デジタル機器は便利に情報を提供してくれますが、情報過多になりすぎると扱う人のほうが中毒になってしまいます。
なんとなくスマホが気になって用事もないのに見てしまう、充電が切れるとソワソワ落ち着かない、などの症状が出ている方は多いのではないでしょうか。
「SNS疲れから回復したい」「スマホで時間を浪費したくない」などの目的で、デジタル・デトックスを行う方が増えているようです。
海外セレブもデジタル・デトックスをやっているということで、ちょっとした話題にもなっています。
ドラマ『アグリー・ベティ』でも、ミード社長がセミナーでケータイを没収され、ベティがなんとか連絡を取ろうと奮闘する回がありました。
まだガラケーの頃から、デジタル機器の中毒は問題になっていたのですね。
日本でもデジタル・デトックスが流行り始めており、数時間スマホを預かってもらって座禅を組む、などのツアーもあるようです。
日常ザワザワから離れて、ゆったり自分と向き合えそうですね。
毎日少しの時間、意識的にデジタル・デトックスを取り入れるもいかがでしょうか?
今回は、「毎日30分のデジタル・デトックス習慣」を紹介します。
目次
デジタル・デトックスの意味、断食と比較して
デジタル・デトックスにはどんな意味があるのでしょうか?
デトックスと言えば、一時的に食事を制限する「断食」がありますね。
断食を行うと、こんな効果があります。
- いつも動きっぱなしの胃腸を休める
- 体内の老廃物を排出できる
- 食べ物への精神的な依存を減らす
- 消化に使っていたエネルギーを他のことに使う
たまに断食を行うと、意外と三度三度食べなくても大丈夫なんだなあ、ということに気づけたり、お腹の調子がよくなったりもします。
デジタル・デトックス、デジタル断食の場合は次のような意味になります。
- いつも動きっぱなしの思考を休める
- 心の邪気を排出できる
- デジタル機器への精神的な依存を減らす
- 情報処理に使っていたエネルギーを他のことに使う
それぞれ、どのようなメリットなのか具体的に見ていきましょう。
デジタル・デトックスのメリット
1 思考を休める
息抜きに、とスマホのゲームをしたり、SNSを眺めたりすると思いますが、それでは脳は休まっていません。
休まらないどころか、仕事や家事に戻ろうとしても脳内ではまだ、さきほどまで見ていた情報の処理が続いています。
まるでバックグラウンドで動くアプリのように、頭の片隅で気になってしまうんですね。
「アイテムは届いてるかな」とか「いいね!が何個付いたかな」とか、スマホを使っていない時でも頭の中ではまだ続いています。
スマホも色んなアプリを使いすぎるとフリーズしてしまいますが、思考も忙しくしすぎると動きが悪くなり、仕事や勉強の効率が落ちてしまいます。
デジタル・デトックスは脳を再起動するようなものです。いろいろ気になっていることを「思考のタスク終了」して、しっかり休ませることができます。
心の邪気を排出できる
「邪気」って何だろう? と思いますよね。
ここでは、邪気を「ネガティブな感情のエネルギー」と定義します。
たとえばフェイスブックやインスタグラムなどのSNSをたくさん使っていると、人の素敵な投稿をみて「羨ましい」という気持ちが出てきたり、SNSの中での人間関係にモヤモヤしてしまったりすることがありませんか?
邪気は自分の心の中で作られて、たまってゆきます。
また、人から邪気が飛んでくることもあります。誰かから「あの人なんなの」とネガティブな感情を持たれていることがわかると、嫌な気分になりますよね。
あからさまに分からない場合でも、邪気は時空を超えてちょっぴり届きますので、何もなくてもSNSをやっていると「疲れる」ということになります。
「疲れる」の言霊は「憑かれる」ですから、SNSでつながっている人が多ければ多いほど、色んなネガティブな感情をもつ人の「生霊」に憑かれやすいと言えます。
ちなみに、これはSNSやソシャゲに限らずリアルの人間関係でも起こっていますので、仮に完全にアカウントも消してデジタル断食しても、邪気そのものはどこかからか飛んできます。
そのため、邪気は日頃から排出することが重要なのです。
デジタル機器から離れて心を落ち着け、自分の感情と向き合うことによって邪気は浄化できます。
3 デジタル機器への精神的な依存を減らす
スマホもパソコンも、インターネットも、仕事で使わないという方はまずいらっしゃらないと思います。
私もウェブライターという仕事柄、パソコンとインターネットのない暮らしは考えられず、「パソコンが盗まれて途方にくれる夢」を見てしまうほどです。
生活の必需品ですので、依存を完全になくすことは無理ですが、精神的な依存はなるべく減らしたいものですね。
- スマホが触れなかったり、電源が切れたりすると、不安になってイライラしてしまう
- 自分でやめようと思った時間を過ぎてもスマホ・パソコンを使い続けてしまう
こんな症状がある方は、かなり重症かもしれません。
デジタル機器は必要に応じて使えば便利なものですし、使わなければ仕事にならなくて生きていけないこともありますが、精神的に依存しているかどうかの境目は、使い方を自分でコントロールできるかどうか、です。
これはお酒と同じで、量をコントロールして、楽しく飲むことができれば良いものですが、いつもお酒がないと不安でシラフでいられなかったり、潰れるまで飲み続けたりするのはアルコール中毒ですね。
1日の中で、意識してデジタル機器を使わず我慢する練習をすることによって、自制を取り戻し、主体的に利用できるようになります。
4 情報処理のエネルギーを他に使える
デジタル・デトックスの最大のメリットは、情報処理に使っていたエネルギーを他のことに回せるということです。
デジタル機器から離れたら、普段の生活が新鮮になり、充実感や幸福感が比べ物にならないほど多く感じられます。
テレビやスマホを見ながら適当に食べるのをやめて、他のことをせずに食事にしっかり集中したら「今までは本当の意味で食事をしていなかった」と人生が変わるほどの衝撃を受けたという方もいらっしゃいます。
「気が散る」というときの「気」はエネルギーのことです。
スマホやテレビ、パソコンを見ながら、気が散る状態で何かをやると、そこにかけられるエネルギーは下がってしまいます。
デジタル機器に「気を取られない」ように、やるべきことに丁寧に「気を向けて」行うと、何倍ものエネルギーかけられるのです。
これは、実際にはスマホなどを使わなくても、気になって頭の中で思い出しながらもNGですよ。
食事の時は、食事だけ。歯を磨く時は、歯を磨くだけ。人と話す時は、話すだけ。掃除するときは、掃除だけ。
そんな風に、ひとつひとつ丁寧に気を向けて行うと、いろんな楽しさや気付きを発見でき、「生きている」ことを実感できます。
それでは、簡単にできるデジタル・デトックスの方法をご紹介しましょう。
デジタル・デトックスの方法
朝と夜に30分ずつ、意識的に行う
たまに長時間のデトックスを行うのも有効ですが、毎日少しの時間でも継続すると非常に効果が出て来ると思います。
30分だけでもいいので、意識的にデジタル・デトックスをする時間を設けましょう。
おすすめの時間帯は、朝起きてすぐと、夜寝る直前です。
朝起きてすぐの時間は最も集中力が高く、その日一日を印象づける重要な時間帯でもあります。
集中力が高いので「我慢」がそれほど苦にならなりませんし、静かに心を落ち着けて、朝から爽やかな気分になれます。
夜、寝る前にも良い理由がいくつかあって、ひとつはスマホやパソコンのディスプレイの灯りを避けることで体が入眠モードになり、睡眠の質が上がることです。
また、眠りに落ちる瞬間は「変性意識」といって、自己暗示にかかりやすくなっています。
SNSやネットサーフィンをして、ネガティブな情報を見ながら寝落ちするというのは最悪で、ネガティブな自己暗示をかけるのと同じことになってしまいます。
寝る前にはデジタル機器を遮断して、一日の邪気を払い、気持ちよく眠りにつきましょう。
完全にオフラインになる
デジタル断食をするときは、一時的にでも完全に「オフライン」になりましょう。
デジタル機器類は電源を切るなどして、使えない状態で30分以上過ごします。
目につかない場所にしまっておくか、置いてある部屋から自分が移動してしまえば、我慢している感じにならずに済みます。
朝の時間なら、散歩がてらスマホを持たずに近所の公園などに出かけてみるのも良いかもしれませんね。
リラックス、瞑想、丁寧に何かする
断食中の過ごし方は、デジタル機器をさわる以外なら何をしても自由です。
おすすめは、好きな飲物を準備して、ただ何もせずにリラックスしてみることです。
最初はかなり手持ち無沙汰でソワソワしてしまったり、頭の中が忙しくなってしまったり大変なのですが、我慢の練習になります。
やってみると、「外で鳥の声がするなあ」とか「日の出が早くなったなあ」などと季節の移ろいに気づいたり、自分の体の中をエネルギーが巡る感覚がわかったり、色々と楽しめますよ。
できる人は、瞑想をしても良いでしょう。
一番シンプルな瞑想は、お腹からゆっっくり息をしながら、自分の呼吸にひたすら集中する「呼吸瞑想」です。
雑念は無理に消そうとせずにただ流しておき、意識を呼吸に戻せば大丈夫です。
他にも、散歩や家事、歯を磨く、など何かひとつのことを丁寧にやってみるのでも構いません。
他のことを忘れるぐらい集中できでば、頭もスッキリしますし、じわじわ幸せを感じられますよ。
たまには丸一日デジタル断食を
たまには丸一日のデジタル断食にチャレンジしてみても良いでしょう。
音信不通だとちょっとまずい場合は、電話だけは出られるようにWi-Fiやモバイルデータ通信をオフにして、視界にははいらないけど着信音が鳴れば聞こえる状態にしておけば問題ありません。
じっくり自分の内面と向き合うこともできますし、丁寧に大掃除をすることもできます。スマホなしでフラッと出かけて、自分のサバイバル能力を試すこともできます。
デジタル機器に支配されない、自由な1日を楽しみましょう。
デジタル・デトックスまとめ
デジタル・デトックスとは、スマホやパソコンなどのデジタル機器を「断食」して、時間と心のゆとりや自制心、幸福感を取り戻せる習慣です。
デジタル・デトックスのメリット
- 思考を休めて、SNS疲れ・ネットサーフィン疲れから回復できます
- 心に溜まった邪気、ネガティブな感情をデトックスできます
- 精神的な依存を減らし、スマホやパソコンが使えない不安やイライラをなくせます
- 無駄な情報処理に使っていたエネルギーを、人生を充実させる他のことに使えます
デジタル・デトックスのやり方
- 1日の中に30分以上、意識的に「デジタル断食」をする時間を設けましょう、朝と夜がおすすめ
- 完全にオフラインにして、パソコンやスマホは目に入らないところに置きましょう
- リラックスや瞑想、何かを集中して行うなど、過ごし方は自由です
- たまには丸一日のデジタル・デトックスをやってみましょう
デジタル・デトックス、まずは1日30分から試してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
(下のボタンを押すとフォームが開きますので、情報を入力して〝送信する〟ボタンを押してください。メールにてレポートをお届けします。)