体を整える

ヴィーガンの親が子供を栄養失調にさせないために気をつけるべきこと

近年、世界的にベジタリアンが増加しており、芸能人でもベジタリアンが増えてきました。

スタイルのいいモデルがSNSで写真を公開して、ベジタリアンであることを公表すると、自分もそうなりたいと思ってしまって真似をする人も多くなります。

そうでなくても芸能人の影響力は強いです。

ベジタリアンが増えている原因はそれだけではないですが、各地でヴィーガンフェスなどのイベントが開かれていたり、ベジタリアンのための飲食店なども増えていることからも、人々の関心の高さがうかがえます。

そんな中、ヴィーガンの人やその子供が、栄養失調のために死亡するという話もときどき聞きます。

そういう話が時々あることや、日本人の多くは肉や魚が栄養のあるものだという認識を持っているので、ベジタリアンやヴィーガンは良くないと言われてしまいます。

ですが、本当にヴィーガンは悪いものなのでしょうか?

野菜は健康に良いという認識もありますが、実際はどうなのでしょうか?

今回はベジタリアン歴6年の私が経験を交えてお話してみたいと思います。

そもそもヴィーガンとは?

ヴィーガンとベジタリアンの違いがわからなかったり、そもそもヴィーガンって何?という人もいると思います。

ベジタリアンにも、卵と牛乳がOKのラクト・オボ・ベジタリアンとか鶏肉・魚介類・卵がOKのセミ・ベジタリアンといったふうに種類がいろいろあります。

私はベジタリアンだと言いましたが、魚介類と卵・牛乳は食べるので正確にはペスクタリアンという種類になります。

それに対してヴィーガンとは、「動物性の食品は一切食べない完全菜食主義」の人たちのことです。

ヴィーガンにもいくつか分類があるようで、中にははちみつも食べない人もいるようです。

どうして肉を食べないのか?

動物愛護の観点から食べたくない

単純に動物が好きで、かわいそうだから食べたくないという理由です。

私も動物は好きで「別に動物の肉を食べなかったら死ぬってわけじゃないんだし、わざわざ殺して食べる必要はないな」と考えて食べるのをやめました。

魚や卵や植物も生き物だとは思いますが、野菜や果物は人間の食べ物で、人間に食べられるのを望んでいると勝手に解釈しています。

魚や卵については後述する理由により食べています。

健康のために食べない

肉を食べない人の中には、「肉は身体に悪い」という考えを持った人がいます。

肉自体が身体に悪いわけではないと思いますが、GMO(遺伝子組み換え)を飼料として育てられた家畜の肉は危険性が高いので、肉を買うときはどういう餌を食べさせているのかをよく確認したほうがいいでしょう。

それが面倒なら、簡単なのはジビエを買うことです。

シカやイノシシといった動物は家畜化されておらず、自然のものを食べているため、その肉も安全である可能性が高いからです。

スピリチュアルの観点から食べない

また、スピリチュアルの観点から動物を食べない人は、肉は波動が悪いので自分の波動も下げてしまうという考え方を持っている場合もあるようです。

バシャールは「動物の肉は波動が重いので、摂取した場合その毒素が抜けるまでにかなり時間がかかる」と言っています。

彼らのようなスピリチュアル界で影響の強い存在たちの発言にしたがって実践している人も一定数います。

他にも、家畜が屠殺されるときの悲しみや恐怖などのネガティヴなエネルギーが残っているので悪いという考えもありますね。

肉の波動のことは良くわかりませんが、料理をする人の感情が料理に影響することはありますよね。

楽しい気分で作ったほうが美味しくなりますが、面倒だなと思いながら作るとあまり美味しいと感じません。

似たようなことで、たとえインスタントのラーメンでも、母親が作ると美味しく感じるということはありませんか?

料理は愛情だとも言いますから、感情が食材に影響することはあるのかもしれません。

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ダイエット目的

肉を食べるよりも野菜を食べるほうが痩せるということで、ヴィーガンやベジタリアンになる人もいるようです。

このタイプの人は拒食症などの摂食障害になってしまう危険も秘めています。

実際に菜食ダイエットを実践してダイエットに成功している人もいますが、極度な食事制限は、菜食でなくとも栄養失調になる可能性がありますので、気をつける必要があります。

アレルギーにより食べられない

あまり聞かないかもしれませんが、肉に対してアレルギーを持っている人がいます。私の知り合いにも、小さい頃から肉を食べると具合が悪くなってしまう人がいて長年ペスクタリアンです。これは先天性のものですが、後天的なものもあるようです。

ヴィーガンやベジタリアンは身体に悪いのか?栄養失調になってしまう原因は?

実際にヴィーガンが原因で亡くなったというニュースを聞くと、ヴィーガンは悪いものなのだという認識がどうしても広がってしまいます。

栄養は目に見えないものですから、自分がちゃんと栄養を取れているのか、今どの栄養が不足しているのかということは誰にもわかりません。

外見の異常や身体の異常が出てきて、初めて疑い始めるという程度ではないでしょうか。

ですが、世界にはもともと肉も魚も食べない農耕民族もいますので、ヴィーガン的な生活は無理だということではないと思います。

ではなぜ死亡してしまう人が出てしまうのでしょうか。

良い野菜が手に入らない

例えば、野菜を作っている人や関心が高い人ならば知っていますが、ハウス栽培の野菜は露地栽培の野菜に比べると、弱々しく栄養価も低くなりがちです。

スーパーで買えるのはほとんどがハウス栽培のものなので、野菜のみの生活だと栄養が不足してしまう可能性は高くなります。

ましてや大人より成長過程にある子供では、すぐに栄養失調になってしまうのは容易に想像できます。

良い野菜を買うにはインターネット通販などで購入するのが一番効率は良いですが、なかなか良いものが見つからず疲弊してしまい、結局スーパーで買うことになる場合もあります。

また、良い野菜が買えないなら、自分で作ればいいと思って家庭菜園を始めたものの、なかなかうまくいかずに挫折して、スーパーで買うといったパターンもあります。

昔に比べれば、有機栽培や無農薬の野菜はスーパーでも手に入るようになってきましたが、それでもヴィーガンを実践するには十分でないように思います。

知識が十分でないのに始めてしまう

ヴィーガンと言えば関連するのがマクロビオティックですが、マクロビオティックを長年実践していて体調不良に陥った人は、マクロビオティックを指導する立場の人から言わせると、やり方が悪いということになるようです。

ある人気ブロガーでマクロビオティック実践者の人は、マクロビオティックの店も開いて長年実践してきましたが、体調が良くなるどころかどんどん悪くなっていき、虫歯がかなり増えていったそうです。

これはおかしいということで、限界を感じ肉を食べるようにしたらたちまち元気になっていき、今では肉食に戻ってしまったそうです。

私がこの人のことを知ったのは、実は自分もそういう症状になってしまったことがあったからでした。

体調不良は感じませんでしたが、あるとき急に歯が痛くなりました。

それまで10年くらい歯医者には行っていませんでしたし、最後の治療のときに「もう虫歯はごめんだ」と思って歯磨きもしっかりしていたので、おかしいなと思っていました。

そしてそれが地獄の始まりでした。おかしなことにその虫歯を治療中に他の虫歯が発見されるんですね。

最初に来院したときにレントゲンを撮っているので、虫歯があればすべてわかっているはずなんですが、後からどんどん発見されるんです。

要するに、最初の歯を治療中に他の歯が虫歯へと進行していくんですね。

普通では考えられない異常なペースです。

結局全部で6本の虫歯が見つかり、すべて治療するのに毎週毎週通って半年ほどかかりました。

「今まで10年も虫歯はできなかったのに、こんなに急に虫歯ができるなんておかしい」と思い原因を考えましたが、思い当たるのは食生活のことだけでした。

そしてインターネットで検索すると、同じような症状を経験した人を見つけたというわけです。

当時は肉を食べなくなって3年ほど経っていましたが、特に身体の異常はなかったため「卵や牛乳も摂らなくても大丈夫かな」と思い、動物性の食品も摂らないように試していました。

でも大丈夫ではなかったんですね。

そして調べているうちに、どうやら動物性の食品を摂ればいいとわかったので、肉は食べないままで卵1日1個を目安に魚や牛乳なども摂り始め、それからは虫歯はできていません。

本当のことを言うと魚も卵も生き物ですので摂りたくはないと思っていますが、虫歯は栄養不足によるものだと思っていますので、現在は摂っています。

ゆくゆくは健康的なヴィーガンになれればいいなと思っています。

話は逸れましたが、私のように知識を持たずにベジタリアンやヴィーガンを実践した場合、身体に深刻なダメージを負ってしまうことがあります。

長年健康的に暮らしている菜食主義の人を見つけて、しっかりとアドバイスをもらいながら実践するのが正しいやり方と言えます。

子供を栄養失調にしてしまう親は、そういった知識に乏しく半端な状態から始めてしまったのではないかと思います。

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経済的負担軽減のため栄養失調になる

現代では肉の流通の仕組みが整っているため、安く買えるようになっています。

野菜より安い場合もあるのではないかというほどです。

野菜も安いものがありますが、ヴィーガンやベジタリアンの中には健康志向が強い人もいますので、有機栽培の野菜、無農薬の野菜を中心に買っているのではないかと思います。

無農薬や有機栽培の野菜はまだまだ高いため、結果肉食の人より経済的負担が多くなってしまいます

だからおかずの量を減らさざるを得なくなって、栄養不足になるといったことも原因になっているのではないかと思います。

安全なものしか食べられなくなり栄養失調になることも

現代の加工食品には、ほとんどすべてと言ってもいいほど添加物が使われています。

また、野菜には農薬や化学肥料が使用されていて、完全に安全と言える食べ物を探すことは困難になってきています。

そういう身体に悪影響を及ぼすと思われる食品を避け続けた結果、何も食べられなくなってしまう摂食障害をオルトレキシアと呼びます。

オルトレキシアになってしまうと、安全なものしか食べられなくなります。

スーパーに行っても必ず1つ1つ成分表をチェックしてしまいます。

それなのに、スーパーでは安全な食べ物が手に入らず、その結果「じゃあ食べなくてもいいや」となったり、食事に誘われて食べたくもないものを無理に食べなくてはいけない状況になり、あとで自己嫌悪に陥るといったことになります。

こういった障害もあるので、ヴィーガンの人が異常に食に固執することもあるのかもしれません。

「異常に固執」という表現を使いましたが、自分の身体が命の危険にさらされるまでその食生活を続けてしまったり、子供を死なせてしまう人は食に囚われすぎている傾向が見られるケースも多いのです。

では肉は健康に悪いのか?

私は肉を食べませんが、肉が健康に悪いとは思っていません。

毎日肉を食べていると長生きできるという研究結果があるようですが、私はその結果を支持しています。

だからといって食べようとは思わないし、菜食が長生きできないというわけではないと思います。

はっきりとはわかりませんが、栄養素以外のもの、バシャールが言うところの波動のようなものがあるということは感じています。

地球上の狩猟民族のいくつかは、肉には霊が宿っているという考え方を持っているようです。

特に、人間があまり好んで食べない部分である内臓や血といったものに多く霊が宿っており、それを食することで活力を得ることができると考えられています。

バシャールの考えとは逆のように思えますが、元気になるという一点においては肉は優れているということなのかもしれません。

まとめ

完全菜食を実践するためにはまだ栄養面に関して、分かっていない部分も多く、実践するにはリスクが高いです。

もし実践したいと思っている場合でもいきなりヴィーガンを目指すことはおすすめしません。

まずは今の食事メニューに野菜を多く入れてみるなどして、徐々に卵をやめる、牛乳をやめるというように、自分の健康状態を見ながら移行していくほうがいいと思います。

健康状態は自分のことなので多少は分かると思いますが、定期的に病院で血液検査をするなどして、栄養状態を確認したほうがいいでしょう。

また、どの栄養素がどの食材に含まれているのかをよく知っておく必要があります。

動物性の食品に含まれている栄養素を、他の植物性食材で補うようにすると栄養失調になることはないでしょう。

もしヴィーガンが健康にいいもので、子供にも健康になって欲しいという思いがあるのならば、親がしっかりと栄養に関する知識を持っていなければいけません。

半端な知識での実践は、子供を命の危険に晒します。

自分の栄養と子供の栄養をしっかり管理できる場合のみ、実践を行なってください。

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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