまでも探求のしがいがあるものです。

毎日、限界までチャレンジしては、自分の無力さを見せつけられています。

ブログを書くこと自体ずっとやっていたいし、もっと文章を上手くなって、インターネットを見ない人にも何らかの形で表現したいなあという目標もできました。

仮説なんですが、「やりたいことがない」をどうにかしようとするよりも、全体的に生活を改善して気分が明るくなっていけば、勝手にやりたいことは出てくるんじゃないかな、と思います。

ここまで言ってアレなんですが、まあ、やりたいことがないなら、ないなりに、あんまり悩まず、目の前のことを楽しんでみたら良いのではないでしょうか。

大学の4年間と仕事の5年や10年をちょっとミスったぐらいなら、いくらでも挽回可能です。

…だけだとあんまりなので、やりたいことが見つかりやすくなるヒントをご紹介しますね。

やりたいことがないときのヒント集

持っている本の種類で分析してみる

あなたの本棚をずらっと見渡してください。これで、あなたの興味が分かります。

一番多い本は、どんなジャンルの本でしょうか?

漫画や小説なら、好きな物語のパターンやキャラクターの人生の中にあなたの人生のヒントが隠されているかもしれません。

私の例)いろんな「入門書」が好きで集めていました。飼わないくせに、爬虫類の飼育マニュアルとか(笑)。

はじめての人に、その道の醍醐味を分かりやすく解説する、という傾向は、ブログのライティングに繋がっているように思います。

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子供の頃に夢中だったことを思い出す

子供時代を思い出してみてください。

夢中になって遊んだこと、お金や時間や労力を最も注いだことは何ですか?

たくさんあるときは、思いつくだけ書き出してみて、それらの共通点を探してみましょう。

子供の頃に好きだったことなので、それ自体ではないかもしれませんが、大学や仕事に応用するとしたら?

どっち方面になりそうでしょうか?

私の例)本を読むにしても、いろんな趣味を中途半端にやるにしても、自分以外の「キャラクターになり切る」ような雰囲気を楽しんでいたフシがあります。

人からよく頼まれることは何ですか?

自分でやりたいとは思わなくても、なぜか人からよく頼まれることは何ですか?

自分では大したことじゃないと思っていても、実はそれが才能だったり、役目だったりするかもしれません。

私の例)エクセルの使い方とか、ファイルのダウンロードの仕方とか、よく聞かれます。何の使命なのか、色んな人から聞かれてしょっちゅう教えてます。

苦労して克服してきたことは何ですか?

全然やりたくないこと、むしろ辛いのに、やらなければいけなくて苦労して克服してきたことはありますか?

私の例)人の気持を察することができずに人間関係で苦労してきました。今も修行中です。

質問に答えたら、「これにするぞ」と無理に決める必要はありません。

後はしばらく放っておくと、何かのタイミングで「これだ!」というのが見つかるはずです。

やりたいことをみつける・まとめ

やりたいことがないときは、あんまり深刻に悩まずに、今、目の前にあるものを楽しんで明るく生きましょう。

気分が上がっているときのほうが、やりたいことは見えやすくなります。

ヒント…

  • 本棚にある本から、どんなことに興味がありそうですか?
  • 小さいことに夢中になっていたことは何ですか?
  • 人からよく頼まれることは何ですか?
  • 嫌だけど苦労して乗り越えてきたことは何ですか?

無理やりひねり出さず、そのうちひらめくだろうな〜ぐらいに思っておくと、後から絶対に見つかります。

あなたの輝く未来を願っています!

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
引き寄せの本質と裏側を書いたレポート『Cycle(サイクル)』期間限定プレゼント中

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。

・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣

といったことにも触れています。

よろしければ読んでみてくださいね。

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